友人に「大阪にあるケーキ屋さんでおすすめのお店があるよ」と紹介され、いつか足を運ぼう!と思っていた太陽ノ塔さん。本店はもちろん洋菓子店やカフェなど様々な展開をされていらっしゃることもあり、どこにいこうか(メニューも大きく違うようでしたので)悩んでいたのですがついにいく機会があり、お伺いしてきました。
ちょうど「スワンキング」というミュージカルが7月1日から大阪で公演されるのもあり「スワンケーキ」という懐かしさもありつつ新しさのあるケーキを頂いてみたくて今回はその感想になります。
▽スワンキング感想(ネタバレを多く含みます)
「太陽ノ塔」というブランドについて
太陽ノ塔さんはレトロ喫茶として大阪に他店舗展開されるレトロ喫茶、カフェ、パティスリー、雑貨、子供服など。阪急百貨店うめだ本店にもお店を出店されるなど、大阪では有名なお店です。
お店毎にコンセプトが異なっており、今回はそのうちの中崎町にある「太陽ノ塔洋菓子店」にお伺いしてきました。
「太陽ノ塔 洋菓子店」
太陽ノ塔の洋菓子を担っているお店。カフェや喫茶室ではなく「洋菓子」に特化していらっしゃる店舗です。
cafe太陽ノ塔全店にケーキと焼き菓子を提供するセントラルキッチンを兼ねた洋菓子店。
専属のパティシエが1からオリジナルケーキやクッキー缶“タイヨウノカンカン”を製造。
保存料を使用しない安心・安全なお菓子をご提供しております。(ホームページより引用)
2021年の12月に店舗を拡張、リニューアルされ、このときに合わせてイートインスペースを併設されたとのこともあり、新しさもどこかあるのが特長です。
お店の外観はどこか花屋さんのような、それでいてガラス張りになっているぶん光が入っていて【華やか】さが見える気がします。外側に赤や紫の桶があってレトロ感がさらに演出されています。入り口がちょっと奥まっているところも何だからニューレトロなイメージ。「ちょっと田舎の親戚の家」というような雰囲気です。こう…絶妙に広いんだけど絶妙に置いているものが懐かしいかんじ。
お店のコンセプトが「ふと”ただいま”と言いたくなる」というものらしいので「ああ~~~~」と納得していました。なんかこう……持っていないはずの記憶が呼び起こされるようなそんなアレです。
内装はもっとレトロ!
お店の中に一歩入ると外観とは違う意味でのレトロさがあります。60年代っぽいといえばいいのかな。喫茶店感があるというか。柄がいっぱいなのも含めて「昭和」や大正モダンぽさもあるようなイメージです。
お店の中にはイートインスペースとして机と椅子が並べてある他、焼き菓子と洋菓子、そして雑貨品がずらり。窓際にそって置かれているテーブルと椅子には見守るように白鳥や動物のお面。すごい圧を感じました(笑)
置いてある棚や机もレトロ感があって見ごたえがありますね。雑貨品の他、お皿もあるのでちょっと欲しくなりました。
焼き菓子コーナーでは婦人画報さん等でも紹介されている焼き菓子が一ヶ月まちとあり「食べたかった…」と残念な気持ちになりつつ(笑)改めてお店の人気さを知るばかりです。
また、お店の中にあるお菓子も「かわいい!」となるものから懐かしいものまで盛りだくさん。缶が可愛いのがお店の特徴ということでしたが、なるほど確かに多種多様な缶があり買うのを悩んじゃいますね。
缶の中はそれぞれ色によって味が違うのでそういう意味でも全部そろえたい!!と思いました。
生菓子のショーケースはレトロさと同時に昨今の【ポップ】さもたくさん詰まっていました。いわゆるニューレトロ(ニュートロ?)なものも当てはまりますね。
レトロさのあるプリンアラモードのようなものから、今回の目的だったスワンブランまで、デザインも様々。気になったのはキャンドルケーキ。こちらも火を灯すことができるらしいです。お誕生日ケーキのそれじゃん!!!
実際にあれこれ食べてみました
優美な白鳥のケーキ「スワンブラン」
白鳥をモチーフにしたケーキって、それこそ「たぬきケーキ」のように色んな場所でかつてはあったらしい…のですが、最近はぱたっと見ることがなくなりました。多分「街の洋菓子やさん」というよりもパティスリーが増えたからなのかな、とも思うんですが…かくいう私も初めて食べるので、どうしても気になっていたぶんワクワクしながらオーダー。合わせてブレンドコーヒー(アイス)といっしょに頼んでみたところ黄金のトレイにのせていただいたケーキを提供してもらいました。このトレイと合わせて撮ってももちろんかわいい。
まるでゴールドが見えない…(笑)日に当たると神々しささえ感じられますね。
正面がいったいどこなんだろうという率直な疑問もあるのですが(笑)どの角度から見てもめちゃくちゃ美しいこのケーキ。ひたすら愛でられるのがすごい。サイズ感は高さもある形です。ロールケーキを横にしたようなかんじ(?)
両サイドの羽の部分はメレンゲで作られていて、頭の部分はホワイトチョコレート。残りは生クリームで、中はふわっとしたスポンジにいちごがはいっているショートケーキ&ロールケーキっぽさでした。
ずっと華やかかわいい、キュート!という言葉を言っていられるのですが、お味はしっとりとしたクリームとスポンジのバランスもよくて「懐かしさ」と「美味しさ」が同居しあっています。なめらかなクリームはぺろりと食べやすく、重たさを感じなかったですね。昨今みたいな夏場でもアイスコーヒーと一緒にさくっと食べきってしまいました。
また、此方のお店ではスワンブラン(白鳥)ですが、阪急百貨店うめだ本店に出店されているほうにはスワンノワールもいるらしく……それも非常に気になっています。映画じゃん…ブラックスワンじゃん……!
そちらはチョコレートで作られているとのことなので、またちょっと味わいが違いそうですね。両方食べてみたいのでいつかチャレンジしたい。
パッケージから何からかわいい「タイヨウノカンカン」
此方はお店のオリジナルの焼菓子缶。一番人気のものは完売されていましたが、カラフルなタイヨウノカンカンはあったので、とりあえずお店のお姉さんに聞きつつ季節限定の「銀」をチョイス。
ちょうど初夏~夏シーズンなのでココナッツレモンクッキーなどが入っていました。ガレットのザクザクした食感ももちろんですがこれでもかと敷き詰められているのを見るとなんだかテンション上がりますね。レモンクッキーはほんのりとした酸味と甘味で上のコーティングとの相性がとっても良かったです。レモンクッキーはレモンクッキーで販売していて、これもデザインが!!絶妙に!!わかるわかる!!というレトロかわいいものでした。
幸せを運んでくれる「ポルボロン」
ポルボロンはプレーンのほか、アールグレイやココアなどフレーバーが違っていて、そのフレーバーに合わせた缶の色が販売されています。ココアの真っ黒も気になりましたが、初めてお伺いしたのでプレーンを買ってみました。
そもそもポルボロンとはスペインの伝統菓子の一つです。イメージとしてはブール・ド・ネージュに近いかんじでしょうか。
口に入れて溶けるまでに「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えることで幸せになるとも言われています。その逸話も含めてちょっとレトロ感が可愛いですね。最初に名前を聞いたときに「ペペルトポロン*1みたいな名前だなぁ……」とか思ってました。うっかりおジャ魔女カーニバルしちゃうところでしたね。
太陽ノ塔さんのポルボロンは平たいコイン型のような形。サイズ感的には500円玉ぐらいかな。夏場は粉糖が溶けてしまってはげてしまうというジレンマもあるので要注意だと思いますが、食べやすさは今回買った3つのなかで抜群。口溶けがよくて本当にふわーっといなくなります。さくっ→ふわっというこのくだりが最高だったので人のお土産にそっと持っていきたいです。出会えて良かった~!!
ケーキに合うコーヒー「太陽ノ塔オリジナルコーヒー」
ブレンドコーヒーはオリジナルのパッケージ&内容になっています。
セットになっているものも1つからでも販売もされています。パッケージは2種類、銀と黒です。ちなみにセットになっているものだと両方入っていました。
お店でアイスコーヒーで飲んだときも感じましたが非常に飲みやすい。さっぱりしています。それこそスワンブランとの相性もよくてあっという間に飲みきりました。ホットで飲むのが多分おすすめなのかなーというような印象もあります。苦味酸味がどうっていうより全体のバランスが取れていて、甘いケーキの補助になるというか、コクが出る感じがしますね。コーヒーとケーキでゆったりした時間はやっぱいいです!!よね!!!!!!
自分用にも、ギフトにも。
焼き菓子はギフトボックスにしてもらうこともできるのですが、これもかわいい。
今回はタイヨウノカンカンとコーヒーでセットにしてもらいましたが、ポルボロンとのセットももちろん、タイヨウノカンカンだけでの2種類も対応してくれるとのこと。お土産に持っていきたいですね。懐かしくて素朴で、でも優しい。そんな雰囲気が好きな人におすすめしたい。
とにもかくにもずっと美味しかったです。お取り寄せもできるのでまた買いたいです!でも見ながらあれもこれも~と楽しむのも絶対良いといいと思うのでおすすめです!
お店の概要
〒530-0016 大阪市北区中崎1-4-19
TEL:06-6312-4305
営業時間:10:00 – 20:00
定休日:火曜日・年末年始
ホームページ:https://www.patisserie.taiyounotou.com/
インスタグラム:cake_taiyounotou/
はてなアカウントをお持ちでない方向けに、登録&ログイン不要の応援ボタンを設置致しました。是非ポチッと押して頂けると幸いです。