初回からずっと追っていたアニメなのですが、じわじわと口コミで見ている人が増えた「オッドタクシー」。
リアルタイムをし続けて「これどうなるの…!?」とずっと言っていたのですが、改めて今「山口勝平が山口勝平してる」とか、「ほのぼのテイストなのに中身は暗い」とか「どうぶつの森でウジシマくん」とか色んな意見が出てきている中ですが、最終的に「ネタバレとかそういうのまじで見ないで見て」としか言いようがない。
本当にネタバレというネタバレは回避してほしいからTwitter検索かけないでほしいし、知らないでいてほしい。
何ならコミックスも公式で出ているけれど「アニメみてから」見てほしいなぁと思います。
ということで、ここからはつらつら「オッドタクシー」が面白いよって話をネタバレ回避しながら綴っておきます。久しぶりにリアルタイムでアニメを追いかけた気がします。
登場人物の「考察」が捗る
本作は東京を舞台にして、タクシーの運転手を主人公にした物語です。
自然と都内を使う人達からすると「ここあれじゃん」「あれこれじゃん」みたいな発見もできるテイストになっています。新宿はどうみても新宿だし、秋葉原はどうみても秋葉原、とかそういうかんじ。
登場人物は一人ひとりにスポットがあたっての群像劇なんですが、それでいて時系列は入り混じりながらも「今」を描いています。一人ひとりの過去は【本人】が言わない限りどういう人生を辿ってきたのかはわからない。
彼らはすべて動物が喋っている状態で描かれています。イメージとしてはゾロリとか、どうぶつの森。どうぶつの森みたいに語尾がおかしいっていうわけではなく、一人ひとりが動物の身なりをしているけれどそれ以外は至って他の作品と変わらない「人間」として描かれています。
これがどういう意味を持つのかっていうのを考えながら見ていると、キャラクター一人一人が「もしかして?」という疑問をいだきながらの推理要素が打ち込まれてくるわけです。
小戸川という登場人物はボソボソしゃべるので「花江夏樹くんこんなところで登用するんだ」という驚きはすごくありました。どちらかというと花江君はサバサバとお話するキャラクターが近年(特に鬼滅の刃以降)強いように感じられましたし、ぶっきらぼうな木村良平さんに、トーンが低いのあまりお見かけしないから新鮮だな、と思いました。
そんな彼らが過ごすのはあくまでも「日常」で、けれど明らかに「非日常」が混じってきている、侵食しているかんじがすごかったです。毎週毎週なにか大きなことが起きる!というよりもジワジワと迫ってくる感じ。MIUとかアンナチュラルが好きな人は好きだと思うという意見を見て「確かに」と思ったのですが、一週間で解決はこの作品はしないからこその推理小説のように追いかけていくことでの面白さとか、考察を自分のなかでしていくことで見つかるものは沢山あると思います。
オッドタクシーの木下麦カントクげ描いてくださったのは、この甚平ですね^^
— 山口勝平@『宇宙なんちゃらこてつくん』4/7放送開始❗️ (@ENma_Dororon) 2021年7月11日
お気に入りなのだ^^ pic.twitter.com/TiJ0tWRGjt
これは山口勝平さんがオッドタクシーという作品を経た上で監督に描いてもらった絵。言いたいことはめちゃくちゃわかる。かっぺいちゃんぽい。そして声が聞こえてきそう。
謎解きあるしSCRAPと相性がいいんじゃない?とも感じるのですが、どちらかというと街歩き系になるのだろうか、とか色々考えさせられました。
自分の中での推理はあたっていた部分もあり、「えっそうなる!?!」となったり驚きはたくさんありました。
因みに小説版も出るということだったので、このへんも含めて見てみたいですね。
「その後は?!!!」とかオーディオドラマがYoutubeで配信されていて「これ次ここにつながるのか」となったり人間関係を見られるのが面白いのでおすすめです。
ただこれだけは言いたいんですが「PUI PUI モルカー」ロスなあなたへ!」でオッドタクシーをおすすめしているネット記事を見かけてそれだけはやめてあげて!!!!!!!!!!!となりました。方向性は確実に違います(笑)
#2021年春アニメ 満足度ランキング【3位】
— Filmarks【アニメ】 (@Filmarks_anime) 2021年7月5日
🥉『ODD TAXI』
📝「周囲の人達から口々に「絶対見ろ」と勧められて鑑賞。面白かった!私もまだ見てない人に「絶対見ろ」と勧めると思う。」
▼もっとレビューを見る👀https://t.co/5hXmrcxXC6@oddtaxi_ #オッドタクシー #花江夏樹 pic.twitter.com/jqNIT5ZyCF
でも満足度が高いのもすごく納得がいくのと共に「見て欲しい」というキモチと周りが流行っているからという理由で見て欲しいというよりも「ネタバレを回避する今のうちに見て欲しい」という気持ちが交錯しています。周りが誰か見始めてせっかく見て欲しい友人や周りが知ってしまったら面白さが半減してしまう。だから「見て」という感情に生き至るのかな、とか……。
群像劇というスペシャルなパワーを持って、何かがおきて、というような雰囲気もあるけれど、「オッドタクシー」に関しては確かに「なにか」はあるけれどその謎をじわじわ紐解いていくミステリー要素とアニメーションだからできるところもあるように感じました。
単調、静か、でも着実に動いている作品です。芸能人を起用したり、声優だけではない部分に関しても「わざと」そうなのかな、とか、どうなんだろうなあとか考えながら見るとより楽しめるのではないでしょうか。
ということで友人に「プレゼンして」と言われたのでざっくりと綴っておいたので友人が感想するのを楽しみに待ちたいところです。
ちなみに今期のおすすめというか、原作がすごい好きで楽しみにしているアニメは「かげきしょうじょ!!」です。少女漫画ですが根本はスポ根というか努力もの+学園モノであることと、ベルサイユのばらネタをここまで堂々とやってるのを見ると清々しいのでどのように動くのかとても楽しみです。