東京リベンジャーズが周囲でとても流行っている話を聞いていたのですが、やっと見に行けました。
アニメも同時期に足並み揃えるかのように開始していたので、併せて楽しめますね……という話をしていたら、お世話になっている人から漫画を読めと布教活動のごとく「とりあえず10巻まで」を貸していただいたのでじっくり読ませてもらっています。
コミックス1巻の表紙見ると映画のキービジュや雰囲気が想像つかなくて「えっそんな作品なの!?」とびっくりします。
今回の映画については前情報0(原作途中まで)の状態で楽しんだ人の感想になります。
そして調べたら舞台もやっていて此方にもびっくりしました。両方演じ分けながらやっていくのどうやっているのか気になります。
※ネタバレ注意。
あらすじ
人生唯一の彼女だったヒナタが、事故に巻き込まれ命を落とした―
不良だった高校までの絶頂期から一変、今はどん底生活を送るタケミチが高校時代へタイムリープし警察も手に負えない最凶の組織“東京卍會”へ潜入。出会った熱い仲間たちと共に、彼らの暴走を止められるのか!?
ヒナタを救い逃げ続けた人生を変えるタケミチのリベンジが今、始まる!
(TOHOシネマズより)
喧嘩映画だとジャニーズ事務所の若手を用いたBAD BOYS J、LDHでおなじみのHiGH&LOWなどがありますが、今作「東京リベンジャーズ」はプラスでタイムリープが加わります。
キャスト・スタッフ
監督は「ぐらんぶる」でおなじみ英勉さん。コミカル+シリアスのメリハリがすごいはっきりしている人だなという印象です。
出演は主人公のタケミチを北村匠海氏。ドラケンを山田裕貴氏が。そしてキーキャラクターとなるマイキーを吉沢亮氏。
杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗…(敬称略)と今どきの俳優が勢揃い。特撮で活躍されたり、それ以外もたくさんの映画に出演されている方々ですね。
作品の感想
がっつり暴力シーンがあるのでPG12対象でした。開始5分で速攻人が轢かれるなど「うわぁ」となる部分も多々ありつつ。
原作がまだ連載中の中で、非常にコンパクトにわかりやすくまとめられていました。あくまでも「タケミチ」に主軸を置きつつ、どうしたらヒナタの死を回避できるかなどが描かれています。
原作との相違点などもありますが、2時間という尺の中で導入、そのまま原作に入り込みやすく、かつ映画としてまとめたんだなという印象です。
山田裕貴さんはハイローのザワで村山を演じていたこともあり「喧嘩強いキャラ」というのがすっと入ってきたのですが、同時に身長の感覚など前述作品の感覚で見ていたらガタイがしっかりしていたり他の登場人物に比べて大きなドラケンということもあり「えっ大きい」とびっくりしたりといろんな発見がありました。
激しい喧嘩シーンがしっかりあったことももちろんですが、1対1としてのタケミチが向かうシーンや、あくまでも「ヒナ」を救おうとしているため、フォーカスがしっかりヒナにも向けられている印象。
自分自身と向き合って、ちょっとずつ変わろうとして、精神年齢が20代を超えたタケミチが再び10代に戻りながら青春として生きるというのは彼らとの付き合いをしていく中でズレが出てきても可笑しくないのですが、コミカルな要素を盛り込みながら「停滞していた時間が動き出す」という意味で変わっていっているようにも見えました。
キャラクターとしてはタケミチ、ナオト、ヒナタ、マイキー、ドラケン、アッくんがベースで、そこにキヨマサ、「多分これなんかあったな!?」と続編(映画の終的に続きを作るのは難しいので「わからない人は本編を見よう!」への誘導)のこのストーリーの軸の後に出てくるキャラクターたち。
喧嘩シーン一つ一つで雰囲気が変わるのもヤンキーものならでは。タケミチが決して強い枠ではないからこその「這い上がり」の立ち位置として動かない光景や、平成(当時)の中で昭和の薫りを漂わせる「俺の女に手を出すな」の部分など、原作でイキリチワワっぽいのにここぞで見せようとするところが印象的だったのもあって、北村匠海さんのお芝居が印象強かったです。
とりあえずアニメ見ようかな、漫画見ようかな、どれから手を出してみようかなとなりました。もちろん知人から貸してもらった漫画もそうですが、映画でみたことで「どう違う」のか、等も楽しめるのが実写化から入った側ならではの楽しみの一つでも有るんじゃないかなと。そういえばアニメだとマイキーの声優さんの林勇さんが主題歌を歌っていらっしゃるものがアップされていて、それがとても話題でしたね。
Official髭男dismの楽曲は知っていたのですが、これが主題歌ということを知らなくて「そうなんだ!」とびっくりしました…(映画の主題歌はSUPER BEAVER「名前を呼ぶよ」で、こちらもとても印象的でした)
見たタイミングがとても遅かったのですが、12月には円盤も出るらしいので楽しみですね。メイキングとか入っているのだろうか……。
作品一つとっても、漫画、アニメ、舞台、映画と様々な表現があって、そのどれもで少しずつ表現したいことというのも変わってくると思うので、異なる部分を楽しみながら見れたらいいなぁと思う次第です。