柑橘パッショナート

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「マスカレード・ホテル」のフジテレビ感がすごかった

鉄腕DASH帰れま10といった人気バラエティ番組に最近木村拓哉氏がよく出ているわけですが、木村拓哉氏といえば、SMAP、キムタクとして一時代を風靡したお人です。最近はお嬢さんも話題ですが、彼自身もよくよく耳にしたり、拝見したりしています。

 

ここ最近ならキムタクが如くで二次元のTwitter民でもネタにされまくっているのですが(本人のプレイ動画も上がってて話題になってましたね)、そのへんも含めて「木村拓哉(キムタク)」というスタアについてよくよく最近考えさせられている。

映画好きの友達は「なんやかんや言ってもあの人はやっぱスタアだよね」っていう結論に至っていて、それに対して私も同意している。

なにやっても「キムタク」と言われてしまうことを彼も知っていて(モニタリングだったかドッキリだったかで勝地涼さんが相談しているときに彼がコメントしていたのが印象的だった)、その上で「木村拓哉」を演じてきているということ。

そのへんも踏まえて、新作映画である「マスカレード・ホテル」を原作を知らない上で見てきて、ちょっと所感が出来たのでその感想を書いていきたいと思います。

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まぁちゃんスタイルが本当に良い…

映画館に行くと新しい映画をさらに見たくなるわけですが、今回のマスカレードホテルも同じで、先日映画みにいって予告編見て「あ~~~行くか~~」とすごい軽いノリでした(笑)シュガー・ラッシュ見に行ったときに「そうかもうすぐなのか~」というかんじだったのに月日というものは早い。気づいたら刀剣乱舞とか始まってるし見たい映画が追いつかない。

 

マスカレード・ホテルの概要

原作は東野圭吾の小説。このタイトルでいうと「マスカレード・イブ」「マスカレード・ナイト」といった前日譚も含めていろいろシリーズ展開もしている作品です。

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

 

 

映画はこれを基盤にして作られています。

 

masquerade-hotel.jp

 都内で起こった3件の殺人事件。すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として捜査が開始された。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)はその数字が次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行場所であることを突きとめる。しかし犯人への手掛かりは一切不明。そこで警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断し、新田がホテルのフロントクラークとして犯人を追うこととなる。

 監督は鈴木雅之氏。現在(2019/01/21段階)はフジテレビジョン役員待遇編成局制作センター第一制作室ゼネラルディレクター。HEROやスタアの恋などにも手がけているお人です。

正直フジテレビのドラマで自分の中ですっごい好き~~って言われるのが何年経とうと一番に踊る大捜査線上げる世代なんですけど(めちゃくちゃハマってカーキ色のコートばっかり買っていた)、まぁそれはそれとして、監督が誰で、とかはあまり気にせず「ああ、キムタクの映画か。しかも東野圭吾が主演か~いってみるか~」のテンションだったんですね。主演は木村拓哉、そして長澤まさみ。正直そこだけ抑えていきました。

 

見た感想

見終わった感想が「これめっちゃフジテレビだし、めっちゃHEROじゃん」でした。良い意味なのか悪い意味なのかはさておくとして、個人的な感想がそれ(笑)

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HEROはHEROで個人的にキムタクの代名詞と言われてもおかしくないくらい好きな作品なのですが、キャストをちゃんと見ているとあなたもHEROこっちもHERO一人飛ばしてHEROみたいなHERO感がめちゃくちゃあって、なんていうかHERO知っている人は「めっちゃHERO」っていいたくなるな~っていう印象。

映画そのもののテンポは割と重点的に抑えるポイントは抑えておいて残りは省くみたいな印象でした。原作を読んでいない状態だったんですが、エピソードで重要にされている部分(新田さん(※木村拓哉氏)個人の話)をピックアップしているかんじですかね。

長澤まさみさんの演じていた山岸(ホテルマン)のエピソードとか「彼女がどういう経緯でホテルマンを志したか」というシーンは語り部分(過去のことなので)にしていたことが印象的でしたし、新田さんのお父さんが弁護士で、刑事の仕事についての考え方についてのところは多分もう少し長いのかなっていう印象を受けました。

 

作品の映画としての「お金かけたなあ」といいたくなる備品や映像の「お~お~めっちゃドローン!!!」っていう部分とかもあるんですが、全体的に見ていて「大きく変化が起きるものではなく集約してしまっているから2時間弱にまとめたけれどしっかりつなげてやっていけばテレビドラマで見てみたかったもの」という印象を作品から受けました。

なんかこう、「ここで多分CMつないでここからCM開ける感じがする…!」みたいな地上波で放送するタイミングが見えたのが印象的(笑)

 

お芝居について印象的だったシーンは新田さんと山岸さんがホテルのロビーラウンジで受付に二人が並びたち背中で写しているシーンがよかったなと。

ただ朗々と語る流れなのですが、二人の佇まいが非常に綺麗で彼らの距離感とかが見えて、あのカット割り非常に好きです。最後横顔がそれぞれ出ますが、顔のアップよりも背中でものを語るというのが好きなので(笑)そこを見て「キムタクってやっぱすげーなー立つだけでオーラあるなあ。華があるなあ」っていいたくなるあれそれ。

ホテルに立った時の「ホテルマンとして」の佇まいを見せた流れとかも良かったな。一番最後の一礼の仕方が非常に綺麗でした。

 

ホテルの名前から「コンラッド東京ミラコスタとかかなあ」とか個人的に勝手に想定していたのですが、ロビーの雰囲気とかも含めてモデルとかありそうだなあと思いました。で、原作には取材協力団体として紹介されている日本橋の「ロイヤルパークホテル」があったということで、ちょっとロイヤルパークホテルにお茶しにいくか~~ってなったりとか。

 

www.rph.co.jp

 

友人が家具に詳しい人なので「どこの家具なのかちょっと見てしまった」と言っていたり、お洋服のブランドはどこだろうとか、ロケ地どこだこれとか三人三者三様で見終わって「やっぱりあのシーンあれか~~~」「やっぱそこか~~」と頭を抱えていました。オタクあるある。

 

また、長澤まさみさんについてはホテルマンとしての知識を叩き込んでやってきたんだろうなあと思ったり。そういう役回りだから当然なのですけれど、一流ホテルのホテルマンと呼ばれる方々の所作の綺麗さは見ていてすごいなって思いますし、いわゆるおもてなしとしてどうあるべきかの考え、マナーみたいなものが非常に良かったです。

二人が座っているときも、山岸さんの座り方が常にしっかりとした座り方で、「この人(役柄)めっちゃくちゃ凝るタイプだなあ」って思ったり。

 

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また、来客者の濃さも見てて面白いなと。HERO、HEROそしてHERO。からの刑事の所轄の老刑事がHERO(小日向文世さん)だったからHEROの人いっぱいいる~~分かる~~クドカンあまちゃんキャストすごい大河ドラマで見るようなかんじ~~~!!!みたいなあれそれ。

今回のマスカレードホテルに関しては私は完全に知識0の段階でいっているので、原作ファンの方が「イメージと違う」っていう意見が出てくるのもさもありなんと思いました(読んでない上での今のところの意見)。

前述した「すごくHERO、すごくフジテレビ」の部分が突出しているからこそ、イメージしている空気感と違うっていう人もそれぞれにあるんじゃないかなあと。

原作あり(これが漫画だと更にいろいろ意見がでますが)というと、やはり原作が好きな人にはそれぞれのイメージがあってそこに沿っているか、沿っていないかっていうのもマルチにあると思います。

今回の「マスカレード・ホテル」に関しては私は「フジテレビっぽさ」「キムタク」「HERO」といった点で見ていて(自分が知識がないからこそ)楽しめました。

まぁ最後の最後に出てきた人に対しても「やっぱりHERO!!!!!」ってなったわけですけれど。声も散々聞いているお人だというのにもかかわらず、最後の顔出しするまで=この人とは思わなかった。

 

後友情出演に明石家さんま氏が出ていることを最後テロップ見て知ったんですが「どこにいた?!!!」と全くわからなかったです。

友人曰く一番最後に「大竹様~」と呼ばれてやってきた客ってことなんですが、大竹様に笑いました。すぐそういうことする!!!(笑)

 

映画だからこそできるシーンもあっただろうけれど、例えばこれを連ドラにしたらどういうふうに撮るのだろう、とかちょっと思いました。

HEROは1話区切りで「途中から入ってもその話だけでも見られる」タイプのいわばテレ朝の相棒よりな作りをしている印象なのですが(刑事ドラマとかではよくある話)、そうじゃなくてしっかり作ったら?とか興味はあります。マスカレード・イブとかも含めてという形になるから難しいかな。後は映画とドラマを作るのだと制作費とかスケジューリングとかいろいろ変わってきそうだし。

ただ見ていて、どんなふうにもこの「マスカレード・ホテル」という作品は原作から派生して作れそうだなって思いました。ドラマCDでも、アニメでも、映画でも、ドラマでも。

その中の一つとして「フジテレビが作る、フジテレビらしい、そして木村拓哉で作る、”マスカレード・ホテル”」がこれなのかなと。

 

とりあえずこれの続きであるマスカレード・ナイトを読んでみようと思います。

 

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト

 

ガリレオの例*1もあるので、そのへんの違いも含めて「マスカレード・ホテル」もちゃんと読んだほうが新しい違いを知ることができそうだから楽しみです。

 

ということで、感想文としては散文になっていますが、ざっくりそんなかんじで。

全然関係ないですが「マスカレード」って言われて最初にうたの☆プリンスさまっ♪の劇中劇(劇団シャイニング)のマスカレイドミラージュを思い出したとか言えない。

うたの☆プリンスさまっ♪ 劇団シャイニング マスカレイドミラージュ

これはこれでとてもいいのでよければ。ちなみに私の推しはれーちゃんなのでよろしくお願いしたく候。そして今の所いわゆるアニメやゲーム好きな友達にそれいうとだろうね~~~って言われています。なぜだ。

テーマソング「マスカレイドミラージュ」

テーマソング「マスカレイドミラージュ」

  • provided courtesy of iTunes

 

 

あとおとめ妖怪ざくろの曲でそんなんあったなぁ…とかふと思った二次元の民はこちらです。

純情マスカレイド

純情マスカレイド

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まぁそんなこんなでいろんな派生、いろんなかたち、いろんな表現を見られるきっかけとして今回のマスカレード・ホテルに出会って「うん、めっちゃフジテレビ!!」という部分を感じれた映画でした。あの豪華さは映画だからできる部分もあると思うので(ホテルの全体像とか、ホテルの細かい部分とか)後ろの人たちや動きを見るという意味で「映画だから」の部分と「テレビの人たちだから」出来たことっていうのが融合している形だったように見えました。

*1:ドラマだと相棒キャラクターが女性だった

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