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"凸凹チーム・ワンミッション"「バッドガイズ」舞台挨拶感想記録

 映画「バッドガイズ」が公開されました。これに合わせ、映画公開初日には舞台挨拶も行われ、ありがたいことにチケットを取ることができたので行ってきた感想になります。

※ネタバレしてますのでご注意下さい。

 

「バッドガイズ」ストーリー

「ワルをやるなら思いきり」を合言葉に、次々とハデな盗みを成功させてきた怪盗集団<バッドガイズ>。

“天才的スリ”にしてカリスマ的リーダーのウルフが率いるのは、“金庫破り”のスネーク、“変装の達人”シャーク、“肉体派”ピラニア、そして“天才ハッカーの毒舌ガール”タランチュラだ。

お尋ね者の5人組が次に狙うのは、名立たる強盗たちも奪えなかった伝説のお宝《黄金のイルカ》。
しかし、あと一歩のところで大失敗…逮捕されてしまう!

彼らは街の名士マーマレード教授の更生プログラムを受けることになるも、ノったフリしてウラをかき、史上最大の犯罪をもくろむ。しかし彼らの知らないところで、さらなる巨悪が密かに動き始めていた――。

(公式ホームページより引用)

監督はピエール・ペリフィルが手掛け、日本語版のウルフは尾上松也さんが吹き替えを演じています。


ざっくり感想 

 非常にテンポのよいアニメ映画でした。コミカルに動きつつ、アクションも派手、さらにアニメ特有の「映像」に対するメタ的な動かし方も面白かったです。冒頭とラストの揃え方やニュアンスの違いも良かったですね。ドリームワークスの会社マークをあえて冒頭ウルフで作る形も遊び心が散りばめられていて良かったです。前評判で「タランティーノ」「スコセッシ」みたいだ!と言われていたのも納得。冒頭の長回しのような動きからのメタネタ、この画面の向こうにいる君!君だよ君!みたいな振り方も良かったですね。子供向けながら迫力感ある作品でした。

 子供も飽きずに見られるようにシンプルに構成されていて、難しい心理戦や推理などは省いています。それでいて深堀していったら様々なところに目がいきそうな構成です。また、前評判に聞いていた「ズートピア好きな人は結構ハマるポイントあると思う」「ルパンが好きなら(以下略)」「オーシャンズ以下略」にも納得。類していくと、どんぱち派手さと生きていく上でのレッテルとの向き合い方等分かりやすさがしっかりありました。
 それぞれのキャラクターに個性と役回りがあり、ウルフという主人公をベースに群像劇チックに描かれています。なので、視点を変えるとスネークが主人公にも見えるときはありますし、一人が欠けても成り立たない作りが「バッドガイズ」。
 メインターゲットであろう子供はピラニアが好きだろうな~と思うシーンも多くありました。それこそオナラをつい緊張するとしてしまうところとか、こう言うの子供好きだよね!となりました。というのも、以前ONE PIECEの映画「STRONG WORLD」を見に行ったときに敵キャラクターの靴が歩くたびにオナラの音がする――というものがありました。こちらについては意図的に設定されており、子供が好きという記述があったのでピラニアにも該当するんじゃないかな。

 

 子どもは下品なものが好きというのはクレヨンしんちゃんを見てもわかるとおりですし、「やめなさい」と言われることをあえて喜ぶ傾向があります。もちろん全員がそうだとは思いませんが、陰部の名前を大声で叫んだり、排泄物のことを率先として叫んでいる――なんていうのも聞いたこともあります。だからまぁ、ピラニアの設定や行動について「みんなが言わないことを言っちゃう」面白さに共感というか「空気をあえてぶち壊す存在」として認識されているようにも感じました。
 肉弾戦特化型で26歳というキャラクター設定ですが、登場人物たちの中でも小柄であり、決して「頭脳派」キャラではない猪突猛進。かつ「人の話を聞けない」「ズケズケ言う」ところは意図的に子供のように描かれていることが伺えます(パンフレットにも「子供っぽくしている」という記述がありました)。ただ、そんな随所随所で「ピラニアまあまあ足手まとい感あるな……」と思わせておきながらの窮地を救うシーンもありますし、よくバランスが取れていました。

 一方でキャラクターの個性と個性、悪党の正義についての考え方や「ビジュアルでの差別」という根幹的な悩みも描かれていることで大人も楽しめる仕組み。派手にアクションを決め込む姿はハリウッド映画のバチバチ決め込む形をアニメーションに落とし込んでいますし、レッドカーペットを動物たちが歩いて行く姿も見ていて楽しかったです。
 どうみてもこいつが!!初手から悪役!!と思ったキャストについてもやっぱりというか「そういう両面性を出せる声優」を起用しているのも納得でした。上の世代から下の世代まで知ってる知ってる!触れたことがある!というキャスティングなのも入りやすさがありました。

 

 天下無敵の大泥棒ネタといえば日本で言うとルパン三世がテーマとして強くあるかと思いますが、監督がアニメ好きということでだいぶ研究されていることがパンフレットにも記載されていました。

ルパン三世 カリオストロの城

 実際見た印象として、メインキャラクターとなるウルフとスネークの関係が特にわかりやすくルパンのそれを思い出せてくれました。ルパン三世のチャラついている感じと地に足をつかせたダンディズムがあふれる、文句を言いながらも信頼できる「相棒」という色が強い存在。見慣れているぶん、すすっと入りやすいと思います。 
 また、作中に出てきたバッドガイズを追いかけ続ける警察官の署長は銭形警部を彷彿とさせます。あばよとっつぁん!みたいな最初の彼らの対峙は見覚えがあるデジャヴ感で、ウルフとの軽快なやり取りも似ていて親近感でした。笑い方がちょっと銭形警部っぽいですよね、自信のあふれる笑顔というべきなのでしょうか。

 その感覚をオマージュ・インスパイアなのかと聞かれると「知っているからこそ入りやすい」のカテゴリにとどまっているというか、「こういう関係好きだよね! 私も好き!」という相棒感の強さ、ドロボウという立ち位置がゆえ、思い出す!というぐらいでした。もちろんそれはそれでこれはこれ、みたいな形で、箇条書していくと「そりゃ~~好きだわ~!」みたいになっていきます。
 女性が大型バイクに乗っているのを見ていると峰不二子を思い出すとかそういうやつです。かっこよくて大好きですし、カーチェイスはやってなんぼ。女子旅の雰囲気に「ルパコナで灰原と不二子ちゃんがやってたやつ…!」等うっかり思い出してニコニコしてました。熱い。

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 全体的に「オーシャンズ・イレブン」「ルパン三世」の要素をふりかけつつ、老若男女問わないかたちでチームを組んだ形というとCOWBOY BEBOPもそうですよね。エピソードにローリング・ストーンズの名曲をタイトルとして使ったりとおしゃれな空気感で海外人気も高い作品です。映画版のスパイクの清掃員アクション大好きなのでおすすめですし、あれもまたルパンから影響を強く受けていると聞きます。ちっちゃい生き物もおっさんも青年も女性もみんな見ている位置はバラバラで、チームとしてはでこぼこ。それが「みんな違ってみんないい」になるのハードボイルド感あるのでバッドガイズ好きな人におすすめしたい作品。

 

 バッドガイズは本人たちがもともと「名の知れたドロボウ」でありつつも、煽りにめちゃくちゃ弱いというところが人間味あるというか、小物感があっていいところ。私情をガンガン挟むし自分の行動でうっかりピンチに陥るあたり、非常にドリームワークスらしさというか、ボス・ベイビーでもうっかりチュパチュパ指を舐めて赤ちゃんという特性がいかされてしまった、なんていうシーンもあったぶん「ドリームワークスらしい」描き方でした。
 リーダー的立ち位置のウルフを見ていると「スリ」がメインであり、決して話術が得意なわけではないですしお色気もあっさりかわされてしまう。それでいて「正義感」とのギャップがあり「犬属性」(狼ではありますが)特有のメリット・デメリットがあります。バッドガイズのメンバーは最大限の武器であろう爪、牙、毒を使わないあたりは後述する自分の出生・種族とのジレンマとしてわざとなのでしょうね。
 そういえば冒頭シーンのダイナーでウルフとスネークがくっちゃべっている中からの銀行強盗をする流れが早々にテンポよく、アメリカ映画でよく見るやつだ~!みたいな、ツボをゴリゴリ押されました。
 タランチュラ(ウェブス)の野獣モードで色が変わってガンガンタイピングしていくシーンは、ヱヴァンゲリオン破で真希波・マリ・イラストリアスが2号機で行ったザ・ビーストぽくて(そのまま「野獣モード」と言っていたというのも理由ですが)そういった「日本アニメ」への精通していることからかな、とか思っていました。明言されていないのでこのへんは私が感じただけですが…(笑)

 彼らは己の見た目が危険動物であることで周囲から怯えられています。さらに、悪の道に自然と染まっていったような描写があります。見た目が怖いから、周りに怯えられ、結果として「悪党集団」になっている。
 違和感なく過ごしてきた中での市長に図星をつかれて、どんどんと「自分の根底、見ないふりをしてきた」または「突きつけられた」ことで考え始める感情と「このままでいいのか」という分岐点を迎えます。
 「これまで拒絶されてきた、今変わったところで誰も受け入れてくれないんじゃないか」という恐怖感と「それでも変わりたい」という思いと、「やっぱり自分たちなんてそんなもんだ」という諦めと、「自分が変わることで”今の仲間”との距離感を考える」ということが絡み合っていきます。
 スネークが「誕生日が嫌い」という話で、誰からも祝われないというように言っていました。誕生日を迎えるたびに孤独感を味わうからこそ、自分がイレギュラーだということを認めざるを得ないからこそ嫌い。「ミスターご機嫌斜め」といわれる彼のセリフ一つ一つの苦味があります。

 自分という見かけ・出生によってテンプレートを突きつけられるというのはディズニー映画でいうところの「ズートピア」がまさにそれです。

ズートピア (字幕版)

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 これも動物たちが生きている世界線で、ありかたを照らし合わせているもので、好きな作品です。
 昨今「個性尊重」「多様性」を求められている中で、いろいろな人物がいて良いといわれています。本作もまた「悪役として勝手に押し付けられてきた彼らが突きつけられて変わった時 周囲が変わるのか?」という問い掛けもありました。
 野蛮な動物はどこまでいっても野蛮なまま。愛玩動物が悪の道にいく「わけないとみんな思っている」これは二次元作品で言うところの「銀髪糸目は必ず裏切る」とか、「途中で絶対こいつ闇落ちする」とかそういうのに近いものなのかなと思います。「この声優だから裏切る・途中離脱する」とかもいえること。

 昨今の事情であればどこの国籍であるか、どの人種であるか――というようなずっと根深く人間たちの間で抱えている問題とも共通しているのでしょう。人を見た目で判断せず、また、どんな人間だって更生していくことはできる。シンプルな作りの上で「更生」を決めた彼らが服役期間をしっかりと経ていることも良かったです。罪は罪なので。


 ただ一方で、真犯人が別の犯人として押し付けられてしまった部分についてのフォローがないというか冤罪になっている箇所が非常に気になりました。そうするしか落とし所がなかったのもわかりますが、本末転倒というか……。流石にそこのシーン、フォローあってほしいんですが原作はどうなんでしょうね。気になります。

 また、世界観でふと疑問だったのは「人間」「動物」との共存というか、重要な人物たちが動物である一方で人間も普通にいて、さらに愛玩動物もいること。全員が動物の生きる世界、というわけではなく、登場人物は圧倒的に「人間」が多く、それでいて人種は様々。アジア系もいれば白人、黒人問わず登場しています。その上で、愛玩動物とバッドガイズ、そして市長と教授という「動物」がいます。そもそも市長が「動物」であること、バッドガイズが「市民権」として知事選に投票することが出来ること。知事はキツネでありながら知事になっています。そして人に慕われていますが、動物と人間の関係は良好なのか、はたまたそもそもの「異種」として見られているのか。擬人化として扱うべき(黒人、白人、黄色人種と同じ立ち位置)としてみるべきなのかどうなのか――などの疑問も残りました。愛玩動物との差別化はディズニーでいうところのグーフィーとプルートの立ち位置なのかなとも思いますが……。ウルフだから、キツネだから、モルモットだからというよりも「人間じゃないから」という段階での線引はされていないのだろうか? そこらへんがちょっと気になっていました。単純に吹き替えキャストも国籍の人たちを起用しているし、ビジュアル面の明確化だともわかっているのですが、混乱してしまう感じはありました。
 そんな細かいところを含めたとしても「アクション!」「動物たちの喜怒哀楽」「でこぼこチームが一つになる」という努力友情勝利のシンプルアニメ―ションとして楽しめたと思います。


吹き替えについて

 「芸能人の吹き替え」というものについて賛否が分かれるのはとっても今に始まったことではないです・・・が、ドリームワークスの作品はこれまでメインをタレントや俳優を起用していながらも、違和感が少ないように感じます。本作もまたしかりで、「流石に聞いていられない…」となることはありませんでした。
 タランチュラの本国の吹き替えを行っているオークワフィナ、「クレイジーリッチ!」で非常に良い芝居をしてくれて好きな女優さんなのですがファーストサマーウイカさんが彼女の吹き替えを担当するのは2回めだそうです。双方ともちょっと何となくお顔が似ているのが面白いですね。

 舞台挨拶で表情を作りながら感情を込めてやる、というファーストサマーウイカさんのお話に、声優さんたちのアテレコでも皆さん表情を作っていたなーと思い出しました。
 本国の吹き替えを担当した方と声が似ているといえば河合さん。作中で披露される「Good Tonight」、本国Verを拝聴するとまっったく違和感がなくて驚きました。

 

Good Tonight (from the Bad Guys) [feat. Anthony Ramos]

Good Tonight (from the Bad Guys) [feat. Anthony Ramos]

  • ダニエル・ペンバートン
  • サウンドトラック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

 河合さんの声はすごく特徴的で、聞いていると「河合さん!」というインパクトが強まるのですが(これは声優さんでも一度聞いたら忘れない人と同じもの)、本国の予告や歌を聞いてみた上で、ズレが多分一番ないのは河合さんじゃないかな、とも感じました。

 本業である声優さんと並べてしまうと、どうしても難しいところは皆さんあるでしょう。私自身もアニメや吹き替えが好きなのでどうしても目線がそちら寄りになりますが「あの登場人物さえ喋らなかったらよかったのに」みたいなことは全然なかったです。安田顕さんの渋い声もスネークの狡猾さとクールさにあっていましたし、チョコレートプラネットの長田さんは吹き替えを複数挑戦されていらっしゃいますが、個人的にはこれが一番しっくりきました。
 声優さんも吹き替えを主としている甲斐田裕子さん、斉藤貴美子さん、そして特徴あふれる声の山口勝平さんが支えているのも良かったですね。しっかりと五人のフォローをしつつ、甲斐田さんと尾上さんが話すたびに洋画ぽさが増す感じがありました。ダンスシーンのちょっとした会話も非常に好きなシーンです。
 メインキャラクターがピックアップされますが、フリーアナウンサー高橋真麻さんが本職と同じアナウンサーキャラクターに起用されていたのも「ああこれそうか」と思わせず、すんなりと入ってきました。

 あと凄く気になったのはモルモットたちの鳴き声。あれはモルカー仕様なんですかね?それともガヤとしてキャスト画になったのか気になります。ちょうど舞台挨拶がモルカーと同じ劇場でしていたものですから作中「モルカー……」と思わず思ったりしていました。

 

舞台挨拶の感想

 友人の河合担にチケットを取ったから行こうと誘ってもらえて、有難いことに初日の舞台挨拶を2回見てきました。

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 吹き替え系の舞台挨拶というとバンブルビーぶりでしたが、1回目はメディアの方々がたくさん入ってきて長めのお話をしっかりと聞けたと思います。

amanatsu0312.hateblo.jp

 

 一回目は終了後な分、もっとネタバレをガンガンされるのかと思いましたが、基本は抑えめ。
 1回目は「出演者の能力、自分が欲しいものはありますか?」というお題でした。河合さんが尾上さんのものまねをしようとしたら尾上さんがそのまま言うせいで「めっちゃ似てる!!!!」とざわついたりとか(本人が言っただけ)非常に面白い流れでした。
 また、それぞれが演じたキャラクターをイメージしてスチール、ムービーに向かってやってくださいという「地獄のような時間」(司会の方がそう言っていました)を経験したりですとか、拍手が会場の中湧いたり、イレギュラーに強いなぁと感心しました。

 また、客層も河合さんや尾上さん、TEAM NACSのファンの女性陣をはじめアニメを楽しみに来たであろうご夫婦やカップル、男性の会社員さんなどさまざまでした。河合さんのうちわを安田さんはじめ皆さんにいじられたりとか、「これでも今日は多いほう」(アイドルとして、的な内容に失笑みたいな形になった後河合さんがフォローを入れました)とか、こう……ジャニーズ現場ならではのようなものも感じました。個人的には河合さんはいつだってアイドルとしてしっかりされていると思うけどなあ、という気持ちでしたが(笑) 

 ものまねをしている人は骨格を似ている人を選ぶというお話を長田さんと河合さんがされていて、最近だと武内駿輔さんと山寺宏一さんのモノマネを見ていると「そう」なのかもなぁと思ったものです。発声や特徴をいかしつつ、どんなふうにブレスを入れるのかとかちょっとした特徴を誇張しつつやっているのがものまねなんだなぁと感心しっぱなしでした。勉強になりますね。

 後は河合さんが安田顕さんのCMネタをあげていましたが「水道じゃなくてガスなんですよ」とさらっと修正されていて、かつ長田さんに「ライフラインが違う」とツッコミを入れられていましたね。

 

 2回目はカメラが回っていないぶん、自由度が高かったように感じます。ファーストサマーウイカさんが「タランチュラはずっと誰かの肩の上に乗っていて。それこそ戸愚呂兄のような」という幽☆遊☆白書ネタをもってきたり。それに反応した人に河合さんから「反応した人世代がばれますよ!」とおっしゃっていたり。ちなみに2.5次元舞台にも幽遊白書は最近なっているし、令和でもコラボカフェやっているのでそんなに世代の差はない気がします。飛影はトイレなんか行かない*1

 

 

 また、作中のルームウェアを着ているキャラクターにちなんで、そういったお洋服を着てやりたかったなーというファーストサマーウイカさんのお話が印象的でした。というのも、試写会を見られたであろう方がピラニアにジェラピケのような部屋着を着せていてそちらをピックアップされていたのも相まって、「すごいなー」と感心。あのもこもこで登壇したりお話されている回あったらそれはそれで凄く和みそうですよね。オールナイトみたいに0時公開系ならありそうだなーとか思っていました。マリオのヨッシーやパンダなど色々バリエーションがあるのでお願いしたいところ…!

gelatopique.com

 作中、私は圧倒的にスネークのルームウェアが可愛くて好きでした。ウルフが羊の皮をかぶった狼というブラックユーモア突っ込んでいるのも「ですよね!」となりました。そういえば現在グッズ展開されているものたちのなかでルームウェアを着用したバッドガイズのものってないですよね。2でまた着用する機会があったら展開してもらえないかなぁとか願っています。


 複数回きている(前回もきた)人、という挙手に対して安田さんが「見たことあるうちわが~」と此方でもうちわをいじっていました。うちわってやっぱり目立つんだなぁ……と何も持っていなかった分すごいなあと思いましたが、一方で1回目のときに黒板?らしきものを持っていらっしゃる人がいて「コンテンツによって持っているもの、やっぱり違うんだなー」となりました。
 この他だと、長田さんがラップパートも実はやっていたというお話で「あれ長田さんがやっているんだ!」ととても驚きました。てっきり本国の人のものをそのまま活用されているんだと思っていただけに、本編見直して改めてすごいすごいと感動してました。キャラのまま歌うのって大変だと思うのですごかった……。

 後河合さんとファンの10年について「うちわ集団(河合さんのファン)みんな視線そらしてるけどいいの?!」「河合さんは(その失笑で)いいんですか?」等を登壇された皆さんに言われていました。このへんは1回目よりちょっと熱がこもってたように感じられましたが「これで10年やってるんで」とニコニコしながら言っている河合さんの表情がファンを信頼しているんだなあと改めて感じさられました。

 尾上さんと河合さんは今回いろんな番組でジャックしたり番宣に出ていた印象ですが、これまでよりずっとコミュニケーションをとっていらっしゃる瞬間が見られるおとが多くて楽しかったです。「はかたとおい」でおなじみネプリーグ回で「あの人喋りすぎじゃないですかね?!」「嫌いです!」*2だの「ぼくもちいさい秋みつけた歌詞間違えるような人は…(笑)」*3だの言い合っていた(番組上の煽りあいと理解しています)とは思えない朗らかさでした。楽しそうで何よりです。

 この日のお衣装はSNSでもアップされていましたが作品カラーであるオレンジ(どオレンジ、というよりも少し明るめのオレンジでした)を基調にみなさん着用。ファーストフードさんのオレンジのドレスが可愛かったです!
 また、尾上松也さんが「是非2で帰ってこれるように」とお話されていたのも心に残りました。是非2,やってもらえたらいいですよね。

 

振り返ってみて

 「キャストが好きだから行く」も勿論楽しみ方の一つですが、単純に作品としてテンポよく面白かったので人におすすめしやすいアニメ映画だなーとも思いました。映画としてよくまとまっているので、字幕版も見てみたいです。気軽に人を誘える、そして獣好きを増やす(笑)映画で複数回見ても新しい発見もたくさんあり、誘ってもらえてよかったです!

 原作の小説も読んでみたいですね。タランチュラがこちらでは男性であったりと変更点も多くあるので気になっています!また、OSTも海外版はあるようです。

聞いてて楽しいBGMだらけだったので気分を味わうという意味でもすごくよかったなーと思います。楽曲もなんというか「ハリウッド映画っぽい!!」が詰まっていた気がします。すごく聞いてて楽しかった!

 

ラニアとタランチュラ、そしてなぜかピラニア×2


ちなみにこれは試しに映画館でクレーンゲームをした結果、なぜか2個とれしまったタランチュラとピラニア。そしてウルフ狙いでやったのに何故かまた取れてしまったピラニアです。どうして………(笑)

 

あとめちゃくちゃ余談ですが、動物たちが畏怖される、というシーンを見ながら先日海遊館に行ったところカピバラがすやすや陸の上で眠たそうにしている一方で傷ついた小魚をピラニアが集団で小突き倒し最後大きなお魚がお食事するという「し、自然の摂理〜!!!!」という現場に遭遇したことをふと思い出しました。見た目よりも凶暴なお魚ではないことは知っていますが、それでも作中の人間の立ち位置でいば「食物連鎖」のくだりをダイレクトに見る機会は少ないからこそ、彼らが恐怖されるのもわかる気がします。正直ちょっとトラウマになりそうでした。それが生きる、ということであるのもわかっているんですがね。

*1:昔流行ったネタです

*2:河合さんに対しての尾上松也さん

*3:尾上松也さんが間違えたことに対して河合さん

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