柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

オシゴトガタリvol.09「L'Arc~en~Cielのセルフブランディングで魅せる世界」

 「あなたの推しを私にひたすら語る場所」としてオシゴトガタリを始めたわけですが、おかげさまでひたすらみなさんの好きを見聞きし、結果として自分自身も視野を広げることができて「うわ~~そんな世界が!!」ってなるばかりです。

今までどんなものをしているかというとそれこそ「自転車チーム」にはじまり、「北海道銘菓」や「モーニング娘。」と知っているようで知らない世界がたくさんでした。

ということで、今回「みんな~~私に推しの話してよ~~」って問いかけてみたところたくさんの方に「やるやるー!!」っていってくださりました!!

すごい!!ありがたい!!神はいる。インターネットに。

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神はいると思うか?の有名なコピペ

 

ということで、これからもお一人お一人にお話を聞いていきたいと思います。

今回の「オシゴトガタリ」はかの有名な特撮・映画のブログ「ジゴワットレポート」の結騎了さんです。

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いやもう本当お世話になってます…

www.jigowatt121.com

 

すごい人がこのブログのゲストに来ちゃって大丈夫かなとめちゃくちゃドキドキしてます(笑)

結騎さんについては、はてなブログのトップによく出てくるぐらいの有名な方で、私もまぁもれなく読者の一人です。いつも面白い記事ありがとうございます。

「本当にいいんですか」と4回は多分聞いたと思います。ということで、今回はいそいそとインタビューさせていただきました。

 

題材については「L'Arc~en~Ciel」についてです!

 

TWENITY 2000-2010

結騎さんはラルクファンでもいらっしゃるということで、過去にブログにも挙げられています。

www.jigowatt121.com

 

ちなみに私のラルクの印象というとこんなかんじ。

  • 学生時代にラルクファンの友人がいた。(GLAYファンもいたので論争してた)(それを聞きながらサッカーファンしてた)
  • 知っている曲は
    READY STEADY GO、LOST HEAVEN、Link(鋼の錬金術師
    HONEYNEO UNIVERSEDIVE TO BLUESTAY AWAY(上記の友人がよく歌ってた)
    Driver's High(アニメGTOの曲)
  • hydeさんの身長書くと修正されるという噂がある
  • 矢沢あい作品に携わることが多いイメージ。「下弦の月」に出ていた(多分)、あとNANAのGLAMOROUS SKY作ってた(はず)
  • hyde氏のことをNEWSの手越祐也くんが凄い好きっていう印象。さらにいえばA.B.C-Z五関晃一君が体格が近いからかパロをやる。そして多分好きなんだろうと毎回思う。楽しそうで何よりです

すごい!!!!!にわか!!!(笑) 知っているようで全然知らない世界ですね。

と、いうことで、ビシバシ教えていただくべく勧めていきます。

早速ですがオシゴトガタリ(推し事語り)始めます。

 

オシゴトガタリについて

  • 「オシゴトガタリ」とは、このブログの管理人が、「推し(好き・応援・大切・考察対象等マルチな意味を指す)事」をしているフォロワーだったり名乗りを上げてくださった方に対してインタビューする企画です。
  • 「無理しない」「楽しい!を人から教わる」ことを基準に行き当たりばったりで行っています。
  • 1ミリも知らない(ミリしら)のものなら「そのもの」を教えてもらう。
  • 知っているものなら「この人はこういうところが好きなんだな!」と感じる。
  • 「あなたの好きを私に話してくれ!」これが「オシゴトガタリ」です。

 

 L'Arc~en~Cielというグループについて

ーこの度は立候補ありがとうございます!!特撮、映画と本当に色々なものがお好きな印象ですが今回はラルクについてお聞きできるということでよろしくおねがいします!

ラルクって実はかなり理知的に運営されてるバンドでもあると思っていて、その辺りに触れつつ語れたらなあ、と。改めましてよろしくお願いします!

 

ー「L'Arc~en~Ciel」ってそもそものグループ名からですが、フランス語で「虹」で合っていますか?どんなグループなのか改めて教えていただけますでしょうか。

ですです、ラルクはフランス語で虹でございます(笑)

L'Arc〜en〜Cielは、皆さんご存知のロックバンドです。ボーカルのhyde、ベースのtetsuya、ギターのken、ドラムのyukihiroという4人構成です。

メンバーの入れ替わりはラルク史的にかなり大きなトピックなのですが、現状はこの4人になります。

L'Aive Blu-ray BOX ?Limited Edition?

(L'Arc~en~Cielの皆さん。hydeの身長を書くと修正を秒速で食らうというネタはよく小耳にしています)

 

ちなみに、よく誤解されているのですが、リーダーはhydeじゃなくてtetsuyaです。

hydeはあくまで「フロントマン」である、というのがラルクのスタンスですね。

hydeが…リーダーじゃ…ない…?!!!!!!完全にリーダーだと思ってました。あれかな、フロントマンは橋本良亮だけどリーダーは河合郁人みたいな…?/ただし彼らの中で誰がリーダーなのかは結構不明瞭だったりする。一応河合君ということらしいのでそう定義しておきます。)

 

ラルクは定義として「ロックバンド」なんですか!イメージ的にV系の印象だったんでまずそこでびっくりです。

V系ヴィジュアル系

ヴィジュアル系=特定の音楽ジャンルではなく、化粧やファッション等の視覚表現により世界観や様式美を構築するもの

一応、ロックで良いと思います。

NYのマジソン・スクエア・ガーデンというところでライブをやったこともあるのですが、向こうでもロックバンドとして紹介されていました。

 

DOCUMENTARY FILMS ~WORLD TOUR 2012~ 「Over The L'Arc-en-Ciel」 [Blu-ray]

 (その時の姿が映画にもなっていました。*1 ドキュメンタリー映画好きなので気になるところです)

 

そしてそのビジュアル系のところなのですが、実は、ラルクはビジュアル系ではないのです(笑)

もちろん、当時のシーンの流れとしてはビジュアル系に属するグループではあるのですが、本人たちは音楽で勝負する志向が強く、古くはそこのところでトラブルがあったとかなかったとか。とはいえ、執拗に「ビジュアル系じゃない!」というのも無理があるくらい、初期の頃はhydeが美少女のようなメイクをしていたり......。当時の音楽シーンの流れを汲んだところもあったのかもしれません。

(昔のラルクの映像をカラオケで見たことがあるのですが「hydeこれ女の子でいるいる状態…細い…何食べたらこうなるの…折れちゃう…」と思った思い出があったのですが、そのへんの背景には当時の音楽シーンがあったのですね、なるほど!)

 

ーちなみにL'Arc~en~Cielで楽曲を作っているのはどなたなのでしょう?バンドというとやっぱりメンバー間で作っている印象なのですが……!

曲の制作については、よくぞ聞いてくださいました!これこそ、ラルクのポイントなのです。

ラルクは、4人全員が作曲が可能なチームとなっておりまして、彼らが世に送り出してきた数々のナンバーは、それぞれの作曲、あるいはメンバー間の合作によるものです。

ファンとしては、「次は誰の作曲で来るだろう!?」もひとつの楽しみになっておりまして、この「4人全員が作曲できる」ことが音楽性の幅広さに繋がっています。最大の特徴と言っても良いかもしれません。

 

ー誰か1人ではなく、みんなで作りあってるのですね!それゆえに、世界観が広い印象があります。メンバーのキャラクター傾向とか性格はどんな感じでしょう?バンドだとどうやってもボーカルさんに目が行きがちなので特徴とかあったら是非聞いてみたいです!

 

メンバーについては、私のイメージだとこんな感じです。

hyde

絶対的なフロントマン。独自のカリスマ性でグループの象徴として君臨する。

ラルクの楽曲の作詞はほとんど彼が行なっており、世界観を作っている。

しかし実はめちゃくちゃ低血圧なオジサマであり、オンとオフの温度差がすごい。

オフの時のhydeは可愛い。

 

tetsuya

グループを指揮・運営するブレイン。彼がラルクというグループの参謀である。

常にグループ全体のことを考え、様々なプロデュースを繰り出す。

曲はポップ担当で、明るい曲の多くが彼の作曲によるもの。

ライブでは「俺のバナナを〜」と言いながらバナナを客席に投げる。

 

ken

寡黙なイケオジと見せかけて、割とラフなスタイルの人。

トレードマークは口にくわえた煙草。

火気厳禁のステージだが、彼だけは許されるという噂もあるとか。

切ないメロディを作らせたら天下一品で、ライブで流れ始めたらファンから黄色い声援が上がるのは彼の楽曲であることが多い。ヒゲが似合う。

 

yukihiro

ザ 仕事人。黙々と理知的なドラムを展開する。

前ドラマーであるsakuraは「歌うドラム」と評されていたが、yukihiroは対照的にカチッとした音の入れ方を好む。

曲調はパンクやダーク方面を担当。持ち味であるおどろおどろしいメロディがhydeの詞の世界観と化学反応を起こす。長い髪が特徴だが、たまに切る。

 

ーありがとうございます!ツッコミポイントが多すぎてどこから突っ込もうと思ったんですが1番目に付いたのでいいますね。「バナナ」 #とは バナナってあのバナナですよね???(笑)

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バナナといえば某特撮キャラも出てくるわけですがちょっとまって???

バナナは、まあ、恒例の下ネタMCですね。一時期、「ムキンポ君」というエキセントリックなキャラクターがグッズに載っていた時期もあったようで......(笑)

女性ファンが絶対的に多いので、イケてるメンズのメンバーがステージから「俺のバナナ!」と叫べば、そりゃあ、「キャァアアア!!!!」となるんですよ(笑)

(名前が清々しすぎるシモネタでいっそ本当開き直りの精神is大事って思いました。L'Arc~en~Ciel恐るべし)

 

 こう言っては失礼ですが、中身は割と気のいいおじさんたちといいますか(笑)

どこかオーディエンスを突き放す世界観の印象もあると思うのですが、意外と知れば知るほどそうじゃないのが面白いなあ、と。

 

L'Arc~en~Cielのタイアップについて

ー結騎さんのL'Arc~en~Cielの入り口はどちらからでしたか?

私は実はまあまあ遅咲きのファンです。

曲自体はちょこちょこ聴いていたのですが、がっつりハマったのは、2003年のアニメ『鋼の錬金術師』のOPテーマに起用された『READY STEADY GO』です。

奇しくも、当時の活動再開一発目のシングルでした。

READY STEADY GO

READY STEADY GO

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 (夢中で \はやく/ かけぬけてきた~!!!!!!OPも彼らのMVもめっちゃかっこよくて私も大好きです。そしてここでタバコを加えて楽器かき鳴らしていた方がkenさんだと気づく。かっこいいわけだ!!!!!ちなみに私の好みはtetsuyaさんです。ぶれない)

READY STEADY GO

READY STEADY GO

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

ハガレンの曲!私も大好きです!!!ラルクはアニソンも結構歌ってる印象ですが、そう言うきっかけの方多そうですね。タイアップが多い印象です。

ラルクのアニソンについては、リーダーのtetsuyaがかなり意図的にタイアップを組んでいるようで、新規ファンを取り込むための方法論として自覚的にやっているようです。

アニメだとハガレンガンダム、ゲームだとデビル・メイ・クライの主題歌だったりもありました。

NHKバンクーバーオリンピックのテーマソングというタイアップもありましたね。

BLESS

BLESS

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

(調べてみたらBlessという楽曲でした。かっこいい。そしてその楽曲になったときのhyde氏のコメントがこう…ブレずにキャラクターを守っている感じがすごいして好感度しかないです。)*2

 

ーなるほど、今の話の流れだとタイアップ曲は誰が作る!とか特に決まってはいない感じですか?

そうですね。範囲が広いというか、土壌がしっかりしてるのでどんなものが来ても受け止められるパワーがある、という感じでしょうか。

一般にもウケそうなアニメタイアップもあれば、いきなりファンしか酔わなそうなエロティック満載の『XXX』(キス・キス・キス)という曲をシングルで出してきたり(笑)

ドラムのyukihiroがシングル曲に関わり始めたのは少し後年のことなので、彼だけ担当曲が少ない結果ではありますが、タイアップ含めてあまり偏らずに分布するイメージでしょうか。むしろ、hydeの作る曲が昔に比べてtetsuyaに似てきたりと、ファン的にはメンバー相互作用が感じられて面白かったりもします。

 

活動休止は次へのステップ

ーL'Arc~en~Cielというと活動休止を結構な頻度でしているというのが個人的なイメージなのですが、そのへんはどうですか?

活動休止が少なくないバンドですが、その間にそれぞれがソロ活動をがっつりやることが多いんですね。なので、各人が溜め込んだ新しいノウハウやスキルが数年後の活動再開時のラルクに集結するという、少年漫画的な熱さがあります。

あと、「全員が作曲できる」という点では、メンバー全員がそれぞれ作曲して歌うソロ活動をやっているので、そこがベースとして強い印象があります。

hydeVAMPS*3という別ユニットを組んでラルクよりもっとゴシックな音楽をやっていたり、tetsuyaもラルクよりめちゃくちゃポップ度が増したソロ活動をやっていたりします。

よって、ファンとしては、その充電期間こそが面白かったりします。「わー!ラルクでやれないやつやってるー!」みたいな。あるいは、「この曲むしろラルク寄りじゃん!」みたいなのも。

そういう、いわゆる「文脈」が熱いバンドなんですよ、ラルクは。

メンバーそれぞれの活動がホームであるラルクに収斂していくのがハッキリと分かる感じが。

 

ーソロ活動hydeしか知らなかったです!皆さんしてるんですね。それぞれにそれぞれの世界作って持ち寄るとかそれめちゃくちゃONE PIECEの2年後始まる直前みたいなもんじゃないですか熱い……。なにそれめっちゃ楽しい…。結騎さんはソロ活動のほうも見守ってる感じですか?

(それぞれがそれぞれの場所で輝いて、そしてお互いまた再びこの場所で会おうみたいなのってめっちゃ好きなので熱いですよね。V6でもそういうのあって「最終的に元いた場所がもっとパワーアップする!!」っていうのがあるのいいな~って思います。L'Arc~en~Ciel強い)

ソロ活動も、一通り追ってます。むしろ、ソロ活動を追うことで、本懐のラルクへの理解度が高まる感じすらあるので、そのためにも、という感じです。

こういう表現が適しているかは分かりませんが、漫画や映画でいうところのスピンオフという印象です。仮面ライダーでいうと放送後のVシネみたいな(笑)

個々のフィールドで戦った面々がまた一堂に会するの、めっちゃ熱いんですよ。ラルクは何度か活動休止を経てきてるんですが、その度にソロがいくらか盛り上がるのが印象的です。

ラルクからソロへ、ソロからラルクへ。ファンとしてはたまらない好循環ですね。

 

(もともとあったものを見ても楽しい、さらに派生してそっちも楽しい。さらにさらに本編に還元されて「ああ~~ここがあれでそうなって~~」って結びつくのがめっちゃ楽しい=楽しいの相乗効果ですね!!)

 (Vシネとは:作品が終わったあとに作られる映像作品のこと。参考例としてエグゼイドの「アナザー・エンディング」シリーズ。)

ー活動休止=お前のことが嫌いだからお互い頭を冷やそう(音楽性の違い)、っていうマイナスな感じではなくポジティブな休止なんですね。

まさに仰る通りで、ラルクの活動休止に「音楽性の違い」とか「メンバーの距離感」という印象はほとんど無いですね。

とても前向きな「充電期間」というか。というか、わざわざ休止するといって休止するというよりは、自然と活動が減っていく感じで緩やかに突入するパターンが多いです(笑)

それと同時にソロ活動が動いてきて、ファンとしては「ああ、"入った"な」みたいな(笑)

そんなふうにスーーッと活動休止に入ったかと思えば、例えば2007年の活動再開一発目のシングルで『SEVENTH HEAVEN』という曲をリリースするんですけど、これが通常のAメロ→BメロというよりはサビA→サビB→サビCみたいな特殊なディスコナンバーになってまして。

 

SEVENTH HEAVEN

SEVENTH HEAVEN

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

活動休止からの復帰ってもっと「そのバンドっぽい」路線が相応しいと思うんですけど、いきなりこういう変態なナンバーを出してくるあたりも、ラルクの土壌の広さが成せることなのかなあ、と。ノリの良い曲なので、オススメの一曲ですね。

 

L'Arc~en~Cielのファンへの向き合い方

ラルクのファンの方々はちなみに総称とかありますか?

ファンの呼び名については、ラルクは特に無くて(笑)

普通に「ラルオタ」ですかね。細々とした呼び名はあるにはあるんですが、定着はしてない印象です。

あ、「ドエル」というのを忘れておりました。

ド級」のドにバンド名のLを取って「ドエル」(ドL)。ただ、まあ、そこまでばっちりと定着している印象は薄いですね。

「ラルオタ」の方が使用頻度としては高いのが現状かと思います。

Twitterのプロフに「ドエル」とあったらラルクファンの方ということですね!!学んだ!)

 

ラルクの公演といえば、先程の海外公演とかもやっている印象ですがやっぱり年1ぐらいですか?やる曲も最新のものが多いタイプなのでしょうか…?

そうですね、ライブについては、基本的にはアルバムごとのツアーです。

ただ、2006年の15周年ライブ以降は、アニバーサリーライブが増えてきました。

この15周年ライブは、それまで自らのプロデュースが割と絶対的だったラルクから一変、ファンの人気投票で演奏曲を決めるというスタイルで、感謝祭という印象でした。インディーズ時代の曲がランクインして、またもや黄色い声が割れんばかりに飛び交う、という(笑)

 

ー感謝祭!!いい響きですね!!ファンに向き合うというか、「ファンの声」を聞いている感じがします。

ラルクのファンとの距離の作り方は、飴と鞭といいますか。

独自の世界観で「ついてこれるか!?」と投げかけてくる時もあれば、「いつもありがとな、これからもよろしくな」と頭を撫でてくる時もあり......(笑) その辺も上手く使い分けての、プロデュースの掌の上なのかもしれません。

 

ーなかなかいい具合にツンデレというやつでは…!!(笑)乙女ゲーや少女漫画の相手役で見るやつ!!!

あ、ファンとの距離で言えば、やはりドラマーの件を語らない訳にはいかないかもしれません。

上でも書いたように、ドラム担当のyukihiroには、前任のsakuraというメンバーがいまして。黎明期のラルクは彼なしでは成立しなかった、そんな大事なメンバーです。

しかし、覚せい剤所持で逮捕されてしまい、発売予定のシングルは凍結され、活動が休止に追い込まれました。これが97年の出来事です。

覚醒剤逮捕といえばつい先日ピエール瀧氏のこともありましたね…うっ頭が……)

 

そんな騒然とした年に、復活を掲げて発表されたシングルが、『虹』です。

「L'Arc〜en〜Ciel」は、フランス語で「虹」。バンド名を冠したとっておきのナンバーを、このどん底のタイミングでリリースしたのです。

そして、その時にサポートメンバーだったyukihiroが後に正式にメンバー入り。その後、シングル3枚同時リリース等でシーンを駆け上がっていく、再生っぷりを見せつけます。ラルクには、こういうストーリーがあるのです。

虹

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 (何そのめちゃくちゃエモいに尽きる話…)

 

ーとっておきの、いわば「L'Arc~en~Cielってこんなグループです」っていうのを体現する名前の曲を作るってすごいですね、なんかこう…いや覚醒剤逮捕はもちろんNGなんですけれども、それこそ「自己プロデュースで踏まえてステップアップしていく形」に昇華して行っているように受け取りました。ラルクのストーリー熱い……

いやまさに、sakura逮捕から『虹』への流れは、こう言ってはなんですが、エモいんですよ……。これ以降、『虹』はラルクの代表曲として決定的なものになっています。

一般的な認知度はちょっと低いナンバーかもですが、ファンなら絶対に挙げる一曲かな、と。ライブの締め辺りで歌って、同時に白い羽がステージに舞い落ちる演出が通例です。

『虹』の歌詞の最後の一節は「終わらない未来を捧げよう」なんですよ。これをゆっくり切なく歌う終わり方。復活劇シングルの締めがこのフレーズですよ。エッッッモ(笑)。

その『虹』のリリースが97年ですが、復活ライブを経た翌年の98年には7枚ものシングルを発表しています。「3枚同時リリース!」「2週連続リリース!」と次々と企画を打ち出し、自身最大のヒット曲&代表曲の『HONEY』もこの時期です。

 

HONEY

HONEY

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 (私でも知ってる曲だ~!!!!!)

一番ブイブイ言わせていた時期ですね。当時のバンドブームの影響もあったのでしょうが、この辺りにラルクは絶対的な地位を築いていきます。

どん底からの復活、そして精力的な攻勢。まさに、仰るような「自己プロデュースで踏まえてステップアップしていく形」です。

 

 ーちなみに先程「ついてこれるか!?」っていうのが上がりましたが、L'Arc~en~Cielというと「何そのバカ高いの!?!買うの?!!いやファンは買うのか!!」っていうのがあったと記憶していますが……結騎さん的に「この売り方すげ~~!いやでも買っちゃう~!!」っていうのの結構「試されている…!!」と感じたエピソードとかお持ちでしたらぜひ教えてもらえますか?

そうですね、お高いベストアルバムとかライブDVDボックスとかは、まあ、よくあります(笑)

私が印象深かったのは、2007年の『FIVE LIVE ARCHIVES』というライブDVDボックスで、価格は28,000円でした。

 

FIVE LIVE ARCHIVES【完全生産限定盤】 [DVD]

FIVE LIVE ARCHIVES【完全生産限定盤】 [DVD]

 

(お値段みて第一声が「ネオロマンス作品のトレジャーボックスかな??」でした。L'Arc~en~Ciel強い) 

 

商品名通り、未発表ライブ映像×5公演というファンとしては垂涎の商品だったのですが、当時大学生だった自分にはめちゃくちゃ高くて……。バイト入れまくって買った思い出があります。

 

まあ、決定的だったのは2014年の『L'Aive Blu-ray BOX -Limited Edition-』ですね。

過去のDVDをBD化したボックスですが、定価142,800円+税。

L'Aive Blu-ray BOX ?Limited Edition?

L'Aive Blu-ray BOX ?Limited Edition?

 

 (十四万 #とは)(えっ都心のいいところのお家賃クラス…)*4

さすがに買えませんでした(笑)DVDでほぼ持っている上にこの価格でしたからね……。「試されている…!!」についてはこの14万ボックスを超える事件はないです(笑)

 

 「この売り方すげ~~!いやでも買っちゃう~!!」に関しては、2006年に結成15周年を記念してそれまでのシングル15タイトルをもう一度改めて全部発売し直した時ですかね。ファンなら当然持ってる音源なのに、それをシングルで出し直すという、攻めた企画です。

しかし、CDのレーベルには、各タイトル、リリース当時のアーティストフォトによるピクチャーレーベルが・・・!ズルい・・・!シングルなので1枚1,000円ほど・・・!くっ・・・!ずるい・・・っ!などと言いながら、CD屋でちょくちょく摘まんでましたね。

ピクチャーレーベル:CDの盤面を写真(またはイラスト)の加工したもの)

 

ちなみにこの時に、sakura逮捕でお蔵入りになった幻のシングル『the Fourth Avenue Café』が遂に発売されたりもしました。

しかも15周年記念ライブではこの曲が一曲目だったという。エモい・・・。同曲は、東京スカパラダイスオーケストラがホーンセッションで参加していて、すごくポップな名曲です。オススメです。

the Fourth Avenue Cafe

the Fourth Avenue Cafe

  • L'Arc~en~Ciel
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

( 此方がその幻の曲。なんだそのエモーショナルを感じずにはいられない得も言われぬ感情を抱かずにはいられないやつ…)

 

ー各シングルのやつはあくまでまとめて買ったらお値段あれだけど、シングルなので、1枚あたりの価格で購入可能なかんじなんですね!

シングルの再販はあくまでバラ売りでした。まあ、初期の8センチCDを現在の規格に揃える意図もあったかと思います。15枚なので、全部買っても単純計算で15,000円。後の14万事件に比べたら優しいですね(感覚が麻痺している)。

ちなみに、この再販によって当時のチャートトップ30に15のシングル全てが同時にランクインするという結果が残りました。ラルクファンの財布の紐はゆるゆるです。

(財布の紐が既に最初からないガバガバ感!!!(笑)でもそういうのを踏まえて「なんだと…!?」ってなりつつ、きちんと最終的に良いものを提供してくれているのってすごく素敵なことだと思います。社会を回してる…!)

 

ー距離がファンに近いわけではないけれど、その分決して遠くはない。その分還元はしっかりするし、ちゃんとくれるものはくれる、そしてその想像を超えてくるっていうの良いですね!

なので、彼らのベースにはファンへの感謝が強いと思います。

しかしそれを常に露骨に出すのではなく、セルフブランディングとして「かっこいい」「独自の世界観」を貫く。でもファンは、その素顔をちゃんと知っている。その上で、彼らのパフォーマンスに興じる。この、信頼関係が根っこにある関係こそが、ラルクとファンの関係性かもしれません。

 

L'Arc~en~Cielの独自の世界観

ー音楽・ファンとこれまで聞いてきましたが、L'Arc~en~Cielといえば独特な世界をもつMVも特徴の一つだと思います。あれはメンバーで作っている感じでしょうか?

MVはさすがに本職の方ですね。

もちろん、メンバーによるプロモーションは含まれていると思いますが。MVでいくと、2007年の『叙情詩』というシングルが外せません。

 

叙情詩

叙情詩

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

絵画の世界にメンバーが入り込んだ、かなり手の込んだ一作で、平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門の審査委員会推薦作品としても上映されてます。MV的には代表作と言っても差し支えないかと。

 

【参考】

archive.j-mediaarts.jp

 

ーえっすごいすごい!!絵画の中に入るってことはどうやっても独特なかんじになるわけじゃないですか…。ちょっと後でitunesで見てきますね。L'Arc〜en〜CielのMVって耽美な印象なんですが(故にV系という認識してました)曲調によって大きく違う感じでしょうか?ぜひ3タイプくらいに分けてこれを見とけ!みたいなのを教えていただけたら嬉しいです!

MVを3タイプに...... なるほどですね。こんな感じでしょうか。

 

(1)耽美系

いわゆる世間一般のラルクのイメージというか、美的な路線のやつです。

比較的新しい方でいくと、『X X X』(キス・キス・キス)なんかどうでしょうか。

エロティックかつゴージャスで、まあ、色んな意味でラルクにしかできないMVな路線です。

X X X

X X X

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

(2)アート系

若干(1)とも被るのですが、芸術路線のやつですね。

先の「絵画に迷い込むやつ」こと『叙情詩』なんかがこれに当たります。

他には、『瞳の住人』の壮大な逆再生、映画っぽい作りのストーリー系『Pieces』など。

瞳の住人

瞳の住人

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

 

(3) ポップ・エンタメ系

まさに文字通りで、明るめの路線です。

SEVENTH HEAVEN』なんかは、ラルクに耽美なイメージを持っている人ほどギャップを感じるのではないでしょうか。

極彩色ディスコに仕上がってます。他には、当時ラルクのメンバーが踊ることが話題になった『STAY AWAY』なんかも人気です。

 

SEVENTH HEAVEN

SEVENTH HEAVEN

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

(4)ロック系

ご!ごめんなさい!3つは無理でした!4つで!4つでいかせてください!

ロックバンドとして王道のロック映像!定番ですが外せません!『HEAVEN'S DRIVE』なんかが一番分かりやすいと思います。

 

HEAVEN'S DRIVE

HEAVEN'S DRIVE

  • L'Arc〜en〜Ciel
  • ロック
  • ¥400

 

なので、ざっくりとした区分けで恐縮ですが、『X X X』『叙情詩』『SEVENTH HEAVEN』『HEAVEN'S DRIVE』あたりでいかがでしょう。

 

コンセプト強めの格好良さから、アート、エンタメ、ロックまで。

 

(過去の映像と今の映像でそもそもhydeが余り変わっていないということにお前タイムリープしてね??と第一声いいたくなりました。本当すごい…何をどうしたらそうなるんだ。MVとしては個人的にはすごいSEVENTH HEAVENが好きでした。派手!!STAY AWAYのみんなで踊って合成してるやつすごい好きだったので「なるほどなあ」ってなりつつ、その頃とのギャップを楽しませていただきました。また、瞳の住人の逆再生、ゆったりとした曲なのにこのシャンデリアが落ちたりとか車が炎上するところとかうわー、うわー、うわー!!って見入る感じが凄いなというか…最終的に何がいいたいかって言うと「L'Arc~en~Cielすげー」でした。語彙力がない!!(笑))

 

ー見てきました!コンサートでこれ一気にぶわーっと流れてきたら温度差激しくてめちゃくちゃ楽しいけどめちゃくちゃ動揺するやつ…!(好きです)MVのお話をお伺いできたので、合わせてコンサートについても聞こうかなと思うのですが、コンサートはラルクは所謂バンドだと思うのですが演出的に面白かったやつとかありますか…?

(副題:「hydeはジャニーズのようにフライングをするのか」という意味も込めてました。割とやってても違和感なさそうだなって未だに思う)

ラルクの曲調やアプローチの幅広さを実感していただけたのなら幸いです。

仰るように、ライブではこの色んな幅の曲が洪水のように押し寄せるので、本当にお腹いっぱいになります。しんみりきたかと思えば、笑顔になったり、胸が熱くなったり、ストレートに盛り上がったり、泣いたり(笑)

そうですね、コンサート、いわゆるライブですが、仰るようにコンセプト重視で組まれることが多いです。なので、ライブによって魅せ方が全然違います。

(そういえば普通は「ライヴ」であったことをここで思い出しました。ジャニーズはうっかり「コン」とコンサートと称することが多いので…(笑))

 

例えば2005年の『AWAKE』というアルバムがあるのですが、これは、hydeの「反戦」や「平和」のコンセプトがかなり強めに押し出された仕上がりになりました。

 

AWAKE

AWAKE

 

 (Linkなど、ハガレンの曲が入っている曲ですね!!アルバムさらっと聞いた印象ですが「自由への招待」が私は好きです!!)

伴って、ライブでは渋めの色使いと重厚なテイストのセットが組まれ、hydeが軍服を着ていたり、火柱で紛争を表現したり、旗を掲げた軍隊がどこからともなく現れたりします。

AWAKE TOUR 2005(Blu-ray Disc)

AWAKE TOUR 2005(Blu-ray Disc)

 

 

対照的なのは、海外ツアーの「L'Arc〜en〜Ciel WORLD TOUR 2012」、その凱旋公演でしょうか。

場所がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの野外特設ステージということで、ステージにエルモやクッキーモンスターが登場した場面もありました。

ワールドツアーの、それも凱旋ということで、これはもう明快に「派手に」「お祭り」な方向ですね。

www.barks.jp

(説明していただきながらのクッキーモンスターの圧倒的存在感に前述のライヴとの温度差がやばすぎて風邪ひきそう)

 

拾っていただいている「セルフブランディング」「コンセプト合わせ」というキーワードがまさにその通りで、ライブごとに選曲・セット・演出をガラッと変えて、世界観そのものを提供してくれるのがラルクのライブという印象です。

さすがにhydeが飛んだりはありませんが(笑)、MCでは結構ゆるい感じがあったり、前述のようにバナナが投げられたり、それぞれの担当楽器を入れ替えてのパートチェンジバンドコーナーがあったりと、コンセプトの中にもお遊びが光るバランスでしょうか。

あと、ラルクはあまり古い曲をやらない傾向が強めなので、初期のアルバム辺りの曲がくるとそれだけで客席が割れます。「ぎゃあああ!!」と。

 

hydeは飛ばなかった!!(笑)、歌とトークと、お遊び含めての”コンセプト”の中に一つの物語が盛り込まれてる感じがすごいしますね、起承転結というか…。案外野外が多いんですね!勝手なイメージですがドームとか、こう、環境がしっかり整っている印象がありました。

まあ、基本はドームが多いです。

1999年の「1999 GRAND CROSS TOUR」というツアーが初の野外で、それ以降たまにある感じですね。国立競技場でやったりもしましたし。

(野外だとより花火だなんだって派手にやれる印象なので、そういう意味でも”コンセプト”づくりが上手なんだろうなあという印象です)

 

 

これからL'Arc~en~Cielの文脈を読み始める方へ

ー最後になってしまいますが、「L'Arc~en~Cielを知っているようで知らない」「なんとなく知ってるけど、グループ活動そのものにあまり詳しくない」という人へ、「こんなに楽しいぜ!」「こういう見方もあるよ!」とい思いの丈をどうぞ!!(笑)

 

ラルクを全く知らない、という人は、正直あまりいないと思います。

hydeだけ名前を知っているとか、ヒット曲のいくつかは知っている、とか。

しかし同時に、その強烈なカリスマ性というか、ビジュアルの印象に引っ張られている人も少なくないのかな、と。誤解を恐れずに言うと、「どこか取っつきにくい」というイメージです。

 

しかし、意外にもラルクってすごくファンに寄り添ってきたバンドであり、アルバムやライブごとのコンセプト、何より曲の幅がすごく広いので、少し掘ってみると実は意外と「入りやすい」性格すらあると感じています。中身も、可愛いオジサンたちだったりします(笑)

 

そして、これまで語らせていただいたように、ラルクには歴史という名の「文脈」があるんです。これが中々どうして熱い。

私は少数派になってしまう男性ファンなのですが、ファンになって以降、ハマりにハマって当時の雑誌や過去のインタビュー、映像を買い漁って「文脈」を追いました。それほどの引力のあるバンドだと実感しています。

 

なので、もちろんそこまでじゃなくても、まずは知っている曲、好きなアニメのタイアップ曲、CMで使われた曲からで良いので、先入観にとらわれずに、色んなラルクを知って欲しいな、と思います。雑多に摘まみ食いするところからで構いません。どこかが、貴方の琴線に触れるかもしれません。

「幅が広い」ということは、「フック(引っ掛かり)が多い」ということでもあります。一人でもラルクを聴く人が増えてくれたら、ファン冥利に尽きます。

 

ー有難うございました!!L'Arc~en~Cielのお話、楽しかったです!

お話を伺った上で

L'Arc~en~Cielすごいな……?!!(語彙力が崩壊した)

いや本当「楽曲」は知ってるし、hydeは知ってるし、時代の中を走り抜けていっている方々であるのは存じています。あと楽曲提供も結構率先してやっている印象あります。NANAでおなじみ中島美嘉のGLAMOROUS SKYとかもそうだったと記憶しているのですが、調べてみたらhydeが作っていたようで。

なんかめちゃくちゃ納得しました。ですよねー!というか(笑)

GLAMOROUS SKY

GLAMOROUS SKY

  • provided courtesy of iTunes

 

改めて、こう、ビジュアルとロックの境目という印象だったのが想像より自分たちですごく計算して、すごくブランディングして、「キャラクターを崩壊させず、維持させる」という意味でのクオリティの高さを感じました。

MVでの温度差はさることながら、楽曲の「これでこそラルク」みたいな、私みたいなめっちゃなんとなくしか知らない人でも「これラルクなんだ~」っていうびっくりというか、わくわくみたいなのがあるなと思いました。

 

GLAMOROUS SKY <ENGLISH VER.>

GLAMOROUS SKY

  • HYDE
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 同じものでも歌う人が変われば印象が変わる当たり前のことを、L'Arc~en~Cielはそのバンドの中で「hyde」っていう絶対ボーカルを踏まえた上で「この曲は?」「こっちはどうよ」みたいなのをいっぱい出してくれるのがすごい面白いです。例えるならA5ランクのお肉があってステーキにするのか煮込みにするのか細切りにして贅沢シチューとかにしちゃうのか…みたいな。

色んな角度から、色んな切り込みを入れて、色んなふうに仕上げている。だから、常変化を見られるという意味で非常にこれもまた「計算された」面白さだと思います。

良くも悪くも時代の流れってあって、その「昔」が好きな人からすると「グループの傾向が変わってしまった…」という気持ちになるのって結構あるじゃないですか。私結構好きなものの傾向が変わったときに「自分はもう彼らのターゲット層から離れてしまったんだな」という寂しさを感じたりするんですが(それは向こうも、そして此方もお互い成長しているからなので、誰が悪いとかではないですしね)、L'Arc~en~Cielの場合は「こういうのもある」「こっちもあるぞ」で、色んなことをしていくし、その上で「まぁでもこういうのもお前ら好きだろ?」っていうのをちゃんと見て、折を見ながら出してくれている……っていう印象を受けました。

所謂「過去の栄光に縋らない」といえばいいのでしょうか。常に考えて、幾重にも枝分かれした道を歩き、2手、3手先を読んでいるような…将棋棋士囲碁打ちのような計算をするグループだなあ感じるばかりでした。

多様性に富んでいるからこそ「これからどんな動きが来るんだろう」っていうワクワクが詰まっていて、その上でいいように彼らの手のひらの上で転がされ(笑)かつそれを楽しめるっていうのは素敵ですし何よりめっっっっちゃ楽しいな!!と!!(語彙力がない)思うわけです。

一度ライヴに行ってみたい気持ちもあるんですがやっぱり難しいのかな~~??とか思いつつ、せめてとりあえずitunesで!!と色々今聞いているさなかです。

結騎さん、素敵なお話有難うございました!!!

 

ご紹介いただきました

www.jigowatt121.com

ありがたくも結騎さんにお話いただいた内容をご紹介していただきました!!

恐縮の極みっていうか、本当に長いお時間を頂戴してしまったので此方としては「めっちゃ手間とらせてすいません~!!!ありがとうございます~!!」ってお年玉袋の中になんか詰め込んで渡したほうがいいんじゃないかっていうぐらいなのですが、無性にも関わらずオッケーだしてくださって本当に感謝しか出てきません。神はいた。インターネットに(2度め)

*1:「ラルク」史上初のドキュメンタリー映画『Over The L'Arc-en-Ciel』公開決定! | cinemacafe.net

*2:バンクーバー五輪 NHK公式テーマソングにラルクアンシエルが決定 | ORICON NEWS

*3:VAMPS OFFICIAL WEB SITE

*4:試しに調べてみたら「コートモデリア広尾 」というすごくおしゃれな広尾のアパートが引っかかった。都心に住む≒L'Arc~en~Cielのブルーレイボックスと同価格…???(考えるのをやめた人の図)

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