痛カクテル/キャラカクテルという言葉をご存知でしょうか。
いわゆる「このキャラクターをイメージしたカクテルを作ってください…!」とお願いして、それを形にしてもらうっていうオタクの大いなる遊びです。
で、こちらに以前友人が足を運んでいて「いいな~一度いってみたいな~」と話をしていたら、そこの真横にあるカレー屋さんが個人的にめちゃくちゃ好きで、友達といっていたことが発覚して「じゃあ一緒にいこうよ」と予約してお伺いしてきました。
- CafeBar Kirinについて
- 入るまでの流れ
- 店内について
- 一般メニューについて
- キャラカク(キャラカクテル)について
- 実際にやってみました
- 「A.I.M.S」をイメージしてもらいました
- A.I.M.Sのカクテルについて解説を受けました
- 友人のチョイス「ジャッジアイズのコンビで作って欲しい」
- 友人の解説からの感想
- 2回め/自分の基盤になった遊戯王GXから
- 作ってもらいました
- 友人2回め/黒子のバスケで挑戦!
- 作っていただいた解説と感想
- ざっと行ってみての感想
CafeBar Kirinについて
JR総武線(中央線)西荻窪駅から徒歩5分ぐらいにあるお店。キャラカクテル、カプカクテルを作れるお店として有名ですね。
公式ホームページとTwitterはこちら。
入るまでの流れ
前もって予約をホームページからしておき、時間になったらお店にお伺いしました。
基本予約制で年始にお伺いしてもなおしっかり賑わっていらっしゃいました。
ちなみに階段3階あがらなきゃいけないのがじんわり大変(笑)
店内について
バーです。テーブル席がいくつかとカウンターもある落ち着いた雰囲気ですが耳を澄ませているとジャズアレンジされたアニソンが流れているのが特徴。どう聞いてもそれはButter-Fly…とかあって面白かったです。
一般メニューについて
ビール、カクテル、またウイスキーなどもあります。
フードメニューはバーなのでナッツなどがあるぐらいなので「お酒を飲みに行く」スタンスで行ったほうが良いと思います。
ちなみにウイスキーは種類が多いのか色々お話を聞きながらおすすめしてもらうことができました。今回はマッカランをソーダ割り。
ウイスキーもいろんな種類があって、私は比較的スモーキーなものが好きなのですが、マッカランのソーダ割り、さっぱりしていて飲みやすかったです。
ちなみに友人はソルティドッグ。ソルティドッグ調べていたらカクテル言葉(酒言葉)があるそうで、ソルティドッグの酒言葉は「寡黙」なのだとか。
キャラカク(キャラカクテル)について
このお店の一番話題のもの。一杯1800円~の自分のイメージした人物をカクテルにしてもらえるシステムです。こちらをするのに時間がかかるので前もって一般メニューを頼んだ上でのんびりまつのが良いと思います。
システムは用紙に「どんな人物であるか」「どこが特徴か」「イメージカラーは?」などを書いていく形です。
なお、これはコンビでも可能なので、このへんも記していきます。実在の人物をイメージすることも可能なのかどうかはちょっとわかりませんが(いわゆる俳優さんとか、芸能人とか、という意味で)聞いてみてもいいかもしれませんね。
コンビの場合は横線を引いて、それぞれの特徴と「この関係のここがすごく好き」っていうポイントを羅列していきます。
ノンアルコールカクテルも可能なので、そのへんの好みや自分の苦手なタイプの味(酒)も記入可能。オリジナルキャラクターとかだとイラストを添えておいてくれると嬉しいというお話でした。版権の場合はあちらで調べるということだったので不要らしい。
後、重要なところは「公式がどう、というところよりも自分がどんなところが好きで、どんなふうに感じているか」っていう部分を重視してほしいと言われました。自分の解釈から紐解いていった部分を作ってもらえるようです。
ちなみに解説等の録音等は禁止なので、どういう話をしているのかっていうのは、メモしていくと良いです。
実際にやってみました
今回一緒にいった友人の今一番熱いものと自分が一番熱いものをまずは頼んでみようか、ってなったときに果たしてどうしようか…となったので、まぁ二人組で挑戦してみました。
「A.I.M.S」をイメージしてもらいました
まず私から。ゼロワンから、A.I.M.Sの不破と唯阿のコンビをお願いしました。紙に記していったのは下記の通り。
不破さん
- 27歳、男、黒髪、健康的な体型
- 国家の自衛隊的立ち位置に所属
- 一匹狼だが、隊を仕切る隊長
- 猪突猛進
- 心に復讐を誓う一方で、作中唯一ダジャレ的ギャグに弱い
- 脳筋。手順を踏まないと開けないアイテムを自力でこじ開けた
- 「いつか裏切るかもしれない」という相棒に「その時はオレが勝つ」という男気とさっぱりとした一言を放っている。
- ランチャーや銃火器をぶっぱなせる。アクションも多い。
- 「Who are (you)」が名前の由来(?)
- カラーリングはブルー。
唯阿
- 25歳、女、170cm
- 黒髪ロング、モデル体型、基本スーツ姿
- ~だ、~だろう?といった男性的な喋り方
- 不破の上司。国家の武装隊に属してはいるものの、大本は大手企業から出向してきた外部の人
- 不破の復讐先の存在であるロボットに対し「道具は使いよう」という考えのを持つドライさ。
- 前線にも立ち、アクションもこなす。カーアクションからのガンアクション有り。銃火器はライフルといった遠距離から近距離にいたるまで巧みにこなす。
- クールに見えるが、情熱もある。相棒が倒れてクールさを捨てたときもある。
- いつか自分が裏切るかもしれないことに揺れ動いている。
- 名前の由来は「You are」から(?)
- イメージカラーはオレンジ
二人の関係
- 口論は絶えないが、相棒としての信頼感が強い
- ノールックで相手側の敵を銃をぶっぱなして倒せる
- 背中を預けられる距離感
- 唯阿は元の会社に戻っているが本当にそれでいいのかという悩みもありそう
- 「いつか自分が敵に回ったらためらわずに自分を撃て」「自分が同様のことが起きたらお前はできるか」「当然だ」というくだりをやっているので「お互いに自分を止めるのは自分である」という部分がある。
概ね自分の好きな相棒感がいいよね~!!A.I.M.Sの二人の相棒っぷりいいよね~!!!っていう気持ちを込めてひたすら書いていました。何度読み直しても気持ち悪いぐらいに楽しんでいる感じがする。この二人の恋愛じゃないけど、仕事仲間だけどどこか食えない関係が好きです。来週めっちゃ楽しみ。
出てきたのはこちら。
上が青、そして下がオレンジ~赤になった丸みを帯びたグラスに注がれたカクテルです。
マドラーは青にオレンジのリボンがついていて、プラスに銃の飾りがついていました。なにそれめっちゃ楽しい。
A.I.M.Sのカクテルについて解説を受けました
- まず上下で色が違ってそれぞれを表現している
- 上のブルーは不破さん。酒として強めで、タンカレーNo10を使用。これはタンカレーイギリスで製造されている人で、タンカレー社がめちゃくちゃこだわった、「妥協を許さない」で作り上げた人。別名「ジンのロールス・ロイス」とまで言われているもの。これをブルーシロップと合わせ、「脳筋」なダイレクト感を出した。辛口でキリッとした一匹狼ぽさもここに出ている。一口目はぜひそのまま混ぜることなく飲んでほしい。
- 下のオレンジから赤にかけては唯阿。モナンのワイルドベリーを使用。ストロベリーのように甘いものではなく、ワイルドベリーで酸味を持たせることで、きりっとしている部分をイメージ。また、ワイルドベリーにはブルーベリーも含まれており、ブルーベリーは「知性の実」でもあるので、頭脳派である彼女から印象付けた。
- また、下の部分は辛口のジンジャーエールと合わせており、生姜の花言葉は「信頼」であることから選んだ。
- 丸みの形のあるカクテルグラスを選んだ理由はだんだん上の強みが混ざっていくことでまろやかになり、心が少しずつ歩み寄るという意味でチョイス。
オタク軽率に墓がたちそう。
言われてすごいびっくりしました。求めていたもの、好きな部分、好きなやりとりががっつりダイレクトで「はい、これ好きでしょ」っていうのを渡されたかのようでした…。めちゃくちゃ好きなシーンである「それがA.I.M.Sだろう」とか「その時はオレが勝つ」といっていたシーンを彷彿と思い出させて、いやリクエストしたの自分だけど、あんなわかりにくい解釈をよくぞここまで…と感動を覚えました。
マドラーであるブルーとオレンジのリボンは「共闘できるという意味で、銃をもち互いにフォローできる関係」っていうことだったんですが、これもまた頭抱えた。わかる。
タンカレーナンバーテンは初めて飲んだのですが、キリっとしていて凄く好みな味でした。普通に自分でも飲みたい。
しかし「ジン」って言われて一瞬「このひとの復讐相手のテロリストロボット集団滅亡迅雷っていって何ならそのなかのひとり迅って言うんですよ」っていう意味でめちゃくちゃバーテンさんわかっててやってるんか!?ってすら思った。敵への復讐心に燃えてるじゃないですか…でもその敵がなかったらこの人達A.I.M.Sにならなかったし、それぞれまったく関係ない人生歩んでるしなあっていう意味で、うわあ…うわあ…ってびっくりした。
また、下の部分のジンジャーエールが「甘くない」っていうのもとても良くて、彼女自身のキリッとしたかんじ、サバサバした感じがあってめちゃくちゃびっくりしました。適度な距離感だったのが作中を追っていくにつれて信頼して、相棒になって、口当たりがマイルドになるのも「映画で見た…」ってなるしでびっくりした。
また、モナンのワイルドベリーも甘すぎなくて、でも品のある甘みと酸味だったのがすごく好みな味わいでした。
モナンのホームページ を見ててもわかる「ワイルドベリー」である理由も含めて(そして、モナンの種類の多さに「こんなにあるのによく選んだなあ」と)ちょっと感動しました。ワイルドベリーとジンジャーエールの割られている状態*1、とても美味しかった。
そういえばいつだったか友達が菓子作りにあたってこういったシロップを使ってたなぁというのをふと思い出させてくれて、そのへん自分の思い出とリンクしているあたりもなんかご縁を感じました。
ふたつが合わさってどちらも全体的にマイルドになることも驚きました。さっきまでツンツンとしていた、よくいえば切れ味がある、悪く言えば一つで補えるものが2つが合わさって「飲みやすく」なっていくのってさっきのお話を聞いて作ってもらった「自分の解釈をさらに他人からもらう」っていう意味で非常に面白かったです。正直来週がどうなるかも楽しみだし、さらに悪化するかもしれないしそうじゃないかもしれない。どういう距離になってどうやって揉めるのかも含めて「はやく来週こないかな、ゼロワンどういうふうになるのかな」ってまた楽しみにさらになりました。
友人のチョイス「ジャッジアイズのコンビで作って欲しい」
友人も同様に現在進行系で楽しんでいるものからお願いをしていました。
キムタクが如くと話題になっていたジャッジアイズ。そのうえでキャラクターを踏まえて作ってもらったということですが果たして。
- 上は黒、下は赤茶。
- このグラスを選んだ理由は本心が隠すように土台がおけるから。本心をなかなか明かさないという意味でチョイス。
- 上はブランデーのポム・ド・イブ。りんごがまるっと入ったブランデーで、りんごは「知恵の実」ということから知性あふれる人であることを表現。また、辛口でもあるので、頭はいいもののトラブルに巻き込まれがちというところを選んだ。さらにシロップをいれ、どこか少し天然なところも入れてある。
- 真ん中はトニックウォーターでほろ苦さ、辛さを表現
- 下の部分はディッサローノ・アマレットというリキュールをチョイス。優しくて甘い杏。漢方薬としても使われていたことを考え「優しさ」を表現。また、まぜることでマイルドになる。
- 一番上にあるレモンスライスとチェリーは本心を隠し、包み込んでいる状態。チェリーを落とすことで本心が見えてくる状態に。
友人の解説からの感想
同じように「本心がどこか違うところにある」人物であっても全く異なる表現なのが印象的でした。
ポム・ド・イブのボトルを見たときに「本当にまるまるりんご入ってる…」とびっくりしました。カルヴァドスはちょこちょこ様々な機会で飲むことがありますが、こんな入ってるんだ…。
また、アマレットのほうは「赤茶」という色合いも込めてなのでしょうが、色合いがとても鮮やかできれいでした。
華やかで目がいく形なのがいいなぁと。
一口いただきましたが、上は辛口だったのに混ざっていくことで変わっていく形がすごく面白いです。杏とりんごってそりゃ合うよね、美味しいに決まってた。
ちなみにこちらが上に持ち上げた状態。少しグラデーションになっていて「赤茶」が見えるのがポイントですね。
2回め/自分の基盤になった遊戯王GXから
せっかくだからもう一回ためそう、ということで、「じゃあ今度は自分が変わったきっかけのでいいんじゃない?」っていうお題縛りを互いにし、自分の中で外すことができない作品とは何だ?ってなったときにあげるであろう「遊戯王GX」から、主人公である遊城十代と、彼の同級生でヒロインでライバルたる天上院明日香を選びました。
メモに書いたことは次の通り。
十代
- 天性のデュエリスト、才能はある。座学は苦手。いわゆる「天才肌」
- 学校のランクの中で最下層にいて「ドロップアウトボーイ」とすら言われているが、人を惹きつける要素をたくさん持ち合わせている。
- 高校生、茶髪、茶目、身長は明日香より低い。
- イメージカラーは「赤」
- ヒーローが好き。
- 明るく、まっすぐな少年漫画的キャラクターではあるが親がなかなか帰ってこなかったり等ネグレクトに近い感じのことを受け、心のどこかに孤独感も持ち合わせている
- だんだんデュエルが「楽しい」と思えなくなる時期も経験し、闇落ちしたりもするが、さまざまな紆余曲折を経て「楽しむ心」を思い出し無事に卒業できた。
明日香
- 行方不明になった兄を探しに学校へ入学した。
- 金髪のロングヘアー、身長は十代より高い。
- イメージカラーは「青」
- 秀才型で当初から優等生としての立ち位置を保つ
- 公式美人設定。学校のクラスランク最上位の「オベリスクブルー」に所属。
- 大人っぽいものの何だかんだ周囲の世話を焼くタイプ
- 兄がとんでもないぶっとびキャラなので結構苦労性だが、多分作中で一番男前で作中一番のデュエル脳。
- 男前ではあるが、ドレスを着たり、はっきりと好意を寄せたり、女性的な部分も持ち合わせる
- 卒業後は教師の道へ
二人の関係
- 同級生でライバル。
- 様々な問題を抱え込んでいくうちに楽しむ心を失ってどこか一人がちになった十代と、タッグデュエルという形で互いにバトルを踏まえて「楽しい」と思うこと「相手を見る」ということを思い出す。
- 少年から、少女からそれぞれの「道」を歩み出す第一歩となっている。自分で考え、自分で決めて、自分で自立して自分の足で歩いていく。その上での高校三年間を「青春そのもの」と明日香は称している。
- 明日香からすると片思いをしている相手だが、十代からの矢印は不明。
- なおぶっ飛びお兄さんからは「明日香は頼んだ」と寄せ書きに書いていたりする。さすが年長さん。
タッグデュエル回がめちゃくちゃ私の中で好きな回っていうのもあって、バトルして、和解して、お互いに自分の道を選んで、そこからの卒業していく姿は得も言えぬ気持ちになります。また、将来に対する不安も含めて彼女たち(万丈目や翔)が不安に思うことも当たり前で、そのシーンは正直今見ても「そうだよねえええ」って青臭さやしんどさを感じます。それぞれの進路回やっぱり大好きです。
作ってもらいました
- 上はアードベッグ(スコッチウイスキー)を使用。スモーキーさが特徴のウイスキーで、これをクランベリージュースで割っており、元気があるのにどこか危険性があるところを表現
- 全体的に炭酸がすごく強め。これは明日香の「強気」「男前」そして二人共に共通している「デュエル脳」を表現。
- 下はモナンのローズを使用。華やかでかつ女の子らしいところを表現したが、これは混ぜないと出てこない。分かる人はわかる、凛とした部分を作った。
- 上のスモーキーさを楽しみ、ここから下のブルーシロップを混ぜ合わせていくと青々しさが出てくる。
- グラスは光に当てることでキラキラする形のカクテルグラスを使用。「青春そのもの」を表現し、思い出すたびにキラキラして、色褪せなさを表現。楽しさを思い出す、っていう意味も込めて。
- マドラーは二人がライバルであり「対等」であるところを表現。身長が明日香のほうが高いということで少し差を出しておいてある
いやこれ最初聞いたときにこの人実は遊戯王GXめっちゃ見たんと違う…!!?!!!!ってめちゃくちゃ驚きました。
自分がリクエストしたのはわかっているんですけどそれにしたって、自分の見てきた「好きな部分」そしてターン166やら卒業デュエルやらめちゃくちゃ好きなものが詰まっていて驚きました。
アードベッグはすごくスモーキーで一口飲んだら結構香が残る。クランベリージュースと割っているからこその飲みやすさだなあとも感じました。また、モナンは先ほどと同じタイプのメーカーのものですが、これもまた全然違う味わい。
すっごいこのローズ、飲みやすかったです。というのも私が薔薇の匂いそこまで得意じゃないんですけど、これは飲みやすかった。非常に品の良い香と味。後ふたつとも結構後味が残っていて、ふわーっと香る。
光が当たるたびに、キラキラ光っていてまたライトに照らされるたびに彼ら二人の「思い出」が自分の中で彷彿と思い出されていくのが「エモい…」って言われるあれなんだなあってつくづく思いました。
A.I.M.Sとは違う等身大の高校生だな~ってしみじみと思う部分が彼らは随所に散りばめられていて、もちろん学友のほかメンバーにもそれが言えて、だからこそ遊戯王GXめっちゃ好き…ってなります。
混ぜて色を見たらオーロラみたいにキラキラしてるんですよね。紫とも言えぬ、透明とも言えぬ色。見ながら朝焼けの色にも見えて、また夕焼けの色にも見えて、めっちゃ自分の解釈に一致してたから震えてました。友達にめちゃくちゃ笑われた。わかる。
友人2回め/黒子のバスケで挑戦!
友人は黒子のバスケが好きなのでそこから好きなコンビ解釈を持って挑戦していました。
どんなふうに書いたのかは教えてくれなかったんですが、キャラクターは把握しているのでどうなるんだろう~ってワクワクしてました。
作っていただいた解説と感想
- 上は黒と緑を表現。下ははちみつ色になっている。
- グラスは素直さがないという意味でカッティングのグラスで凸凹感を表現
- 上はブラックウォッカを使用。これは無味無臭であるにも関わらずアルコール度数ががっつりあるもの。一口口に含んだらガツンとくるわかりやすいアルコール感で、後からだんだん酔いが回ってくる形になります。体力的にもそうですがメンタル的に削ってくるような部分をここで表してみた。
- また、頭はいいがその頭の良さをあくどいことに使用している部分もウオッカを使うことで示してある。
- 緑は辛口のジンジャーエールで。飲み辛い味わいにすることで一筋縄ではいかないという感じに。
- 下はソミュールを使っている。ソミュールはトリプルセック。トリプルセックキュラソーは三倍辛い、という意味だが甘さがある。オレンジ系のすっきりとしたかんじで、ストレートなキャラクターをイメージして。
- この2つを組み合わせることで辛口の中からウオッカが入っていってだんだんマイルドになるけれど、最終的には下の味のほうが勝つ。このへんはほだされて最終的には主導権をどちらが握るか、っていう部分を表した。ただ、それを甘くなるだけではなくちょっと屈折していて互いに向いているけど素直じゃないな~っていう感じにしました。
トリプルセックめちゃくちゃ美味しかったです。甘さがとても引き立っていて良い味だった…。またウオッカはウオッカだった。酒!!!!!っていう。ぱっと見てわからないのに強い。
混ざり合っていくことで最終的に下のシンプルかつすっきり爽やかさが勝つっていうのもわかりました。とてもほんのり甘さと、すっきりさと。
二人の関係について友人は説明を聞いて頭を抱えていたので大体解釈が一致していたらしい。良かったよかった。
ざっと行ってみての感想
自分の好きなことを、自分の解釈を持って誰かに作ってもらうってめちゃくちゃ楽しいなあ…ってしみじみしました。
公式の作品とそこに自分の解釈が備わっていくと同じファン同士の考えでも当然違ってきていて、それをお店でばーっと言葉にしていくことで「自分の解釈」で作ってもらえるっていうのはすごく面白いなあと感じました。
また、一つひとつの説明がすごく丁寧で、あんなに面倒くさかったであろうメモをここまで拾ってくれたことにも感謝しかないです。あと単純に酒が美味しかった(笑)
こういう形で、また自分なりの解釈を持ったものを誰かに作ってもらえるのってなかなかない経験だったので本当にたのしかったです。ごちそうさまでした。