今年に入って朝の情報番組にも出るようになった自担*1が「パン好き」ということを今までよりもさらにプッシュするようになったな、とぼんやり感じていました。
もともと橋本君がパン好きだというとは公言していたとは思うんですが(アルバム特典でビゴの店に行ってた時もテンション高かった)、昨今のライヴでも「人生最後に食べるならパンorごはん?」とか、インタビューで「パンが好き」なお話もされていて(この際に「一緒に行くなら自分よりパン詳しくない人がいい!笑」とも言っていた。)私自身もパンが好きなのもあって「じゃあ、まぁ、せっかくだしパンについて学ぼうかな」と思い立ちました。
自分がパン屋で仕事(販売)をしていたことなどはちょこちょここのブログでも書いてきましたし、今もパン屋の食べ歩きも相変わらずちょこちょこやってます。
ということで「推し(自担)と自分の好きなものの合致」みたいなのがあることがすごーーく嬉しい一つでもありますし、専門知識の「形に残る」ということの意義みたいなのもまた大事かな、と考え調べ始めたのですが、パンに関する知識を得るには当然ながら製菓製パンの専門学校に通うのが一番です。
東京製菓学校はじめ製パン学校には社会人が通える夜間の部もあることは知っているのですが、正直そこまでお金も時間も用意できないので、検定や資格系でなにかないかな~と探した結果、パンシェルジュ検定というものを見つけました。
で、基本問題は暗記系のマークシートということもあり「これなら出来るか?!」と挑戦してみました。
ベーシックの3級とプロフェッショナルの2級があり(その上に1級がある)、「言うてパン業界にいたことある(アルバイト)からプロフェッショナルで良くない?」という謎の自信から2級を受けてみることに。昔のアルバイト先の仲間やオーナーは元気してるかな、とか思い出を掘り起こしながらプロフェッショナルについて下準備を始めました。
3級の出題内容に加えて、マーケット・トレンド・コンビネーションなど、より専門的で実用的な知識。
例えば、こんな方が受験しています!
●ご自身でパン教室を開いている人
●食品メーカーの営業
●パン教室の講師
●パンや洋菓子の専門学校に通っている人
●パンの製造に携わっている人
●ベーカリーやカフェのメニュー開発をしている人
●パンの商品開発に携わっている人
●“食”の専門家を目指す人
2級を受ける人はこんな感じらしい。果たしてどこまで覚えていけるのか‥‥と思いつつやってみました。
もはやブログの今回の記事タイトルからお察しですが、その奮闘記です。
暗記との勝負
前述した通り、基本は「参考書」からの出題です。
「料理は科学」と、そんなことを朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で言っていた思い出がありますが、本当にそのとおりでアミラーゼがとかα-でんぷんが、とかそういう話を聞いてもがっつり文系+理数が苦手で避けていた人間としては本当に、それはもう本当に「わからない……」と頭を抱えていました。
なので、とにかく読んで読んでいき、文末にある問題集をときつつ、公式アプリではないですが問題を出しているものがあったのでこちらも使ったりで通勤・退勤の間問題を説いていました。
特に苦手だったのは発酵のメカニズムと酵素について。「なんで糖入れたらアルコールと炭酸ガスでるの??????」という自然の仕組みに納得できず頭を抱え&覚えられず四苦八苦しました。後~ラーゼ系の暗記。
インバターゼ、チマーゼ系覚えられなくて「知っているけれど知らない君の名は……」という状況に何度もなりました。
単語帳を作ってぐるぐる回しながら勉強したりもしたのですが、正直言って「大満足!!!!絶対やってやる!!!」というほどでもなくて「まぁなんとかなるでしょ…なんとかしよう…」という状態。
イメトレしてスタイルを模索
問題は前述したとおり全部マークシート。
会場で試験員がいる前で黙々と解くスタイルです。こういった試験に関しては全国統一模試や試験でぐらいしか経験したことがなかったので懐かしさと共にチャレンジしました。大学の試験ぶりかも、とかいろんなことを考えつつギリギリまで参考書を読み直していた次第。
内心、正直ドラゴン桜が頭を回ってました。いいドラマでしたね。
脳内でドラゴン桜で言っていた覚え方や心構えを反芻させました。「わたしは東大専科……私は平手友梨奈………私は髙橋海斗………私は鈴鹿央士……手は怪我しないぞ……私は加藤清史郎……ラップで覚えるぞ……」と言い聞かせながら勉強していたり(?)ひたすらイメトレ。
幸い自分の周りの人たち(友人)が、こういった挑戦に対して肯定的で「いいじゃん」といってくれたのがポジティブに向きました。
友人の1人はノートを一緒に作ってくれたり、問題をLINEで送ってきてくれました。
さらには別の友人のアドバイスででリズムで覚えるCo.慶応(お勉強系YouTuberに今はなってるらしい)方式をおすすめしてもらって学校へ行こう!世代としていろんなことを思い出したり。
とにかく自分の持ち合わせている勉強スタイルをあれこれ取り入れながら学びを思い出して続けました。
テストを受けてみよう。
ということで試験会場へ。
全国いろんな場所で同時刻にやっているらしく、この日も感染対策しつつたくさんの人が来ていました。
腕時計を置いて、ペンケースの使用は不可(カンニングのおそれから)ということで本当にちゃんと試験仕様でした。試験官の人も何人もいたし受験生の心持ちを思い出しました。
試験官の「始めてください」の声に合わせて試験用紙を開き、スタート。
第一問を見たら「そういう問題出るのか~~~~い!!!!!!!!!!!」という驚きがありました。絶対100点取らせないマンいるな?!
えっそんなところも出るの!?みたいな。
100点である必要はないんでサクサク解いて行きましたが「いってた気がするわー」なものも色々出てきました。
なので、これから受ける人は問題集だけではなくて一言一句ちゃんと読んでノート取り直すのも手かもしれないです。
もちろんマークシートだから、という意味で読んでいてもいいけれど、どうせやるからには100点目指すなら、きちっと作ったほうがいいかもしれませんね。
「こんなん分かるか~!(言ってた気がするけど覚えてないわ~!!)」の一問目から、「おっ!これはわかる!!」というもの、また、「練習問題と逆のこと言われてる!ひっかけだな?!」というものまで問題作る人って大変だな…という気持ちを終わった今だからこそ感じます。
難易度は暗記タイプのものなので死ぬほど難しいっていうよりも「詰め込めばこっちのもんよ!!!!!!!」感ありました。焼成温度とか……ご家庭やベーカリーの環境ごとに違って当たり前っちゃ当たり前ですしね。
試験が終わってから、待っていてくれた友人とカフェで合流して問題を解き直しました。一発勝負なのでだめならそれはそれで次の対策として……と身構えつつ、答えは後日ネットでアップされるものの待ちきれなくて(笑)
結果的に合格点を超えていた(70点以上なので多分受かりやすい方なんだとは思いますが、やっぱりドキドキでした)という安心感が凄かったです。緊張感で死ぬかと思った……。
合格通知が来ました
発送されるよ、と言われていたのを待っていたのですが届いたのが自担の所属するグループメンバー*2の誕生日でした。かつコンサートの日だったのでホクホクしながら帰ったら通知が来てて感情のアップダウンが激しかったです。
ライヴの感想は先日東京公演の記事であげたのでそちらで。
記念に橋本君のアクスタと名前シール(頂き物)で撮影。こう、合格したぞ、というのをみていると感慨深いものがあります。紆余曲折、もう無理ーーやりたくないーと投げ出したり言ってることはわかるが食べるのが好きなだけでパンの理論なんざ分からんとキレ散らかしたりしましたが、結果を見ると万感の思いです。
自担のおかげで得た経験
世の中にはいろんなきっかけがあって、このパンシェルジュプロフェッショナルを取得したのも本当に些細な「自担がパンについてすごく語ってくれるし、そもそも自分もパンが好きだし、仕事にもしていたからちゃんと勉強してみようかな」からでした。
サッカー好きの友人は、好きな選手と話がしたいからとアラビア語を学んで話せるようになりましたし、やはり「好き」という気持ちは人を動かせるものだと痛感するばかりです。
手伝ってくれた友人各位、そして機会をくれたA.B.C-Z橋本良亮君にこの場を借りて、ありがとうと叫びたい所存です。
で、パンシェルジュプロフェッショナルにはさらに上があってマスターは受けるの?と友人に聞かれたのですが、それはまた、それはそれ……ということで……。
パンシェルジュプロフェッショナルの立ち位置を見ているとパン業界にもいろいろあるらしく、より業界に深入りするならパンコーディネーターもあるらしい。こちらに関しては取得するにはまあまあお値段張りますが、木南晴夏さんも持っていらっしゃるし、講義を受けてテストタイプ。いろんな資格があるなあと感心するばかりです。
自担のおかげで履歴書に書けるものが増えたというのはなんだか誇らしいものも感じられます。ファンをやっていなかったら受けようとも思わなかったでしょうし、これも一つの縁。大切にして行きたいと思います。