柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

V6というアイドルがくれたもの

 

先日、V6からFC会員あてにお手紙が届きました。

あたたかみのある文面と真摯な彼らからの言葉、そして「大人」としての表情と26年間走り続けてきた彼らの「アイドル」としての楽しそうな表情を見て思ったことをつらつらと書いておきます。

幸運にもコンサートに入れた人間の感想になりますので、ネタバレは避けますがご注意ください。

 

 

V6が解散することを発表したその日、自分の誕生日でした。

有給を消化し休みを満喫していた中で、誕生日祝の動画を見たり、いただいたメッセージをニコニコしながら読んでいました。もちろん、そこにはV6の「お誕生日おめでとう」という動画もありました。

だからこそ、V6からのお知らせ、というメールに真っ先に心が重たくなり、それでも気にしないようにしていましたが――結果として、動画を見て、心をどこまでもどん底に叩き落されたかのような心持ちでした。

撃沈しすぎてV6関連で知り合った友人とやり取りし「いつかはそうなるとは思っていたけどさあ」だの「しんどい」だの「でもやりたいことはあるんだよね、わかるよ、わかるんだけどさ」「だめだちょっと飲んでくる」となり、酒をガンガン飲み、潰れた思い出。いつも一緒に盛り上がってくれる友人にもすごく心配されました。

 

今でこそ他のグループを知るようになった自分が「ジャニーズ」という世界に触れる機会があったのは間違いなくV6です。

かの有名な番組「学校へ行こう!」「学校へ行こう!MAX」に対し当時学生だった自分の周りは毎週火曜日は大いに盛り上がり、翌日には学校で「見た?」「見た見た!」となっていたし、休み時間は昼休み向上委員会のみのりかリズム4を楽しんでいた世代です。毎週水曜日の1時間目は憂鬱とともにあったのに、友達と「話をしたい」ために早起きしていたのも今では懐かしい思い出。

だからこそ「アイドル」としての一面もありながら「番組を盛り上げている、近くて遠いお兄さんたち」だったV6の番組が終わって数年。

私自身もジャニーズとも少し距離ができて、それこそアニメ・ゲーム・漫画の二次元や声優だとか、Jリーグ(サッカー)とか、とにかくまさに「雑多」と言わんばかりの、のらりくらり色々なところを見て回ってきました。……が、本当にひょんなことからV6に戻ってきて、それから何やかんやずっとFC会員に戻り、以降はずっと楽しませてもらってきました。

V6のおかげで、後輩グループを知ることができたし(少なからず「フォエバコンに来てた人=戸塚祥太さん=A.B.C-Zの人」となったり「この井ノ原くんのCMに出ている男の子、ジャニーズなんだ=河合郁人さん」となったり)いろんなきっかけになりました。よもや後輩グループをこんなに応援するようになるとは思いませんでした。

 

…ということで、いつかこの記事を書かなきゃなあ、どうしようかなあと思っていたまま11月1日を迎えてしまうのは嫌で、でも日というのは容赦なく進んできてしまっていて。気づけばあっという間にツアーがはじまっていました。

V6をきっかけで知り合った、仲の良い友人と一緒に入りたいねと言い続けたこともあり、今回のツアーで念願が適う!と、申し込んだのですがコロナ禍ということで外れてしょんぼりしていたところ、少しずつコロナが落ち着いてきたこともありさいたまスーパーアリーナ(通称たまアリ、またはSSA)が当たりました。それも2デイズ。こんなことある……?と打ち震えながら友達と4人で見てきました。

自名義でV6に入れたのは2015ぶり。2017は友達の力で入ったのでなんだか感慨深いものがありました。(私の井ノ原くん名義、舞台で主として頑張ってくれてる……)と思っていた中で、アリーナを当ててくれて、すごく見やすくてびっくりしました。

セトリも何もかも「11月1日の配信まで見ない」という気持ちでいたので、蓋を開けてみると驚きの連続でした。

そこにいたのは「解散なんて実は嘘で~~~す!!」といいそうなばかりの、アイドルとしてキラキラしている彼らでした。「解散」というキーワードはそこにはなくて、もちろん事実として横たわっているけれど、彼らはいつもどおりの、「近くて遠いお兄さん」たちで「テレビで見る人達」で、でも一方で「アイドル」でした。

一曲一曲、パフォーマンスをする姿は鮮やかで、楽しそうで、プロフェッショナル。

最近ライヴというとホールコンサートに多く足を運んでいたこともあり、「アリーナ」という少し大きなところで誰一人として疎外感を与えないかのような、みんなを楽しませる、そして自分たちも楽しませる、ナチュラルでワクワクする空間を作っていく六人に心が弾みました。ホールはホールでいいけれど、アリーナという大きな枠で皆に目線を配っているのは違う楽しみがあって、出来ることも違って、だからこそ「どっちもいいんだ!」と改めて痛感したというか。

と、同時にふとした瞬間瞬間に寂しさがつのって、もう見れないんだな――と言いようのない気持ちが襲ってきて泣いていました。

「泣いた」という言葉について誇張しているだろうと思っていた部分が少なからずあったのですが、否応なしに泣かされて、べしゃべしゃになっていました。嗚咽が出そうなほどで、この瞬間が終わらなきゃいいのに、とかV6解散しないでくれ~!とかいろんな気持ちがぐるぐる巡っていました。解散することを選んだ彼らの気持ちも分かりたい一方で変化すらことを受け入れたい自分もそれを怖いと思う自分もいる。

先日のカウントダウンライヴライヴにて発表されいてた楽曲「目を閉じれば」はライヴのために作られた楽曲ですが、(番組ですでにお話されていたからこれだけネタバレしておきます)本当にいい顔をして歌っている印象で、泣きそうな感極まっている六人、特に井ノ原さんは涙を拭って歌われていました。

それ以外の、MCでの明るいお兄ちゃんしている井ノ原さんも、しっとりと歌い上げる姿も、トニセンとして末っ子している井ノ原さんも、全部ひっくるめての「いつもの井ノ原さん」で、V6として歌う姿をみて、言いようのない感情が溢れ出しました。

井ノ原さんが、V6がやっぱり大好きだな、素敵な時間だ、とも何度も思いました。

 

彼らはどこまでもアイドルで、だからこそ別々の道に進んでいって「アイドル」から「タレント」になったとしても、この日みたワクワクは忘れることはないだろう、とそんなふうに思いました。

 

11月1日の解散から、森田さんは事務所を離れてしまうけれど。

V6というグループではなくなってしまうけれど、いてくれたのはやっぱり事実で、彼らがいたから、私の人生に彩りはとても豊かになりました。百識王とモウソリストで後輩たちと一緒にいる井ノ原さんを見ていて、回り回って後輩グループを今、応援しているのも縁。かんぽさんのCMを井ノ原さんだからと見ていてあのミュージカル調を楽しんでいたら、その人が河合くんだと知った時の驚きといったらない。

「人生に人生は重ねられない」という言葉があって(少年ハリウッド7話より)、この言葉がすごく刺さっています。韓国アイドルとかでも「自分たちを応援してくれるのは嬉しいけれど、あなたの人生を生きて」というようにお話されるということを聞いたことがあります(これは私の友人がK-POPファンであるがゆえの情報ですが……)。

実際にそのとおりで、彼らの人生に自分の人生を重ねることはできないし、彼らの選んだ道は彼らのもので、そのぶんのきらめきをたくさんもらえたのだと思います。

いつか終わるものがあるなんてことはわかっているし、永遠なんてない。永遠なんてないから、その分精一杯輝いている。

V6のキラキラした輝きは、いつかの自分にまた繋がっていて、自分のなかで「V6が好きなんだなぁ」「やっぱりV6のライヴ、楽しいなぁ」を何度も何度も噛み締めながら、11月1日の地続きになっていく向こう側に進んでいくのだろうとも思います。

でもこれって、多分私がたくさんの「好きなもの」があって、その上でV6から「笑っていて」と言われたこともあって(学校へ行こうSPでも、彼らは「笑っていて」ということを繰り返していますね)泣いて、嫌がって、駄々をこねる自分に一つひとつ諭してくれているような、そんな気持ちになりました。

全部を整理なんて今日も明日もできないとは思うんですよ。だって好きだから。たくさんの好きがあるから。

私の思いは私のもので、他の人の思いは他の人のものだから、「わかる」も「わからない」も「そんなの当たり前」もきっとある。ファンが一枚岩なんていうのはありえない話で、皆それぞれにきっかけがあって、皆それぞれに「好き」の形も同じじゃないからこそそれぞれの「好き」を大切にしているんですよね。

 

学校へ行こう!2021を見ながら「懐かしい」と「楽しい」が組み合わさっていて、青年だった彼らが落ち着きを持って大人になって、変わっていって、でも学生さんに寄り添った、いつもどおりの姿を見せてくれて。

「あの頃と変わらない」と同時に、ノスタルジーみたいなものを感じました。お世話になっているブロガーのRyoさんの息子くん(当然学校へ行こうを知らない世代)は分からなかった、というお話で、それこそやっぱり時間が経過したことと「こうやっていつか忘れられてしまうのだろうか」という寂しさもあり。

www.bokuboku12.net

 

時代柄、というのもあります。学校へ行こう!が盛り上がっていた時代に合わさったものでB-RAPはあったし、実際問題現代のバラエティ(Youtubeにしてもテレビにしても)で慣れている子たちがどう思うか――っていうのはまた別なんですよね。

だけど、TVerもあるし、何らかの形で繋がって楽しい番組なんだよ――っていうのが、少しでも繋がっていってくれたら――……とも思います。

それぐらい、本当に楽しい番組で、「見た?!」「見た見た!」と当時次の日学校でワイワイしていたのを鮮明に覚えていますし、やっぱり今回も「見た!?」と友達たちと連絡を取り合っていました。

 

寂しいな、という気持ちと同時に、それでもやっぱりライヴも学校へいこうも最高で、楽しそうな彼らも最高で。いっぱいワクワクをもらえて。あの瞬間、おとなになっていた自分と同時に学生の頃、学校へ行こう!を見ていた自分も一緒にいました。

V6から届いた家族写真を見ながら、その上で、自分が彼らからもったたくさんの感情と一緒に、どんな明日を迎えるんだろう――なんて思いながら、それでも「ありがとう」と「好き」を伝えていけたらいいな、と願います。

笑っていて、と彼らが願うように、私も彼らが笑っていたらいいな、と願います。

 

うまくまとめられないけれど、「笑っていてね」という言葉を噛み締めていたいなあ。たくさんの好きがあって、たくさんの宝箱があって、その宝箱のひとつに確かにV6があって、その思いを大切にしていたいです。

11月1日以降に、あらためて彼らに対する謝辞をかけたらいいな。

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彼らが進む、次の道が素敵なものでありますように。

そして、坂本くん、ルヴァンカップ国歌独唱、おめでとうございます。

サッカーファンの一人として、そのピッチに自分の応援しているチームを立たせたかった一人として「すごいなあ!」というのと「名古屋とセレッソ羨ましいなあ」という気持ちでいっぱいです。残留しような…絶対だぞ……(小声)

ルヴァンカップとリーグ戦は別なので「それはそれ!これはこれ!」なんですけど、やっぱり全国で、DAZNではなくテレビで自分の応援する選手たちが映っているのって感慨深さみたいなのありますよね。…と、脱線した上でのお話をひとつ。V6のファンの人達にせっかくならサッカーも楽しんでもらえたらいいな~~~~なんても願ってます。サッカー楽しいよ!!!!!!!!!!

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