オシゴトガタリを始めてから自分の視野が広くなり、ちょっとずつ「こういうのがあるんだ」「えっそういうのもあるの?見る見る」というのを広げていっているわけですが(おかげさまでウルトラマンタイガ1話ずつ見ています。多分これもオシゴトガタリでお話を聞かなかったら触れる機会がないまま終わっていた)そういう意味で、自分自身が教わる場所として続けてきている企画ですが!!
今回は!!なんと!!!!「やりたい方いませんか!!!!」とお声がけしたところ「読んでるよ~」とレスポンスをくださったというご縁をきっかけに、しづき りんようさん(@rinyou1031)からお話をお伺いすることとなりました。
「アイコンどうします?」からの「backnumberからバンドにハマった女が5年後ルナシーやヒデにハマったと言うのを体現出来てるのでこれで!!」というお話になったの最高にロックで面白かったです(笑)
しづきさんはお話するのもはじめましてさんで今まで完全に内部内部で友達のツテというか手売り販売みたいな形になってただけにびっくりというかありがてえ~~~!!!!って限りです。本当にありがとうございます!!
で、今回のしづきさんに教えていただくのは「back number」(通称バクナン)についてです。
ここで明かされる衝撃の真実(?)なのですが私バクナンについてまぁもうなんというか無知も無知でして。ミリしらってレベルじゃねーぞ!ってあれなんですけど。最初完全に「ONE OK ROCK」と間違えてましたすいません(土下座)「バクナン?分かるよ!タカでキングダムですよね!!!」って清々しい笑顔で言ってました。これはひどい。
ということで、改めて「back numberの世界」「バクナンっていいな」を教えてもらうべく色々お話をお伺いしている次第です!
- ”オシゴトガタリ”とは
- ≪back number≫というグループについて
- back numberのサポートメンバーも個性豊か!
- back numberを好きになったきっかけ
- 未練を武器にするback numberの「歌」
- タイアップ作品に「寄り添える」作品作り
- back numberのライヴ演出で見せるワクワク感
- back numberをまだ知らない人に向けて
- お話を伺った感想
”オシゴトガタリ”とは
この企画は、このブログの管理人が、「推し(好き・応援・大切・考察対象等マルチな意味を指す)事」をしているフォロワーだったり名乗りを上げてくださった方に対してインタビューする企画です。
「無理しない」「楽しい!を人から教わる」ことを基準に行き当たりばったりで行っています。
1ミリも知らない(ミリしら)のものなら「そのもの」を教えてもらう。
知っているものなら「この人はこういうところが好きなんだな!」と感じる。
「あなたの好きを私に話してくれ!」これが「オシゴトガタリ」です。
毎回この説明入れてるんですが「完全ミリしらの人間に教えてその場で見てそいつの反応を伺う」という意味でも楽しいんだよって教えていただいて「大丈夫???ミリしらの民の反応めっちゃアレだけど大丈夫???」って気持ちでいっぱいです(笑)
≪back number≫というグループについて
ーこの度はありがとうございます!早速ですがbuck numberについて教えて下さい!
back numberは群馬発のロックバンドです。ちょっとJポップよりのロックバンドですね!
ーふむふむ、メンバーは何人なんですか?
メンバー構成ですが……最新のアー写でご紹介しますね!
左から、
- Dr栗原寿(くりはらひさし)
- Vo清水依与吏(しみずいより)
- Ba小島和也(こじまかずや)
となってます!ちなみに依与吏さんと和也さんが35歳。寿君が一個下の34歳となってます!
(名前が個性的で最初全然いよりって読めなかったです。いよりさん、でもGoogle変換使うとちゃんと依与吏さん出るんですよね。衝撃!!!!そして完全に当初、バクナンという響きから大学生くらいだとおもってました すいません)
結成が2004年、メジャーデビューが2011年となっています。
ーメジャーまで7年かけてじっくり、熟成していったんですね
オリジナルメンバーは依与吏さんだけで、和也さんと寿くんは途中加入のメンバーなんです〜!(といっても和也さん正式加入2005年、寿君加入が2006年ではありますが)
(なるほど、形としてしっかりと形成されて、そこからインディーズなどを経て…ってかんじなんですね。)
backnumberを語る上で外せないのがバンド名の由来ですね!
ーそれすごく気になってました。なぜback numberはback numberなんでしょう?
依与吏さんが当時付き合っていた彼女がバンドマンに取られて、それをきっかけにバンドを始めたんです。
で、その彼女にとって降った自分はbacknumber(型遅れ)だから、というのがバンド名の由来です。
(か、彼女~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!)(バンドマンと付き合うと苦労するって先人たちは言うぞ彼女~!!!!!!!)(いやでもその結果才能が育まれているなら…いいのかな…?!!)
ちなみにあまりにもこの話をしすぎてその彼女から「やめて」と苦情が来たらしいです(笑)そして、その彼女をとったバンドマンが在籍してたのが寿くんのグループ、という落ちがついてきます。
(2006年に合流したという寿さんがここでまさかの奪ってった男のグループメンバーなの物語性強すぎでは???え???どこかの漫画でありそうな展開すぎないですか???)(そして彼女からクレームきてもなおその話をファン皆が知っているのなかなかにシュールでは…???!)
ー名前の由来が由来すぎてちょっと動揺しました(笑)なるほど型落ち=back number…。曲を作られてるのはやはりオリジナルメンバーの清水さんですか?
そうですね、原曲依与吏さんでみんなで編曲してる感じらしいです!
作詞も依与吏さんがしていて、ただ、最新シングルに収録されている「ジャスティスインザボックス」という曲は他の二人も色々とアイデアを出したらしいです!
(試しに歌詞読んでみたら冒頭1行目が”病んでるって思われたくなくて喋り続けて うっかりもうすっかりバレた”ってあってすごい変な声でました。早々に辛いがすぎない???えっ辛くない??まって???)
ーなるほど…メンバーの方々で作り合ってるのはやっぱりバンドならではの強みですよね!
back numberを話す上で語りたい部分がありまして。
まずメンバーについてざっとご紹介しますね!
清水依与吏
backnumberのボーカルギター。
ギターをやりはじめたきっかけは「バンドマンに取られた彼女を取り返すため」ですが、実はその前はお笑い好きの彼女のためにお笑い芸人を目指していたそうです
だからなのか、ラジオでのトークが滅茶苦茶面白い人です。クラスに一人はいたお調子者のムードメーカーですね
バンドで食っていけるようになる前は左官屋さんをやっていたという結構異色の経歴の持ち主。
絵を描くのが好きで、グッズとかに依与吏さんのイラストが起用されています
彼を一言で紹介してくださいと言われたら私は迷うことなく「命を削って歌っている人」と答えます。
それくらい、ライブ中の彼の歌声は訴えかけてくるものがあります。
小島和也
backnumberのベーシスト
LUNASEAのJに憧れてベースを始めたと公言する正真正銘のJスレ。
ラジオでは依与吏さんに弄られまくっては、ちょっとずれた突っ込みを入れる面白いお兄さん。
ドSな事を言ったりしますが、彼の場合Sと言うか自分の信念を貫いてる感じですね。
多分一番面白い人だと思います。
毎年夏に手作りの冷やし中華をTwitterにupしてはファンから「夏が来たな」と風物詩扱いされてる人です
今年も始めました。#やっと始めました#こだわりの器#素材は良い pic.twitter.com/czMmhoIuHT
— かずや@back number (@kojimakazuya) August 6, 2019
(もうどっからツッコミを入れたらいいのかわからないけれどスイカもスイカだし元のスイカは一体どこへって感じだしでも冷やし中華美味しそうだなって思いました食べたい)
栗原寿
backnumberのドラマー
縁の下の力持ちで、年々MC力が上がって来てます。こんなに頼りになる最年少っているんですね……。
明るくていつも笑顔な寿君は太陽みたいなドラマーです。
バンドをやりながら介護福祉士をしていた寿君は、一度このままバンドを続けてもいいのだろうか、と悩んでいたことがあったそうです。その時に背中を押してくれたのがお母さんでした。
介護福祉士をやめてドラマーとして生きていく決断が出来るのってすごいですよね。
依与吏さんの事はリスペクトしていて「依与吏さん」と呼んでいますが、リズム隊仲間の和也さんの事は「和也くん」と呼んでため口です。結構関係性がわかりやすいのが特徴。
余談として彼の歌声は「魔界の音程」と言われる程音痴なんです……が、なぜかANNで結成された「バイマメン」という和也さんと組んでいるユニットではボーカルを担当しています。
ーLUNA SEA!?LUNA SEAってあのLUNA SEAですか?!
そうです。和也さんがベースを始めたきっかけがLUNA SEAのJさんに憧れてなんですよ!!!
宇宙の詩 ~Higher and Higher~/悲壮美(通常盤)
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ーえっそうなんですか??!!LUNA SEAさんとback numberだとちょっと雰囲気というか傾向が違うので意外というか…!
小学生のときにテレビでROSIERを演るLUNA SEAを見てそこからベースを始めたんです。
なので彼のプレイスタイルはJさんやLUNA SEAの影響受けてるところが多いんです。
そして、去年念願叶いLUNA SEA主催のルナフェスに出演したんですよ!!!
(参考文献)
最後、出演者がステージに上がってセッションしたときにも登場し憧れのJさんの隣でベースを弾いたんです!!!
ー推しに憧れてこの世界に飛び込んでいって、最終的に推しと一緒にセッションするとかもうなんかやばやばのやば(語彙力)ではないですか?!!ファンは良かったねだし本人は嬉しさで死にそうになるやつ…!!
しかも和也さんはルナフェス前にJさんと対談もしてまして……
これは余談ですが、私今LUNA SEAもハマってるんですが……きっかけはルナフェスでしたね……
(フェスいくとうっかり増えていくスタイル…!!!!!!)(わかる)
back numberのサポートメンバーも個性豊か!
ーback numberの映像を見たのですが、人数多くないですか…?3ピースですよね…?
(私が見たもの→back number new album「MAGIC」)
そうです!サポートメンバーのお三方です。
やっぱりbacknumberを語るにはサポメンの方々も紹介せねば!と思いまして……
ーサポメンの皆さんはやっぱりずっとお付き合いがあるかんじなのでしょうか?
まずは誰から行きましょうかね……。この方が気になるという方いらっしゃいます?
ーギターの方をお願いします!!動きが!!とても!!印象的でした!!!
ど、どちらのギターでしょう?(ギター二人いるので)
動きが特徴的……ならメガネのお兄さんでしょうか?
彼はアコギとコーラス(とタンバリンとシャカシャカとジャンプ)担当の矢澤壮太さんですね。インディーズ時代からback numberのサポートをされてます!
本業は「ArtyPacker(通称アルパカ)」というカバーユニットでギターとボーカルをしているんです。最近、「ARPK+」というミニアルバムを出しました。*1ああ見えて39歳です。
(39歳には思えないほどの跳躍力だったので「39???39ですか????」って何度かここで聞き直していました。アグレッシヴ39歳…時代を超越している感じがすごいする)
年々担当楽器が増えてってるんですよね……不思議……。最初はアコースティックギターとコーラスだけだったんですがどんどん担当が増えました。
高く飛びますし、くるくるしますしぴょんこぴょんこします。39歳ですよ!!ああ見えて!!!
彼の動きでいうと特に「高嶺の花子さん」「スーパースターになったら」の時の動きが激しくて可愛いですよ!壮太さんは公式で可愛いです。
後、彼は本当に音楽が大好きな人なんです。
これは壮太さんに限らずあのステージに立ってる6人がみんなそうだと思うのですが、すごくback numberの強みだと思います!
ーその他のお二人はどんなお人でしょう?
壮太さんの隣でレフティーギターを弾いているのが、藤田顕さん(通称アッキーさん。メンバー紹介時もこう呼ばれます)
PLECTRUMと言うバンドでギターボーカルを担当されています。数々のアーティストさんのサポートなどもされている凄い方なんです。
サポートされているアーティストさんの一例としては
Coccoさん、家入レオさん、宇宙まおさん、佐野元春 & THE COYOTE BANDさんがあります。
和也さんの後ろでキーボードを弾いてらっしゃるのが村田昭さんです。
キーボディストとしても有名な方ですが、音楽プロデューサーや編曲家もされている方です。
私はback numberから村田さんの事を知ったのですが、とてもすごい方で本当にびっくりしました……。
(私でも知っているアーティストの名前がガっしがっし出てきて「あ~~ああ~~!!」っていうただのカオナシみたいなテンションになってしまわずにはいられない。家入レオちゃんか~~そうか~~Coccoさんか~~!!!分かる~~~!!みたいな顔になってます。語彙力が喪失)
ーお三方のサポートメンバー含めての「back number」なんですね!!MCのときとかサポメンの方々はお話されたりするんですか??
凄い方々ですよね……。サポメンがいてこそのbacknumberの音なんです。
誰が欠けても成立しないと思います。
そして残念ながらサポメンはMCはしないんです。
でも、ちょいちょいFC動画に登場しては和気藹々としていて本当にほっこりするんですよ~!
(back numberのFC「one room」)
back numberを好きになったきっかけ
ーback numberはタイアップというかCM曲とかもやっている印象ですが、しづきさんのバクナン好きになったきっかけはどこからですか?
私は今も仲良くしてる友達からおすすめされてCDを借りたのがきっかけですね。
2014年と割と最近ハマった勢です。
初期のCDにはボーナストラックとして当時三人が持っていた群馬のラジオ音源が入ってましてそれがここまでハマることになったきっかけでしたね…
(やっぱり意外とどこにでも沼は転がっている…!)
ー地元の群馬でやっているというのがいいですねラジオならお人柄とかもでると思うのですが、しづきさんがラジオで感じた「えっ…この人たち面白いじゃん…」みたいなところとか覚えていますか?
覚えてます覚えてます!依与吏さんがめっちゃ喋りまくって、他の二人が付け入るスキを与えない位のマシンガントークを披露するんです。
でも、一番記憶に残ってるのが和也さんですね。印象的なエピソードで、「あーこれ可愛い!可愛くない?」という女性の音声が流れそこから話を広げるみたいなコーナーがありまして。
「彼女が持ってきた服が自分好みじゃなかった場合どう返すか」っていう話になり
「あーこれ可愛い!可愛いくない?」
和「おれ向こうで待ってるわ」
というドSな返答をしたのを覚えてます。
(女は共感性を求める傾向にあるというのにその対応!!!一番怒られるやつ!!!(笑))
ー回答が本当にあれでそれ…!(笑)ラジオは3人でやってたんですか?
そうです!三人でやってました!
2014年の3月まで「backnumberのピッツァスモールワールド」という番組をやってまして。
「back numberのpizza small world!!」最終回無事に終了しました!お聴きいただいた皆さん、亀井さんはじめFM TAROの皆さん、6年間本当にありがとうございました!!そして、これからも宜しくお願いします!!
— back number staff (@backnumberstaff) March 29, 2014
その後2014年4月〜2017年3月まではオールナイトニッポンの火曜日パーソナリティを担当していましたよ!
( 6年間やってるってすごいですね!そしてネーミングセンスの良さ…。検索かけたら「毎回神回」と言われているあたり、テンポがとってもよかったんだろうなあ。そして菅田将暉くんのANNに来るたびに松坂桃李君がフリーダム過ぎて頭抱えることで有名なANN!すごい!全国クラス!)
ーCD収録はフルで入ってたかんじなんですか?人間性も見れるのがいいですね!
そうなんです!賢い!ボーナストラックとしてワンコーナー入ってました!
(音楽性→本人の性格→楽しい!の相乗効果だから、そういうの新しいアルバムとかでもやってほしいなぁ。バクナンミリしらでも曲からのラジオで「おっこんな人たちなのね!」が分かるというか)
未練を武器にするback numberの「歌」
ーバクナンの歌詞はどの傾向が多いとかありますか?さっきのグループ設立の流れ聞くと「見返してやるぜ!」な成長系な感じでしょうか…?
歌詞の傾向は…………インディーズ時代のアルバム名で察していただけるかと……
「逃した魚」「あとのまつり」
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(「ジャスティスインザボックス」だけなのかなと思ってたらそんなことはなかった落ちでちょっと待って…?と何度かこの段階で言った記憶があります。ちょっとまって???)
ーつらい!!!!!!驚きの未練!!!!!!!!(笑)
ええ、未練の塊です(笑)これぞbacknumber!!
ーback numberの歌ってタイトルが魅力的なものが多いですよね。「どんなのだろう?」みたいな。
そうですね。backnumberの曲名って幅広いと思います!
ーしづきさんの推し曲はやはり逃した魚、あとのまつりに入ってる曲ですか?
もちろんインディーズ時代の曲も好きなのですが、私が好きなのは「スーパースター」というアルバムに入っている「ミスターパーフェクト」という曲ですね……
(今までの自分に別れを告げて、新しい自分を作っていく曲ですごいかっこよかったです。しみる曲だった)
ー新しい自分へのスタートというのが、こう、今までの未練がましさから解き放たれている感じ最高に良いですね?!!
一番仕事が辛いときに聞いてて、めっちゃ共感したんですよね……。泣いてました……。シングルのカップリングの「遠吠え」も沁みましたね……。
(もう名前がすごくしんどい…と思ったけどこれもいい曲で心にしみました…)
ーバクナンの曲傾向は結構引きずっている系、というお話を先程いただきましたがそれは「デビュー」から「現在」に至るまでもそんなかんじでしょうか?
最近の曲は明るめなのが多いです!
キリンビールのCM曲の「あかるいよるに」も素敵です。
本当に明るくて聞いてて元気になる曲ですよね。個人的にはライブの演出が最高で大好きなんですよ~!
(感情の「名前」が違うだけで同じっていう部分がめっちゃ好きです…そこからの突然のテクマクマヤに「アッコちゃん…」と驚いた)
ぜひ聞いてほしいのは「逃した魚」に収録されている「重なり」がやばいです!初めて出すアルバムの一曲目にぶちこんでくるback number……
(みっ、未練だ~!!でもだがそれがいい~!!!切ないしんどい~!!!)(しかも一曲目大事な大事なインパクトの曲でこれをチョイスするあたり本当そういうところ凄い。未練の塊感すごい。でもそれがいい)
ーということは、最近はあまり未練っぽいのとかは…?
と、思うじゃないですか?
「SISTER」というシングルに収録されている「きみはいらないだろうな」、最新アルバム「MAGIC」に収録されている「雨と僕の話」、シングル「僕の名前を」の「パレード」、「ラブストーリー」の「世田谷ラブストーリー」は未練と後悔が詰まりまくってます!!(笑)
アルバム一枚に必ず一つは未練曲が収録されてるのを聞くと安心しますよ!
(全くぶれてなかった)(だがそれがいい)
ーもう未練は多分ないであろう中にもグループできた結成の理由を忘れない精神を感じます…ファンの方からもそういう安心できるポイント(?)あるといいですよね、好きなところが変わっちゃったぜ……もありつつの実家のような安心感…(笑)
いやーーー未だに色んなものに対しての未練や後悔を抱き続けてる人だと思いますよ、依与吏さんは。とくにライブのMCを聞いててそう思います。
根本的なところは変わらないのがbacknumberだと思っています。
ー根本を変えず、言ってしまえば”切り離す”ではなくそれらを引きずりつつ、未練を残しつつ未来に進んでるっていうかんじでしょうか。引きずってるからこそのバンドの特徴と、そして魅力なのかもしれないですね!!
ええ、そうなんです。
それがbacknumber最大の強みであると私は思ってるんですよね。
未練も後悔も全部引きずってそれでも泥臭く前に進んでるんです……。
本当に好き……。
「一番最低な日に聞いて他人事じゃなくて、自分の事の様に思ってもらえるような曲を作りたい」「一番深いところで繋がっていたい」と今ツアーで依与吏さんが言っているんですが、まさに人生が詰まってるんですよね。
(泥臭く、過去も未来も現在も全部ひっくるめて生きていくっていうのを歌い続けるグループ。それが”back number”と思うと、多くの人の心に突き刺さり、そしてさらに進んでいこうとするというのが納得するばかりです。そりゃあ好きだ。私も好きだ)
タイアップ作品に「寄り添える」作品作り
ーここまでとてもしんどいオブ・ザ・イヤー堂々受賞感すごいですけど(褒めてます)、他にはどんな曲がありますか?
こういう曲もあるんだぞ!ということで……昨年実写版銀魂の主題歌になった「大不正解」と、「ARTIST」という曲も是非に……!
「大不正解」
「ARTIST」
(ARTISTの色鮮やかな雰囲気と大不正解の黒ベースなところのギャップを感じます。カップリングということでしたがカップリングなのにMVあるの強すぎない……?ブルーのスーツに柄シャツとてもお似合いですね!!良いと思います!!さらっと歌詞がグイグイくるかんじが好き)
ータイアップ楽曲色々back number揃えていらっしゃいますよね。個人的にARTISTすごいツボりました。銀魂の雰囲気出ていますね!
銀魂とのタイアップが発表されたときに「backnumberが……?なんで?」って銀魂ファンがなったあとに、曲が発表され「めっちゃいいじゃん!!backnumberこういうのもできるんだ!!」ってなったときめちゃくちゃドヤ顔した覚えがあります(笑)
ARTISTがお好きなら「最深部」「ロンリネス」「Jaguar」「MOTTO」「003」もおすすめしますよ!
ちなみにMOTTOと003はライブでやりがちです!
ーback numberの今のお話聞いてたら確かに「イメージ的にちょっと違うかもしれないけど、なんで??」ってなっちゃうかもしれませんね。けれど、ノリの良さすごく銀魂似合ってて「大不正解」の勢いで突き進むところ、銀魂の作品観に対してすごい似合ってますね!
依与吏さん自身が銀魂のファンなんです。
タイアップが発表されたときのコメントで「なんだか14年来の友人に友情をテーマに曲を書くかのようなこそばゆさを感じつつも、純粋に嬉しかったし、楽しみながら作れました」と言ってしまして(笑)
(言われてみて、改めて拝見し直して歴代の漫画・アニメの携わっているものへの敬意を感じるなーって思いました。銀魂って良くも悪くも銀魂なので(褒めてます)、そのイメージを沿っている感じがいいなと思いました)
ーファンの方ということで、アニメや漫画の疾走感を外すことなくピンポイントで抑えてる楽曲で作品の中を理解してるゆえなのかと納得しました。
まさしくその通りなんですよ!!!長くファンだったからこそのあの歌詞と曲なのかと、納得なんですよね!
backnumberの強みは作品や原作に寄り添う楽曲を提供できることじゃないかなと私は思ってるんですよね。
最近のタイアップは結構甘めの恋愛ソングが多いのですが、多分その流れになったのは「5→9 私に恋したお坊さん」の主題歌になった「クリスマスソング」辺りだと思います。
元から恋愛曲のタイアップは多かったんですが(JRSKISKIのヒロイン等)クリスマスソングからは立て続けに恋愛映画のタイアップが増えた印象です。
ー恋愛タイアップだとそれこそ先程のお話じゃないですが「未練」も含めての恋愛だと思うので、お得意な分野の一つだとも思います…!全部ひっくるめての恋愛要素というか。
そうなんです、恋愛物のタイアップとの親和性がすごい……。
でも、それだけじゃなく応援歌的なタイアップ曲もあるんです。
「イオンウォーター」のCM曲「SISTER」、「SUNSTAR TONIC」とのタイアップの「泡と羊」がそうですね
かと思いきやアニメ映画「ルドルフとイッパイアッテナ」の主題歌「黒い猫の歌」は応援歌、と言うよりは「自分らしさ」を問いかける曲になっていますし、「docomo」のCM曲「手紙」は家族の絆を歌っているといった風に色んな引き出しを持っているバンドでもあるんです。
ールドルフとイッパイアッテナ、原作好きなので楽曲聞いてきました。歌詞掘り下げていくとルドルフとイッパイアッテナの「野良猫」である彼らに寄り添っている感じがすごくして…良いです…その上でのあり方…考えさせられます。世界にじわりと浸透していく感じがします…!!
映画館に見に行きましたが泣きましたね……元々原作が大好きな作品でしたし……
10年20年後に子どもたちが聞いて歌詞の意味がわかるような歌詞にしたそうです
浸透していく感じ!!確かにそうなんですよね……あれでエンドロール来ますからね……だめですよね……。
ータイアップの作品に寄り添うことができるってすなわち、どんな人にも寄り添った、間口の広さを感じさせますね。入り口は多いほうがいい…!
そうなんです。
backnumberってとても知らない人でも入ってきやすいバンドなんじゃないかなと思ってます
かくいう私もbacknumberに出会うまで邦楽ロックを全然聞いてこなかった人間ですし。それが今ではライブ行きまくる人間になりました(笑)
back numberのライヴ演出で見せるワクワク感
ーback numberのライヴはどんな感じですか?
実はライブごとにセトリも演出も変わるんですが、年々演出がレベルアップしてるんですよね……(今ツアーも新しい試みしまくってますし)
だから、ここを見て!!!と言うよりかは、今回の演出はどんな感じなのか楽しみにしててくれよな!って感じですね……
ーでは体験されたライヴでの「面白い!!」「印象に残る!!」っていうものを教えていただいてもよろしいでしょうか?
まず、毎回OPが印象に残ってます。
2016年からはホールやアリーナツアーなのでOPがすごい凝ってるんです!
ーホールやアリーナツアーということはもともとはライブハウスでもやっていらっしゃたんですか?
2015年の「アーバンライブツアー」はライブハウスツアーでした。
2016年の「ミラーボールとシンデレラ」はホールとアリーナライブになってますね。以降はアリーナやドームとなっています。
2014年以前はまだ私が知る前なのでちょっと確かな事は言えないのですが、ライブハウスやホールでもやっていたようです。
2016年の「ミラーボールとシャンデリア」では薄いカーテンにメンバーのシルエットを写し、場が盛り上がった瞬間に曲が始まります!
(場所が幕張メッセだ~~!!!!とつい最近いったのでなんだか親近感です(笑))
「ミラーボールとシャンデリア(ミラデリア)」は当時引っ提げていたアルバムの中の一曲「ミラーボールとシンデレラ」とアルバム名「シャンデリア」を合わせたものですね。
(すごい!!!誰がうまいことを!!!といいたくなるような「なるほど」感…強い…!)
2017年の「All Our Yesterdays」ではベスト盤を引っさげたツアーということもあり過去のMVの映像が逆再生され、ツアー名が映し出されたら「はなびら」という曲でスタートするんです。
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(楽曲聞いてみたら早々に切ないというか未練というか過去を思うタイプでば、バクナンだ~!!!!って感じがしました笑)
初めてMV逆再生の演出見たときは本当に絶句しました(いい意味で)。
からのツアー名なので本当に息が止まるかと思いました。やってくれたなと言う気持ちでいっぱいでした!
ーライヴのコンサート名めちゃくちゃおしゃれじゃないですか?!!!すごい…こんなの名付けられたらシンデレラになっちゃう(ならない)
近年のbacknumberのツアーはツアー名もこだわってて本当に胸が締め付けられるんです。その代表格が昨年のドームツアー名「stay with you」だと私は思っていまして。
ーStay with you,あなたと一緒にいます、ですね。ドームという大きな箱でそのタイトルされたら今まで追ってきたファンは泣くしこれから一緒に歩むファンも嬉しくなるあれですね……!!
私はback numberのおかげで、ライブハウスの楽しさも、ホールの楽しさも、アリーナの楽しさも、そしてドームの楽しさを知れました。その大きくなっていってるのをリアルタイムで感じる事が出来て本当に幸せだと感じています
実は「stay with you」と言うタイトルですが。これだけでも、めっちゃ嬉しいメッセージではあるんですが……
back numberのインディーズ時代のアルバム「あとのまつり」の一曲目が「stay with me」と言う曲なんです。
そして、2013年に初武道館ライブのタイトルが「stay with us」です。
ずっと「僕の、僕らの傍にいて」と言っていた彼らが「あなたの傍にいます」というメッセージをくれたのがドームと言う大舞台だったんです。
もう、このツアー名の意味を理解した瞬間に涙腺が崩壊しました。
back numberって本当にファンを大事にしてくれてるんだなって再確認できたんですよね。だからこそ、こちらももっと応援したいって気持ちになります。
(夢とか、さらにステップアップの道筋を真っ直ぐに、ときに紆余曲折しながら進んでいった結果のドーム公演でのタイトルが”stay with you"、すごい、熱い。なんですかそれ…ただの少年漫画じゃん…相思相愛なかんじすごい……)
back numberをまだ知らない人に向けて
ーありがとうございます!最後に「back numberって詳しく知らないなあ」「どういうグループなんだろう」っていうまだ入り口をちょっと覗いているであろう人たちへ向けてPRをお願い致します!
backnumber=恋愛バラードという思い込みが結構あると思うんです。
たしかに、タイアップは恋愛バラードが多いです。でも、それは彼らの武器の一つでしかなくて、他にもいろんな武器を持っている多彩なバンドなんです。
恋愛バラードだから聞かない、と言うのは本当にもったいないと思います。
もし、backnumberに興味を持っていただいたのなら公式youtubeに上がっているライブダイジェストを見ていただきたいです。
バラードも、ゴリゴリのロックも、ポップスよりの曲もまんべんなく視聴が出来るのでとっかかりにはいいのではないでしょうか。
メンバーたちもサポートメンバーを含めとても仲が良くて、魅力的なお兄さん達ばかりなんです。
圧倒的なカリスマ性と言うよりかは、隣で寄り添って一緒に悲しんでくれたり怒ってくれるそんな親しみやすい人達です。
backnumberと言うバンドは「後悔」「未練」「妬み」を全て捨てることなくここまで進んできました。その思いを昇華したり捨てたりせず、形を変えながらずっと歌い続けています。
どんな時でもファンに寄り添い続けてくれる、それがbacknumberの最大の魅力で、最大の武器だと私は思います。
タイアップが多いと言う事は、言い方を変えれると万人に受け入れられやすい音楽なんだと思います。受け入れられやすい=間口が広いと言う事にもなるかと思うんです。
タイアップ曲で気になる物が合ったら是非他の曲も聞いてみてください。
こんな曲も出来るんだ!?という驚きがたくさんあると思います
一人でもbacknumberを聞いてくれる方が増えたらいいなと思います!
お話を伺った感想
まず本当に何度も謝らなきゃって思ってるのは「高嶺の花子さん」という曲をマジで全然まったくといっていいほど知らなくて「トイレの花子さん」の部類のホラー系の曲だと思ってましたすいませんでした。
めちゃくちゃいい曲だった。ごめんなさい。
高嶺の花子さんっていうからには搾取されまくっていく系かなとか……いや本当そんなこと全然なかったすいませんでした。いい曲でびっくりした。そりゃカラオケトップチャートにも並ぶ。
そしてback numberがそんなにこう、未練がましいというか、「過去のこと」を今でも思って、引きずっていることちょっと意外でした。
現在では知らない人はほぼ少ないであろう「名前は知っている」バンドですし、前に突き進んでいるという意味での「売れている」であればそれこそガッツガッツ明るいかんじの00年代頭のバンドブームの友情!!成長!イエーーー!!!!!!みたいな(語彙力がなさすぎて全然伝わらないやつ)かんじなのかなあと(もちろんそっちはそっちで100%褒めてます)かんじなのかなって考えていたのですが、「過去も」「未来も」「今も」「後悔も」「未練も」「感じた嬉しさも」「悲しさも」「全部含めての自分たち」という経験を何一つとして無駄にしない、何一つとして取りこぼさないように拾って拾って、そして成り立っているバンドとしてすごく魅力的に感じられます。
後悔を歌っても先には進めないっていうのはそのとおりかもしれないけれど、その後悔があるからこその「今」になっていて、その「後悔」を否定するわけでもなく、「あの時ああしていたら」とは言うけれど決して「今」を否定するわけでもないっていうのは実にリアリティあふれるっていうか「今感じる、今を生きるから過去を思う」っていうのがあって、すごいこう……あ~~~いいな~~ってなりました。
また、ライブの演出のワクワク感が暗転→はじまるぞのワクワクからどーんってくるっていうのがいいですね。体感したことのないバクナンの世界がまた面白そうだなあって夢膨らむばかりです。
さらに作品タイアップの作品もたくさんあって「あれっ・・この映画私見たな……?」っていうのもたくさん出てきました。『オオカミ少女と黒王子』も『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』も見に行っていたので、「あ~~」からの、曲を調べて「アアアア~~~」という語彙力のないポーズをせざるを得なかったのですが…笑
ちょうど「僕の名前を*2」のタイアップであるオオカミ少女と黒王子はジャパンプレミアにあたっていったのを思い出しました。
「お前~~お前なんで当て馬の子じゃだめなんだよ~~」って思った思い出もあったのですが(笑)それも含めての少女漫画の良さみたいなのが詰まっている映画だったので、曲あってるなあ、優しいけどそれだけじゃないドタバタしながら距離が一定からずれようとしない2人をよくよく読み解いた曲だなと感じました。
ぼくは明日、昨日のきみとデートするの曲名が「ハッピーエンド」っていうのがまたこう…こう…えっしんど…だがそれがいい…みたいなかんじで、すごく印象に残った曲でした。なにこれしんどい(n回目)
私が応援しているA.B.C-Zの橋本良亮くんが以前そういえばバクナンの曲が凄い好きだというお話をされていたのをブログに書いてあって。ライヴも行きたいっていうのを以前お話されていたわけです。
しかもなんなら2016年のソロコンサートで日替わり楽曲の中から「花束」という曲を歌われたというのを友人から聞いています。楽曲は入ってないけど「Reboot!!!」の円盤特典にハシツアーズ(ソロコンサートの名前)がはいっていて、そのときの様子を友人やインターネットで見かけて「そうなのかあ」って学ばせてもらいました。
その上で、改めて推しの好きな楽曲でもあるものたちを「歌ってきている人たち」の世界観に触れて、お話を聞いた上で聞いてみるとまた全く違う世界が広がって「あ~~~~うん分かる~~~好きそう~~」っていう推しの顔がちらっと見えるのと同時にback numberの人たちが楽曲一つ一つに「どんな思いをはせたのか」「どんなことを考えたのか」「どういうものを抱えて、それを形にしようとしたのか」っていうのをぐっと感じさせてくれます。
その最たる例でわかりやすいのが「花束」だったなあって思いました。
橋本くんに関しては調べてみたら「世田谷ラブストーリー」とかも歌っていて「なんだ君めっちゃファンじゃないか~」って驚いたわけですが。
back numberの歌詞ってすごい話し口調的というか、するっとはいってくる歌詞が多いなっていうのが聞いてての印象で、「相手」に向かって「自分」がいい、その上で自分の中でも咀嚼しようとしている感じがするのがすごくよいなと思います。
間口が広いっていうのはすごく大切なことで、もちろんタイアップだけがすべてじゃないし、曲もJ-popによればいいのかって言われたらそうじゃないとは思うのですが「こういうのもあるよ」「こっちもあるよ」「ここから私の世界は広がった」と思える機会が色んな所にあって、そこから扉を開いて世界を見れるきっかけっていうのは多いにこしたことはないと思います。そういう意味で今回back numberのお話をお聞きして「この曲back numberなの!?」「えっこっちもなの!?!」「なんか想像より未練があった」「いやでも明るいのも会った」「全部ひっくるめてback numberの世界なんだなあ」っていうのがわかったのがすごく嬉しかったです。
人生もそうで、「楽しい」だけが人生じゃないし、逆に「悲しい」だけが人生でもない。
楽しいだけでもないし苦しいだけでもない。でもふとしたとき感じる未練とか後悔とかそのへんがあって、立ち止まって振り返っちゃったりもするけれどそれは変えることができない。「選んだのは自分」「進んでいくのは自分」にすぎない。その全部をぎゅっと凝縮して、音楽にして、曲を作っていくというのはすごく……こう…世界に浸れるという意味でMVや映像、音楽を聞いていて、「これがback number」なんだなと思いました。
型落ちから始まった彼らの名前ですが、そのback numberという名前を掲げて進んでいく先は美しく、新鮮なものであるだろうなあ…と感じるばかりです。
しづきさん、素敵なお話有難うございました!!!とっても楽しかったです!
*1:リード曲はMVもYoutubeにアップされていました! ArtyPacker「怪獣」MV - YouTube