「A.B.C-Zがドラマやるってよ」というニュースが駆け巡り、ドラマが放送決定になったのを見て「どうせ東京映らないんだろ!!!!知ってんだぞ!!!!!」と八割ぐらい投げやりになっていたのですが、Amazonプライムで見られるということを知って、何なら「見逃し配信やるから」という言葉で救われました。ありがたいありがとう。……ということで、嬉々として見てきました。
「ネタバレ厳禁」とご本人たちがツイートしていた(オフィシャルツイッター参照)ことから、本放送に合わせて言おう~~ということでこの記事は時間帯をそのときに合わせております。
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— 【公式】ドラマ「ワンモア」🏫先行配信中!4/5(月)地上波放送スタート🌟 (@1more_official) 2021年3月8日
先行配信で #ワンモア を
見てくださっている皆様へ
━━━━━━━━━━━#ABCZ メンバーからの
お願い動画が届いています🎦
💛💙💗💜❤️
ご協力何卒よろしくお願いします🙇#Amazonプライムビデオ#先行有料配信中 pic.twitter.com/rr2ezZKD17
オフィシャルがこうやって注意喚起してくれるのは珍しいな~と思いつつ、やっぱりあくまでも「テレビ放送」がメインで、そのうえでの先行配信がプラスアルファにあるのかな、なんて考えています。ぶっちゃけ東京でやらんだろ……とぼくらのショウタイムの頃と同じ状態を予想していたので素直に嬉しかったです。一挙放送でオールナイトでもするかなとも思いましたが、そこはコロナだし難しいかな……。
ということで「第一話」の雑感と、ワンモアそのものの企画についてつらつら感想書いておこうと思います。
公式ホームページのアイキャッチ絶妙に風間くん隠れてしまう…(笑)
今回の表紙は毎度お馴染み伊於さんにお願いしました。いつもありがとうございます!
- メーテレ×A.B.C-Zの企画「ワンモア」
- 定時制高校を舞台にするということ
- クランクインでの彼らの言葉
- ワンモア第1話の感想「概ねキャラクター紹介回」
- メインキャラクター5人の雑感
- テーマ曲「灯」が導く先
メーテレ×A.B.C-Zの企画「ワンモア」
今回は「メ~テレ×A.B.C-Z」の企画第二弾ということで、実際にA.B.C-Zがやってみたかったなかの一つ、「学園ドラマ」を実現できているということが非常に大きなポイントではないでしょうか。
A.B.C-Zは最年少の橋本良亮くんが現在27歳(今年で28歳)という年齢で「現役高校生!」というには……流石に……無理が……あるかなぁと言われてしまうのですが、過去に学園モノといえばMoonlight walkerの個別バージョンのものの中で「ボイスドラマ」という形で実現されていた記憶があります。
ボイスドラマに関しては声優ファンの頃があるので感想は色々あるとして(この後J's倶楽部でもA.B.C-Zはたくさんボイスドラマしてきましたね)”学園もの”というものが、実際に「見える形」になってくるというのは何だか不思議な気持ちです。
ただ、「現役合格生(15~18歳)」というには難しいからこその、「定時制」という様々な事情を抱えた人たちにフォーカスを当てているのも面白いですよね。
今回の「ワンモア」はTwitterでも様々な形で押し出されています。ちょうどA.B.C-Zというグループが10周年「に」向けてのプロジェクトの中というのもありますが、公式Twitterが出来て*1、かつドラマのTwitterアカウント、Instagramのアカウントが出来たというのも含めて映像で色々「これから作ってくるぞ」という空気をおすそ分けしてもらえるのが嬉しいです。
それこそ「クランクインに向けて」の様子は5人一人ずつ見られるおかげで様子が全然違うことが感じられます。
しかもそれが一括ではなく、少しずつ、少しずつだからこその面白みがあるのだろうなというようにも見ていて感じました。
#ABCZ 5人の#ワンモア クランクインコメントをお届けします🎊
— 【公式】ドラマ「ワンモア」🏫先行配信中!4/5(月)地上波放送スタート🌟 (@1more_official) 2021年3月10日
今日は #戸塚祥太 さん✨
明日は #五関晃一 さんです。お楽しみに🥰#Amazonプライムビデオ#先行有料配信中#4月5日放送スタート #メ~テレ pic.twitter.com/Y2f0mdTdwK
初回は戸塚さん。本作のティザーを見たときに真っ先に「五人が主人公だけれど物語の主郭となる存在は戸塚さんかな」という印象を受けました。
本作は前回の「ぼくらのショウタイム」とは対比的に「逆当て書き」というスタイルで物事を作っているというのもポイントです。「自分とは絶対に考え方が相容れない人間を演じる」という姿が見られるというのは非常に嬉しくて!楽しみにしていました。ぼくらのショウタイムが所謂「パブリックイメージの彼ら」であるなら、こちらは「彼らではないからこその雰囲気」を押し出そうとしているように感じました。
なお、ぼくらのショウタイムは~3月30日までの限定でアマプラで見られました。映画館にいったり、いろんな姿でこちらも見られたのですが「アマプラ」という形で見られるというのはありがたいですね。
(おそらくリンクが切れてしまうけれど記念として)
監督はぼくらのショウタイムと同じく榊英雄氏。脚本は 根本ノンジ氏、清水匡氏による作品です。
高校に進学せず荒れた日々をおくっていた彼は
身元引受人となった工務店の社長との賭けで
嫌々ながら定時制高校に通うことに…そこは 様々な事情を抱えた大人たちが集まっていました
引きこもりで誰とも喋らない生徒
シングルファーザーなのに学ランで登校する生徒
弟たちの学費を稼ぐために風俗店で働く生徒
孫のいる年齢で小学低学年レベルの国語を学ぶ生徒
母国に学校をつくりたいベトナム国籍の生徒…そんな生徒を教える側もクセが強く
熱意が空回りする新米教師とドライなサラリーマン教師が
交代で教鞭をとっていました定時制高校
そこは 多くの人が当たり前に過ごしてきた
時間を 仲間を 情熱を取り戻す場所でした(公式ホームページより引用)
定時制高校を舞台にするということ
定時制ドラマも色々ありますが、個人的に好きなのはミムラさん主演の「めだか」がおすすめ。
定時制というのは全日制に比べて「様々な事情」を抱えている人たちが通っています。
かつて井ノ原快彦さんも通信制の高校に入り直されていたのを覚えています(学校へ行こう!でその受験のお話をメンバーにするというくだりがありましたね)。このときのメンバーたちのお話がすごく頭の中で印象的で、一人ひとりのじっくりとした反応と、井ノ原さんのちょっと不安な顔が今でも思い出の中にしっかり残っています。
2年ほど前のインタビュー記事ですが、学生時代の頃のお話は読んでいて心に突き刺さります。
通信、定時制、いろんな形がありますが「学校へ行かない」も「勉強はしたいが学校を選ばない」というのも一つの手で、その中で”学校”に行くことを選んだ「大人」ということを選んだということについて、本作について懇々と考えています。
クランクインでの彼らの言葉
なんと早々にYoutubeやSNSでどういうもので、どういう考えなのかを公式がアップしてくれています。円盤になるときは頼むからこれも入れて欲しい。
戸塚さんの「キラキラした学園ドラマがしたかったか?」という問いかけについては非常に冷静に、かつ「本作」が明るすぎない雰囲気であることを伝えてくれています。
思春期特有の感情の爆発がない代わりのジレンマや生き方がゆえの自分たちの「見える世界」が人によって違うからこその「定時制」の魅力が見られそうだなぁとも思います。
また、メンバー間のコミュニケーションについては塚田さんが回答。
A.B.C-Zって特別すごく仲良し!というよりも職人と職人が集まって一つの何かを組み立てていくようなイメージが自分の中でもあるのですが、それでも「話をしなかった」というのは意外です。以前ブログで「河合さんは構築(建築)、橋本くんは憑依させるタイプ」という印象と書きましたが、憑依させるにしても構築するにしても「役柄と向き合う」(対話する)ことへの重要性を改めて感じますし、だからこそ本作は「自分とは考え方が違うであろうタイプだからこその向き合い」が芝居の中でメインとなりそうですし、「ビジュアル」「内容」ももちろんですが、彼らの「お芝居」もどんなふうになるのか注目したいところです。
また、メンバーだけではない大勢の「共演者」がいるからこその感想も出てくると思うのですが、そちらについては河合さんがインタビューで答えています。
「アイドルがメインとなる作品」って言われてしまえばきっとそれっきりでしょうし、多くを求めようとすると「でもアイドルだからさ」「アイドルだから”これぐらい”」ってなってしまいがちです。それは、製作もファンも本人たちも誰しもが言えること。これは少年ハリウッドで散々学んだことです。難しいよね……。
でも一方でこうやってコメントの中で「みんなが同じテンションでやってきてくれる」「先輩と一緒にやる」ということを踏まえながら受け止めながら、自分に出来ること、自分が築くキャラクター、そしてドラマの雰囲気を交わりながら作られていくのだなぁ……とも思います。
アイドルだから、俳優だからがきっかけだったとしても、最終的に行き着くところが「良い作品」になってくれていたらいいなぁ。
本作がはじまるきっかけについては五関さんが紹介。
「大人ならではの青春」という言葉に、私の好きなちはやふるの言葉で「青春はいつだって来る」という言葉があるのですが、本作にもそれが感じられそうなのがひしひし伝わっています。橋本くんはいつでも良いことを言うなあ!!と、ありがとうりょうすけ!という五関さんの言葉にニコニコしていました。
メンバーの成長については橋本くんがコメント。
メンバーの芝居の上で「変わったな」と思う展開があるということだな・・・!?と思ったんですが……
水野先生がどのように変わっていくのか、またどこかで「泣ける」展開がくるというのも考えさせられます。どういうふうに変わって、どういう風に感じて、また、どんなふうに歩いていくのか。
そこにいるのは「A.B.C-Z」じゃなくて「A.B.C-Zと顔が似ているけれど別の人達」だからこその魅力が沢山つまっているだろうし、それを一話一話、みられるのが楽しみです。
ワンモア第1話の感想「概ねキャラクター紹介回」
ざっくりと1話の印象は「こういう人物たちによる物語です!よろしくね!」が強いように感じました。
全員が「学校」というものに行く前の段階でどう言ったことを抱えているのか?考えているのか、様子が少しだけ垣間見れるのが特徴です。
特に転校(この場合編入かな)してくる火村と同じくまだスタート地点だからこその「学校生活」についてはわからないが故の手探りの様子が視聴者と火村が同じ目線に立っているのかなとも考えられました。
第1話 のタイトル「大人が勉強して何が悪い」は本作における大きなコンセプト【大人が何かをすることで始める】というものにつながっているのかなと。
とある工務店で働く火村(戸塚祥太)は漢字が読めない事をバカにされ、他の従業員とよく揉めていた。
かつて起こした傷害事件で執行猶予中の火村は、身元を引き受てくれた社長(宇梶剛士)から〝ある賭け〟をもちかけられる。『定時制高校に通い、卒業できたら仕事を続けられる』というその賭けのため、火村はとある定時制高校に通うことになる。
きっかけは渋々だったが、もう一度人生と向き合う覚悟でやってきた火村は、そこで生涯忘れられない人たちと出会う。
(第一話概要/ホームページより引用)
主となるのは火村(戸塚さん)でありつつ一人ひとりが色んなことを抱えているからこその「行く」までの物語。正門をくぐって「いざ!」になるまでの「1話」でありながら「0話」ぽさがありました。
#Amazonプライムビデオ 配信開始まであと5⃣日‼️#ワンモア#3月8日先行有料配信スタート!#4月放送 #メ~テレ#ABCZ #戸塚祥太 #火村の5秒 pic.twitter.com/EaNhrKCkRB
— 【公式】ドラマ「ワンモア」🏫先行配信中!4/5(月)地上波放送スタート🌟 (@1more_official) 2021年3月3日
予告編ですでに流れていた喧嘩シーン。
大人の喧嘩というとHIGH&LOWシリーズを真っ先に思い出したのですが(後は孤狼の血とかのVシネよりもの)高校生につかみかかる大人というのは第三者からすれば「まあまあ怖いな」っていう気持ちで当たり前だと思うので傍目から見るとぶちっと来るタイミングわからないだろうなとも思います。学生側は特に。周りにいた人たちが学生たちが悪いと言ってくれたのが本当に良かったですね。
学生側の目線で立つとあれだし、(それでも正しいのを火村くんと言ってくれる人がいることは感謝したいですよね)目線を変えるだけでもどんなふうに見える作品ですよね。
現役でそのまま中学の流れから上がってきた学生たちのティーンズ特有の青さというか「絶対正義感」との対比みたいなのがくっきりと必要悪のように描かれてました。
執行猶予中だからこそ、火村は手をあげていないでしょうし(結果として騒動にはなっていますが)相手の高校生もまた噛み付くだけ噛み付いて言い合いをしてそれ以上はいかなかった……と推察しています。文字を学ぶご老人に対しての無礼は理解できませんが、この子達の青青しさというか自分たちが一番正しいみたいな空気感と、その青さを通り越えている定時制の人々とがどう交わっていくのか興味深いです。ご老人=クラスメイトになったからこその火村くんも思うところもあるだろうし、お二人のコミュニケーションにも期待したいです。
本作は逆当て書きだからこその「こんな顔しなさそう」「こんなこと言わなさそう」がゆえの、自身たちの模索がたくさんあったでしょうし、パブリックイメージと離れた様子が見られるのも非常に楽しかったです。
静かなカメラワークと時間の流れ方が劇的にドラマティックではないからこその「地続きの日々」という感じがしました。冒頭が朝で本編の終わり、学校生活の始まりが夕方から夜にかけてなので陽の光が段々と西日になって沈んで行く様子が彼らの「日常」から「学校」への進み方でより感じられました。
なので、まずは最初のキャラ紹介の第一話としてじわじわと一人一人が学校に集まってくる姿が見られて舞台が整ったからこその変動に期待したいです。
メインキャラクター5人の雑感
各キャラについてはざっくりと受けた印象は次の通りです。
- 火村(戸塚さん)
喧嘩に明け暮れる典型的なタイプ。「ばかだから」といいながら、その「ばかな自分」に対してモヤモヤとした気持ちを抱いているからこその「変わろう」とする瞬間が随所に見える。どうせ何をしても無駄だという諦めと、「それでも」というゆらぎ。
目付きが鋭いというか「射抜く」というような表情が多いのが印象的。義理人情に厚いとか”古き良きヤンキー”というよりも「自分の道は外さない」という考えな分、触るもの傷つけがちなタイプなのかもしれない。チェッカーズの歌に出てきそう。何なら似合いそう。
仲間を守るために相手に大怪我を負わせてしまい、保護観察処分となる。以来面倒をみてくれる木材店社長の強い意向で、定時制高校に通うことになる。
仲間を守るために~というくだりを見る限り基本情に厚い部分がすごくあるのだと思います。どのように今に至ってきたのか、という部分は少し隠れていますが戸塚さんのいままでの役回りの中ではどちらかというとダークな部類になるのかな。古き良き昭和のヤンキーみを感じます。
「中学を卒業してからまともに教育を受けずに、ケンカに明けくれた日々を送ってきた、という設定です。」と戸塚さんがおっしゃるとおり、スれているけれど、全てに絶望はしきっていない(面倒くさがりながらも社長のことを邪険にはしないというところや、本を読んだりはしているので…)学ぶ姿勢はあるけれどそれについて「知らない」からこその難しさ。漢字がわからない、わからないから勉強をするのだけれど、わからない自分への苛立ちがすごく見て取れます。「学ぶ」ということ自体についての受け止め方がこれからどう変わっていくのか気になりますね。
それにしたって社長が宇梶剛士さんな時点で「ブラックエンペラー7代目の方だ!!!!!」とめちゃくちゃびっくりしました。
でも、だからこそ今があるんだという意味合いも込めて、色んなところでのインタビューなどを読んですごいお方だな……と思っていたので非常に今回のご縁と役回りにびっくり。
こちらに関しては知識としてしか知らないのですが、実際に元暴走族のトップであったという宇梶さんの話は有名ですし、その上で更生されていった方なので、「転機」になるであろう火野との芝居というのは個人的に非常に興味があります。
宇梶さんが記されている「不良品」という自叙伝が出ているのですが、これの概要を読むだけでも非常に衝撃。
複雑な家庭環境に翻弄され、中学1年生で親元を離れた。
プロ野球選手になる夢を追い名門高校で野球を続けたが、
ある事件をきっかけに歯車が狂った。
構成員2,000人の巨大暴走族の総長となり、たび重なる暴走族同士の抗争の末、少年院に収監。
そのときに読んだチャップリンの自伝が立ち直るきっかけをくれた。
生い立ち、家族、暴力、出会いなど、宇梶剛士さんがこれまでの半生に正面から向き合い、俳優として生きることを許されるまでの生き様を赤裸々に書き綴った感動と衝撃のノンフィクション!
宇梶さんの自叙伝もいつかちゃんと読んでみたいところです。
- 空田(塚田さん)
中学三年生の時、大病をして高校に進学できなかった。
その後必死にリハビリに励み、成人する頃には普通の生活を送れるまで回復した。
退院後に幼馴染のシングルマザーと結婚するが、妻が急性心不全で亡くなってしまう。以来、男手一つで娘を育てている。その娘の勧めもあり、定時制へ入学することを決意。青春をやり直そうと、学ランで通っている
奥様が亡くなられているシングルファーザー。第一話で見たかんじだと、子供の「あかりちゃん」と一緒に二人で暮らしながら一緒に頑張っている印象。
学ランを着ている理由についてなど、細やかな部分は次回が主役回なので持ち越しかな。奥様、あかりちゃん共々ハッピー!な様子がすごく伝わってくるのと、周りから「委員長」と言われている生真面目部分とあっけらかんとしている分だけの空回りがありそう。見ているかんじだと水野先生とよい師弟ぽさがあって見ていてほっこりしますね。
表情がコロコロ変わるけれど喜怒哀楽でいえば「楽」または「喜」が表に出るところは実際の塚田さんのパブリックイメージとすごく近いところを感じます。そして宅配業者さんとしては派遣なのか正社員なのかちょっと気になる(お子さん育てるという意味では後者なのかな)
- 水野先生(五関さん)
副担任教師。
教師になるために努力してきたが空きが出ず、バイトをしながらしのいできた。
学園ドラマの教師役に憧れており、様々な学園ドラマの教師の真似をする。だがマニアックなのか、古いからなのか、微妙に似てないからなのか、大体伝わらない。
「定時制」の先生。先生になりたくてなった、目標のあるキラキラとしている先生ですが、現実というのはそんなに美しくないと言うか、みんなそれぞれに事情があってきているからこその「そんな風にキラキラされても」という意味では空田くんとは違う角度で眩しいぶん、いわゆる「空気がよめない」「違うそうじゃない」って言われる立ち位置になる先生です。
元ネタがヤンクミ、GTOは確定しているので後は何がくるか――?絶妙に学校ものって年代ごとに流行っていく印象なので(生徒が主体になりやすいですが) どこまで取り上げるか楽しみです。それこそ女王の教室も嘗て話題になったのを思い出しました。後は昨今再度ドラマになると話題のドラゴン桜とか……?高校教師というより弁護士ですが。
個人的にはここは今から倫理ですも好きです。最近山田裕貴さんがドラマでやられましたね!
誰が見ても、それは分かるぞ!をやってくれるのか、それともジャニーズ事務所の人だからジャニーズ関連がくるかな?(堂本剛くんのガッコの先生とか)とそこも楽しみ。局縛りはなさそう(ごくせんとGTOなだけでもう違う)だから終わったときにリストにしてみたいですね。
また、すり合わせも含めて地井先生という「教師」の理想と現実が見られるといいなぁと思います。
- 風間(橋本くん)
引きこもりで高校中退をしたタイプの生徒。
父親は院長。兄も医者。 常に優秀な兄と比べられたため、高校時代に引きこもりになり中退。
父と顔を合わせたくないので、定時制に通っている。
他人とコミュニケーションを取る事が苦手で、うまく話すことができない。勉強は人並み以上にできるが、それを発表できない。
概要にこのように書いてありましたが、1話ではとにかく「接触を避ける」ために必死な感じがしました。お母さんもそのために「いってきます」「ただいま」という言葉を大きな声でいうとか。兄と比べられて~という下りでいうとかの有名な金八先生第五シーズン兼末健次郎(風間俊介さん)のストーリーにおけるお兄ちゃんの話を思い出しました。お姉ちゃんお兄ちゃんそして自分にわたるあの話は本当にひたすらしんどいし、それがゆえのネジ曲がりかたがしんどいを極めているのですが、とりあえずParaviで全話配信しているので……*2
話がそれましたが、時代によって、人によって抱えるものが違うからこその「風間翔」という人物の抱え方もまた現代的な部分も非常に見えますね。歳を重ねて分かる「多分お父さんはとにかく息子たちにそうしたら楽だからと訴えたいんだろうな」という気持ちと、「自分の息子という形だからこその自分の描く人生設計が失敗に終えたくない」とかいろんなものがあるんだろうな~~とか思いましたが……そういう意味でもなかなか、彼のお話もしんどそうですね。外界の音をとらないためにつけているヘッドフォン明らかにいいやつだな!?っても思いました。
橋本くんのビクッとしたお芝居が絶妙にこう…コミュニケーションについてあまり得意ではない人にあるあるの部分をよく描いててああ……ああ…とも思ったりしました。
- 地井先生(河合さん)
ドライなサラリーマン気質の地井先生は、水野先生と水と油のごとくというか「何いってんだこいつ」という顔こそしているけれど面倒事にも首を突っ込みたがらないというような感じですね。バーでひっかけた人と一夜を共にしたりするシーンは教師という清廉潔白なイメージをあえて「教師だって人間で、教師だってサラリーマン」という部分を見せてくれるかんじがしました。
河合さんというとパブリックイメージから応援屋等でもひょうきん/明るい印象が強いですが、逆イメージということで表情筋がほぼほぼ動いていない、すーっと一歩引いているかんじの雰囲気が印象的です。ここからどうやって歩み寄っていくのか、変わっていくのかも興味ぶかいところ。
本作のコンセプトの中にある「大人の青春」ですが、個人的にちはやふる29巻で自分たち高校生の兄弟子で大人の立ち位置である坪口さんのセリフ「青春は何度でもくる」というのが大好きなのですが大人の彼らだから築ける、いろんな交錯しあった、拗らせたり悩んだり考えたり、スクラップアンドビルドな青春を見られるのが嬉しいですね。何をどう回収していくのか、そわそわしています。
テーマ曲「灯」が導く先
エンディングの灯に関しては曲が最初に発表された時に「ゆったりとしているのにだんだんとこみ上げてくるような、最初はスローテンポで歩いているのにだんだん速歩きになって一気に走りたくなるような疾走感のある曲」というような印象を受けました。
本作の主題歌として「あかり」ということは空田くんのお嬢さんのことも言えるし、灯台のような、自分たちの人生の道標として進んでいくものにもなり得るんじゃないかなぁとも感じました。Nbfではなく、この曲である意味、そしてあたたかみ。其々を感じて本作を最後まで進んでいけたら。そんなふうに思います。
突き進んでいくドラマが、良いものであったらいいな~!!次回も楽しみです。
*1:Z project
*2: 3年B組金八先生(第5シリーズ)”学級崩壊”と”突然キレる子ども”が火種になっている教育現場を描いています。