柑橘パッショナート

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オデッセイが思っていた以上にDASHしてた

先日、ふらりと映画が見たくなって「オデッセイ」を見に行ってきました。

映画『オデッセイ』オフィシャルサイト

 

散々ネタにされていましたが、見に行った人の口コミからは「火星でDASH村」と言われていますね。

映画の感想にネタバレも多分はいっちゃっていそうなので、一応閉じておきます。

 

 

映画自体の監督は「エイリアン」「ブレードランナー」等で知られるリドリー・スコット

www.allcinema.net

 

元々はテレビとかCMの出身の人だそうです。

「だそうです」っていうのはそのテレビ業界での功績を私がそこまで知らないから。

 

一方でタイトルの「オデッセイ」とは「放浪」を意味するそうです。

オデッセイと言われて思い出すのは詩人ホメーロス古代ギリシャ叙事詩

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 ・ホメロス オデュッセイア〈下〉 (岩波文庫) | ホメロス, 松平 千秋 | 本 | Amazon.co.jp

 

イーリアスとならんで有名です。そうとう昔、学生の頃に「一度は読んでおきなさい」と言われて学校の先生に勧められて渡されて頭を抱えたのを覚えています。

ついでにずい分昔に舞台で見に行った記憶があるのですが…まぁ見事に覚えていないので、このへんは省きます。

 

ただ、この作品「オデッセイ」についてですが、このタイトルをつけたのはあくまでも日本側です。(ベイマックスとかもそうですがタイトルを変えると印象が大分違いますね)

元々は「火星の人」といいます。同タイトルの小説が原作にあるものらしく、原作ありの実写化です。アンディ・ウィアー氏が書いた小説でハヤカワ文庫から出ているSF小説だそうで。

 

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本日(2016/02/16)の段階で、売り上げランキング1位でした。さすが。

 

 

まぁざっくり私もTwitterで話題になり「火星でDASH村」と言われてどういうものかとワクワクしてきたわけですが、それまではキャッチコピーを見てて「重苦しいのかな」「しんどそうだな」とか、ゼロ・グラビティみたいなかんじで作られているのかと構えたわけです。(リドリー・スコットだから変な怪物出るんじゃ…とか思ったのも事実です)

 

なお「DASH村」については説明不要だとは思いますが、一応。

ジャニーズ事務所に所属するアイドルグループ・TOKIOによる、人の生活できる村(島)づくりを目指して地元の人や職人・専門家の協力を得て、民家の再生や農作物の栽培、動物の飼育、ラーメン作り、家づくり、ソーラーカー作り、大型乗ったり……などをやる番組です。あまりものを合わせて何かを作る「0円食堂」なんかも有名ですね。

ザ!鉄腕!DASH!!|日本テレビ

DASH島

 

「ジャニーズ」というキラキラアイドル感を全部無視してひたすら 農作業。

歌って踊るよりバンドやるより「鍬持ってたほうがしっくりくる」とか言い出すリーダーがいたりとか。なんかさらっと「東京湾では見られないような希少種」を見つけちゃったりとか。

「アイドルっぽくない」と言われまくってるお茶の間の(&ネットの)人が見守っているTOKIO。そんな彼らが愛されるに至った企画の印象です。

そんな「DASH」と「火星」を結びつけて興味を抱く人が多かったということで…あらためて、本作についての感想はTwitterでも書きましたが次の通り。

 

 

こんな感じでした。とても明るい映画でした。なんていうか、エイリアン?なにそれ?戦い?なにそれ?みたいな。

「うるせえ!やったるわ!!」みたいな感じで努力友情勝利。

非常にジャンプとかコミカルなかんじ。テンション高いです。

 

BGMのことを取り上げましたが、「このシーンでこの音楽使うんだ」と思わず笑ってしまうほど。また、アメリカにおける日本昔話的レベルで皆が知ってるお話「指輪物語」がいかに浸透しているのかがわかりました。

 

題材的に見たら非常に重苦しいです。

・仲間は皆火星から地球に帰ってしまった

・残っている食糧を食いつなぎ、どうにか生き残らなくてはならない

・極限状態の中でどう生きるか

こう並べてみたら相当重いです。発狂状態になったっておかしくない。

 

でもそうじゃない。主人公のワトニーがひたすらポジティブでした。

個人的にはオチが弱い気もしましたが、明るく気楽に見て大丈夫なSF映画という意味で楽しかったです。完全に途中途中でDASHのナレーションが入ってそうとか、思うところはありました。城島茂氏にぜひとも吹き替えお願いしたかったりとか。

 

芝居に関してはマット・デイモンが主役なので、当然彼が主体になるわけですが…すごいのは彼の体づくりですね。最初は完全に筋肉ムキムキなわけですよ。火星にいくにあたり当然ながらNASAで訓練を受けているので、体つきがしっかりしている。

けれど作品を追うにつれて痩せてくるわけです。その痩せ方も「綺麗な痩せ方」ではなく「食べられないという極限状態」からの痩せ方でなければならないから相当苦労しただろうな~とか思ったり。

びっくりしました。あらためて俳優さんのプロフェッショナルとはどういうものなのかというものを感じました。

 

………全然関係ないですけど、途中でロケット作るシーンで池井戸潤さん原作の下町ロケットを思い出したのはきっと私だけではないと思います。WOWOW版も面白かったですし大好きですが、2も盛り込まれたTBS版も熱かったですね。阿部寛さんの熱演がとっても良かったですし脇役の皆さんの印象も強い。

仮面ライダードライブで一気に話題沸騰中のヴェルディユース竹内涼真君とか(うっかりファンクラブ入ってます)。仮面ライダー鎧武から終わりのセラフ、そして気づいたら筋肉俳優になっていた野岳とか。とてもいいドラマでした。

 

www.tbs.co.jp

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脱線しましたが。「オデッセイ」について、リドリー・スコットの映画はどんどん悪くなっている、という意見をネットで見かけました。正直エクソダスに関しては私には会わなかったし「ううん」とはなりましたが…。

でも一方で、「この監督だから」っていう印象を全部うるせえ!!!とぶん投げたような作品な印象でした。

原作ありだからなのかな。そのへんは全部を追いかけてるわけでもなく、映画論とかを振りかざせるわけでもない、でも映画が見ることが好きな私のうっすい意見ですが(笑)

 

 

それと、日本映画の予告の作り方について賛否分かれていますが、あえて「驚き」という意味で見に行っても面白いんじゃないかなあというのを友人とよく話していて思います。完全にDASH村してるとそれはそれで「ああそういう話なんだな」で概要が分かってしまうというのも、ある意味ちょっともったいない。何も知らない状態で見に行くからこその「わあ!」という驚きがあったっていいじゃないとも思います。

一番の理想は2パターンの予告編を作ればいいのになって。そうすれば「あれー?この前みたCMと大分違うんだけど…」と興味を抱けそうなのにな。予算の問題とかも色々あるとは分かっているんですがね。

……ついでにブログで感想でネタバレ盛り込んじゃってるから「お前が言うなよ」な部分はとってもあるなと自分でも思うんですけどね(笑)

 

ちなみに一緒に見に行った人は「農作業のシーンそんなにいらなかった」と言い、私は「農作業シーンがあるからこそ」とも思います。映画をどう受け取るのかって人それぞれなんだなーと当たり前に思いつつ。

 

そんなこんなで、ぬるーっと感想録でした。

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