お弁当とは、外出先に食べるご飯の一つでおなじみですがその歴史は平安時代にまで遡るといいます。お弁当を「作る人」、お弁当を「貰う人」それぞれにドラマがあり、一つのラブレターのように渡す、もらう、の流れだけ取ってもいろんな感情が生まれてくるものです。
ということで、V6井ノ原快彦さん・なにわ男子道枝駿佑さん主演の「461個のおべんとう」を見てきました。
お弁当ムービーというと篠原涼子さん主演の「今日も嫌がらせ弁当」が1年前に公開されていたのを思い出します。
此方は母子家庭、本作は父子家庭という形で「親御さんがお子さんにお弁当を作る」映画という共通点ながら焦点を当てたものが違ったので夫々楽しく見られた感想として綴っていきます。
- 「461個のおべんとう」 の原作
- 映画について
- 料理監修・飯島奈美さんについて
- 地続きの日々であること
- 虹輝とヒロミ、そして章雄という「三人組」
- 一樹という人のおおらかさと悩み
- お弁当とグルメ映画として
- そして影響されるわけでして
「461個のおべんとう」 の原作
こちらは原作に渡辺俊美さんが綴られた「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」となっています。
今回映画になることもあって文庫も出ました!私はこちらを映画を見たあとに読み始めましたが、視覚的に楽しむという意味ではコミカライズも出ているのでそちらもおすすめ。
ちなみに本作のノベライズ版「461個のおべんとう」も朝日文庫から出ています。
映画を見てから、原作に触れたのですが、伝えたいことは「地続きの日々である」ということの重要性がすごく描かれていて、だからこそのふわっと優しくなる。その分「劇的に何かが大きく変わるのではなく、少しずつ踏みしめるように変わる」物語なのだなぁと感じました。
映画について
「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美によるエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を、「V6」の井ノ原快彦、関西ジャニーズJr.のユニット「なにわ男子」の道枝駿佑の共演で映画化。
長年連れ添った妻との別れを決意した鈴本一樹。息子の虹輝は父と暮らすことを選んでくれたが、15歳という多感な時期を迎える虹輝に対し、一樹は罪悪感を抱いていた。
高校受験に失敗した虹輝に、これまで自由に生きてきた一樹は「学校だけがすべてではない。自由に好きに育ってくれたらそれでいい」と思っていたが、虹輝は高校進学の道を選び、翌春に高校合格を果たす。
学校の昼食は「父さんのお弁当がいい」と虹輝が言ったことから、一樹はミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する。
一樹役を井ノ原、虹輝役を道枝がそれぞれ演じる。また原作者の渡辺が、一樹のバンドがライブを行うライブハウスのオーナー役でカメオ出演。監督は「キセキ あの日のソビト」の兼重淳。
(―映画.comより)
一樹(かずき)と虹輝のラブレターを中心に描かれていますが、一方で夫々が抱える感情とかジレンマがより原作とは違うながらも「ストーリーとして」の骨格を描いてくような良さがありました。
監督はキセキで話題になった兼重監督です。兼重監督で調べたらもうすぐ中条あゆみさん主演の「水上のフライト」も手がけられているということでずっとお忙しい……とびっくりしました。
脚本は「太陽は待ってくれない」*1などを手掛けた清水匡さんと、監督の連名。
主演は先程も言ったとおりV6井ノ原快彦さん。25周年ライヴめちゃくちゃかっこよかったです。
さらになにわ男子の道枝駿佑くん。お芝居に関して、私は「未満都市」ぐらいしか見たことがないのですが少年倶楽部でいきいきとした表情をしながらアイドルされているのがきれいだなーかわいいなーって印象です。
さらに森七菜さん、若林時英さん、工藤遥さんをはじめとしたフレッシュなメンバーが揃うとともに、野間口徹さんといったしっかりと力を添えて下さる方々が揃っていらっしゃいます。
そして一樹のバンドメンバーに三浦大知くん関連でよく見る機会が増えたKREVAさんがいらっしゃいます。なんとV6にも曲作ってくれたりとご縁がさらに深まっていて「もっとKREVAさんのこと知りたいなあ」なんても思う次第です。
料理監修・飯島奈美さんについて
本作において重要な「食べ物」、料理に関しては料理監修に飯島奈美さんがいらっしゃいます。これを知って「そりゃあ美味しそうに決まってるよねえ」とめちゃくちゃ納得しました。
(レシピよく読ませていただいております)
飯島さんは「ごちそうさん」というNHKの朝の連続テレビ小説で重要な料理監修をされていらっしゃいました。
(色々言いたいことがあるけれど、とりあえずごちそうさんというドラマそのものは大好きなことに変わらないんですよ……)
当時「スコッチエッグ~~~!」と散々叫んでいたりしたんですけれども(笑)そういえば「ごちそうさん」ではカッちゃんという役で道枝くんと同じくなにわ男子の西畑大吾くんが出ていらっしゃいましたね。はまり役であったなぁと当時毎日追いかけていた身の私はしみじみしています。
その他でいうと「ONE PIECE PIRATE RECIPES 海の一流料理人 サンジの満腹ごはん」とか、LIFEシリーズを手がけられています。ONE PIECE本に関しては作れないくせに買って読んでニコニコした思い出が…(笑)
また、こちらは昨年見た「おじいちゃんがひたすらごはんをつくる映画」。少しほろ苦くそれでいて地続きであるよさ。此方も飯島さんが関わっていらっしゃいます。
地続きの日々であること
冒頭で虹輝が言葉にしているのが非常に淡々と、毎日の出来事についてのことをいっているものだということがすごく心に残りました。
この映画についての第一印象は「めちゃくちゃ号泣するほどの劇的な変化はない」という、あくまでも地続きであり、そのぶんどこかほっと優しくなれる――というものでした。
一樹さんはミュージシャンとして成功をおさめ、20年間「Ten4 The Suns」というバンドメンバーでもあります。これは原作の渡辺さんの「TOKYO No.1 SOUL SET」とかけているのでしょう。
また、作品の時系列がだいぶ変わっていて、原作は東日本大震災をはさみながら彼らそれぞれの「ありかた」「考え方」が加わっていているのが印象的だったのですが、(渡辺さんが紅白に出ていらっしゃったときのお話も触れていらっしゃいました)だからこそ「それはそれ」「これはこれ」として描いているなぁと思いました。
原作という軸からぶれず、かといって「原作と同じ」ではないところがすごく良かったと思います。
距離感が「親しすぎず」かといって「よそよそしすぎない」関係だからこその思春期の虹輝自身のやりたいこと、どうしたいのかを考えていくというシーンが実に興味深かかったです。登生くん*2とは同じようにいかない、けれど向き合っていけるようになるところに男の子の成長を感じました。
色んなシーンが印象的なんですが親子のシーンではご飯を外に食べに行ったときのピーマンだけ食べる虹輝の「生でも美味しいんだよ」に「ほおお~ん」みたいな言葉の一樹と、その上で「ピーマンだけもう一つ!」っていっているのとか、本当に何気ないシーン一つひとつが思い入れ強いです。
ラストシーンの「バーン!」「バババーン!」「バァーン!」と撃ち合いする子供の頃のやり取りの再現とか、親子の関係がまた少しおとなになって丸くなったかんじがするのも含めて柔らかな気持ちになりました。
虹輝とヒロミ、そして章雄という「三人組」
恋をするなかでお弁当というものを食べてのダイエット問題に関しては見に覚えもありますし、そのうえでの失恋のわーーっとなるかんじもティーンズならではの良さもあったと思います。
と、同時に虹輝の失恋にあわせるヒロミの失恋も「3人組」であることを虹輝が壊したくないがゆえの心情にも見えました。同時に自分が「彼女を異性として見てあげられないからこそ」の残酷な「章雄と付き合いなよ」という言葉は正直「お前後でぶん殴られるかもしれないけど覚悟しておけよ!!!!!」となりました(笑)
章雄が最初から最後まで良いやつで、周りが少し距離をおいて遠慮しがちな中で自分からどんどん声をかけにいくのがすごく良かったです。もちろんクラスメイトなんだからっていうのもあるとは思いますが「一緒に食べに行こうぜ」という相手は他にもたくさんいて、彼は”輪の中の人”でもあります。すでに最初から多くの人に好かれている太陽気質のタイプです。
それでありながら、彼自身が親友としてどんどん虹輝とお弁当を通じて仲良くなっていくシーンがすごく印象的でした。「おにぎり買ってくるから待ってて!!!食べないで!!」と言われて走り去っていく中、虹輝がお弁当のお箸を戻して待っていてくれているところがすごく心のなかのツンツンとしていたものが解けていく気分になりました。
そこからヒロミともまた交流が広がって、だからこそ「3人」という組み合わせが優しくて、が、ゆえにヒロミと虹輝がぶつかったときに章雄がオロオロするのが本当に辛かったです。でもあいだを取り持とうとする気持ちもすごくわかります…いいヤツ…。
だけどお調子者な性格だからこそ虹輝の謝罪に腕を組んだり、ヒロミの真似をしている細やかなところがふふっと可愛らしくて優しい気持ちになりました。
見終わってなんとなく思ったのはヒロミと虹輝が人生をともに歩むにしろ、歩まないにしろ3人組は3人組で何があっても関係は崩れないし、その上だからこその彼らはお互いの結婚式を呼び合うだろうし何なら代表あいさつさせられるタイプだな…なんて思いました(笑)
この「3人組」という関係は一樹のバンドの人数とも合うし、ヒロミと虹輝そして一樹と真香という関係は対比的に描かれているように感じました。「恋」だからこそのごはんを食べるのを減らすシーンは完全に虹輝と真香であり、その一方で「よく食べる」ヒロミはふたりともまた対比的に描いているように見えます。
大人だって青年だって変わらず恋愛もするし考えるし悩むし…というのを「ことば」じゃなくてシーンで写しているのはすごくきれいだなぁとも感じました。
一樹という人のおおらかさと悩み
一樹の朗らかで人当たりのよい表情とことば、人柄がすごく井ノ原さんにマッチしているなぁと思いました。おおらかで、それがゆえに虹輝に「周りが合わせてあげてるんだよ」という言葉はすごく彼に刺さったと思います。
一樹はあんなに人当たりがいいのに、あまり家族間の「どうしている」「こうしている」という話を外でしているようには見えませんでした。少なからず「お弁当」の話はあったけれど「引きこもりじゃないの!?」という話とかも今はじめて知った!みたいなかんじでしたし…。そのへんが線引がよくて何だかほっとしました。
また、一樹さんが歌っているシーンがミュージシャンなこともあって必然的に多かったのですが「ことば」ではなく「リリック」と「メロディ」にのって、視聴者に柔らかに包むように届けてくれるところがすごく印象的でした。
冒頭から歌われる「Oh Baby!」はとにかくもうお子さんが可愛くて愛しくてたまらない歌で、同時に過去の振り返りの中でもあったからこそぐっと来ました。もと奥様と分かれるシーンは見ていて「どちらが悪くないとかではなく、少しずつのズレが生まれていった」結果なのが分かるのが辛いですね。
「好きだった、でも”かぞく”にはもうなれない」という決断だったように見えて、そのうえでのどちらと一緒にいくかという虹輝への選択を迫るシーンは見ていて胸がつまりました。虹輝の幼少期の田村海琉くんは前にA.B.C-Zの河合郁人さんが「かわいい」ってずっと言っていた記憶があって昨年のABC座に出ていて「かわいい~~~」と友人が連呼していたのをすごく覚えています(笑)キラキラした笑顔でいたのもすごく印象的な方ですね。
oh BABY 何から話そうかな
oh BABY 僕の好きなもの
この歌の良いところはすごく穏やかな声で、とても愛しい相手を思っているのが伝わるメロディーとリリックで、その一方で映像シーンが楽しいだけでは人生はままならない、家族というものが少しずつずれて虹輝くんのジレンマや、一樹さんのジレンマもこの一曲だけのシーンで伝わっていくっていうのがあります。
また、他の楽曲についてもやついいちろうさん、KREVAさんの良さが引き立っているように感じます。
「It's all right」に関しては一樹のよくいう「全部うまくいく」をそのまま体現したような言葉で、この映画のコンセプトにとても即していると思います。
渡辺俊美さんが作られているのもあって、自然体で、歌詞もすごく素敵です。だからこそのKREVAさんのラップがすごく好きです。
All righ,it's all right
All righ,it's all right
All righ,it's all right
言ってもらえる それが理想かい?
そんなの簡単には言えない
都合の良い話 ありえない
自分で描いていくストーリー
「うまくいく」けれど、それはあくまでも自分で見つけて、自分で進んでいくから手に入れられるもので、甘さがありながらピリッとスパイスがきいているのがすごく好きです。
そして物語のラストシーンの「あなたの中に」は本当にラブレターともいえるような曲で、それを「息子」である、歌われている「あなた」である虹輝が聞きに来ている…っていうのが感慨深かったです。ヒロミとの関係がじんわりと変わった瞬間でもあるのが素敵ですよね!!章雄に即言ったのかそれとも時間をかけて話したのかも気になるところですが、どちらにしても章雄は「そうか~!!!!」って言いながら喜びつつちょっとさみしい顔をしていそうなので、二人はそれを汲み取って、二人だけど章雄だって大切だよっていうのを是非伝えてあげてほしいものです。
演奏のシーン、おおむね大好きなんですけれど、一樹さんのアップにするときに突然ぐっと画面が揺れるのが個人的には「そこはそのまま定点でもいい!!!(笑)」と思っていました。絶妙になんか揺れが気になってしまって…集中して見ていただけにライヴシーンとはいえそこらへんは固定してほしかったかな~とも。
一樹という人を演じている井ノ原くんのパブリックイメージは結構一樹さんと似ていて、私が彼のことを好きな部分がたくさん詰まっていると同時に「一樹さん」を演じる中で彼が感じたことはどんなことだろう……とかすごく終わってから考えさせられました。本作を作るにあたって二つ返事で受けたというお話を見て「らしいな」と思うし、同時にお子さんがいらっしゃる「お父さん」で、芸能活動を続けている地続きも含めて「井ノ原快彦」という俳優として向き合っていく姿はいろんな雑誌やインタビューでも垣間見れたような気がします。
道枝くんに関しては井ノ原さんのことを実際にパパと呼び、舞台挨拶の手紙のシーンは結婚式に新婦がご両親に書く手紙のごとくうるっときました。素敵な関係が築けているのだなぁ…。
パパの背中を見て撮影したこの作品で、僕も少しはパパのように成長できたかな。もしこれから20年後30年後、父親役を演じる作品に出会えた時は、絶対超えられないパパの背中かもしれないけど、パパの背中を思い出して、この経験を生かして、『461個のおべんとう』みたいな作品になるように頑張るから、その時は僕もタメ口協定を結ぶね。
そしてこの舞台挨拶で、パパから、井ノ原さんに戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないから。でも、僕が悩んだときや苦しい時は、「大丈夫、全部うまくいくよ」って、またパパになってね。ありがとう、パパ。そしてありがとうございます、井ノ原さん。道枝駿佑より
(道枝くんのお手紙/マイナビニュースより引用)
ここの部分に道枝くんの人柄が詰まっていて、こんな挨拶されたら泣いちゃう…泣いちゃう…とかなってたら井ノ原さんが「子供と引き離されるような気持ちだった」というお話をされていて、本当に良い関係を築き上げていらっしゃるんだなぁと文字だけでもしみじみするばかりです。
そうやって沢山の人と、沢山の出来事と経験を増やしていってご自身の糧になっていくんだろうな、そしてそれは道枝くんという後輩と出会えたことが井ノ原さんにとってもプラスになっていくんだろう。と、なんだか温かい気持ちになりました。
だからこそ、この二人だからこそのエンディング「Lookin'4」の表現がこういう形になったんだろうなとも感じました。
渡辺俊美さんが歌っているのもすごく味があって好きです。
この「映画」のエンディングとしてこの歌を選ばれたっていうのも感慨深くて、(息子さんのためのお歌ともお話していましたが、それでもぐっときました)、それを「映画」のために二人が歌って、その朗らかな表情でスタッフクレジットとともに表現しているところが素敵でした。目を合わせたりぎこちない動きをしていたり、明らかに一樹さんは「嬉しい!!」を隠さない形でやっていたり。本当にそれぞれの色があってよくて、おかげさまでずっと聞いていられるなぁともニコニコしています。
お弁当とグルメ映画として
言わずともがなめちゃくちゃ美味しそうで、お料理をしているシーン、例えば揚げ物をしているシーンなどのじゅわ~~と広がっていくかんじは見ているだけでつばを飲み込みました。お昼前に見たせいでお腹がグーグーなったのはいうまでもない。
前述した「今日も嫌がらせ弁当」とはアプローチが完全に違うので両方違って両方いいって言いたくなるんですよね。反抗期のお嬢さんとの対話としてのお弁当を中心としていた今日も嫌がらせ弁当は本当に「お手紙」のようで、見ているこちらもニコニコするかんじでした。
「461個のおべんとう」はことばやメッセージはフィーリングで感じ取っていくような作品です。
「もっとちゃんと説明したほうが良い?」
「ううん。いい、よくわかった」
この言葉が何度か出てきます。
どうしてこの家を買ったの?(坂道がひどくて大変)「気に入ったからだよ」という返答。
どうしてママと離婚したの?「目がいつも怒っているように見えた」
一樹のちょっとふてぶてしいというかおおらかな言葉に対しての神経質そうな、反発してそうな「ううん」。だけれど同じ言葉の中で、明らかに感じる印象が少しずつ変わっていく映画でした。
一樹の出身は福島で、ご自身の実家の件については見ていてすごく胸を突き刺すものがありました。誰も買わなかったのにね、というくだりは本当につらくて、風評被害がありながらも立ち向かっている人が「今」こうしているのだということも考えされます。他グループですがTOKIOの城島くんや松岡くんが福島プライドを出演料0円で引き受けたというお話がニュースになっていたり*3するのを見ているだけに、福島の人が、ご飯を大切にしているシーンがすごく心に残りました。倍賞千恵子さんとのシーンはもう背中でやり取りしているだけでぐっとくるというか…。「お父さん」である一樹が「息子」になったところ、でも「息子」だけど出来るようになっているのがすごく素敵だったように思います。
震災のことを背景にしながら、息子とのコミュニケーションをとり、色んな感情を含めながら大切だよ大好きだよを伝えようとする一樹の不器用さと「どう接したらいいんだろう」という思春期特有の悩みを抱えながら「後がない」といった虹輝を支える友達たち。関わっていく人たちがほんのり笑顔になれるような、本当に「地続き」が愛しいと思えました。
めちゃくちゃ大号泣する、という映画ではなく、何度も言うように劇的な変化というよりも地続きの日々を愛しいと思えて、目の前にいる人を大切にしたくなるような映画です。
まさに「誰も傷つかない映画にしてほしい」という渡辺さんのコメントの通りだなぁと感じました。あえて言うなら礼美ちゃんとその彼氏の描写もうちょっと丁寧にしてあげないとヘイトがたまりそう……とちょっと思ったぐらいですかね(工藤遥ちゃん好きなので…)
ところで、CDはいつ出ますかね……劇伴含めて音楽非常によかったのでサントラ出してほしいんですけれども。何ならサブスクでとかiTunesのみでだけでもいいので……Blu-rayに同梱でもいいので……何卒何卒。
そして影響されるわけでして
気づいたら帰りにお弁当箱を買っていました。 完全に形から!入るタイプ!!笑
この日は「塩昆布混ぜご飯」「にらいり卵焼き」「ウインナー」「パプリカきんぴら」「小松菜のお浸し」です。
ご飯の量考えるのも含めて楽しいですが一樹さん同様いつまで続けられるか…。
一樹さんに関しては公式がインスタグラムを作ってくれているのも嬉しいですよね!!
フォローさせてもらって、見ながら彩りを参考にさせてもらったり考えながら作っています。虹輝くんのアカウントもあるのかな~と調べたら本当にあって*4「芸が細かい!!!」とびっくりします。
本当に素敵な映画でした。もう一度「映画館で見たい」と思える映画でもありました。
「ジャニーズ事務所の、しかも自分の好きな人が出ている映画だから」というのを差し引いたとしても、誰かに伝えたくなる映画だったと思います。実際映画館にいらっしゃった方は高校生ぐらいの道枝くんのファンであろう女の子と、そのお母様。ご夫婦、マダム、本当に様々な方がいたように感じられます。
「親に感謝したくなる」部分がありながら説教臭くはなく、井ノ原さんや一樹さんのようにナチュラル。本当に自然体で見れます。そのうえで「御飯作るのね!難しいよね~わかる~!」という気持ちも生まれたりしたり。
笑ったり、ぐっときたり、ほろっときたり。まさにお弁当のように何重にも楽しめる作品だったと思います。
意見の中で「MVのような映画だった」というものをお見かけして「たしかにな~」とも納得したし、その上で「親子の隙間を埋める」「お弁当の隙間を埋めていく」ように時間と時間の間をイメージしたりすることが出来る作品だったように思います。
ということで、今週のお題「最近見た映画」ということも相まって雑感でした!