ちょっと時間があったのと見てみたかった気持ちがあり、映画「キングダム」を見てきました。
映画館は満杯で流石の注目作だなと感じつつ横でアベンジャーズやっていて、アベンジャーシリーズを知らない私でもすごい人気を感じていました。しっかり作品を追った上で見てみたいなぁなんて思うばかりです。
で、今回はキングダムについて。
山﨑賢人主演の映画で原作は漫画というのは知っていたのですが、さてじゃあどうなんだろう?という気持ちも含めてワクワクしながら見てきたわけです。
ということで以下、のんびりと感想を。
原作がコミックスである難しさと楽しさ
原作は集英社で連載中の漫画で、ヤングジャンプの人気連載の一つです。
中国戦国時代からの秦が中華統一を果たすまでの物語。
あらすじとしては次の通り。
紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなる。
この後、漂がなぜ王宮入りをしたのか、また、そこから物語が進む。
映画の内容としてはthe王道な物語でした。
私はキングダムをきちんと知らないので、どのような物語かはほぼ映画で入れていく形だったんですが、友人を喪失→戦友に出会う→覚醒→全てを奪還するという流れは実にジャンプぽくて、みてて楽しかったです。
登場人物の設定も入りやすくて、中国ファンタジーとか格差社会のものを読むと「貴族と下賤な人間は一緒にするな」って発想を持つ人間は確実におり、その辺含めて展開を安心して観れました。
山の民に関して、王が女性というのは知識なく見ていたのですが品良く、かつ強そうな感じがとてもよかったです。
嬴政の志に対して「そんな道をついていくものがいるか?」の問いに真っ先に俺が行く!!!と最初に噛みついていた信が言うというのがとてもいいなあと思います。
ただ一方で恐らくはとても長いであろう第一幕をぎゅっと凝縮しているので、結構な部分がカットされていること、また同時にカットされたことによって出てくる登場人物の見せ場が限られておりめちゃくちゃ名前呼ぶけどお前誰やねん?!!!というジレンマが生じている箇所がままありました。
出すのは出すで良いのですが名前があってコミュニケーションがあるのならその描写がないと初見のわからない人には少々誰?という困惑があります。
あと駆け足なので、もう少し心理描写とあいつなんだったの?って補正が欲しいなと。仕方ないこととは分かっているのですが、テンポが早すぎてめまぐるしかった印象です。
また、映像として原作が漫画だからなのもあるのですが少々言い回しが「2次元」のものでそこのためてはなす、コメディの部分のメリハリが難しく見ているこちらが恥ずかしくなる箇所が2箇所ほど。笑う部分としてコミカルだというのは承知なのですがアニメや漫画の独特テンポに合わせてオーバーにしなくてよいのではないかな、と感じました。
アクションシーンは私が真・三国無双をやってきた、それで育ってきた人間なので「アーッチャージ4的なのやってるーー!!」とか「鍔迫り合い〜!□連打ァー!!!」とか思いました(笑)
時代的にはずっと前の話ではあるのですが(三国時代なので)国が同じこともありなんだか親近感でした(笑)
特に長澤まさみのキャラクター(楊端和)のモーションめっちゃ無双感!というか…立ち位置が南蛮的な感じの人で、強い女として絶対使いやすさがあるぞとワクワクしました。
長澤まさみさん、昨今私が見る作品でキャラクターが起立戒律守るタイプの硬い人間だったので(コンフィデンスマンは除く)その上でこういう役もいいなあと感じさせてくれます。
また、二つの役を演じ分ける吉沢亮くんは両者で大きく違う演じ方をしていたので印象が異なっていてとても良かったです。メテオ…お前そんな大きくなって(突然の仮面ライダーフォーゼ)。
山﨑賢人くんも喜怒哀楽忙しいキャラだからこその良さがあったと感じました。羊と鋼の森などの少し口数の少ないキャラクターのイメージもあったのですが東方仗助も含めて本当に2.5といわれるお芝居でキャラクターのことを考えて作っている感じがしました。
また、弟役の本郷奏多くんですが私彼のイメージがダンガンロンパの苗木誠だったのもあり「アーーッ腹の立つクソガキ感ーー!!とてもいいー!」ってなりました。お芝居が上手な人の印象はありましたが嫌われる役を嫌われるがままにやるってのは大事なことでそれがきちんとできるのすごいなあと。
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殺陣に関して吉沢くんの品のある無双あるあるその服のまま戦うから剣舞ぽくみえると、野菜みかんが溢れる感じの山崎賢人くんでのコントラストが綺麗でした。
大沢たかおさんに関してはアニメだとあの人小山力也さんだよと教えられてアーーーーってめちゃくちゃ納得しました。子安さんか三木さんか…ないしは遊佐さん的な感じかなと思ってたのですがあのニタニタ笑って腹の底がまるで見えない感じが印象に残りました。どんな人物で何を考えてどういう立場の人なのか……というのは映画の中だけだと少々分かりにくかったのですが国のためにあって矛は外に向けるべきだという考えの一致の仕方は非常に興味深ったです。
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登場人物としては六平直政さんがご出演されていて全く知らなかったので「み、ミッツのトーチャンがいる!!!!!」と思わず親戚のおじさん見るような感覚でびっくりしました。まんぷくでもいい味出してましたね、六平直政さん。
スターウォーズとか幻想水滸伝とか十二国記とか、いろんな奪還ものを見てきましたが、キングダムを今回映画でお金めちゃかけて映像も綺麗でやって、しかも内容としてコンパクトにわかりやすくなっていたので今後も原作があるもので、壮大なスケールを描いていくっていうのはあるのかなって感じさせました。
ということで、ゴールデンウィークはたくさんの映画に触れられたらいいなあと思います。
これを機会にアニメキングダムも見たいし、気になるところです。