「ピンクとグレー」は、ジャニーズ事務所のNEWSで活動している加藤シゲアキ君が小説として書き上げたもの。それの映像化です。
原作はこっち
ピンクとグレー | 加藤 シゲアキ | 本 | Amazon.co.jp
行定勲監督による作品です。
話としては「人気俳優の白木蓮吾が急逝した。自殺か他殺かも判明しない中、彼の少年時代からの親友で死の瞬間にも立ち会った売れない俳優・河田大貴に注目が集まる」というものからスタート。
原作を見ていない・前知識ゼロでいきましたが、「ああそうなるんだ」というのでびっくりしました。お芝居に関して言うと菅田将暉くんの芝居力にひたすら凄いなーって思ったのが強い。
ピンクとグレーの感想
— 甘夏*V6と遊戯王とネオロマは同い年! (@amanatsu0312) 2016, 1月 23
1)演出面白かった
2)おじさま系が見にきてる印象
3)明日行けばよかった。心から明日いきゃよかったって思った
4)闇は深い。
こんなかんじ
何故1月24日に行けばよかったかっていうと作中に理由がありました。
また、演出に関しては「映像だから出来ること」をやったんだなーって印象です。色合いについてもそうですが……。
これについて図書館戦争の有川浩さんは下記のようにTwitterで仰っていました。
映画は『ピンクとグレー』でした。
— 有川浩 (@arikawahiro0609) 2016, 2月 1
絶対に賛否両論あるアレンジをした作品ではあると思いますが、唸りました。
なるほど。
覚悟を持って原作の物語を破壊しに来たなと。
そして、その覚悟を受け入れた原作者の胆力は、さすが芸能人というべきか。
また、神戸新聞でもピンクとグレーについて感想を述べていたそうです。
確かに、これ原作者である加藤シゲアキくんはどのように捉えてどのように受け入れたのだろうという過程が気になります。
それぐらい「原作を知らないからこそ楽しめる」という、言ってしまえば「映画ファン」が出てくる作品。「原作が好きだから映画を見る」と「映画を見て面白かったから原作を買う」でのお互いの「違うじゃん!!」というびっくりがあるのかなって印象です。原作ありきの作品って絶対原作ファンの声が大きくて、「これはこれ」で受け止められにくい印象があります。私も原作が好きなものが実写になった時に絶望したことは何度もありますし…それを、今回はあえて行っていました。
私は前述したとおり「知識ゼロ」からはじめていたので、映画として楽しめました。
芸能界という世界について、カメラの向こう側だからこそ私は何も知らないです。
本当の性格はどう、とか、何をやっているだとかね。そこにあるのは虚像と偶像ですよ。皆それぞれいい子ちゃんな発言してても中身は自分と同じように酸いも甘いも経験しながら笑って生きてなきゃいけない人なわけで。仕事だからね、ってやっていながら生きることって辛いなって思いました。ある意味芸能界なんて理不尽の塊なのかなーとか。
どういう気持でこの作中の彼らは世界が写っているんだろう、とか。どういう気持で加藤シゲアキくんはこれを書いたのだろうとか。
そんなことを思いながら、見てきました。
とても心に何ともいえないものを残してくれた映画ですね。言えることは「そんなしょーもな、な世界でこれからも生きていく」ってこと。