いわゆる「Mステ」が始まる際に友人に登録手伝ってくれと土下座されて「えっそんなんあるならいいよやるよ」って安請け合いし、うっかり登録し、それまで「カード集めるだけのゲーム飽き性なので無理」とさっくり諦めていた私が「アイドルマスターsideM」でうっかり握野英雄という男に出会ってあっさり陥落したのはつい昨年のことですが(こんなことになるとは)、其の流れでsideMのサードステージのライブビューイングに行ってきました。
THE IDOLM@STER SideM 3rd STAGE | Lantis web site
良くも悪くも自分は元々「アイドルファン」それも、3次元でのファンなので、そういう意味でも「声優さんによるアイドルとしてのパフォーマンス」を求めるのは大変なんだろうなあと思う一方で、彼らは彼らなりに一生懸命に「トップアイドル」への道を目差す彼らとリンクしてやらなくてはならないという意味で、見てきた感想を書きたいと思います。
そして、それを「声優だから」と「本業じゃないから」というような見方をするのは個人的には嫌なので、「アイドルを演じている」俳優として、また同時に「そこに居るキャラクター」としてどうだったかを語って行きたいと思います。
なんてたってWe are "315"!!!
ライブビューイングではどうだったか
最初にずっと客席が映っており、ペンライトの動きに合わせてファンもゆらゆらと揺れていました。どんなふうに何を今流しているのかな、どんな客席の反応なのかな、っていうのを垣間見れて楽しかったです。
そして客席のライビュはちゃんと盛り上がっていたし、少なからず歓声はたくさん湧き上がっていたと思います。
冒頭の賢ちゃんのご挨拶。プロデューサーとして、彼らがどんなふうにやるのかを楽しみにしていました。
今回の幕張は全46人。よくスケジュール調整したなって気持ちがとっても強かったです。
コンサートの感想
実際幕が上がってからはあっという間で、最初はDLIVE A LIVEから。すべての表題曲です。いわば「原点」の曲。
それぞれがそれぞれに登場してくる所は見ていて感無量だし「ああ、はじまったんだなあ」というワクワクがありました。
”はじまり”であるDRAMATIC STARSによる幕開け
また、続けて歌うのがDRAMATIC STARSの「STARLIGHT CELEBRATE」で、思わず息を呑みました。JUPITERではなく、ドラスタを選んだ理由を考えて、はじまりは確かにJUPITERからだったかもしれないけれど「sideM」という企画のために作られたのはドラスタなんだなあ、というそういう。あるいみでJUPITERはある程度完成されていてその「先」へいくためのsideMだから、なんだろうな、とか思いました。
なんというか、こう「ああ、Mステで見てた世界だな」っていうのがそこにありました。Mステは音楽ゲームだからこそ、ペンライト演出・ファンの存在もちょこっと出てくるわけですが、カメラワークがほとんど一緒で「あーすごくスタッフがこれリハしたんだろうなあ」って印象がありました。
”王子様”になるBeit
また、「声優さん」としてではなく「そこに立っているキャラクターのパフォーマンス」として印象的だったのはBeitの「TOMORROW DIAMOND*1」ですね。特に梅原裕一郎さんが印象的でした。
手袋を「きゅ」と嵌め直すところや、最後にダイヤモンドを差し出す(=求婚)姿はただひたすら鷹城恭二君だな……と見ながら思いましたし、「声優さんを通しながらも、そこにちゃんと居て、披露している」と思わせてくれる姿はこう、個人的には好感をいだきました。
でもせっかくそこまでやるなら演出的に画面だけじゃなくてもっとこう……階段ライトアップとか、色々できそうだな~惜しいな~って思いました。「キラキラ王子様要素」を増していくならそういうのやれないかな!!みたい!!(笑)
ゾンビダンス+シンメ感が楽しいCafe Parade
乗りやすいという意味ではCafe Paradeの「Reversed Masquerade」でしょうか。
ゾンビダンスが見ていて楽しかったことと、振付師さんのこだわりを感じる対比的な動きが楽しいし、C&Rもしやすかったと思います。
作詞:松井洋平 作曲・編曲:本多友紀(Arte Refact)という組み合わせなので「そりゃあね好きだよね」って感じが詰まっていました。はい、私の好みです。
見ながら「誰がどの声優さん」ということを把握出来ない中ながらも、アスラン(古川慎氏)を中心に動いているというのが楽しく感じました。
やっていたことで印象的なのはF-LAGSがスタトロに乗っていたこと。グループ名に併せての「旗」を用いたパフォーマンスは見ていて楽しく、「夢色voyager」の革命、船旅、という意味でも彼らの表情、パフォーマンス、そして「コンサート」という状況でどう盛り上げたいのか、何をしたいのか、旗を持っての一緒のパフォーマンスというのはある意味F-LAGSにしか出来ないものだと思うので、見ててワクワクするものがあり、熱量がこちらにも伝わってくるような気がしました。
High×Jokerの天元突破感
High×Jokerは彼らが見参ッ!してからのトロッコ芸のときに「そんなにサインボール投げまくるんかい!!」ってぐらい山のようにボールを持っていたことに驚きました。他のグループがあまりサインボールを投げられないからかもしれませんが、ずっとひたすら投げまくっているのを見て、いっぱいあるのはいいんですがもうちょっと数減らしてもいいんじゃないかなあ…っていうのを思ったり。ひたすら投げているよりも、もっと手をふったり色んなことをしているのが見たかったかなっていう(笑)
ハイジョはタオルを振り回したり動き回ったりと「臨場感」「生」だからこその良さみたいな飛び跳ねている姿が見られるのが楽しいと思います。野上くんの盛り上げ方が四季と同じように、「子猫ちゃん&野郎ども!」と、沸き立つ楽しさを演出して引っ張ってくれたように思います。スタトロのときに風船がいっぱいくっついているのは見てて楽しかったなあ。
推しグループ「FRAME」
FRAMEに関しては「そっちやるのか」とほっこり。振付がとてもかわいらしいものなので、勇敢なるキミへの「これやるの大変だな」っていうぶぶんよりも和気藹々、「アイドル」としての要素が出ているように思いました。
熊谷君がひたすら「ああ、英雄さんって確かにああいう表情するだろうな」っていう顔でニコニコと手を振っていて、信玄の増元さんが「かわいい」といじられるたびにいやいやいやと照れているのが新鮮でした。愛されているなあ。
龍を演じている濱健人さんは初見ですがとてもファンサービスが行き届いた人で、手をふったり、投げちゅーしたり、この状況を緊張とともに楽しんでいるように感じられました。
演出めっちゃすきTHE虎牙道
印象に残ったと言えばTHE 虎牙道の情熱....fighterが印象的でした。
正直今回のコンサートに於ける演出では一番どれが好きだったかと聞かれれば、この曲が好きだと私はいうと思います。
格闘ゲーム仕様にバックを使い、メンバーのお一人(牙崎漣を演じている小松昌平さん)が殺陣を考えて振付師の方と組み合わせていく仕様にしていると聞きます。
非常に見ごたえがあり、躍動感があるグループの色合いにあったパフォーマンスでした。幕張だから特効使えなかったのかなあと思いながら、普段見ているグループパフォーマンスのあれそれで「火ボンボコだしてくれ!!!」っていうのが本音。ここまでやるなら火を出して、もっと戦闘感演出してウオオオオ!!って手に汗握りたいなと。
まぁ火ってお金かかるからな…と思う一方で、「今回全公演演出変えてます」というのを売りにされているようだったので、一個くらい火使ってみてくれてもいいなって思いました。
こういうやつ(笑)
Jupiterの演出で思うこと
アリギルについて。これに関しては正直賛否別れているだろうなっていうのが印象。個人的に是非で問われれば「何でわざわざ961時代のにしたん……?」っていうのがありました。アニメ本編でインディーズ時代のアレンジ作ったのでそっちでやってほしかったというのが本音です。
961時代から今へ、のバトンタッチだとは分かるのですが、「315」のものでやるなら、できれば961じゃなくて「315」のコンサート仕様のものでやってもらいたかったです。961時代をネタにしないわけにはいかないのも分かるのですが0話の苦労を見ると「インディーズから315へ」という意味では見たかったかな、と。あの演出だったら絶対961に喧嘩売ってて後々クレームくるだろうし何より大炎上不可避だと思うの。
その上でOver AGAIN歌ってくれたのも嬉しいのですけれど。その更に「先」へ、という意味でのコンセプトに非常にあっているし、いきいきした表情が見られたこと、嬉しかったです。何より冬馬が今回はこられて、久しぶりに!揃ってるというのは良かったなって思いますしね!
「ここはゴールではない」、そしてその先へを見せてくれたLegenders
後は個人的に今回印象が一気に変わったのはLegendersですかね。
今回の新曲は「都会の屋上で歌うようなもの」ということだったんですが、まずなにより楽曲が超好みだし、モノクロの世界で飛ぶ鳥のような雰囲気がとてもいい。のびのびと歌っているというのが印象的でした。
また、この中で印象だったフレーズが雨彦の担当されている声優さんである笠間淳さんが「まだ、ドームじゃないだろう」という一言を放ったこと。
これがとても個人的にポイントが高く、聞いた瞬間に「ああ、この人は今笠間さんだけど、雨彦なんだよなあ」っていうのを感じました。
ここはあくまでも「通過点」、一つの「形を見せる場所」ではあるけれど、目差すべき先はさらに先であること。ドームに行くこと。その言葉を私は3次元でも「ドームいこうな!!!」って言ってきたわけですが、彼が言葉にしたことでぶわっと鳥肌がたちました。ああ、嬉しいなあ。と。それを言ってもらえるファンって幸せだな、と。
いわゆる2次元のアイドルってある程度は「約束された成功」があるじゃないですか。そのうえでも「まだ目指していきたいんだ」「これがしたいんだ」っていうのが見られたこと、聞けたことがすごく嬉しくて、そういうのを言葉にしてくれるのって良いですよね。
思う所覚書
人数が多いから回すのが大変だったと思います。
毎年恒例ジャニーズカウントダウンかな?ハロプロのコンサートかな?ってぐらい人がわーっといるので、その状況で後ろで待機している人も多いだろうし、一方で見せるときにあれをしなくてはこれをしなくては、と「普段と違う」ことを「全力」でやるのがアイドルしてあろうとする姿が良かったですね。
もふもふえんの方々が(というか沢渡さんの矢野君がいることに私は1番衝撃でした。沢渡さんなおちゃんだったの……そうなの……)「魔法がとけたらぐったりしている」という話をしていましたが、もうそうなんだろうなと。
彼らがステージに立つのはファンの人の魔法、そしてステージに立つということはそれほどの緊張との戦いなのだろうなあ。
「偶像を演じる」こと。その服装をきている間、その歌を歌っている間、そのパフォーマンスの時は全て「偶像である」ことなんだろうなあとか。
うまいことを伝えられないのですが、見ながらいろんなことを考えました。
神速一魂の「バーニンクールで輝いて」はC&Rしやすいしペンライトより拳突き上げたいなあって思えるような曲だしねえ。
JUPITERとWのカレイド聞けたことも嬉しいし。キャラ名を叫べたのはとてもいい。
そういえばWの声優さんが泣かれてのフォローの入れ方がマジ双子だなって思いました。彼らは二人で一つで、二人で一つだからこそ更にステップアップしていける。ホップ・ステップ・ジャンプ!が形になっている二人組だと感じさせる、ある意味落ち着いたアルテとの対比感があるんですが、アルテのお互いを信頼している空気感はWとはまた違えど、すごくはっきりと、明確に届けてくれる。それぞれ違って、それぞれいい。
これからツアーが始まる中でどんなふうに、キャラクターとして演じていくのか。どう表現して、何を届けるのかな。ファンの人達がどんどん熱をさらに増して行ってオーラスには素敵なGlorious Roadになったらいいなと思います。最後にこれを持ってきてくれたのうっかり鳥肌待ったなしでした。
わがままいっていいならこの時のお衣装がせっかく白でこのお衣装に統一したのであればキャラクター各位に併せて着こなしをもうちょいアレンジしてほしかったかな。虎牙道とか絶対腕まくるじゃん…?そういうところまで拘ってくれてたら益々野鳥の会をしやすいだろうな~~って思ったり。
全グループ語りだすと正直キリがないのでこの辺で。全グループとても個性が溢れていました。S.E.Mちゃんでたけのこやれたのも良い思い出だし彩がしっとりバラードでしかも聞かせる歌だったこと本当にとってもよかったですし、アルテの背中合わせは非常にシンメ感が出ててわいていました(笑)
「信じて」「新しい道を突き進んでいく」。
「同じ事務所の奴らにもまけない」「仲間でもライバル」という関係は「トップを目差す」という意味でとても素敵なことで、切磋琢磨だなあと改めてキラキラを見た気がします。
そういう意味で、また最高のアイドルに一歩一歩、進んでいってくれたらいいなあ。