V6が解散して暫くが経ちました。世の中は着実にいろいろが動いていて、その波に揉まれながら「まるで何事もなかったかのように地続きで」続く彼らの様子も楽しませてもらっています。
そんな中ですが、岡田准一さんの写真集に合わせた写真展が行われました。「絶対当たるわけない」と思いながらも希望を捨てず申し込んだ所友人たちと赴くことができたので、その雑感を記しておきます。
場所は渋谷区にあるアートギャラリー。
決して広い、大きい!というものではなく、いろんな芸術品が置かれている中の上の階が今回の写真展会場となりました。
階段先にはポスターが置かれていて、ここからは決まった人しか入れないというのが明確に線引されていました。ぐるりと階段を列をなしながらまた上がっていくと入り口がありました。
入り口もすでに長蛇の列。時間が決まっているとは言え、やっぱり「V6」としてのイベントでもあるので沢山のファンの方がいらっしゃいました。2列になりながら待機。その後、中にはいりました。
今回のV6grooveを代表するお衣装が展示されており、一人ひとりへのこだわりというか、細部に渡る部分までじっくりと見ることができました。ライトに当たっている時と、実際に見るのでまた印象が違うというか。
有り難いことに自分はコンサートに行くことができた人間なのですが記憶とすり合わせながら「こうだったな」「あれ、光の色が違うとこう見えるんだ」の発見もありました。
さいたまスーパーアリーナ、通称SSAまたはたまアリ、アマプラで見れるので是非。
お衣装、森田さんのインナーのイメージから中を留めていないで展示されるかと思いきやがっつり留めてあって「全然印象違う」とも笑ったりしました。
また、岡田さんが一枚一枚シャッターを切ったお写真も額縁に飾られずらりと並んでいました。最も目玉だったのは今回写真集に入り切らなかったお写真たちでしょう。
並んでいる姿はいわゆる修学旅行後の学校で一枚一枚写真が並べられている状態に近く(笑)それが壁に一面ずらっと並んでいるものですから、ファンの導線が非常に難しかったと思います。やっぱり皆一枚ずつ近くで見たいしね。会場のキャパと、来場者数と、写真の数と、色んなものの兼ね合いの難しさもあったのかなぁとも思います。
一方で、大きく拡大した写真も沢山あって、こうやってパネルになるとこういう雰囲気なんだなぁ……とか、後はさりげない彼らの日常を縁取ったものもやっぱり印象深かったですし、「長野くん物持ち相変わらずいいなぁ」「これ飲んでるのスタバのあれでは」「Mステのティッシュケースだ!」みたいな、ステージの上やテレビの向こう側だけではない彼らを見られて「ああ、彼らの一瞬一瞬の生きざまが見られているんだな」とも感じました。そこに「生きて」「呼吸して」「いる」みたいな、当たり前なんだけど、これから新しい日々に地続きとは言え進んでいく彼らが見ていくもの、見ていたものみたいなのをおすそ分けしてもらって、意味もなく泣きそうになったりとか。
一番最後には彼らのパネルと一緒にスタッフさんが写真を撮ってくれます。
これが、こう、本当にいい表情で。皆で撮ろうっていってるのに目を閉じちゃってたりとか、V6「らしい」というか、気のいいお兄ちゃんのTVの向こう側だったり、アイドルとしての若さの勢いから歳を重ねたことで作れる円熟、ソリッドさみたいなものを一部でも見ることができたからこそ感じられたものもたくさんあるのかな、とも思いました。
素敵な写真展だったなぁと心から思いますし、写真集を読み返すたびにきっとこの写真展にいったことや、彼ら一人ひとりのライヴの最後の言葉を思い出すのだろう――なんてセンチメンタルになりましたが、一方で「これから進む彼らをまた見ていきたいなあ」なんても思っています。ポジティヴに、新たなステージで、楽しそうに笑う彼らが一人ひとり軽やかにこの世界を生きていってくれたら。そんなことをファンの一人として願っています。