柑橘パッショナート

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実質アジア版アベンジャーズみたいだった「唐人街探偵 東京MISSION」

予告編をたまたまテレビでちらっと見かけたのでせっかくだから見てみようかな~と都内映画館を検索したらほとんどがもうタイミング的に減ってきている頃合いで字幕版が本当になさすぎて驚きました。

ということで、「唐人探偵街」という映画を見てきたのでそのメモ(ほぼ勢いで語る)を残しておこうと思います。

もうタイトルで出落ち感否めないんですけど、概ね「アジアアヴェンジャーズ」みたいなかんじでした。

 

ざっくりな感想だと「字幕版を見て」としか言いようがないのですが…いや吹替版もきっと入りやすいと思うのですが自分は字幕版を押します。

 

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唐人街探偵3

「唐人街探偵」の概要

元々本作のシリーズの最初は「僕はチャイナタウンの名探偵」という名前で公開された作品。ちなみに日本で映画公開はされていなかったらしいです。1・2と公開されていて今回のものは3作目。

曰く、中国では私立探偵が禁止されているので「海外の中華街」をテーマに描いているのだそうです。

 

1作め、2作目はまったく見ていないのですが、見なくても映画開始前に「忙しい人のための唐人探偵街」を披露してくれているので全く問題ないです。

ちなみにこの部分のナレーションは諏訪部順一さんでした。聞いたことしかない声が喋ってる…!!(笑)

ちなみに2から妻夫木聡さんが出ています。キービジュアルにもがっつり出ているのが特徴。

toujingai-nyc-movie.com

 

今日の段階で「年内公開」っていってるので正直見に行きたいです。

 

主人公は中国の天才探偵、チン・フォンは、叔父であるタン・レンの二人組。

チン・フォンは吹替版だと神谷浩史さんで「めっちゃ聞いたこと有る声だ…」と予告編で思いました(笑)タン・レンの声は因みにギャグ漫画日和でさんざんお世話になった前田剛さん。公式ホームページで遊戯王GXのカイザーと紹介されてて「わかるけど!!!」といろいろ思ったのはここだけの話。ハーブの香り聖徳太子…!

 

1作めはタイ・バンコク。2作目はニューヨーク。そして今作は「東京」を舞台にしている作品です。

 

3の概要

detectivechinatown-movie.asmik-ace.co.jp

 

www.youtube.com

 

国際的に事件を解決してきたチャイナタウンの探偵コンビ、タン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)は、日本の探偵・野田 (妻夫木聡)から難事件解決の協力を依頼され、東京に飛ぶ。

今回のミッションは、東南アジアのマフィアの会長の密室殺人事件で、犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺(三浦友和)の冤罪証明。

タイの探偵で元刑事のジャック・ジャー(トニー・ジャー)も参加し、解決を試みるが、殺された会長の秘書である小林(長澤まさみ)が何者かに誘拐される事件が発生。

(公式ホームページより引用)

 

登場人物が見たことある人ばっかりだ!!からの日本語・中国語・英語といろんな言語が飛び交っているのが特徴の本作。

それゆえ吹き替えで見てもそれはそれで楽しいですが、ドラえもんで出てくる「ほんやくコンニャク」のごとく、通訳イヤモニが登場するので各国の字幕版が出て楽しめる作品。多分英語版で字幕中国語・日本語で見たらそれはそれで面白いだろうし、中国で日本語・英語を字幕でみたらまた印象が変わると思います。

 

youtu.be

 

ざっくり感想

まず、チン・フォンという登場人物がどんな人間なのかなというところから始まるのですが「めちゃくちゃ頭がキレすぎて犯罪者と紙一重な人」です。頭がキレすぎるとなりかねないというと金田一少年の高遠さんみたいな類かなとも思うのですが、頭脳明晰で、全世界探偵ランキングにもランクインしている切れ者

その遠縁である叔父のタン・レンはコミカルで「探偵」というよりも引っ掻き回す役回りです。凸凹コンビだからこその明るさが見えるのがポイント。

本作で覚えておいたほうがいいのは妻夫木聡さんの「野田」。めちゃくちゃでかいお金持ちの人で、着ているものが派手。ずっと派手。日本人として出てくるのですが中国の血筋でもあるので中国語が堪能です。この妻夫木聡さんの中国語がすごい流暢なの驚きました。すごかった。

メインの「覚えていたほうがいい」はここの3人でした。

 

徹頭徹尾「派手」

開始5分で、がっつり戦闘シーンが始まって、しかもBGMが3代目さんで「ハイアンドローでみたことある!!!!!!!」とテンションがあがりました。

 

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アクションシーンが派手で、しかもBGMに聞いたことがある人達だったので、すごい入り込みやすかったです。めちゃくちゃ派手にやりあうじゃん…と思ったんですが男も女も老いも若いも一騎当千ごっちゃごちゃ状態。

 

海外からイメージする「日本」

ハリウッドのイメージする日本というものは大体「いやそれはないな」という部分も多いのですが、がっつり中国映画である本作でも舞台は東京ではありますが「そうくるかあ」みたいな部分がいっぱいありました。これは自分が日本に住んでいて、かつ東京に住んでいるからこその感じる部分かもしれませんね。

渋谷にいて、そこから30分以内に別の場所に移動するというシーンで移動描写含めてそうくるか~とか、秋葉原のコスプレでの大行列とか、ああーとなったり。

また、過去編が出てきた時に年齢に対しての日本の歴史を鑑みるとあまりにもレトロすぎて「出身地にもよるだろうけど年代的にそうかなあ」となったりとか…。そこも含めて面白かったです。

 

華やかなアクションシーンはとても見応えがありましたし、同時に「頭空っぽにして見れる面白さ」がありました。どこかで見たことがあるといういろんな映画のエンタメ感がっつり詰め込まれていました。中国ではヤクザもの人気なのかな、とか(うっかり自分の知っているサッカー選手のトーチャン*1が出てきたりしておっ!とわくわくしました)ちびまる子ちゃんとか聖闘士星矢人気だもんな…とか感じられるところも随所にありました。

後うっかり日本人スタッフの人が「じっちゃんの名にかけて」といった瞬間に「探偵ものだから金田一少年の事件簿取り入れたのかな」と思いました。そのへん見てて面白かったですね。

 

コミカルとシリアスのバランス

ストーリーの展開としても「絶対こうなるだろ」という部分がなんとなくあるので、そのへんも全部含めて【王道】を突き抜けて、とにかくアクション!派手!楽しい!みたいなかんじの映画だったように見えます。シリアスな部分も確かにあるにはあるんですが、それこそ法廷シーンでの展開はすごく逆転裁判のようなテンポでした。

成歩堂龍一 ~異議あり! 2001

成歩堂龍一 ~異議あり! 2001

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また、推理パートの描き方がお金かけてるグラフィックの使い方で、個人的には非常に見てて楽しかったです。空間把握能力というか、才能がある人間がどのように推理するのかの描写とか自問自答含めて「あーなるほどなー」となったりとか。

推理小説オタクのチン・フォンの考え方というのをわかりやすく描かれていたと思います。

また、「この子誰?!!!」という追加キャラの登場シーン(いわく、派生作品の登場人物たちらしい)は誰かわからなかったですが普通に面白かったです。つよい。できればあの派生も見る機会があったらいいな~~と思います。

 

個人的には非常に面白い、考えないからこその「勢いゴリ押すぜ!!!!」という意味での映画でしたが面白かったです。ラストシーンアベンジャーズみがあって「次ここかな?!」というわくわくもありました。

 

長澤まさみさん、三浦友和さんの中国語シーンも勿論ですがブッキーこと妻夫木聡さんがやっぱり日本人キャストの中では群を抜いて登場シーンも多かったことから印象強かったです。しかしATMにみんなアタッシュケースでお金下ろすシーンは笑ってしまいました。限度額マックスの金額を考えるとすごいルーティーンさせてる…!!となりました。あれは自分が日本人だからこそかもですね(笑)中国はどちらかというとキャッシュレス文化だから余計になのかな?とかそういう意味でもいろんな違いがあって面白かったです。

中国人の俳優さんたちも先程あげた「君誰?!!」の5人組の男の子たち足長いし女の子かわいいし主人公の俳優さんも髪型で全然印象が変わりそうだなという意味でも見てて面白かったです。もっといろんな俳優さんを見たら印象が変わりそうですね。

 

最も頭の良い探偵「Q」というのはQuessionのQだと思うのですが、ついつい金田一少年の事件簿の流れで「探偵学園Q」を思い出しました。Qの正体含めて、謎の組織感というか、やっぱり悪役は円卓であってこそですよね!!!!!!!!!!!!!!!!!!めちゃくちゃテンション上がりました。

 

エンディングにソワソワしっぱなし

エンディングでみんなで踊っているシーンは「なんか特撮のエンディングで見たこと有る!!!!!!」のワクワク感がありました。

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劇場版で仮面ライダーもみんなで踊るSHTのあれを思い出しました(笑)

 

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でも皆さん非常に生き生きと踊っていらっしゃってあまりに印象に残りました。

終わってからのわーっとなった感じもクランクアップこの踊りしてからかな?とか想像できて楽しかったです。

 

ストレス社会で心が疲れている時にまったく何も考えずに見て楽しめる映画でした(笑)2も見たいし、4も制作されるということなので期待したいところです。

 

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