サッカーが根付く街、息づく街
【今週のお題「好きな街」】に併せて、なんかいい話ないかな~ってぼんやりと思っていたのですが、自分の思い出話を含めて色々話してみようと思います。
いつものウオオオオ俺の話を聞いてくれーー!!っていう熱気バサラさんのような感覚はあんまりないです。
海外旅行がめちゃくちゃ好き!あっちこっち行く!っていうタイプかと言われると、私は海外に行くこと自体は好きなのですが、かといって毎年どこへいく~あっちいく~っていうほどではない。
まぁ緩やかにのんびりと、考えながら生きているタイプです。
世の中には色んな人がいます。海外旅行が趣味の人もいる。知り合いに「ロシアは一本で行けるけど新潟は高速乗っていくの割と時間かかる。遠いよ」っていい出している方々もいるし(※サッカーファン割とそういうこと言う)「本土までだったら遠征と言わない」という人とかもいて(別のサッカーファン)、札幌とか長崎のサポーターやっている友人からは「遠征と思って行っていない」といわれています。一番最後の「遠征と思っていない」という部分に関しては割と分からなくもない。
海外旅行めちゃくちゃいったわけじゃないんですけど、日本旅行も色々ぶらぶらして(※サッカー観戦も含む)思ったのは「サッカーが根付いている街って面白い」という話です。
静岡県の清水という街
私は前提として「清水エスパルス」というチームを応援しているサポーターです。
そして静岡という場所はサッカーという競技に対して昔から熱心にやっていて「サッカー王国・静岡」とも言われていた時代があります。TV番組では未だにちょいちょいサッカー王国と言われていますね。
キャプテン翼の最初も静岡だしね。
で、まぁ、わかりやすく言うとオレンジのユニフォームで(エスパルスのチームカラーはオレンジです)歩くと「めっちゃ声かけられる」んですよ。
狭い街だからといってしまえばそれっきりなのかもしれないんですけれど、例えばユニきてどこかのお店に入るじゃないですか。そういうときにお店のスタッフさんや、他のお客さんに「今日エスパルスどうでしたか?」って聞かれることが多いです。
以前車の事故に巻き込まれたときに、お巡りさんが来てくれたときにピリピリする空気を緩和してくれるために言ったのかどうかは分かりませんが「エスパルス勝ったんですか?」って第一声言われました。流石にこれは笑った。
そういうことが割と「普通」にあります。
何年か前…と思ったらもう7年くらい前なんですけれど、天皇杯に清水エスパルスが行けることが決まって、「やばいまだチケット買ってない」っていう状態になり転がるように車はしらせて近くにあったローソンのロッピーでチケット買ったんですね。
そのときにお店のお兄ちゃんに「あっ今日天皇杯でしたもんね。勝ったんですか?え?相手どこでしたっけ?」と聞かれたのは今でも痛烈に覚えています。
他の場所だとあんまりこういうことがなくて(もちろん、言ってしまえば他の県でいうとエスパルスは《アウェイ》という立場になるから、っていうのもあると思うんですけれど)、そういう意味で「馴染んでるなー」とつくづく思います。
清水という場所が狭いというのもありますが、それでもやっぱり何かしらキッカケがあって、そういうのを【声を掛ける】ということができるの面白い。
自分がエスパルスのユニを持っていて、それを着ているからこそ感じることなのかもしれませんが。
過去の記事とか読むと結構面白い。2015年とか降格した年だしあれでそれ。
そういうコミュニケーションが取れる場所っていいなーって思います。
もちろん、地域的なものでその距離感が「近すぎる」という人もいるでしょう。選手はあくまで選手で、監督は監督で、チームはチーム。
だけれど、「地域密着型」という考えで、チームを盛り上げる地元という組み合わせとして、馴染んでいる静岡だからこそのできることもあると思います。まぁだからといって静岡出身>他出身で区分する必要はないし、他県の人たちを「外様」というのは私はチョット…って派なんですけど(それいい出すと私も外様になるしね)。
ただ、そういうエスパルスが絡んだときのお祭り騒ぎになったり、街全体がぱっと明るくなるような感覚みたいなのはすっごく素敵だと思います。
つい最近、静岡県清水でマグロまつり+フェス+ダービーがあって重なりまくった日を思い出しているわけです。
路行く人が「エスパルス勝ったんだ」と言い、「マグロック楽しそう」っていうなんか…そういうの、いいなって思います。エスパルスのダービー試合みにいってそのままフェスいった猛者もいると聞いています。勝ちロコフェスで集まってやったと聞いてもはやごっちゃという枠を飛び越えている。
地域に根ざすということ
Jリーグの100年構想の中に欠かせないポイントがあります。
地域に根ざしている。これは海外チームでも言えること。もちろん「海外はこうだから、日本もこうあるべき」とかは私にとってはそれぞれの場所にあっていればいいと思うし、違っていることは悪いことではないと思うのです。
以前、ノルウェーのオスロという街を訪れた時、街の人に「お前のそのユニフォームに書いてある選手の名前何?え?ヨンセン?俺ァヨンセンはODDだと嫌いだ。代表だと好きだ」と言われたことがあります。チーム自体は好きじゃないけど代表になると手のひらクルーはまぁよく聞く話です。
海外の人達、日本の人たち。いろんな人達がいると思いますが「地域に根ざして、なにかつながりがある」というのはとても素敵なことなんじゃないかなあと。
ノルウェーの話といえば、こんな面白い話があります。
ノルウェーの宝くじぶち当てた人がサッカークラブに一部渡して「これで選手放出すんな!!絶対だぞ!!」と言ったっていう何その…何そのお金もったサッカーファンが一度はやってみたいやつ…っていう。それぐらいコアな人がついていているのってある意味「地域性」のものとか「地元」とか、いろんな形があると思うんですよね。
シャペコエンセの映画を見ていると「地域」というのはより感じます。
それが良いことなのか、悪いことなのかは分かりません。
人は生きていて、その上で「いい面もあるし悪いところもある」っていうやつなのでしょう。
狭い街、小さい町だからこそ、知り合いの知り合いがチームの関係者はよくある話。同じマンションにこの人住んでるよ、とかね(笑)
そのへんも含めて、それでも「この場所に根付いている」「この場所に息づいている」「この街の人たちは彼らを気にしている」「ともに喜び、歌い、悔しがって、次へ繋げていく」っていうのはいいなと思います。
距離感が近すぎると「いや…お前誰やねん…」みたいな感じでめっちゃ口出ししてくる人とかもいるでしょう(よくある話)、チームの方向性に「いや昔のチームはこうだった」っていう人もいるでしょう。
でもまぁ、その点も含めてお互いにリスペクトの形を忘れず、地域貢献が出来て、盛り上がって、賑やかになってくれたらいいなと思うばかりです。
そして私はなんやかんやそんなことを語っていた上で「清水とかスウェーデンとかノルウェーとかナポリとか港町って結局いいよね、海の幸超美味しい」っていう全く関係ないことを言い出すわけですが。それぞれにそれぞれの良いところがあるので是非みんな……色んな所においでよ……!!!!