先日友人にさそわれ、「リメンバー・ミー」を見てきました。
「Remember Me」っていう単語だけ聞くとめちゃくちゃしんどそうなタイトルじゃあないですか…って思ったんですけど、まいどまいど予告編見ているとシシド・カフカの明るい曲を聞いてて気になってきてどういうストーリーなのか「わかってるようでわかってない」状態で見に行ってきました。
結果:泣いた
「アナと雪の女王」のショートストーリーを見る
最近ディズニー2本だてなことが多いですよね。アナと雪の女王はアナのお誕生日のお話もありましたし。あれも私は結構好きだったりします。
「シンデレラ」を見に行きがてら見て、高畑充希×城田優の吹き替えの「この二人やっぱり歌うまいなあ」っていうのと同時にアナと雪の女王の声優陣も改めてスキルが高くてびっくりした思い出があります。
「映画」というのは私はどちらかというと字幕派なのですが(アナと雪の女王は吹き替え・字幕とどちらも見た)、ディズニー映画における吹き替えってイメージにあっている人の起用が多い気がします。
「この人が話題だからこの人を選びました!」という「目的」と「決定」がちゃんと別れていると言うか。勿論全てがそうなのかと言われたらまた違いますけれど。イディナのエルサと、松たか子さんのエルサは「同じ」で、けれど違う。また、ニュアンスの問題等で「表現したいこと」が違っているというパターンもある。字幕が違う、言葉が違う、意味が違う。それぞれがそれぞれにパターンがあると思いますが、私はそれらを全部含めて楽しかったなあって印象です。
で、今作のクリスマスのお話です。
『アナと雪の女王/家族の思い出』アナとエルサ「あなたといるだけで(When We're Together)」英語版
見終わって第一声「ノルウェーはいいぞ」と叫びたい。なぜなら私はノルウェーが好きだからだ。あいらぶのるうぇー。いい国でした。
ということで、改めてノルウェーが舞台であることを宣言していて、見てて「ッシャオラァ!!」って内心ガッツポーズしていました。前に「ノルウェーちゃうわ」と言われて「のののノルウェーじゃなかったらどこだっていうんだい!?」って小西克幸氏ボイスのアメリカさん(※ヘタリア参照)で反論していたわけですが。
今作の見せ所は圧倒的にオラフでした。今回見に行ったものが吹き替えだったのですがピエール瀧さんやっぱめっちゃうまくない?ってこと。私の知っているVシネ系悪役やってる瀧さんとあまりに違いすぎるのと、おいおいめぇちこ*1と接する時とえっらい違いだな?!とびっくりしました。
歌唱力に関してはもう何もいうまいて。オラフというキャラクターを演じる彼らしさが出ていたと思うし、電気グルーヴすっげぇ!って思いました(小並感)
あとサテンの手袋は流石に笑いました。エルサ姉さんつよい。
「我が家の伝統」というか、ずっとやってきていることってなんだろうって見ながら思い返していました。選挙の日ってうちじゃなぜか投票いって外食するんだ*2的な。そういうちょっとしたものがあるというのは家族の歴史なんですよね。
改めて今作のアナと雪の女王⇔リメンバー・ミーの共通項をみた気がしました。
リメンバー・ミーを知る
リメンバー・ミーの話に来るまでがあまりに長かった。
リメンバー・ミーについて事前情報0だったんですけれど、自分のためのまとめなので改めて知識として。
リメンバー・ミーのあらすじ
主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。
しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。
ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。
彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!
そこは、夢のように美しく、ガイコツたちが楽しく暮らすテーマパークのような世界。
しかし、日の出までに元の世界に帰らないと、ミゲルの体は消え、永遠に家族と会えなくなってしまう…。
唯一の頼りは、家族に会いたいと願う、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。
だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が待ち受けていた…。
絶体絶命のふたりと家族をつなぐ唯一の鍵は、ミゲルが大好きな曲、“リメンバー・ミー”。不思議な力を秘めたこの曲が、時を超えていま奇跡を巻き起こす!
(公式ホームページより引用)
リメンバー・ミーの世界観について
日本で言う「お盆」の物語です。
盆暮れ 正月 やたらと忙し年がら年中 大さわぎ*3
もれなく頭から離れなくなるし何ならシェブ・ウーリーのthe purple people eaterとは気づかなかったので記事を書いてて気づいて「嘘だろ承太郎」ってなっている今日此の頃です。ひええ…。
で、今作の大きなテーマになっている「死者の日」というものはどういうものかというと調べてみました。
死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。
市街地はマリーゴールドの香りに包まれ、公園には露店が立ち並ぶ。
11月1日は子供の魂が、2日は大人の魂が戻る日とされ、供え物がチョコレートなどのお菓子からメスカルなどの酒に変わっていく。
日本のお盆に近い位置付けであるが、あくまで楽しく明るく祝うのが特徴である。死を恐怖するのではなく、逆にあざ笑うというモチーフとなっている。
墓地にも派手な装飾が施され、夜間にはバンドによる演奏なども行われる。カボチャを飾り仮装をしてパーティを行うなど、ハロウィンとも共通する点が多くあり、実際にルーツは近似している部分がある。
11月1日は子供の魂が~という部分はわかりませんでしたが、調べてみるとヨーロッパの「死者の日」と比べてもずいぶんと明るい印象がメキシコの「死者の日」だなあって思いました。
感想
美術スタッフすごい
「めっちゃくちゃ映像きれい」が第一声でした。背景の色合いがまず本当にきれい。そしてマリーゴールドが美しい。
今作における「マリーゴールド」は死者の花(白百合とか、日本でいうと菊なのだろうか)。鮮やかで、風になびく姿もすごい。背景で飛んでいるところを見ていて「うわあ…うわあ…」って思った。CGスキルもろめっちゃ使うかんじ。
また、生まれてくる朝と死んでいく夜の間、夜から朝にかけての物語でもあるのでその描写も凄く良い。常世の世界としての色合いはひたすらに藍色とか紫ぽくて、現世との色の違いがはっきりしている。骸骨があれだからなのかな。ロケーションも含めてとても調査している印象だった。
死者の国というと黄泉平坂の下りとか、オルフェウスとエウリュディケの話とかを思い出すわけですが、そことはちょっと違う世界に感じました。
世界其々で「死者を迎える」ための描写って色々あるんだなあっていうのと一度はメキシコいってみたいなと思ったばかり。
ストーリーとして
「犬」「子ども」といううっかり泣いちゃう系抑えておけばオッケーといわれるものをしっかり抑えているせいで「あーダメダメダメ無理無理泣くから」とぼろぼろ泣いていました。
家族間の「大事だから取り上げる」のと「大事だから受け入れる」のそれぞれがあって面白いなと思うのと、ミゲルという少年が「努力」をもって目指した先に自分の血筋からの、いわゆるジョジョでいう血統がつながって気づいてしまった部分があったというのが因果的だなと思いました。
曾祖母が松雪泰子さんだと気づいたのはスタッフロールを見てから。それぐらいキリキリキビキビしている役回りとてもお似合いでした。YES/NOを言える、女手一つで育てていくのがいいなあっていうこと。
また、「死してなお忘れられてしまった結果、死者は二度目の死を迎える」というのはもうなんか…あー見ててしんどい。送り火迎え火しないっていうかんじなのかなあ。写真があること、誰かに思われることで其の人は「まだ繋がっていられる」っていうことなのだと思います。
ヘクターという存在に対してミゲルとのぶつかり合いは「どっちもどっちで何という身勝手!」という部分もありましたが(笑)それも含めて人臭い。ところでヘクターが藤木直人さんだと微塵も気づかなかった。ナースのお仕事じゃないですか。何だったら釣りばっかしてることで定評があるって何かの番組でみたぞ!
また、今作の英タイトルは「coco」と聞きました。ココ、とはすなわち作品的に言えばこの作品の重要人物なわけですが。個人的には邦題の「リメンバー・ミー」は良いタイトルだと思います。直訳すれば「私を忘れないで」であり、また作中の楽曲としても重要な役割で。
そのへんも含めて今作のタイトルいいなあ~って印象に残りました。
ちょう個人的な話になりますが、先日友人が空の彼方に向かって行っちゃったわけですが。割とその友人のことを思い出して「ばーか!ほんとばーか!」と別の友人とブチギレ半分笑い話半分でその人のご家族のもとにご挨拶にいったんですけど、いろんなお話聞く間にいろんなこと考えちゃって。
その後お写真をよければと写真嫌いの友人の写真を、ご家族から頂戴しました。その写真を見ながらぼんやりとこの映画のことを思い出していました。
音楽も好きだしネオロマも好きだったしお芝居も好き(2.5)な人で、なんなら一緒にいった友人は「あいつ今年私お前の推し3回は見なきゃいけないんですけど」とか言っていたわけで。
私は私で「おいおい遙か6まだ連載終わってないぞお前の大好きな村雨先生どうするねん」とかね。色々なことを言ったりしていました。プリストについても話終わってないんですけど?!ちょっとアンドロメダとしてまだ全うしてないじゃないのアンドロメダとして会いに行く話どこいったばかやろう。とかね。
そんなかんじで。
笑ったり怒ったり、過去に色々おっちょこちょいだったりという話を思い出しながら、この映画の最後に流れる「音楽はいつまでも」を聞いてうっかり泣きました。
また、もらった写真はせいぜい私が思い出しながら笑い話を友達に伝えていってやろうかななんて思ったりね。うっかりこんなこと書きながら何なんですけどうっかり泣きそうになっているのはここだけの話です。
音楽について
安定安心のディズニー・ミュージック。今回は「家族」をテーマにしているのですが、どれも頭に残る曲たちばかりでした。
それはミュージカル、音楽劇としてのディズニー映画としての部分と、「サウンドトラック」としてのミュージックとしても、「めっちゃいいやん」ってなりました。
特に個人的に「音楽はいつまでも/PROUD CORAZON」が非常に好み。
アンソニー・ゴンザレスも石橋陽彩さんもとてもいい。
ところで調べてみたら、えっ…えっ…ガチ男の子じゃないですか…お芝居違和感なさすぎて「声優さんかな~有名所つれてきたのかな~」とか、おもってた、んですけど…。
調べたらavexだった。またavexか*4。流石大手。良いところ連れてきたなあ。びっくりしました。
しかしそれはそれとしてキャストにチョーさんいるの完全にネタ感が否めないんですけど!(笑)
リメンバー・ミーを見た感想
— 甘夏 (@amanatsu0312) 2018年4月4日
・日本でいうお盆の話だった
・吹き替えにワンピースで骨やってるチョーさん起用は流石に笑った
・背景画めっちゃ綺麗
・3Dアニメの馴染み方に時代を感じる。なめらか。ばあちゃんかわいい
・思った以上に吹き替えが安定してた。これはこれで大いにあり。
チョーさんとは、ONE PIECEで骸骨の音楽家ことブルックを担当されている声優さんです。
これがそのブルック。
あっ(察し)
ちなみにブルックのエピソードは結構心に突き刺さる。しんどい。ラブーンにはよ会えたらいいねえってとても思っている。
話がそれたので戻しますけれど、リメンバー・ミーのサントラは日本ではまだ発売されていないんですかね?取り敢えず手持ちにはなかったので(主題歌集は買いました)iTunesで色々聞いてほしいやつ落としていたのですが、どれもこれも印象に残るしメキシコの明るいかんじのラテンな音楽いっぱい。スカはいいぞ。
しれっとショー・マスト・ゴー・オンという曲名があってザワッ…としてのはジャニーズが好きな人あるあるだと思うんですけど。あるあるですよね。
また、リメンバー・ミーという日本語版の表題曲についてはデラクルスとミゲル、ヘクター、そしてエンディングに歌うシシド・カフカで印象がまったく違います。
個人的には「死者の国」という意味でも明るくて楽しい、という意味でシシド・カフカのエンディングも良いなと思います。東京スカパラダイスオーケストラの明るさは良いぞ。
東京スカパラダイスオーケストラといえば「氷結」のCMの曲が有名なわけですが、さかなクンさん、高橋一生さん、中居正広さん、志村けんさんとそれぞれ表現の仕方が全然違って、コラボが楽しい。かっこいい。楽しい。明るい。元気が出ます。
特にさかなクンさんの3:12からの登場はたぎる以外の何物でもない。
すごいぞ水槽学部吹奏楽部…。
スカパラの「楽しそう」「やだ見ててワクワクしちゃう…」っていう感じがすごい好きなんですけれど、そういう意味でこの映画で「音楽でつながる」「楽しいを封じ込める必要なんてない」っていうのを伝えてくるのはひしひしと感じて、まぁ何がいいたいかっていうとめっちゃワクワクするやん!!っていう。
リメンバー・ミーといわれて「Remember」って言われて何を思い出すって三浦大知くんの「I Remember」とかFIRE BOMBERの「Remember 16」とかまぁ色んな曲があるのですが、今作のリメンバー・ミーも頭から離れなくなりそうだなあって思いました。
今作に対しては「ストーリーをあまり把握していないからこそ楽しめた」という部分がディズニーなので「分かりやすい」分大きく、そういう意味でフレッシュな気持ちで見てもらいたい映画かなと思いました。リメンバー・ミー。いい曲だったなあ。
うっかりCD購入したのですが、いつもの友人たちに「グレイテスト・ショーマンのときと全く同じ言い訳しとる」とネタにされていました。ごもっとも。
ところでグレイテスト・ショーマンで思い出したのですが、先日清水エスパルスvs横浜Fマリノスの試合に行ってきまして。結果はまぁお察しくださいなんですけど。
選手入場前にオレンジウェーブ*5が踊ってアオリ動画が流れるってかんじが毎回の恒例なんですが。
オレンジウェーブが踊っている曲イントロの瞬間にざわっ…ってなりましたよね。あの、独特の。\らーららーらららー!/
ひええGretest Showされちゃう……!!(笑)ワクワクする曲だし、This Is Meが前に出やすいですが、最初の曲として出だしとして「ワクワクするぞ、なにか起きるぞ」っていう意味で今シーズンこれを選んだスタッフ超GJだなと思いました。IAIに只今するしかない。\ただいまー/(おかえりー)
ということで、今週末はダービーですね。楽しみです。
*1:広瀬麻知子アナウンサー。静岡のローカル番組「しょんないTV」参照
*2:モーニング娘。「ザ☆ピース!」/モーニング娘。 『ザ☆ピース!』 (MV) - YouTube
*3:ちびまる子ちゃんのED「針切じいさんのロケン・ロール」より。針切じいさんのロケン・ロール(植木等)(3:08) YLCD-2-UH /作詞・作曲:SHEB WOOLEY、訳詞:さくらももこ、編曲:RINKY O'HEN。シェブ・ウーリーの「The Purple People Eater(邦題:ロックを踊る宇宙人)」のカバー。さくらももこ、TARAKO、イルカ(コーラス)、野村義男(ギター)が参加しています。無駄に豪華。そして頭から離れない。
*4:先日V6でお世話になりました