現在進行形でマイペースに日々を生きていますが、1月5日は早々に仕事始めです、同じスケジュールの方、お疲れ様です。
正月ボケは抜けきってません。お察しください。
世の中ってそんなもんだよね!イエー!
ということで、すでにLPは0という状況で2018年スタートを切っていますが、今回は自分がファンをやっております、ジャニーズ事務所に所属している「橋本良亮」君がうっかり自分が別ジャンルで楽しみまくっていた「声の仕事」をするということで一ヶ月前唐突に決まった「蜜蜂と遠雷」を見に行ってきます。
推しが自分の好きな「声で芝居をする」ということをやってくれると思った日があっただろうか。いや、ない(反語)。
「声優の仕事を」
「原稿読む仕事を」
「ボイスオーバーを!!」
\橋本良亮にください!/ と言い続けていた昨年。Twitterで自分でも調べてみたら引くぐらい「橋本くん声いいから声の仕事あったらいいなあ」「ナレーションとか」「ボイスオーバーしよ」とか友達とやってほしいねって連呼してた。大阪初日で死ぬかと思うぐらいの影ナレで合掌レベルで喜んでいました→ A.B.C-Z 5Stars 5Years Tour - 大阪城ホールにいってきました
それから1年たってない中で、よもやこんな形で自分の「いつか」が目の前に来るとは思ってませんでした。
そんな楽しみをより楽しみにすべく「原作ってどんな話?」「この人何やってる人!?」っていうのを自分で調べて、まとめてみました。
正直いわゆる「ジャニオタ」とはとても言えないぐらいののんびりっぷりなんで、間違いがあったり、逆に「こいつジャンルの振り幅が違うところに行き過ぎてて意味分からない」と言われる可能性があります。
何がいいたいかっていうと ご了承ください ってことで。
取り敢えず言えることはめっちゃくちゃ、長いよ。
しかも前回の終電の記事と同じく脱線してますよ!!
読んでて合わないな~と思ったら×ボタンおすとかキーワードから別んところいってください。
「蜜蜂と遠雷」について
恩田陸という人
恩田陸について何を知っていると聞かれたら私は超全力で「六番目の小夜子」と挙手つきで回答します。
六番目の小夜子はいいぞ…。
ちなみに恩田陸の初作品だったそうです、知らなかった……。
NHKドラマにもなっていたんですが、これがいい具合にミステリーしててドラマでドキドキしていた記憶があります。
設定だいぶ違うけど、先にしったのがドラマだったので私はドラマをすごくすんなり受け入れていました。ちなみにアーカイブスでドラマも今では見られる時代*2のようです。
時代は進歩した…DVDを購入したのが懐かしい。
鈴木杏ちゃん主演。まだ超若いころの栗山千明と山田孝之が見られます。
まだ声優になる前の木村良平くん*3も1ショットだけど見られるよ!!
当時私は気づかなかったけどいますよ!!
ちなみに木村良平くんのドラマでおすすめなのは私は圧倒的にNHKでやっていたズッコケ三人組だよろしくな!!ちなみに放送委員に入野自由くん*4もいたんやで!!!!!!
「ズッコケ三人組 3」エンディングテーマ曲「US?明日何してる??」
- アーティスト: 美勇士
- 出版社/メーカー: アイネットワーク
- 発売日: 2001/05/23
- メディア: CD
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この楽曲大好きなんですけど!!!なんでカラオケに入ってないの!!解せぬ!!!
話ソレていますね。ごめんなさい。個人的に超好きなので皆聞いて。
\♪こーいーしーたら はなれないー!!/
なので、その影響があってか「恩田陸=ドラマになりやすい」のイメージがありました。
他のアイドルでいうならV6が「出せない手紙」で作詞もしていただいています*5。というのは三宅健さんが出ている「ネバーランド」でも原作でいらっしゃるからというのが元。
原作と展開が違うっていうのは知っているのですがどう違うのか知らないので今度本を読みたいところ。そういい続けて何年だ。
大分原作とドラマで内容が違うらしい。あの閉塞感のあるドラマはあれはあれで私は「いい鬱感だ・・」と多感の時期に思っていたのを思い出として持っています。あの頃そういうほの暗いの流行ってた気がする。
ということで「蜜蜂と遠雷」について。
あらすじ
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「芳ヶ江を制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた——。
自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。
天才少女としてCDデビューもしながらも、母の突然の死去以ピアノが弾けなくなった栄伝亜夜20歳。
音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマン 高島明石28歳。
完璧な優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
彼ら4人をはじめとする数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
(原作ホームページ*6より引用)
原作に対する印象
静岡が舞台だよ!
物語のモデルになっているのは実際に存在するコンクール「浜松国際ピアノコンクール」通称”浜コン”です。
なのでこのコンクールについて静岡県の新聞「静岡新聞」では何度もピックアップされていました。
「直木賞」を受賞したよっていう話を聞いて「えー!YAMAHAじゃん!磐田*7じゃん!」ってワクワクしたのを思い出します。
ちなみに静岡では大々的にコラボをしていてイラストレーターの方の作品展*8をやったり、色々やっているわけですが…もっとはやく知っておけばよかったなあ残念。
なんでこんなに静岡新聞推しにしているかというとエスパルスの情報が圧倒的に他所の紙面よりも占めていることが大きいんですけど。静岡新聞のCM面白いのでみんな見よう。インコ式静岡新聞とかかわいいよ。
ちなみに今作については2017/11/16のアメトークの「本好き芸人」で東野幸治氏がおすすめの小説で取り上げていました。
そういう意味でも「本屋大賞」「直木賞」などの肩書以外でも色んな人から愛されている本だと思います。
君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
この小説読んでて最初に思い出したのは金色のコルダと、何故かわからないけれど創聖のアクエリオンのこのフレーズでした。
こちらが原作の特設サイト。
担当編集者や執筆者本人のコメントもインタビューで掲載されていて非常に興味深い。
恩田陸はこの作品に対して構想12年、取材11年、執筆7年という時間をかけられています。
膨大な時間をかけて、繊細な描写で描かれる描写は本当に「ピアノのタッチ」に似ていて、ダイナミックになったり、やさしい雰囲気だったり、いろいろな顔を見せてくれて文章量は多いはずなのに文字が音のようになって体中を駆け巡っていくような、そんな内容です。
橋本良亮くんは大変分厚いし時間なくて大変だと思うけど蜜蜂と遠雷原作読んで欲しい…恩田陸はするする読めるのが特徴だと思うし……私も久しぶりに読み直そう… 恩田陸と北方謙三は読んでて作中から音がするようなきがするんだよなあ。
— 甘夏※まだまだEXCITEできますかー!! (@amanatsu0312) 2017年12月7日
また、静岡新聞のインタビューで恩田陸の作品に対する思いが伺えます。
”身近に音楽があることを誇りに思って欲しい”と彼女が言うように浜松というのはすごい街ですよね。音楽の街。駅でたら真っ白なグランドピアノがあるし、CMで再三音楽楽器のCMあるし、街ふらふらあるいてたら音楽教室いっぱいあるし。すごいな……と毎度思います。
あとちょいちょい原作で鰻とかちょいちょい浜松要素がはいっているのが面白いです。うなぎ食べたい(笑)
ほぼ1年前に読んだっきりで流れに身を任せて読み進めていたものだから記憶すっぽり抜けていたなかで、じっくり一音一音を譜読みのごとくなんども反芻させていったら当初よりも斬新で鮮明なビジョンが見えた気がしました。
本を読むときに「脳内でイメージを作る」のですが(他の人もそうだとは思いますが)……
例えば、TBSでやっている「陸王」が発表される前に小説を読んでいた組みとしては「茂木くんは佐野岳かなあ~」とか思ってたらまさかの毛塚が佐野岳だったりとか、「息子誰かな~なんかひ弱な感じなんだけど~」とかいってたら山崎賢人くんが決まってあーだこーだ言い合いながら実写をみるのが好きだったりします。
まさか風間くんが来るとは思いませんでしたけど。
ばーちょんも出てくるとは思いませんでしたけど。驚くべき好き俳優の確率の高さ。
そんなかんじで「小説の実写化」や「二次元の実写化」に対して寛容なほうだと思います。要するにそのうえで「きちんと作ってくれれば…」っていう派。
なので、今作に於いても「橋本良亮が声で演じるよ」ということを知っていたなかでもイメージしたのは「ドラマCD*10」や、ドラマの光景。
読み進めている中では橋本くんが存在しない中で私は読めました。
勿論知った上で「このシーンをどう演じるのかなあ」というワクワクもありましたけれど、切り離して読むことで、また自分の中での想像力をふくらませることができるので、そういった点が小説や漫画、「字」や「絵」の面白さなのだと思います。
「蜜蜂と遠雷」読了。天才が天才に出会って目覚めていく形はとても美しい。恩田陸の音の表現が繊細で柔和だったり激情的だったりで読んでて文字という文字を吸い込んでいくような感じ。風間塵という自然そのものの浮世離れした少年を橋本良亮君がどう表現するか見もの。
— 甘夏※まだまだEXCITEできますかー!! (@amanatsu0312) 2017年12月9日
この作品を読めば読むほど、文字が音になって耳元で鳴り響いたり、鮮明に「観客が見ているものを文字という業態を通して自分が見ている錯覚」に陥ります。
演奏者が作り出す世界が一気に幻覚として何か蜃気楼のような、何かを「見てしまう」ことについて、私は結構さっくり抵抗なく受け入れられました。
「つまりそれってマエストロフィールド発動してるってことだよね?」ってことで。
マエストロフィールドとは「金色のコルダ3」にて突如出てきた必殺技演奏者の表でまるで雷を放っているかのような、湖上の月をバックにヴァイオリンを弾いてるような、滝の前で弾いてるような、竹林のように伸びやかだったりだとか、まぁなんか演奏者の才能みたいなもんです。
公式ガイドブック*11でも言ってるから大丈夫、多分。
また、このコンクールを見に来ている人たちはみんな音楽というものに精通している人たちなので、「どういう状況でどういう曲でどのような背景があるのか」というのを知っているから見える部分もあると思います。
表現もそれぞれユニークで、マサルが表現した「スターウォーズみたい」っていう表現。明石の表現した、静か、けれど決して手を抜いているわけではないところ、亜夜の壮大な宇宙そのもの。
そういう意味でどのように世界を魅せるのか。表現一つで、音がどんなふうにもイメージが膨らんでいくというのは素敵だと思います。文字の中から音楽が溢れ出す。
天才というのはある意味孤独で、また孤独ゆえにその才覚が磨かれる場合もあります。
ダイヤモンドは同じダイヤモンドでないと磨くことが出来ないという言葉もあります。
惑星は星がぶつかりあうことでまた大きなものになったり、とかね。
たくさんの人達の頂点に立つことは難しく、勝者がいれば敗者がいるのも当然で、その姿を見ながら、敗者に括られながらも「上にいきたい」という気持ちをとめどなくまた生み出していく。
結果「音楽はやっぱり素晴らしい」という一番最初の気持ちに戻っていく。世界は音楽に満ち溢れていて、自分は音楽が好きで、この音楽をもっと高い、もっと広い所へ、って連れ出そうとする姿はとても印象深かったです。
もちろんコルダと蜜蜂と遠雷は同じコンクールに注視してるけど表現が全然違って、登場人物も考え方もアプローチも違うけれど、根っこにあるのは音楽って素晴らしい、世界は音楽に満ち溢れている、なんだと思います。
>私たちはそのことを知っている。誰もが確信しているのだ。これからの自分が自分の人生に対して力強く「イエス!」と叫ぶであろうことを。
— 甘夏※まだまだEXCITEできますかー! (@amanatsu0312) 2017年12月9日
この表現が尋常ではなく好き。そしてこれを思っているのがたくさんの天才たちの中でも主要ではない、彼らであることがすごくいい。好き。
だから、読みながらぶわーって世界から音が溢れ出たし、心の中、体の中を一巡して暴れだす音楽は美しく、爆音で「ちょ、ちょっと待って自分の心の整理がつかない!」とオロオロしました。
それにしたって「六番目の小夜子」と「ネバーランド」と「蜜蜂と遠雷」の人が同じ人だとは思えないような雰囲気だなあと思いました。小説ってその人のクセが表現として出るというのは以前聞いたことがあるような気がするんですが(東野圭吾さんとか伊坂幸太郎さんはその「クセ」がいい具合に出ていて一発で読んでて分かるらしい)、恩田陸さんはカメレオンみたいな書き方だなあと思いました。突出して恩田さんの作品に触れてきた人ではないのですが、空気感が違う「青春群像劇」だからかな。すらすら文字が自分の頭の中をめぐり、体中に浸透して音になって反響しあっているとき奏でられる頭の中の音楽はとてつもなく華やかだったり、切なかったりしました。
面白いのは「物語」のなかで奏でられている音楽と同時進行で、例えば浜松という町中でキャッキャしてる天才たちを眺めている奏のモノローグがとても切ないヴィオラを中心にしたメロディが流れていたりと、とても切なくて、優しくて、そういう「表現描写」の中から読み取るBGMがあったというのが面白かったです。
頭の中に彼らが生きて、動いているシーンが見えて、文字を追うたびにまるでアニメーションのように動き出す。
想像力が膨らんでいく流れは、言葉にならない思いをかき集めて、作り出す音楽に似ているなと思いました。のだめカンタービレのアニメで主題歌になっているSUEMITSU & THE SUEMITHによる「Allegro Cantabile」の歌詞に「そ、そそれだーーー!!」ってなる日々です。
ステージの上のピアニストへ。生きることこの歌のすべて。
作中の音楽は公式でもピアノ全集が出ているのでそっちを聞きながら文字を進めるのも大いにあり。クラシックに対してTHE偏り(ネオロマンスの曲八割、それ以外の有名曲)の私にとってはこれを買って併せて読むことで「あ~~~こんなかんじか~~」ってなりました。
同じ楽曲を違う人が弾くとこうなる、という楽しみがあるので、そういう意味でも読みながらすすめていくと臨場感が半端ないです。
個人的には「春の修羅」がどんな曲なのか聞いてみたかっただけに入っていなくて残念。恩田陸氏は「物語のイメージを人それぞれに持って欲しい」っていうことを言っていたので、多分入れなかったのかなあ、とか今でこそ思います。
タイトルを読み解く
蜜蜂と遠雷。ハチミツとクローバーのような響きですけれど、「蜜蜂と遠雷」ってどんな意味なのかなあと考えていました。
蜜蜂はそのまま「蜜蜂王子」という肩書をほしいままにしている風間塵という存在。そして「遠雷」は彼に言葉を託し、この世を去った巨匠・ホフマンなのだろうということは間違いないのだろうと思いました。この師弟が存在したことに寄って沢山の人々が変わっていく部分が如実に描かれている。
蜜蜂は花の交配のために、花は蜜蜂に蜜を与えるためにパートナーシップのように関係を持っています。*12
才能=花と表するなら、蜜蜂である塵が花(亜夜たち)に出会うことで彼らを花開かせていくのかなとか。その一方で彼らが塵に与えるものは、彼を更に高く飛ばせるための、なんだろう、相乗効果的なものを持っているーーというように印象を受けました。
【遠雷】 ーー 遠くのほうで鳴る雷。
「蒼き炎の告白」(源頼久キャラソン)で歌詞入ってた気がする!!とか即遙かなる時空の中での歌詞を調べたのは言うまでもない。そして案の定入っていた。田久保真見さんお世話になってます。
田久保さんネオロマ作詞曲を集めた4枚組ライナーノーツアルバム、
— かまぼこ☆八葉祭 (@kamabokotikuwa) 2017年12月10日
タイトルが「希望」はともかく他三枚が
「欲望」「野望」「絶望」なの
乙女ゲーのアルバム名として
どう考えてもおかしいはずなのに
ネオロマンサー各位が特に動揺もなく受け入れてることよ
お世話になってるフォロワーさんの指摘ですが今度作詞曲が出るそうです。
まぁなんていうか遙かなる時空の中でシリーズは大半が拗らせ男子ばっかりなので大丈夫大丈夫と盛大に笑っています。
そもそもネオロマンスは乙女ゲームなのに初めての主人公にとっての王道的相手役のキャラソンが「絶望の挽歌」だったりするから。
冒頭が「もっと抉り出せ」だからね!!!!
よ聞くと恨みつらみだから超びっくりする。中の人もネタにしまくってる。
ゲームやってても「やばいなこの人(褒めてる)」ってなるから。小日向かなでとみょがさんの因縁大好きです。
遙かでも風葬の荒野とか結構あの、タイトルだけ見ると「!?」ってなったりするからね。よくあることですね。ネオロマンスだもの。
話ぶっとんだので戻します。
遠くで鳴る雷。蜜蜂の羽音と雷の音。作品における「この世界は音楽に満ち溢れている」という描写。自然であり、作り出された音である【音楽】を外に連れ出していく塵を思うと、二重どころか三重にも何重にも見えますね。
この作品の表紙デザインも若草が描かれていて、ぱっと見てる限りではとても「音楽コンクールの群像劇」には思えないです。それも含めて「自然体」である塵と、自然である音楽と、いろんなものを込めているのではないかなと。
「世界は音楽で満ち溢れている」。
私の好きなゲーム・金色のコルダにおける音楽の妖精リリが言っていた言葉をこの作品でも地の文で、台詞で、たくさん表現されていて、音楽と同じようにこの作品は七色にきらめいている気がしました。
”ギフト”
ちなみに作品に触れて印象に残ったのは「主題歌ポルノグラフィティのギフト待った無し……」と思ったわけですがどうですかね!!!私あの曲すっごい好きなんですけど!
こちらはコンサートの様相。公式のものなので安心して見て欲しい。
この作品では「ギフト」という単語が何度も出てきます。
神様から与えられたもの。
神様からの「ギフト」。彼らは神様のこどもたちで、それでも神様と遊ぶためにたくさんの物を犠牲にしながら走り続けている。すごく思うところがあります。
明石であり、亜夜であり、マサルであり。才覚を持った人たちであっても嫉妬したり羨んだりたくさんの物を孕んでいるのがとてもいいしこの楽曲すごいすごい合うんですよ……私がとても好きっていうのもあるんですが、まぁ言えることは聞いてくれ……ってことで……。
横浜・淡路ロマンスポルノ’08 ~10イヤーズ ギフト~ LIVE IN AWAJISHIMA [Blu-ray]
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上記のコンサート映像がこちら。
ちなみに私の好きなHard Days,Holy Nightもよろしくお願いします。あれ2011年クリスマスコンサートだけど。こんなクソ忙しいのにクリスマスなんかやれねーよ!!という社会人の悲哀を歌った歌です。クリスマスシーズンって年末進行で真面目に死にそうになるからわかりみしかない。
ちなみにその曲は岡田准一さんと深津絵里さん主演の末っ子長男姉三人の主題歌「愛が呼ぶほうへ」のカップリング曲です。おすすめ。\♪特別なー日なのにー!!/
登場人物の生き様を思う
地に足を付きながら上を見つめる高島明石
読み進めながら思ったのは「歳を重ねれば重ねるほど高島明石に自分の心を重ねてしまう」ということ。重厚なたくさんの登場人物が登場するなかで、たくさんの「天才」がいるなかで、高島明石という人は凡人で、それでも天才たちと向き合える人です。
年齢制限のあるシニアのコンクールで年齢制限ギリギリの長老枠と揶揄される、しかも音大生ではなく、音楽に触れているとは言え「社会人」である彼はこの枠組でみたら「負け組」なのかもしれません。それでも、私はこの作品に於ける主人公の一人として、4人のコンクール出場者の中で誰が一番心重ねたかと言われたら間違いなく彼なんですよね。とても、好きです。
「ヒカルの碁」における伊角さん*13っぽさがあります。なので私の頭のなかで読み進めていた印象はCVは鈴村健一さんでした。無自覚に伊角さんの印象があったからかな。
もしくは物腰穏やかという意味合いでコルダの王崎信武氏のごとく小西克幸さん。先輩はいいぞ。かっこいいぞ。癒やされるぞ。
伊角さんとヒカルの対局はもう藤原佐為という人物を見出すためのとっても大事なシーンだしうっかり感情がのって大号泣。いいよね、名作。アニメの川上とも子さんの熱演ぷりも好き。ヒカルの碁はいいぞ。dreamのGet Overにも泣ける。
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ちはやふるでいうと太一枠。
でも太一は自分を積み重ねて沢山のスペックがあって、という部分もあるのでちょっと違うかな。新の兄弟子である村尾さんとか、千早と太一の兄弟子である坪口広史さんみを感じます。
彼をみていると広史さんの「一生懸命は、楽しいぞ」って言えるに至るまでの言葉を思い出しました。自分が頑張り続けて、あの場所に立ちたい。という音楽家としてのエゴ。「記念受験ではなく、あの場所に立つんだ」という絶対的な意思。とても美しいと思いました。
明石の文面を読んでいると蜜蜂と遠雷の天才と凡才の交互の悩みみたいなのが印象的で最終的にポルノグラフィティのギフトに行き着く。天才に「どうして」って悩むの、いいよなあ
— 甘夏※まだまだEXCITEできますかー!! (@amanatsu0312) 2017年12月8日
明石の実写化するなら誰がイメージかなあと20~30代の俳優さんを思い浮かべるたびに滾々と考えています。たくさんの俳優さんがいるけれど、 悩むなあ。
明石に関して思うのは、金色のコルダ2加地葵*14の要素が彼にはあるんだよなあって話。勿論明石と加地はぜんぜん違うけれど。
頑張ればうまくいくなんて、お願いだから言わないで。
まるで、僕が頑張らなかったみたいじゃないか
コルダ2fで私が加地葵…と合掌した台詞。
ちなみになにがすごいって主人公は彼にとって「理想の音」で「こういう音を奏でたい」の象徴そのもので。自分はそこにたどり着けなくてヴィオラに転向していて。で、うまく音を奏でられなくなった彼に対しての選択肢で「頑張れ」といったらそれを言われて心が折れるんですよ。攻略不可能になるのです。
非常に感慨深い。努力の人。そう思う。自分の理想を詰めながら見据えていながら自分の理想とする音を奏でる人は、いるという幸運と不幸を孕んでいる人だと思います。
だけど、明石も、加地葵も、そしてこの後記述する奏でも、みんなそれぞれ「不幸」と思わず「音楽は素晴らしい」といえるのが、本当に美しいと思いました。
マサル・カルロス・レヴィ・アナトールという”天才”
最初に文章を読み進めていったときに思ったのは、亜夜とマサルのロマンスなのかという印象を懐き、その後すぐに打ち消されました。
マサル→亜夜は間違いなくて、そして亜夜はマサルにとっての「運命」であろうなと思います。よくも悪くもファム・ファタールそのものというか。
昔出会った少年がピアノを続けていて、そのきっかけを与えた人と再び会えるというのはロマンス満載じゃないか!と思いました。でも、マサルも亜夜も「天才」で、そして感情をのせる音楽家として、「それだけじゃない」のだなあというふうに思います。
亜夜は確かにマサルにとって「運命」そのもので、導いてくれるきっかけをくれた人で、感情として恋愛ものはあるのだろうけれど、「それだけ」じゃない。ライバルである。結構打算的な部分があって私は彼のこととてもいいな、と思います。
聖人君子じゃなくて、「演奏家」としてどういうものか、彼女を、塵を見ている。
ちなみにマサルのCVのイメージは圧倒的に柿原徹也さんでした。
最初に文章読み始めたときに「あーーーこの人なんだ、すごい違和感なくキラキラ王子様だからかなーーめっちゃカッキー!」っていう脳内イメージが繰り広げられていました。遊戯王ARC-Vでいうデニス的な声のトーンだなとか。
もしくは鳥海さんわかりやすく言うとラッキー千石である。私のわかりやすい趣味が露呈しますね。櫻井さんや石田さんもありだと思います。世代がバレる。
マサルって良くも悪くも「当て馬」感がある少女漫画で言うと「誰がどう見てもお前こっちのほうがいいだろうよ」って言われるのにも関わらずヒロインに選ばれない系な空気感を持っていますよね。
でも、この作品における彼は、また同時に彼が感情を向ける亜夜は「恋愛感情」だけで突き動かされているわけではなくて。彼はあくまでもプロのデュエリスト音楽家、ピアニストになるわけで(ナチュラルに間違えてたので訂正してお詫び致します)これから羽化を遂げる蝶なんですよね。才能の塊。沢山の血の滲むような努力もする、けれど器用なところもある。
色んなことをいろんなように経験して、いろんなふうにまた広げていく。とても視野の広い人ですね。そして同時に自信を持っている、打算的な部分も時折見え隠れするのが彼が「勝負師」である部分があるのだろうなっていう。
塵も亜夜も才能があって、彼にも勿論あって。その中で彼が見ているものは「自分」が今どの立ち位置で、どういう状況でということを少しどこか俯瞰している部分があるということ。いろんな経験を経ながら彼がみる先は師から渡された期待。なんだろうこの言いようのないーー言いようのない、ああ、うん、そうだよなあ、感。
人懐っこい、いい人だけではなく、キラキラの王子様なだけではない、何か。
ちなみにコルダ的にいうと清麗・彩華・愁情でステータスが分けられるわけですけど、彼は彩華が全体の中では高いオールラウンダータイプなのかなと思います。ジェニファ・チャンは圧倒的彩華が強いタイプだろうな~なんて、そんなことを読み終わりながら振り返っていました(笑)
また、この作品の中で一番しっかり「師匠」との関係が描かれている人だと思います。師匠を越えていける存在が師匠にとって一番嬉しいという描写がある通りで、彼は師匠の関係を師匠の元妻である三枝子を通して「重ねられている部分」がどこかしらあり、けれどそれを「違う」ものとして一蹴できる部分があります。
コンクールにおける技能や人に魅せる力、順番への考え、人付き合いに対しての距離の置き方。その世界に居て「Visualもいい」というところも含めて彼はだからこそちょっと俯瞰しているのかな、なんて思いました。
天才に囲まれた、奏という清涼剤
亜夜を姉のように見守り、側に居続けた「耳」の良い、環境的に言えば大変恵まれた存在でありながらその才覚がなかった人。奏という存在の立ち位置を思うと「ギフトを持った人々」の中で嫉妬とか羨望とかいろんなものがゼロではなかったなかで、それでも亜夜を通して「自分が間違いではなかった」という部分に自信を持っているところがとても美しいなと思います。
ヴァイオリニストがヴィオラに転向という話については明石の項目で紹介した加地くんを知っていたので、彼女に対しても「ああ…」と感じるものがありました。
加地くんにとって日野香穂子が理想の音であるように、彼女にとっては亜夜が彼女にしかしらない「感動」「激情」「たくさんのもの」をくれた人なのだろうと思います。
僕が音楽で挫折したのはこれで2度目なんだ。
だけど、ようやくわかった。
他のみんなと同じ形ではなくても音楽を好きだと思う心は変わらない。
音楽を愛するのに資格はいらないってね。
(金色のコルダより、加地葵の台詞)
音楽が好き。
そのはっきりとした事実が奏をより色鮮やかにしてくれているように印象を受けました。この作品は天才が多くて、その天才が天才であるためにたくさんのことを考えて悩んで作り出して行く部分もあるけれど、彼らの周りに衛星のように見守って、そばにいる人たちがいるということもまた事実で、そのうちの一人が奏なのであろうな、と私は思っています。とても魅力的な人でした。
ちなみに私の奏の声のイメージは茅野愛衣ちゃんでした。
亜夜という「音楽の女神」はファム・ファタールか
亜夜は「四月は君の嘘」*15における有馬公生と同じく「母を亡くした」ピアニストです。
CDまで出していて、オーケストラと共演していて、それでもなお、ステージで彼女を支えた母親の死亡とともにピアノが弾けなくなった、それどころかオーケストラとの演奏を逃亡してしまった存在です。
ただ、運命というものは数奇なもので、彼女は彼女でたくさんの人に支えられて、背中を押されて、そうして音楽とは切り離せない世界に居ます。
彼女にとって音楽というのは身近なものであり、雨音を聞いていればギャロップのようだとリズムを刻みーー彼女もまた、天才なのだなあというのが窺い知れる冒頭時。
面白いのはマサルとのラブロマンス(ヴァイオリン・ロマンス*16のようだと思ったのは内緒)だけじゃなくて、塵や、明石との出会いも彼女にとっては衝撃と変化を伴っているのだと感じさせる所。逆ハーレム乙女ゲーだったら選べるね!って思えなくもないのですが、何というか「恋愛」だけじゃなくて、音楽を通した「ライバル」「絆」みたいなものを感じさせるのが面白いなと思います。
このブログでは度々「ファム・ファタル(運命の女)」という言葉を使っていますが、私が亜夜に感じたのは「マサルにとって亜夜はファム・ファタルなのかもしれないけれど、亜夜にとっての運命は【風間塵】なのだろうなあ」ってこと。
ファム・ファタル=運命の女、破滅を導く女とされていますが、サロメ*17とか、マタ・ハリ*18とか。中国四大美女として名高い楊貴妃*19とか貂蝉*20もそうなのかな。じゃあ妲己*21ちゃんもか。
というか、うっかり調べたらマタ・ハリが韓国ミュージカルであったことを今知ったし、作ったのがDEATH NOTEの楽曲作ってるフランク・ワイルドホーンだし、日本でもそれが2月に公演されるらしい*22
うわーーーめっちゃ見たいぞーーーなんだってー!!!(顔覆い)
加藤和樹君おるやんかとべ様*23じゃん……。とかなんかこう、色々ふるえている。
話それすぎててあれなので話戻しますね。
とにかく、割りと肯定的に私は「ファム・ファタル」を使っていますが、変革をくれる存在、劇薬にもなるし良い方向にもくれる、毒となるか薬となるか、の存在としてこのブログでは称しています。
彼女における描写は結構神々しいものが多くて「音楽の女神」と言われたりしています。見かけについての描写は突出して「美人!」「かわいい!」とかはマサルに比べてないものの(マサルは「王子様」「キラキラ」と結構作中描写が多い)彼女はピアノの前に立ったら一気に周りを飲み込んでしまうタイプの人なんだなと思います。しかし最初に音楽の女神って出てきた瞬間に「君は小日向かなでのMFを所有してるのか……」と思いました。どういうこっちゃという方は金色のコルダ3をプレイしてみよう。もしくは検索かけてみよう。
ふわふわしている、というかどこかおぼつかない、浮世離れした部分があるのも事実で(まぁこれも風間塵とくらべてみたらそんなことはないのですが)そんな彼女が地に足をつけて見上げ続けている明石にとって「アイドル」という存在。どこかこの世にいて、この世にいない、でも憧れ続けている存在だという描写は見ていたら胸のあたりがじんわりしました。
以前草なぎ剛さんが72時間ホンネテレビで「もうアイドルって年齢じゃないよね?」という問いかけに対して「自分の心をときめかせてくれる人が年齢問わずアイドルなんじゃないかな」と答えていたのが印象的で、そのとおりだなと思う部分がありました。
アイドルってなんだろう。
私はアイドルを「偶像」と称することは否定しないですし、ただの普通の男の子、女の子だった人が「偶像」になろうとして自分のたくさんの「普通の人」の部分を切り落として、偶像として注ぎ続けている部分、ジタバタしているのにさもキラキラなだけで居る部分。そのほの暗さを孕みながらも視線をそらせない「何か」があるというのは「アイドル」という象徴的なものなのかもしれないなあと最近思っています。
だから、明石の称した「彼女は自分にとって今もアイドルなんだ」というのは前述した草彅さんの「胸をときめかせてくれる人」なのだろうな、とかね。
亜夜がセレクション前半はふわりふわりとした部分がありながら風間塵と出会い、交流し、自分の中にあった扉を否応なしに彼からぶち破られて「おいで」って引っ張り上げられて見た彼の音楽性に羨み、自分が見ないふりをしてきた部分をさらけ出された描写を思い起こすたびに「見たくないものを見る」という自問自答を繰り返すピアニスト、ソリスト、音楽家の自問自答を考えさせられました。
歴史的に見て音楽家も小説家も「めんどくせーー!!もっとポジティブに生きてくれ!!!なんかもうわっかんね!ってノリでいきようぜイエーーー!うえ~い!」と枠の外の人間である私からすれば思う部分も結構あるんですけど、そういうアーティスティックな人たちは自分の経験や感情から身を切るような思いで作品を編み出していきます。
身を切って、色々試行錯誤して前の日に書いたものを全部塗りつぶして、を積み重ねて積み重ねて作り上げていく。その苦悩苦痛は尋常たるものじゃないだろうなあ。
そういう先人たちに差し出されたものを読み、考え、自分なりの解釈を加えて考えていく。考えて考えて作り上げていって、横からもっとすごいものを見せつけられて、絶望して苦悩して。
亜夜はなんとなくギフトをするりと受け取ってきて、コンクールから離れたとしても音楽からは離れられなかった存在です。彼女は彼女で天性のなにかを持っていて、「持て余した」わけではないけれど、逃げ出した重圧を常に周りから向けられている。
個人的に好きなのは風間塵とのシーンでも、マサルとのシーンでもなく、お手洗いでの女子二人の言葉を聞いた上で考えて、そこでようやく自分の立ち位置に気づき、自分が「どうありたい」かに行き着くまでの過程です。
亜夜が決して強いわけでもなければ弱くもない、パーフェクトなわけでもなければ一人で立てないわけでもない。
そのことを踏まえて読み込んでいくと、亜夜が明石からしてみれば「アイドル」で「けれど女の子」で「ピアニスト」というトライアングルの中でバランスを綱渡りするように保っているというのが伺えます。
風間塵によって才能がどんどん花開いていく。
次のステージに伸ばしていく。あっという間に最初とは全く違う音を奏でられる、「どこまで先に行ってしまうのだろう」と畏れすら抱かれる存在になる。「遠くにいってしまう」と思われながら、彼女は彼女としてある。なんというか、非常に、落ちた天才、10年たてば天才も凡人と言われるなかで、少なからずこの作品のコンクールにいった人々は彼女を「天才の帰還」(これ評された瞬間に恩田陸がスターウォーズめっちゃ好きだなと思いました。ジェダイかな?と)とも言われていたし、誰もが彼女を評価しただろうなーと。
また話が小日向かなで(金色のコルダ3ヒロイン)に戻ってしまうのですが、彼女もまた自分のトラウマ(自分が「手を抜こうか?」とコンクール相手に声をかけた結果プライドを傷つけてしまい、結果的に拒絶されそのことによって天才と称されていたものが落ちていく)があり、そのトラウマは全く亜夜とは違うものがあります。公正(君嘘)もまたトラウマ的に弾けないわけですけれど。
彼らは三者三様、それぞれに踏み出していって、それぞれに表現していって、それぞれの道が華やかに、涼やかに、それでいて土臭く、必死こいて一番星を目指していくのだろうなあと、なんだか色んな作品を見たからこそ感じました。それぞれ違ってそれぞれいい。
亜夜は人間で、天才で、それでいて、不安定な”若者”で。たくさんのことを積み重ねて自分にしか無い才覚を表現していく存在になっていく。
「音楽の女神」ミューズ、最近ではラブライブ!でのグループ名「μ's」と一緒ですね。ミュージックのミューズ、略してミューミュー*24たる存在と周りに称されながら、ぼろぼろと明石と共感覚のごとく泣き、そして笑い合うシーンがコンクールの演奏から外れた部分に居る「聞き手」として立っている彼女らしさがあって、鉄壁が剥がれ落ちた、ガラスのような綺麗な音が読んでいてしました。語彙力が足りない!!(笑)
風間塵という「ギフト」そのもののような人
センセーショナルな存在。遠雷ではなく、稲妻そのものだと思います。
けれど、あくまでも彼はナチュラルなんですよね。自然そのもので、けれどその存在が毒にも薬にもなる。「劇薬」「厄災」ともなれる存在であるのが風間塵です。
文章を読んでいると若々しい「少年」であるわけで。彼はあくまでもマイペースで、ナチュラルで、でも「人間らしさ」と「天使」の間みたいなかんじがします。電波というか、何考えてるのかさっぱりわからないというか。
ちなみに読んでいた中での私の中でのCVは村瀬歩くんでした。男の子なんだけど女の子みたいに高い声!最近だと八代拓くんとかでもいけそうだなあというのは明らかにええ、間違いなくアイドルマスターsideMのせいですね。翼っぽさがちょっとあるなって思いました。
コルダでいうところの志水くんぽさと、また同時にどこか先生に教わったものが影響しているという意味で天宮ぽさもあるなと思いました。
そのお陰でホフマン先生がどうやってもCV堀内賢雄さんのアレクセイ・ジューコフになっていくから本当自分で落ち着け……落ち着くんだ……ってなりました。
アレクセイ・ジューコフに関してはマジで天音学園編で「こいつ…!!」ってなった覚えしか無い。
あまみーは人形感もあるので全然違うわけですけれど、何か、どこか「この世あらざるもの」みたいな恐怖感を最初三枝子同様私はいだきました。うまいこと恩田陸の掌の上で転がされてますね笑
ずいずいずっころばしを編曲したり、フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンを月光からそのまま持ち込んだりとトリッキーさと、彼の中にあるこことそこがつながるのか!みたいなわくわくは読み進めていくうちに彼という人がまた不思議と私の中で作られていきます。
私の印象というか、小説を読んだ感想としては、風間塵という人は≒遊城十代*25ぽさがあるなあと思いました。
彼という存在によって皆が影響を受け、変わっていく。「青春そのもの」と称された遊城十代…うっ尊い(語彙力が突然なくなるオタク)。
彼という人間がいることで世界が色を変えていく。彼自身もいろんなものを変わっていく。毒となるか薬となるか…の違いも含めても、彼が与える「衝撃」と「ギフトと突き合わせる自分自身」を見ていると彼自身が鏡のような部分もあるな……とかそんなかんじを覚えます。
この作品が青春群像ものであり、主要人物がコンクール参加者4人であると同時に三枝子たちでもあることを考えるとこう……こう……誰か一人の存在が周囲に影響を与えて、またそれが余波のように、さざなみのようにどんどん広がっていく、末広がりになっていく。というのは、とてもいいなと思いました。
一番最後のモノローグのホフマンとの彼の内心のやりとりはもうなんか思うところしかない。「先生」というなつき方がいいなあと思うのと同時に彼は一陣の風になって、また次の場所へ花を咲かせる蜜蜂として飛んで行くのだろうなあとか。そんなあれでそれ。
後心を否応なしに引っ張り出して揺さぶっていくという意味で本当とんでもねえ存在だな!!って思いました(笑)人間心の闇を抱えたり見せたくない部分とか蓋をしているわけで、だからこそちょっと心が霧に隠れていたりして、なあなあがうまいこと言っているわけです。
それを引剥して、見たくないもの感じたくないものを突きつけていくってそれなんてペルソナ4での自問自答。我は汝…汝は我……まぁそれとはベクトル違うんですけど、こう、感情を表に出していくっていうことへの恐怖感とかを含めると三枝子の彼に対する嫌悪感っていうのは分からなくもない。でもそこから彼に魅了されていくのは一種ハーメルンの笛吹き男とかぽさがあるなと思います。
作品における「~~っぽい」っていうのってそういう作り手からすると「自分は自分のオリジナリティを持って作っているので」ということであまり好かれるものではないということは承知の上なのですが、何かと比べるとかっていうよりも同じようにみんな悩み苦しみもがき影響を与え、変わったり、変えられたりするという意味では物語から受ける刺激というか、自分が「好き」と感じるもののポイントって同じなのかもな、っていう次第です。
皆違って皆いい。そのうえで「これすっごい好きだからこっちも好きだった……どっちも好き……楽しい……」ってなるばかりです。好きが広がっていく。楽しいです。
「リーディングライブ」について
いわゆる「朗読劇」ですね。今回は「リーディングオーケストラ」だけど。
”朗読” [名](スル)
声に出して読み上げること。特に、詩歌や文章などをその内容をくみとり、感情をこめて読み上げること。
「詩を朗読する」
(デジタル大辞林より引用)
最近のA.B.C-Zで見ると五関晃一さんが「ALISA MIZUKI-VINGT-CINQ ANS Reading Concert Vol.1『25HEART▽』~少女は伝説になった~」に出演されましたし、ABC座では塚田僚一さんのワンシーンで本を朗読するシーンがありました。
戸塚祥太さんに至っては朗読劇が題材になっているドラマ「この声をきみに」にもご出演されていましたね。
朗読劇っていうとどちらかというと普段マイクの前に立ち、台本を読むということを生業にしている「声優」さんたちで見ることが多いです。
かくいう私もリーディングライブとかドラマCDは非常に好きでして、多分普通のお芝居より朗読劇を見ることのほうが多いと思います。回数として。ネオロマンスを始めとした作品イベントではその場で「生」の芝居が見れるということで朗読劇が見られることが多いってのもあるけれど。
その作品イベントにおける、「声」だけで、ときにアドリブを交え、ときに役として自分のもった感情を表現していく。
それがとても私は大好きです。
ちょっと前ですけど、IM*26が展開していた「停電少女と羽蟲のオーケストラ」*27「Are you Alice?*28」をお勧めさせてほしい。
アリスモチーフと言ったら「アユアリ」もしくは「ハトアリ」ってイメージがあります。
声優さんのすごさを感じる「設定」「イラスト」があれど「声」だけで話を作っていく凄さみたいなのを感じたのを未だに記憶にあります。
そして、アクションを頭の中でイメージする、という意味で「音」だけでここまでの表現をするってすごいなあって思ったんですよね。ヴァイスクロイツとかも好きでした。時代だ…(笑)
【──まだ、アイツに…光、見せてやってねぇ…】◆ドラマCDシリーズ「停電少女と羽蟲のオーケストラ」愛蔵盤企画・燈火!! ◆ https://t.co/o8Npu9DqT5
— IM HappinessParty!! (@IM_10th) 2017年12月19日
暗闇セカイ に 光 あれ#teidenlove pic.twitter.com/qsYeJ3koa5
D3パブリッシャーがやった「天魔の銀翼~敵は本能寺にあり~」とか両日みたのを思い出しました。
オジサマ専科はもはやキャストが代表取締役ばっかりの株主総会感がめっちゃありました。知ってるこの人知ってるこっちも知ってる。しれっとオーキド博士いるじゃんとか中尾隆聖さんしれっとバイバイキーンいうたぞ……とか、あの、絶対円盤にならないからやりたい放題でした。まぁ主催がドン・マッコウ氏だから仕方ない。とかいって調べてたら現在進行形でイベントしてるらしい。やだすごく…気になります…。
朗読劇っていうと、ここ近年で一気にそのお名前を世の中に知らしめた、藤沢文翁さん*30という演出家さんのお芝居でいうなら私は山寺宏一さんと柳家花緑師匠がやられた「ヒプナゴギア」という朗読劇がとても好きで、視覚と聴覚、そして嗅覚(香りをとても使うお芝居でした)で楽しむという朗読劇の中でもちょっと色の違ったお芝居だったのを今でも覚えています。
初演も再演もいってきたのは懐かしい思い出。SOUND THEATRE面白いのでまた行きたいなあ。HYPNAGOGIAに関しては初演も再演も本当面白かったです。演出の仕方が全く違うから、その違いも含めて楽しい。
SOUND THEATREの他にもシアトリカル・ライブ*31もやっていらっしゃって、そっちも面白そう。私はSOUND THEATREしか見たことがないんですがシアトリカルライブも雰囲気が全然違って、オリジナルの世界観でたくさんの物を作り上げている感じがします。
シアトリカルライブ第4弾「THE BLACK PRINCE」(Blu-ray Disc)
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DVDで今度出るらしい。やだーーみたいーー!!気になるー!!
「声」を中心に勝負する世界。表現の仕方が普段のお芝居とは全く異なってくる。作り込んで作り込んで、自分の中に登場人物を描いて、周りとそれを共有して表に出す。
普段のお芝居とは異なるこのお芝居ではありますが、私は昨年ひたすら「橋本くん声の仕事して……」と言ってきました。このブログで、Twitterで、いろんなところで一体何度「ボイスオーバーの仕事してくんないかなあ」と言ってきたことか。
大阪城ホールで影ナレしてくれた瞬間「ひええええええええええ」ってめっちゃ湧きました。正直本当黄色い声とか通り越して持ってたペンライト落とすのではぐらいの驚きがありました。たくさんの声優とA.B.C-Zのハイブリッドファンはいると思うのですが本当腰抜かすかと思ったぐらい嬉しかった一人に確実に私もカウントされます。
ゆえに、今回の発表を聞いたときに「本気か……えっ本当なの……えっ?本気…?本当に?喜んでいいんだよね?嘘じゃないよね?」と大混乱して、最終的にオッシャキターー!!!と大きなガッツポーズでした。
しかも周りから「おい!!!!よかったなあおい!!!」って各所から言われました。ありがとうそしてありがとう!!*32
ちなみに朗読劇で気になるのだと「Danza」plus「COPPERS」。非常に……非常に気になります……。オノ・ナツメさんの世界観って面白いなあと思うのですが「リストランテ・パラディーゾ」というアニメもね……とても…気になるんだ…
何にしても原作を読んだ上で思ったことがつらつらといっぱいあって、そのうえで、きっと朗読劇の時に見るものは全然違う何かになるのだろうけれど、橋本良亮という「役者」がこの「風間塵」という役に出会えたことが、作品の風間塵がみんなに与えたギフトのように彼自身にとってもいい影響になって欲しいし、才覚の開花のための水やりになって欲しいなあ。そんな風に願ったのが最初の気持ちです。
だってやったことがないものを、どんな状況とは言え「やろう」ってなったのはありがたいです。
朗読劇、「声」で勝負するものをやってみて欲しい。何であったって「試してみて欲しい」という気持ちがあったので、仕事が決まって、すごくすごく嬉しかったし、そういう意味で「いつか、この経験を糧として進んだ先に藤沢さん(前述した劇作家さん)とかとやれたらいいなあ」なんてほこほこした気持ちで受け取っていました。やろうとするという気持ちが一番です。
なんにしても楽しい、素敵なものでいて欲しい。
あまりに発表が急すぎだし、本人たちすら今知ったレベル*33だとはいうけれど、聞いてて楽しかった、想像以上だった、ワクワクした、こんな解釈するんだー、こう演じるんだ!みたいな、私にとっての出会いもあったらいいなあ。
見て見ないと何も分からん!とも思っているので期待しています。
J's倶楽部のゲストできていた斉藤壮馬くん、梶裕貴くんの朗読劇を検索したら某動画で読売新聞の編集手帳を声優さんが読んでいるものを聞けました。
プロってすげえ(マサラタウン「かがくのちからってすげー!」って言ってる人風にどうぞ)
文章を読む、というだけでも、その文字の中で読んでいく中で感じるものがある。
彼らの本職である「本業」を目の当たりにするたびに心が掴まれて揺さぶられる何かを感じます。
その人その人による「個」である声を、どんなふうに表現するのか。そんな魅力が出るのも、朗読劇や声という仕事の魅力なのではないかな、と思います。
「私の頭の中の消しゴム」が良い例なのですけれど*34、やり方次第、演じる人次第でどんなに「同じ役」でもそこに「特色」がでて、同じ台詞、同じシーンなのに全く違うように感じられるという部分は「演劇」という面で同じなのだと私は思います。
声優さんというのは「声」が商売道具です。
「声」だけで状況を彷彿と思い浮かばせていく仕事。アニメーションや映画の吹き替えになれば出てくる人々の表情空気感を汲み取ってその「尺」の中でリップシンクさせて自分の中で開花させていく。
ここで非常に興味深い記事を見てもらいたいのですが。
アニメーションでの声優さんの芝居についてなのですが、たった一言の「応援しているよ」をどう表現するのかでも優しく言うのか、冷ややかにいうのか、同情的にいうのか、熱情的にいうのかでもぜんぜん違う。
でもこの筆者の方が言うようにこのキャラクターがいったのは視聴者に投げかける「(死んでいたとわかっていても)応援しているよ」なのであって、「相手が亡くなっていることを喜んだ浅ましさと自己嫌悪に悩んでいる中でも」全部を甘受するっていう甘い誘惑、蠱惑的な言い方にも聞こえるし、一緒にほの暗い世界に突き落とされているようにも思える。響けユーフォニアムは私は視聴していない作品でしたがこのシーンだけ見て「こっわ・・」って思わず声が出ました。女子高生だろうとなんだろうと女は女で、女の悪い部分と良い部分を孕みながら突きつけているというか。
はー声優さんってすごいな、っていう、そんなこんな。
早口で滑舌が良い、も確かに声優さんの「すごさ」だと思います。聞き取りやすい、もしかり。そこに上乗せされる、「表現」の部分での「芝居」がアニメという形で、映画という形で、または朗読劇のように「想像力を刺激するもの」の中にあるのだと思うのです。朗読劇は声で勝負をするけれど、目の前で「その人」を見ることもできる。表情、声、動き。普通の舞台ともアニメともちょっと違うものだけれど、やっぱり魅力的なもの、だと思います。
そんな気持ちで舞台始まる前に考えていて、受け止めていて、要するにワクワクしていたわけです。
だって推しがどんな状況とはいえ、自分が好きな、多分アイドルというお仕事をしている中でほとんど関わることがないだろうな、と思っていた仕事に関わってくれたこと、その原作が面白かったこと、に期待しないなんてもったいないないだろ!というね。そんなかんじです。
朗読劇+オーケストラの話
朗読劇に関しては前述した通り。
私は元々二次元沼でチャプチャプというか、沼じゃなくて健康ランドで温泉めぐりしていたような感じなんですが、その中でオーケストラも揃えての朗読劇だと金色のコルダのオーケストラでもれなく一緒にやったのを見に行ったりとか(今でも室屋先生の曲聞けたのは本当に貴重な経験をしたなと思ってる)。
もう是非見てもらいたいのはステラ・コンサートなんですけど。ゲームの主題歌であるJOYFULをコンサートで演奏しています。
ただまぁステコンの特徴は圧倒的に「作中に出てきた楽曲+ミニドラマ」なので、曲、コンサートのほうが強いです。何よりすごいのはキャラクターソングのアレンジでクラシック仕様にしたものなんですけれど。これがすごいんですわ。「ああ、こうやって音楽ってアレンジ一つでどうにでもなるんだな」って思った次第。
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ちなみにキャラソンでクラシックアレンジしたものだと各メンバーの楽曲を「プレイヤーズ・サイド」として作り変えたものも是非聞いて欲しい。
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コルダ何がすごいって、各キャラクターの演奏担当者が豪華すぎることですよね。室屋先生じゃないですか……って当時もザワザワしてたら室屋先生、ポルノグラフィティでもやってたというし。
昔ネオロマのライブでも普通にいらっしゃって演奏してるの聞いた時「やっべー!!」ってなったのを思い出します。
聞いてたら「なにこれお化け?」って真顔になりました。詳しくないのにやっぱすげえと震えている。
これに併せて話をしなくてはならない大変さをしみじみ感じます。
「下手くそに弾く(スキルを上げた状態の演奏をするので)のも難しい」ってアンサンブルのインタビューでもいっていたのを思い出します。
ちなみに星奏学院祭でも演奏家さんたちがきていらっしゃるので毎度毎度本当「なるほどわからん…」ってネオロマ金かけすぎやろ…と震えています。
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何のブログかそろそろわからなくなってきた。ので、このへん割愛します。長すぎ案件申し訳ない。
最近だと昨年星の王子さまを朗読劇とオーケストラ組み合わせたもので蒼井翔太くんがやられていましたね。
チケット倍率44倍*35とかいう嘘みたいな本当の話。なにそれこわい。
今年はハムレットがあるそうなので非常にみたいところ。うっかりチケットをとったぞー!!(笑)
なんかみてたらこっちも作中でお歌を歌うらしく、なんだなんだ結構続いているなと一人でニヤニヤしています。
リーディングオーケストラ「蜜蜂と遠雷」
www.reading-mitsubachitoenrai.com
「コトダマの音楽会」とありますが、副題つけなくてもいいのでは…とか思ったのは内緒です(笑)
「~@@~」というサブ見出しに思いついたのはトニセンが劇団演技者。でやってた「室温~夜の音楽~」ですかね。懐かしい。
スタッフ・キャスト
音楽監督:千住明
構成台本:モトイキシゲキ
演出・振付:藤林美沙/元生茂樹
【出演】
風間 塵:橋本良亮(A.B.C-Z)
栄伝亜夜:家入レオ
高島明石:1/5(金)後日発表/1月6,27日ビッケブランカ/1月28日中川晃教
管弦楽:東京@東京フィルハーモニー交響楽団/大阪@大阪交響楽団
指揮者:澤村杏太朗
ピアノ:川田健太郎/西本夏生
音楽監督の千住明氏
調べてみた所、個人的にはちびまる子ちゃんの映画の楽曲を担当されていたのが一覧的に印象的でした。他の作品はWikiをみながら「へー!」ってなりました。直近だと追憶も担当されていたのが驚き。
アニメの「バッテリー」というと友人が軒並みに震えていた(畠中祐ファンや木村良平ファンが友人が多いので)のが印象的でした。
「バッテリー」の朗読劇について友人からどうだったのかと聞いたら間接的ながらも超絶泣けた、芝居の入り込み方が尋常じゃなかった、聞いてて泣ける芝居だったという大絶賛だったので個人的に非常に関心しかない。バッテリーはちなみに漫画も好きです。
構成・演出のモトイキシゲキ氏
演出/構成を担当したモトイキシゲキ氏については全く存じ上げなかったのですが「探偵ナイトスクープ」の方なのだとか。
しかし探偵ナイトスクープ見てなかったんだよなあ残念。
検索かけてみるとA.B.C-Zの個人がやっているお芝居の演出では結構一緒に組むことが多いようです。
直近だと、河合郁人さんの「音楽喜劇「のど自慢」~上を向いて歩こう~」、五関晃一さんの冒頭であげたリーディングライブ等。もともとはドラマ畑の方だったようですが、ドラマ→演劇→リーディングと様々なことを手がけている様子。
橋本くんに関してで言うと「音楽劇『ルードウィヒ・B〜ベートーヴェン 歓喜のうた〜』」*36でご一緒だった様子。これはモトイキシゲキ氏だけではなく、今作における多くのスタッフ・キャストでも然りの様子。音楽監督の千住明さんもそうらしい。
この当時の感想について、私はインターネットを探し回ったんですけどあんまり出てこなくてですね。取り敢えず「音楽劇」ということはミュージカルということはさらりと触れてわかったのですが、手塚治虫の作品はもともとミュージカルに向いているものが多いので(リボンの騎士とか本人宝塚出身だから、宝塚歌劇団イメージしているのではって話ありますよね)へえ~って思いました。手塚治虫の作品といえばドストエフスキーの「罪と罰」のアレンジが面白くて興味深いです。話が逸れている…。
取り敢えず演出家さんとしての評価で言うと今のところ批判的なものが多いのかな、というのが印象。何分のど自慢にも五関さんのリーライにも言っていないので人づてな以上「どうなるのか」という関心が非常に強いです。いってみないとわからない。見てみないとわからない。
家入レオさん
亜夜を演じる家入レオさんはトリコの主題歌を歌っていた方ですね。
ドラゴンボール改も歌っていたことにびっくりした。
舞台挨拶のコメントがとてもしっかりしていたので個人的に非常に今回の亜夜という役の解釈が楽しみになっているお方の一人です。
私は歌を歌っていて、栄伝亜夜はピアノを弾いている。
私は身体を鳴らしていて、栄伝亜夜はピアノという楽器を響かせている。
違うようで同じ。音楽と共に呼吸してる。
「蜜蜂と遠雷」を読んだ時、すぐに亜夜が大好きになりました。
音楽を気取らずに楽しんでいるその姿こそ、音楽が望んだ音楽の姿だと思ったから。私もはじめての朗読劇ですが、思い切り楽しみたいです。
歌手の印象が強かったのですが、今回はリーディングに初挑戦とのこと。ただ、もともとお芝居はちょこちょことやっていたようです。
原作をすでに12月7日の段階で読み終わり、亜夜という役に対してどう入れ込むのか興味深い。”音楽が望んだ音楽の姿”は作中でも触れられています。音楽とは気取らない。音楽とは人を幸せにするもの。塵との音楽を介してのやり取りが朗読劇で、家入レオさんの中でどう編み出されていくのか、楽しみです。
ちなみにご自身の楽曲の中でさらっと聞いた中では「君がくれた夏」がとても個人的に好みでした。
橋本良亮君
「へええドラマやるんだ」から「あー行きます」って決断に至るきっかけに至った人。わかりやすく言うと私の応援している人です。
今作品における「座長」を務めるわけですが彼がどのように見て、どのように感じているのか非常に私は興味深く今回について感じています。
彼はこの朗読劇の発表に対しての記者発表会にて以下のようにコメント。
朗読劇は、初めてのチャレンジです。
そして、今回はオーケストラの演奏で、歌も歌います。
新年早々に新しい企画に取り組むことになり、いい年を迎えられそうです!印象に残るリーディング・コンサートにしたいです。
(同上)
また橋本は同作について「稽古期間が2日だけというのを聞かされて」と告白。
さらに「この仕事をいただいたのが2週間前なんです、僕。遅くない!? マネージャーさん、遅くない!? って。びっくりしましたね。頑張ります」と意気込む。
そもそもこの発表があった段階で知ったのが2週間目、急すぎるという話を聞いたので、記者発表時にはまだ読み切っていないのかな、っていう印象です。
キャラクター掘り下げも何もあったもんじゃない急ピッチで仕上げなければならない状況下で、どういうふうに役作りをするのか、どういうふうにキャラクターを自分の中に入れ込むのか、そしてどう表現するのか。
朗読劇は初となるわけですが、普通の芝居とは何もかもが違う、勝負すべきところが変わってくるなかで「何をどう作るのか」「何をソリッドにして、何を加えるのか」という意味で興味深いです。
何にしても私は彼に対して朗読劇を「してみてほしい」という気持ちがあっただけに、私はファンの一人として「よっしゃー滑舌鍛えて良いところバリバリ見せてくれー!!」ってなっていました。
「ラジオドラマ」を隔月でラジオコーナー「A.B.C-Z 今夜はJ's倶楽部」で短編であろうとも、小さくとも、「人に聞かせる」ということを形にしている、経験しているので、その経験を活かしてほしいな、というのが聞く前の現在の状況です。
「蜜蜂と遠雷」は分厚いし読むの大変だし、漢字読めないに定評がある橋本くんですが、恩田陸のガンガン文字を通して入ってくる鳴り響く音楽たちの世界に浸ってみてほしいし、感じてほしいと思っています。
「風間塵」という役はイノセントそのものの要素が強いです。
素に入ってくる。心に滑り込んできて、その心の扉をこじ開けてしまう。「見ないで」「聞かないで」と見ざる言わざる聞かざるを無視して滑り込んでしまうから、感情の放出に喜ぶ人と嫌悪を抱く人が二分すると原作にて表現されています。
それをどう演じるのか。
彼の、彼だけの風間塵はどういう形になるのか?
できれば「偶像」として、ではなく。「演者」として、色眼鏡なしで、彼だからできる、誰だけの「塵」を生み出して、寄り添って、作り上げたものを見たいし、評価できたらいいな。
そんな気持ちでキャスト発表後、情報を追いかけました。
しかしそれにしても驚きは下記URLにあった話なんですけど。
全体稽古が2日間しかないということに正直びっくりしています。
どういうことなの……大丈夫なの……という不安とひやひやと心が揺さぶられまくっている限りです。
今作における初挑戦の人の確率が高い中で、お互いの呼吸・間合いを合わせるという意味で朗読劇というものに関しどういう風に考えているのか…とか、そんなことを不安と楽しみと、いろんなものに挟まれていました。それぞれのスケジュール上とはいえ難しいだろうな、と。
ただまぁ、一方で、橋本くんに関して言うと、
朗読劇という初の試みに、橋本は「全然緊張してません!」と言いつつ、「緊張してますよそれは。僕も初めてなんですよ」と苦笑。
「Youtubeとか……あ、言っちゃった。動画とか見てたんですけど、こういう感じか」と、自分で予習を重ねていることを明かした。
と、言っていたので、正直「朗読劇」で検索したのか何で検索してるのかとても気になるばかりです。
すげーぞ!っていう意味で推奨したいのはBLOOD+の朗読劇。円盤からも伝わるビリビリ感。
まぁこれは本業の方が、本業である作品を、劇作家の方「藤沢文翁」氏が関わっている作品なのでベクトルが違うんですが。いやマジですげーなって予告編でも思います。すごい。
どんなものが橋本くんにとって「予習」になったのか、どういうふうに、何を、どうお見こむのか…………。その具体的な「予習」を何でしたのかとても気になる所です。
個人的には朗読劇というジャンルの難しさを感じて、自分の中で「次はああしよう」「もっとこれが出来たかもしれない」っていう悔しさが生まれてほしいのと、それと同時に「でもこんなこともできた」「こんな風に楽しみを見つけられた」っていうものがあったらいいなと思います。
ただ原稿を読むだけではない世界へようこそ。そしてその世界を楽しいと思ってくれたら、難しいと思ってくれたら、もっとやってやる!ってなってくれたら。そうだったらいいなあ、なんてことを思ってます。まぁこの作品をまだ実際にどんなふうになるのかが分からないからこそ、気になるんですけど。どんな作品になるのかな。
ビッケブランカ氏
また、ビッケブランカ氏も同じく舞台初挑戦ということです。
今回の作品、元々音楽家の人たちが多いようです。
普段のビッケブランカ氏がどんなことをしているのか知らない中で、調べてみたら「あっ私この人のディズニーカバー聞いたことあるわ」と驚いた。
男性でLet it Goを歌うってすごいなって単純にすごい素直に思ったんですけど、編曲含めてかっこいい!1曲目で彼をひっさげてくるのすごい!という素人極まりないことを思いました。
歌声とお話されるときのトーンの違いみたいなのを楽しめそうな方ですね。
お芝居そのものも初ということですが、温和な、礼儀正しく、けれどどこか暗い部分と明るい部分が光と影を抱きしめたままのごとく持っている明石をどう演じるのか……。
ちなみにご本人の作品の曲なら何が好きかな~と思って検索してみたら「Slave of Love」がとても好みでした。
曲調がリズムに乗りやすいし、とても好み。聞き馴染みのするかんじ。QUEENのフレディ・マーキュリー好きなんだろうか、って印象だったんですが調べてみたら影響受けたって書かれていたので声質的にもきっとハマっていたんでしょうね。私はとてもこの80年代洋楽っぽいかんじ好きだな~と思いました。
ということでSlave of LoveはGoogle play musicのCM曲でもある様子。
ところで余談だしもはや何も関係ないだろっていわれそうなかんじですけど、さっきのThank you Disney、三浦大知くんも歌ってるのでよろしくお願いします。「星に願いを」歌ってるよ!
でも個人的に三浦大知くんので「かっけえ……かっけえ……すき…」ってなったのは愛を感じて(Can You Feel The Love Tonight)を推したい。名曲にさらにアレンジ加わって印象もかわるのがいい。人によって形が変わるっていうのは「カバー」の魅力だと思います。
木村優一氏
今作における「マサル」という天才肌の王子様を演じるのが木村さん。
カラオケバトルにも出ていたりといろいろな形で自分の声を届ける男性ソプラニスタです。
ソプラニスタだから当たり前なんですけど聞いた第一声「声の高さすげええええ」でした(笑)地声がどういうお声をしているのか、お芝居としてはどうなのか…などは調べてみた所あんまり引っかからなかったからどういうものなのか…。
1月に出演させて頂く「蜜蜂と遠雷」の原作読んでいます📖どの登場人物にも感情移入してしまいます。#蜜蜂と遠雷 #恩田陸 #舞台 #コンサート #音楽家 #music #本 #book https://t.co/12MYKiZeUW pic.twitter.com/lCsGyQWhPS
— 木村優一 (@yksopranista) 2017年12月10日
色んな形で感情移入して「王子様」と言われながらも虎視眈々とコンクールという戦いの場でトップを取るということをきちんと見据えてそこで自分を見失っていないマサルという人を、どんなふうに描き出すのか……。
朴璐美さん
まぁ何より一番びっくりしたのは朴ロ美さんがここにいたことですけれどね。
朴ロ美さん声優業の面でお見かけすることがやっぱりとっても多くて「ここにも!あっお世話になってます!」みたいな気持ちになる声オタですどうも。
某ときめきメモリアルGirls Sideでも大変お世話になりました。
マイネリーベにもお世話になりました。エドワード・エルリックがやっぱり代表作になるのかな。
「少年役は女性声優がやる」というイメージは正直彼女やくまいもとこさんのお陰で未だにあったりします。今回はストーリーテラーを担当。
彼女の朗読劇検索かけてたら「電車男」(映画・山田孝之/ドラマ・伊藤淳史)の朗読劇をやっていらっしゃって、しかもその主役だったことを知って「えっ……めっちゃみたい…」って今更ながらに思っています。ちなみに電車男の主題歌のサンボマスターはいいぞ。世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!
ひええ…(語彙力の低下)
後SOUND THEATREでもMermaid Bloodでご出演。
こちらも円盤になってないのが残念……。
ちなみに朴さんのお歌で何が好きかというと前にブログでいったハガレンのエドワード・エルリックの曲がおすすめです。
後はBLEACHの日番谷冬獅郎によるいきものがかりHANABIカバーもすごく「すとん」と落ちてくるかんじで聞き馴染みがあって良いと思います。
今回どんな登場人物になるのかワクワクですね。
湖月わたるさん
調べたら河合さんが出た音楽劇ののど自慢でもご出演されていた様子。
宮澤佐江ちゃんや風間俊介くんが出ていた地球ゴージャスの「クザリアーナの翼」*37にご出演されていました。
ベルばらのアンドレ役他いろんなものを演じて来られた方です。
今作では、前述した朴璐美さんと同じくストーリーテラーとして登場。
物語の読み手が二人いるってどういう状況なのかあまりイメージがわかないのですが(ジョジョでいうならナレーションは大川透さん!みたいなかんじな印象なので)(説明があれすぎる)朴璐美さんとの呼吸の合わせ方も楽しみ。
音楽
東京フィルハーモニー交響楽団が管弦楽として参加。それを聞いた瞬間に「なんだって…」とびっくりしました。
東京フィルハーモニー交響楽団の楽曲が朗読劇でどう彩られるのか。音楽作品で音楽を実際に聞けるというのは贅沢なことこの上ないですよね。
大阪だと大阪交響楽団が担当。
「演奏家」で表現が変わる、というお話をこの作品では度々出てくるわけですが「プロのオケが一緒にやる」シーンを、彼らも一緒に作ると思うと嬉しいし、例えば塵との演奏の時、亜夜のときときっと少しだけ演奏が変えてくると思っているので(作中でちょっと音が変わるって描写あったし)そのへんの変化も自分の中で気づけたらいいな。
今回の朗読劇に対して
今作の朗読劇の前に、恩田陸氏のインタビューで気になるものがあったので掘り起こしてみました。
林:映画化の話があると聞きましたけど、難しいですよね。この作品は、文学の勝利だと思うんですが。
恩田:話はいただいているんですけどね。実際に鳴らしちゃうと、音が決まっちゃうじゃないですか。読者にいろんな音を頭の中で鳴らしてもらうという意味で、小説でしかできないことをやったつもりです。
(上記URLより引用)
映画化と、今回の朗読劇は違うのも承知のうえですけれど、そもそもこの朗読劇のホームページが出来たのが「17.11.30」(公式サイト)で、ここから怒涛のように流れ込んでいったのを見ると、どういう基準でどういう風に許可をとっていったのかとっても不思議です。
音が決まっている、というポイントでCDにも「春と修羅」がないのを見ると徹底しているなと思います。自分のイメージと他人のイメージの合致のしなさは小説の実写化だと特にあると思います。漫画とかみたいにもう「イメージ」がちゃんとあるものとはまた違うというか。もちろん漫画もイメージしたときの大変さはあると思いますが。
それでも「やる」と決めた上で、恩田陸氏は作詞までしているわけで。意気込みというか「怒涛のスピードでトントン拍子で広がっている」というような印象です。
ということで、1月5日から。どんなふうになるのかな。素敵なものだといいな。
見終わったら感想また上げたいと思います。
今回の朗読劇ではできれば「俳優さん」として全員を見られたらいいなあ……なんて思いつつ!
脚注
*2:ドラマ愛の詩 六番目の小夜子 | NHK名作選(動画他)
*3:劇団ひまわりに所属している俳優・声優さん。またお芝居やってくれないかとひっそり期待している。代表作色々あるけれど私はネオアンジェリークのロシュがすごく好き
*5:セキヤヒサシ名義で作詞。
*6:恩田陸『蜜蜂と遠雷』<特設ページ> - 幻冬舎plus
*7:ジュビロ磐田的な意味で。親会社がヤマハ発動機だからっていうあれでそれ。
*8:
「蜜蜂と遠雷」の表紙絵展示 浜松、イラストレーター作品展|静岡新聞アットエス
*9:「一万年と二千年前から愛してる」で有名ですね。アニソンとして知ってる人も多いと思う。カラオケランキング常連。
*10:いわゆる朗読劇をCDにしたもの
*11:金色のコルダ3 ガイドブック 上、金色のコルダ3 ガイドブック 下
*12:ミツバチと花のパートナーシップ 一般社団法人 日本養蜂協会
*13:主人公のヒカルより4つ上。院生1位の成績を誇り、周囲から期待の新星と言われながらも、精神面の脆さから何度もプロ試験を落ち続け、ヒカルが院生になった年に院生でいられる最後の年を迎えた崖っぷちの最年長の院生。温和で誠実な気質で年長のため、皆からも碁以外でもいろいろと頼りにされている、作中でたくさんの「天才」たちとともに切磋琢磨しながら、傷つき、悩み、自分と向き合ってさらに強くなれる、作中でも重要な鍵を握る人物。まさかの人気投票で藤原佐為を押さえて1位に成り上がった人。
【ヒカルの碁】伊角さんってなんでそこまで人気だったのだろうか?
によると、”実際のプロ棋士好きなキャラはって聞いたらみんな伊角さんって答えた”なんていう発言もあったらしい。
*14:CV宮野真守。途中から参加となった追加キャラなのにその印象がぶち抜けている。
正直彼が「ひのさーーーーん!!」って言うたびに主人公=日野香穂子だと改めて知れる。デフォ名をこんなに大々的にいう人あんまりいないなって個人的には思う。表にあまり出さないけれど、いろんなことを抱えている人だと思う。
また、実写は2016年に山﨑賢人、広瀬すずで映画になっている。
*16:金色のコルダにおける「このコンクールで出会った同じ楽器の演奏者同士が心惹かれ合い、恋に落ちる」という伝説。愛の挨拶が特に突出して重要なキーになってます。
*17:オスカー・ワイルドによる戯曲。その後、オペラにもなっておりそちらが大成功になっているのでそちらのほうが印象に残っている人が多いかもしれない。日本は最初に「舞姫」の森鴎外が翻訳。ユダヤの王・エロドは兄である王を殺し、妃を自分のものにした。妃の娘である王女サロメに魅せられて、いやらしい目を彼女に向ける。一方でサロメは、預言者ヨカナーンに恋をするが、預言者はこれを拒否。最終的に預言者の首を王によって撥ねさせ、これに口付けるという話。ヤンデレの塊か。
*18:フランスのパリを中心に活躍したオランダ人の踊り子。第一次世界大戦中にスパイ容疑でフランスに捕らえられ、有罪判決を受けて処刑された。ソシャゲー・FGOでもおなじみ
*19:中国の美女といえばこの人。玄宗皇帝が寵愛しすぎたために安史の乱を引き起こしたと伝えられたため、傾国の美女と呼ばれる。蜀の生まれらしい。何それ楽しい。参考文献:楊貴妃(ようきひ)とはどんな人?玄宗皇帝を夢中にさせた世界三大美女 | はじめての三国志
*20:三国志演義に出てくる人。実在したかどうかは定かではないけれど人気が高い。絶世の美女で、歌舞に優れていた。司徒・王允のもとで実の娘同然に育てられる。董卓の専横を憂う王允のため、董卓と呂布に近づいて「連環の計」を仕掛け、見事に二人の仲を裂くことに成功する。三国志の創作系ではおなじみ。
*21:封神演義のラスボス。蘇妲己ちゃん。フジリュー版ではマジ結局勝てないまま終わったのを思い出す。殷最後の后。帝辛に寵愛され、妲己のいうことなら、帝辛は何でも聞いた。師涓に新淫の声・北鄙の舞・靡靡の楽を作らせた。賦税を厚くして鹿台に銭をたくわえ、鉅橋に粟を満たし、狗馬・奇物を収めて宮室いっぱいにした。沙丘の苑台を拡張して、野獣蜚鳥をその中に置いた。鬼神をあなどり、沙丘に大勢の者を集めて楽しみ戯れた。酒をそそいで池とし、肉を掛けて林とし(酒池肉林)、男女を裸にして互いに追いかけさせ、長夜の飲をするという、マジ正直やべえ人だと思う。色んな意味ですごい。
*24:スカーレッドライダーゼクスのカズキ語録から抜粋
*26:CDレーベル。二宮愛(個人ホームページ./Twitterが展開していた。独特な世界観とキャラクター設定で展開するドラマに定評がありました
*27:CDレーベル「IM(アイム)」作品のひとつ。人間が瞳から光(=視力)を失った世界。人間は光を灯す存在「蛍」と出会い、支えあうように生きていく。主人公の「灰羽」は彼の相棒「ネム」という蛍とともに生きているが、ネムは蛍でありながら光を灯すことの出来ない(停電)状態。彼らと、彼らの出会う人々と、その世界についての和風ファンタジーな物語。主人公の灰羽が盲目であるという設定で、「灰羽と同じく、視覚的情報を得ることが出来ない聞いている側」が考えながら聞けるという意味でも面白いと思うのです。
ノベライズ展開もしているが、一迅社で色々問題が起きているのも事実としてあります→「停電少女と羽蟲のオーケストラ」作者が怒りのツイート 2年前に一迅社に原稿送るも何もなし
*28:通称アユアリ。不思議の国に迷い込んだ少年は、自分の名前も過去も知らなかったが、チェシャ猫に「アリス」と呼ばれ、それに反応してしまったために「白ウサギを殺すためのゲーム」に参加する破目になってしまう。常識が一切通じない世界で、アリスはゲームに巻き込まれていく。「不思議の国のアリス」をモチーフに展開するダークファンタジー系。ちなみにオトメイトでゲームにもなっている→ゲーム公式 内容については安定のオトメイトなのでお察しください。
*29:TWOFIVEが展開するドラマCDシリーズ。「優雅なオジサマたちが華やかな世界にアナタをエスコートする」という内容。起用されている声優さんが「この声知ってる!!」とか「ダンディ代表格」とかのマジでベテラン声優(吹き替え・アニメ面でもね)たちばかりで正直衝撃しかない。ブライトさんの鈴置さんが来た時は衝撃しかなかった。ちなみに1シリーズ3本ずつで展開しますが、その内容も個性豊か。チーム洋画班(東地さん、運昇さん、江原さん)が来た時友達と大いに盛り上がった。ただしこのシリーズに関しては、ドラマCDの中ではいわゆる「女性向け」(いわゆる胸キュンワードの連続)のドラマCDでダミヘなので「くすぐったいわ!!!」ってなるかもしれない……笑。 Vol6のCDのサンプル視聴はこちら
*31:シアトリカル・ライブ | Theatrical-Live 公式サイト / シアトリカル・ライブ (@Theatrical_Live) | Twitter
*32:タイガーアンドバニーよりスカイハイさんの名言
*33:「朗読劇出ます」という内容に対して、発表後すぐ彼は翌日のブログでそんなことを言っていました。
*34:男女二人で行われる朗読劇。演じ手によっておなじ役でも子供っぽかったり、大人っぽかったり、様々。またその演じ手も声優だけではなく鈴木亮平氏やのんさんを始めマルチに色んな人で試している印象
*35:10 代〜30 代を対象に、チケット倍率 44 倍を記録し、すぐに再演の運びとなった 「第1弾 星の王子さま(初演1月・再演7月調布市グリーンホール)」 朗読劇×オーケストラ第2弾 「ハムレット」|キョードー東京 より引用。嘘だろバーニィ