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【東京・茅場町】バターロール専門店「PARKER-HOUSE- BUTTER ROLL」

 東京茅場町に昨年11月、新しくオープンしたバターロール専門店。「飲食店で働き続ける中これといった達成感もなく不甲斐なさを感じていたアラサー男子3人がオープンしたお店」という何とも言えぬ謳い文句がPR TIMESグルメのリリース*1に書かれていて、どういうこっちゃと気になっていたのもあり行ってきました。

 お店の名前は「パーカーハウス・バターロール」と読むそうです。ロールパンと食パンというのは形が違うだけなのは人形町にあるペリカンさん等で把握していたのですが、ひたすら「バターロール」だけをやるということに惹かれました。

 食事パンとしてロールパンとサラダを組み合わせても美味しいし、焼き立てロールパンを食べるのも美味しいですよね!という気持ちを込めてあれやこれやと書いて行きます。

 

 

PARKER-HOUSE- BUTTER ROLLというお店

 お店を経営しているのは株式会社ボネリート(東京都港区 代表取締役:佐藤 広志)という会社。茅場町駅を出てからすぐそこにあります。

 もともとPARKER-HOUSE BUTTER ROLLを立ち上げたのは前述に書いた通りの”アラサー男子三人組”ということでした。解説が何とも哀愁漂っているのですが、もともと飲食店で勤務されていたお三方が、製パン業務0体験の中チャレンジし、お店を構えているというのは何ともすごいことですね。

悩む頭に浮かんだのが「誰のために作るのか?」という飲食業の原点。「食べてくれる人の笑顔のために」を合言葉に3人で一心に考え、独特の食感と豊かな風味が楽しめるパーカーハウスバターロールだけのバターロールが生まれました。

(リリースより)

 食品・飲食業界における人手不足がある一方で、やっぱり「食べたい!」と思う人達へ提供したいと思える気持ちから突き動かされていくというのは良いですよね。昨今高級食パンブームがまだ続いているように感じますが、その前はコッペパンがブームだったし、色んな「専門店」が台頭してきて、街のベーカリーも一緒になっていろんな形で多種多様に「選ぶ楽しさ」があるというのは、1消費者として有り難いです。切磋琢磨、良いパンを作っていってもらえたらいいな。

 

外観

 お店は野村不動産が展開している「GEMS茅場町」の一階にありました。このGEMS茅場町、ビル全体がグルメタワーになっているらしく、他の階を見てもずらりと並ぶ食品・飲食店が印象的。

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お店の外観

 黒っぽいお店の外観ですが、ガラス張りになっているのでお店がどんな雰囲気なのか見やすいのが良いですね。

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色んなお店が並ぶ1Fにありました

 パン屋さんは「飲食」というよりも「食品」という立ち位置なので、1階にあることが多いんだろうな~とか勝手に思ってました。

 

内観

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内観

 お店は自分でトングとトレイを持ち、選んでいくスタイル。平台にずらりと並ぶロールパン、惣菜パン、菓子パンの種類は10種類前後ということでしたが、焼きたての良い香りがぶわーっと広がってきます。

 厨房が見える形になっているので、スタッフさん(”アラサー男子”な皆さん)が手際よくパンを作っていらっしゃる姿が見えました。

 また、イートイン(カフェ)スペースは、レジ横の細道をまっすぐ行ったところにあります。ちょっとした隠れ家気分ですね(笑)

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イートインスペース



アイテムについて

 パーカーハウスバターロールの特徴についてはリリースやお店のホームページにも書かれていました。

 

パーカーハウスバターロールバターロールの最大の特長は、きめ細やかな口当たりととろけるような口どけの良さ。

純天然のアルカリイオン水を使うことで、小麦のうま味を引き出しつつ独特の食感を生み出しています。一般的に弱アルカリ性の水は、扱い難く成形しづらい生地になるため、製パンに向かないと言われています。

しかし何度も失敗を重ねた末に独自の製法を確立。小麦の中心部のみを使ったカナダ産の最高級小麦粉や国産のバターなど厳選した素材に、熟成させた発酵種や湯種を活用し、これまでにない食感と素材の風味が際立つ唯一無二のバターロールを完成させました。

 箇条書きにすると(1)アルカリイオン水 (2)カナダ産小麦 (3)国産バター (4)発酵種・湯種 ――を使用しているということ。

 日本とやり取りする小麦というとアメリカ産小麦・カナダ産・オーストラリア産が多いというのは先日学んだので*2ちょっと知っている名前が来て嬉しいです(笑)

 発酵種はポーリッシュ種を用い、低温長時間発酵でのパンづくりをされています。三日間をかけて生地を作り上げた後、オーブンで焼成しバターを塗るという作りです。加えて、北海道産小麦を使用した湯種を組み合わせているのがお店の特徴。パンの大きさは横が5cm、縦が6.5cm。結構おおぶりです。

 焼きたてのタイミングで行ったので、丁度パンがずらりと並ぶ頃合いでした。

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ずらりと並ぶパンたち

並んでいるものはバターロールも勿論なのですが、バターロール生地をアレンジして作られたフレンチトースト(ブリュレ)や、サンドイッチなど。バリエーションが豊かでした。

 最近流行りのマリオッツォもありました。マリトッツォはブリオッシュで挟んでいるので「マリトッツォ」とは名乗っていなかったのですが「多分これは間違いなくマリトッツォ意識してる……!」とも気になったり。

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北海道あずきと自家製サワーホイップ

ということで、色々食べてみた感想になります。

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買ってみました(イートインで食べたもの)

バターロール 「プレーン」「レーズン」「Wショコラ」

 お店のメインとなるアイテム。「プレーン」「レーズン」「Wショコラ」の3タイプ。それぞれ価格帯も違うんですが、焼きたてのつやっつや感とほわっとバターの香りが店中に漂っているのが何とも言えずテンションが上りますね。

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レーズン

 溶かしたバターを表面に焼き上がって直ぐに塗っている分、香りがよりバターで、しかもしっとりつやつや。表面がカリッとしているけれど、口にほろりと溶けていきます。凄い勢いで消えます。

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明らかにプレーンが一番量が多かったです

 思わず買ってイートインを食べた後にもう一度プレーン買いました。もってかえって暖かさがおちついてから食べても美味しいですが、もう一度トースターで温めてたべたほうが……私はすきです…。

 レーズンはプレーン生地にしっとりレーズンが組み合わさった、ほんのりとしたレーズンの甘みが際立つロールパン。レーズンとくるみは……大体パンに合うから…という自論なのですが、シンプルながらも香りがこれまたプレーンとは違って、しかも中に入っているレーズンのしっとりが相まって柔らかさを感じます。

 

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Wショコラ

 Wショコラは生地にカカオを混ぜ、さらにチョコチップも加わった、色合いもチョコレート色で香りもチョコレートの「チョコレートのパン」。食事パンというよりもおやつパンのイメージで食べるのがおすすめで、箱で買ってバレンタインのギフトにするのもありだな~と感じました。同じ甘さでもレーズンとはまた違った美味しさがありました。

クレームブリュレトースト

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クレームブリュレトースト

専用に作った食パン(今後食パンも展開されるっぽい)を一晩アパレイユに漬け込んで焼き上げてカスタードクリームを絞ったまさにクレームブリュレのパン。プリンのようにとろっとした食感と、カラメルの香ばしい香り、組み合わせて食べた時の甘さとほろ苦さの相性がすごい好きなお味でした。コーヒーを合わせてオーダーしていたのですが、モーニングに頼んで正解でした。焼き立てはやっぱり何でも美味しい……。

そもそもお店にこう――舟形で並んでいるの見たら、つられて買いませんか。私は買います。

 

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並んでいるの見たら一目惚れして買っていました

 

ちなみに此方の食パンについては要予約システムで買うことが出来るみたいです。

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食パンも食べたい!!!

食パンを買うなら事前予約してお願いするのが良さそうですね。買いに走ってみたい所……。

ラム酒香る大人のメロンパンバターロール

此方はバターロールの生地にラム酒+アールグレイを加えたビス生地をトッピングして焼き上げた「メロンパン」

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ラム酒香る大人のメロンパンバターロール

メロンパン、メロンが入っているからメロンパンというわけではないですが(実際メロン入っているのもありますが)、バターロールメロンパンといわれると「なるほど……!?」とちょっとびっくりしました。

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ラム酒が本当に香る

食べてみるとビス生地がちゃんとほろっとしているのと、ラム酒が想像以上にしっかり入っていました。ただ、「お酒です!!」が強すぎないようにアールグレイと調和させて程よい甘さでパンを引き立たせる形になっていました。ロールパンのしっとりとした味わいとの相性も好きです。友人が「もう一個…買えばよかった……」と秒で食べきってました。

 

ローストベーコンのBATバーガー

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ローストベーコンのBATバーガー

見た目が!!!すごい!!好み!!!と思って買いました。此方のお店のハンバーガー(惣菜パン?)はスライダーよりは大きく、ハンバーガーよりは少しこぶりめのサイズが特徴的。なので色々買えるな~とも思いました。

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BATバーガー

BATとはベーコン、アボカド、トマトのバーガーということです。BLTばっかり食べるから「なるほど気づかなかった」ともなりました…。

 バンズの表面にのっているのはオーツ麦。サンドされている炙りベーコンの分厚さがテンションがあがります。さらに、チーズの焦げ目が食欲をソソってきます。アボカド、チーズ、という組み合わせはそりゃあ……そりゃあ好きでしょうよ。ぺろっと食べれてしまったアイテムです。おかわり!!(笑)

 

コーヒーについて

 イートインで行っているコーヒーにもどうやらこだわりがあるらしく、加えて此方のお店ではサブスクも行っていました。コーヒーは自分でボタンを押して入れるスタイル。信頼関係で成り立っているんだなぁとも感じます。

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機械があり、セルフで行うスタイル

コーヒー、とても飲みやすくてほっとするお味でした。クレームブリュレトーストやメロンパン、レーズンロールやショコラロールとの相性が特に良かったです。

 

全体を通して

 茅場町というオフィス街にお店を構えているということもあり、朝から多くの人がやって来ているのだなぁと感じられるお店でした。並ぶパンがどんどんはけていくところを見るのも楽しかったです。じっくりとあれもこれもこっちも…と買おうとすると後ろからの圧もあるので(並んでいるだけですが)、購入するものは先に色んなサイトとかで吟味しておくと良いかもな~と思います。でもどれもこれも美味しかったので、また行きたいお店です。ごちそうさまでした!

 

店舗概要

住所:〒104-0033 東京都中央区新川1-1-7 GEMS茅場町1F

電話番号:03-6262-8484

営業時間:平日7:30~19:00、土曜日9:00~17:00

定休日:日曜日、祝祭日

席数:イートイン30席 ※全席禁煙

アクセス:東京メトロ東西線日比谷線茅場町」駅 4b出口より徒歩2 分

URL:https://parker-house-butter-roll.business.site/

instaglam:https://www.instagram.com/parker_house_butter_roll/

おすすめ:バターロール3種(食べ比べると良いかと!)

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