柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

【オシゴトガタリVol.35】”布施明”という熟成しながら進化する音楽

前回のオシゴトガタリから気を抜けばあっという間に月日が過ぎ去ってしまい、5月も半ばになってしまいした。えっもうすぐ今年も下半期になるの!?

ということで、すっごくお久しぶりなのですが「オシゴトガタリ」をのんびりと進めさせていただいていきます。

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今回のオシゴトガタリは、先日からちょいちょいお話しておりましたがまっぷぅさんから「布施明」さんについて。私の知っている世界が完全に「仮面ライダー響鬼の人」や「星野源さんがニセアキラしてたような……?!」のふわっふわの状態なのであれこれ教えていただきました。

 

まっぷぅさんはnoteでもたくさんの布施さんの記事を書いていらっしゃるお方で、ちょうどインターネットの海でお見かけした「推しは推せるときに推せ」というお話にウンウンと頷き、お話させていただいたことを機に今回お願いいたしました。

note.com

 

◆お話の流れでなんと布施さんのライヴにお伺いすることができました◆

amanatsu0312.hateblo.jp

 

 

 

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オシゴトガタリって何ですか?

 「オシゴトガタリ」とは、このブログの管理人が、「推し(好き・応援・大切・考察対象等マルチな意味を指す)事」をしているフォロワーだったり、友達だったり、名乗りを上げてくださった方に対してインタビューする企画です。

「無理しない」「楽しい!を人から教わる」ことを基準に行き当たりばったりで行っています。

1ミリも知らない(ミリしら)のものなら「そのもの」を教えてもらって

知っているものなら「この人はこういうところが好きなんだな!」と感じる。

それができる場所。それが「オシゴトガタリ」です。

 

布施明さんの事前情報/認識

上司と世間話をしていたときに「俺が子供の時から布施さんはやっている”大人”ってイメージの人」とのことでした。

布施明さんと布袋寅泰さんといつも字面が似ていてごっちゃになっていて大変申し訳無い。ただ、仮面ライダー響鬼のお歌を紅白歌合戦で歌われているのはなんとな~く覚えていて(当時仮面ライダーもそこまでがっつり見ていたタイミングではなかったのであれなんですが……)歌がうまい、時代を経ても愛されているお人、というぐらいの本当に……あの申し訳ないぐらいの知識でした。

あえて全然知らない状態からお話から、色々あれこれと聞いてみました!

 

布施明 50周年記念セルフカバー プレミアムセレクション~思いの丈すべて込め

(このジャケットがめちゃくちゃかっこよくて好きです!!!!!)

 

”洋楽ポップス歌手”として広げる世界

― まずは布施さんについて教えてください。私布施明さんに関してふんわりしているのですが、ご職業はミュージシャンで大丈夫でしょうか。

ミュージシャンで合ってます!なおご自身では自称「洋楽ポップス歌手」とおっしゃってます。

 

―洋楽ポップス歌手、初めて聞く単語です!

海外の有名曲を日本人向けに訳詞をつけたりして歌って広めることを主にされているということです。

Amazing Graceとかもその部類になるんですかね…?!クラシックなのであれかもしれませんが。YMCAとかそれになるのかな?その昔NHK天才てれびくんハッチポッチステーションでやっていたようなやつですかね。カーマは気まぐれとかスリラーとかやっていましたよね……確かゴダイゴの方がやっていたような記憶があります)

 

Karma Chameleon

Karma Chameleon

  • provided courtesy of iTunes

 

―布施さんはお歌以外もされるんでしょうか?

 「歌う」だけじゃなく作詞作曲もされるし、楽器もギター、ピッコロ、フルートなど弾けます。

(お一人でバンドできちゃうじゃん…!)

 

―作詞!ということは、訳詞もご自身でされていらっしゃるんですか?シンガーソングライターという要素もありそうですね。

最近の言葉で言うなら、シンガーソングライターと言ってもいいと思います。訳詞もご自身でされてます。

 

―なんとなく作詞家さん、作曲家さんで分かれているからこそ訳詞も別の方なのかな?と思っていたので意外です!

私もそう思っていました。こんなにマルチでやれる布施さん、尊敬でしかないです!

 

―布施さんの訳詞をつけたものでこれは知っておけ!というものはありますか?

外国曲に布施さんが訳詞をつけた中で比較的有名なのは「恋のサバイバル」という曲です。 ぶっちゃけ英語のオリジナルとは割とかけ離れた歌詞なんですが、直訳するよりも日本人にはスッと入る歌詞になっていて、私は大好きです。

▽原曲はこちら

恋のサバイバル

恋のサバイバル

  • グローリア・ゲイナー
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

布施さんバージョンはこちら

 (2番の強がり〜の力の入り方とサビのGo on now goの力の入れ方がニュアンス的にちょっとずつ違っていて、こういうアップテンポなのもお歌歌われるんだ…とびっくりしました(どちらかというとバラードが強いのかな、という認識だったので……)(すごい元も子もない一言なんですが、原曲も布施さんVerも歌が…うまい…)

 

―原曲を知らなかったのですが、日本語訳があることで、初めましての楽曲を聴くのにいいなあ〜!となりました。当時の音楽番組のセットの中でちゃんとブレずに力を持ってパフォーマンスこみこみで歌えるのすごいですね。

当時はそういうふうに海外の曲を日本向けにして取り入れるのが今より主流だったようです。布施さんはデビューから56年目(!)なのですが、デビュー曲もイタリアの曲に訳詞をつけたものなんですよ。ボビーソロの「君に涙とほほえみを」です。

 

【原曲】

Se piangi, se ridi

Se piangi, se ridi

  • Bobby Solo
  • ポップ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

【布施さんVer】

君に涙とほほえみを

君に涙とほほえみを

  • 布施 明
  • 演歌
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

(歌が!!!!!!!!上手い!!!!!!!!!ファルセットがすごい!!!!)(デビューレコードが「聴かせる」曲なのすごいですね。ポップ系のものがやっぱりキャッチーで入りやすいのかな?という認識だったので…。ふわっと柔らかくなるのに最後伸びやかになる「いつでも このことを 忘れないで」のパワー感!)(また、楽曲について深く掘り下げて調べていったらキャンディーズさんたちも歌っていたのですね。確かNever My Loveなどもキャンディーズは歌っていたと記憶しているので、時代柄そういったカバーが流行っていたのもうなずけます)

 

―布施さんが歌われる音楽ジャンルはポップスがやっぱり多いのでしょうか?

布施さんのお歌ですが、なんと英語版ウィキペディアにはジャンルに演歌も入っています。が、歌えるけど演歌歌手ではないです(笑)

演歌は八代亜紀さんの「舟唄」をご自身のライブで歌われたのが記録に残っています。YouTubeに残っています!また、アップテンポの曲も案外あります。特に若い時が多くて、QueenのI was born to love you などのロックも歌われていますよ。

 

舟唄

舟唄

I Was Born To Love You

I Was Born To Love You

  • クイーン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Queenといえばボヘミアン・ラプソディで一気にまた話題になっていましたが、I was born to love youは飲料CMにも使われていたりと日本人は馴染み深いものでもありますよね…!!聞いてきましたが歌があまりにも上手い。フレディ・マーキュリーの魅力とはまた違った、その上で「自分ならこういうふうにするかな」が詰まっていますね)(原曲をリスペクトした上で布施さんならこうする、が詰まっていて、真っ向勝負というか丁寧に丁寧に歌っていて「原曲を大事に」しているのが凄く伝わってきました……舟唄は女性目線の演歌を男性である布施さんが歌っていて力強さがあるのにどこか儚く表現されているのとても良いですね。)

 

布施明という「自身が楽器」のようなお人

―当時の音響環境諸々鑑みてもすごすぎて「えええ…!?」と驚いています。あまりにも正確…あまりにも聞き取りやすい…!過去の「少年よ」の紅白歌合戦の様子を映像で見たときに「歌うまいとかそういう次元飛び越えて歌声が楽器みたいに幅広いお人だ……」と感動を覚えたのですが、本当に安定感がすごいですよね…。

そう、彼自身が楽器と言っていい!音の正確さもさることながら表現力も素晴らしいのです…。ちなみに、8時だよ全員集合に出演時に歌ってもいます。

バラエティー番組もたくさん出ていて、コントにも参加されていますよ。今の布施さんからはあまり想像つかないですよね。

(バリバリ歌手なのにコントもされるの…?!!!おげんさんみたいなかんじなんですかね…?)

 

星野源さんのオマージュキャラクター「ニセ明」も公認しているとの旨が調べていたら出ていたのですが、もしかしなくてもチャーミングなお人なんですね……?

ニセ明、もちろん知ってます!

ニセ明のおかげで「君は薔薇より美しい」の知名度が上がったのでありがたい存在です。

www.youtube.com

(まさかの星野源さんの公式YouTubeアカウントで見れる落ちにびっくりしました。星野さんノリノリで何よりです。そしてファンの人たちにも好意的に見ているお方がいるの、やっぱりホッとするだろうなぁと思うばかりです)

 

チャーミングですしダンディーです。笑っていいともにも何回か出演されてますよ!

君は薔薇より美しい

君は薔薇より美しい

  • provided courtesy of iTunes

 

(布施さん=力強くて歌がうまい のイメージがあったのでバラエティ番組に出たり、それこそ8時だよ全員集合ってあの早口言葉等やるあれ…?と首傾げてます……笑)(そして笑っていいとも!という単語にテレフォンショッキングでしょうか。あまりプライベートが見えないアーティストのやり取りが見れる貴重な流れですよね!)

 

君は薔薇より美しいApple Musicで聞いてきたんですがゴダイゴとも歌っていらっしゃるんですね!上白石萌音さんもカバーしていたりと私も知ってるやつだ……!と原曲聞き直してパワフルさと他の曲とのギャップに驚いてます。シンプルな歌詞な分心にしっかり届く布施さんの歌が響きますね

そうなんです、「君は薔薇より美しい(以下君薔薇」はゴダイゴミッキー吉野さんが作曲・編曲してます。

君は薔薇より美しい

君は薔薇より美しい

  • provided courtesy of iTunes

 

音楽的なところは私も詳しくないところがあるのですが、なんでも君薔薇は途中で調子が変わるので当時としては結構歌うのが難しいと言われてたらしいです。

(なるほど通りで!セルフカバーじゃないですけど作曲家さんが歌うとまた新しい魅力が出て、それを「&」という形で世に出してくれるの嬉しいですね。調べていたら本当に多種多様な方々がこの曲をカバーされていて、そちらも改めて「違い」として楽しませてもらえているの有り難いな、と出会いに感謝しています)

 

君は薔薇より美しい

君は薔薇より美しい

  • provided courtesy of iTunes

(個人的によく「違う、そうじゃない」で見かける鈴木さんが歌っているのも印象的でした)

 

ーお仕事としては基本歌手でいらっしゃるかと思うのですが俳優業もされていらっしゃるということで……

俳優業については、1980年代から色々出ていらっしゃいます。1989年に日本に完全に戻られてから、音楽活動と遜色ないくらいにたくさん出ていたんではないでしょうか。

ハマり役は、1997年映画「ラヂオの時間」のプロデューサー役でしょうか。

 

ほんと、タバコを燻らせニヤっと笑うあの感じ、なんとも言えないのです。よかったら観てみてください。

(タイトルが三谷幸喜氏みたいだな~と思ったら本当に三谷幸喜氏でびっくりしました。コミカルなテンポで物事が進んでいく中での「八方美人」な役回りというのにも驚きましたし、そういうお仕事されるんだ!?とも意外性抜群。ラストのお歌を役柄でされるというのもいいですね。じっくり見てみたいし、一方で舞台版も見てみたい作品です)

 

一方で1987年に出てた「恋に恋して恋きぶん」っていうドラマがあるんですが、こちらではサラリーマン役で、ピンクレディーのMIEさんと共演してます。

美貌のデザイナー・高桑万里(MIE)をめぐり、その恋人や友人たちが繰り広げるラブコメディ。話数カウントはNo.11。

万里と会社員・倉沢潤一(布施明)は恋人同士。しかし万里に商品デザインを依頼した元レーサー・矢島直人(西城秀樹)が万里を口説き始める。一方、万里の友人で倉沢と同じ会社で働く平野小枝子(朝加真由美)が不倫の悩みを倉沢に相談して急接近。また矢島の店で働く柴川正樹(野々村真)は、レーサーを目指す傍ら、万里の妹・朋江(藤井一子)に心を寄せるが、朋江は杉本高志(保阪尚輝)に声を掛けられる。

ちなみにこのドラマで西城秀樹さんも出ててすごい胸熱なんですが、カラオケのあるスナックか何かにいるシーンがあって、西城秀樹が演じる役の人がシクラメンのかほり歌って、布施さん演じる役の人が西城秀樹のYMCAを歌うというなんともオツなシーンがあります。YMCA歌うのを聞いて西城秀樹に「本物今どうしてるんだろうね?」と女性に聞かせるおもしろ展開でした。

(お互いにとっての大ヒット曲を歌い合うってめちゃくちゃ楽しいやつですね…!!)

YOUNG MAN (Y.M.C.A.)

YOUNG MAN (Y.M.C.A.)

  • 西城 秀樹
  • 謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(私の中ではYMCA=その昔寺内貫太郎一家をモチーフ?にしていたCMでふっと見たことがあったなあという印象だったので、これを布施明さんがパフォーマンスとしてされるというのはどういう風になるのか気になります)

 

布施さんが学生時代、そして芸能界

―ここまで聞いていて、クオリティの高さにひたすら舌を巻くばかりなんですが…!!

すごいですよね。でも、実は音楽を本格的に始めたのは中学生の時からで、ご家族も音楽の素養がある方はいなかったそうです。しかも、デビューのきっかけは、ご友人がオーディション番組に出ることになりそれについて行ってたまたま受かってしまったから、という(笑)

(そんなジャニーズ事務所に入るきっかけみたいな話ある????????????????!)

 

―ご友人が出されなかったらご縁が結びつかなかったの驚きなんですが……?完全に音楽一家のバリバリやっていらっしゃったお人だと…。ご経歴に驚いています。

なんと違うんですよ。

むしろ家で歌ってるとお母さんに「家でそんな大声で歌うもんじゃない」と怒られたそうで、家の中はすごい静かだったそうです。本当に運命のいたずらとはこのことか、という感じなんです。しかも受かった理由は厳密には歌ではなく、ハーフっぽい見た目だったという。

私も布施さんを知って、色々知る中で驚いた部分です。お父さんが色々子供にさせたいということで家にピアノはあったらしいんですが、使われることはほとんどなかったようです。

オーディション合格の理由はもうちょっと前段があります。中学生の時に布施さんは小児性貧血にかかったそうで、それで髪の色が赤茶っぽくなり、肌の色も白っぽくて余計ハーフっぽくなってたと。元々目鼻立ちははっきりされているのでそれがなくてもハーフ感はあるかもですが。それでオーディションのプロデューサーさんが「ハーフの子がいるから彼を残そう」となったそうです。笑 人生ほんと何があるか分からないなと…。

(ジャニーさんと各タレントさんの出会いみたいな話を見ている気分になりました…そんなんある…!?)

 

―芸能界入を果たすまでのエピソードがユニークすぎて驚きました…。先程とてもチャーミングなお人だというお話を教えていただきましたが、布施さんのお人柄について教えて下さい。

布施さんの小話は色々ありますが

  • 小さい時はボーイスカウトに入っていた。 息子がプールで溺れた時の応急処置をしたがそのボーイスカウトで習ったことが活きたらしい
  • 中学時代は陸上部でハードル競技を専門にしていた
  • 小さい時から近眼で、メガネだった。 メガネ好きで、100本くらい持っている。
  • アメリカに行ったのをきっかけに料理をするようになり、ホームパーティーで振る舞うために寿司屋に1週間弟子入りして寿司の握り方を習った。はまると凝るタイプらしい。

今パッと思いつくのでこれだけあります。

(寿司…寿司!?ツッコミ入れたいというか「どういうこと!?」と掘り下げたいエピソードだらけのなかに最後の最後に突っ込まれて困惑しました。役作りとかじゃなくて完全に「凝り性」なタイプなのかもしれないですね。そして寿司を握るということはさばけるということにもつながると思うので…すごい…)

 

―先程「ピッコロやフルート、ギターなどが演奏可能」というお話でしたが、こちらはご自分でご興味持たれて始められたという形なんですか……?

ピッコロ、フルートは、転校した先の中学校で仲良くなった方に誘われてブラバンに入部して、そこで吹けそうなものを選んだらしいです。

ギターはギターで、先輩バンドで欠員が出た時に、「布施くんギター弾ける?」と聞かれて、弾けないのに「弾ける」って言って慌ててギター買って練習したらしいです。 なんかとっかかりからしてちょっと異端ですよね。

ちなみにフルート吹いてる姿は、これで見れます。  

(嘘から出たまことというか、実際にそこで弾くために練習した結果が今日に至っているのが良いですね!先輩鼻高々ですよね…)

 

布施さんを知ったきっかけ

―まっぷぅさんはTHE BEATLESがお好きな印象を強く受けますが、布施明さんを見るようになったきっかけは覚えていらっしゃいますか?

これは、忘れもしない2021年の8月14日、YouTube で見た被災地慰問の動画がきっかけでした。

youtu.be

もともと母がそこそこ布施さんを好きで、そういえば最近布施さん聴いてないな〜聴くか、とふらっとこれを見たら笑顔と歌唱力と歌詞を久慈の方向けに変えて歌うという心配りにやられました。

母はテレビで見かけると「布施さんはやっぱり上手いよねぇ」というくらいの好きなので、コンサートはまだ行ったことないです。なんなら私はもう3回行ったので私が勝ってる状態ですね(笑)

そこからはYouTubeの動画を見漁って、「え、なに、若い時こんなにかっこいいの!?」とか「今もバリバリ歌ってらっしゃるの!?」って感じで、沼に入り込んでいきました。

(動画を見て、こんなに心引っ張ってくれるお人っているんだなぁと凄く感じました。被災されたみなさんにとって、音楽が寄り添ってくれる、力になってくれるといってもまだまだしなくてはならない、立ち向かわなければならない問題も山積みかと思います。その中で、「一緒にやろう」といわんばかりの、その上で「あなた」のためのマイウェイという楽曲を選ばれている心配りにもぐっときますね。替え歌パートも当事者だったら泣く自分がいそうです)

 

ビートルズは中学生の時から今まで大好きですが、もう好きになった時には解散してたので、今まさに活動している方の大ファンになるのは実はこれが初めてです。

(過去に活動していた人を好きで”推し”とするのか、現在進行形で進んでいる人を”推し”とするのか、ちょっとずつそれぞれニュアンスが異なってくるとは思いますが、そういう意味で「今までとこれからを構築してくれる柱」であるものと、「今、一緒に歩いて行こうとしているもの」という並走感がとても素敵だなと思いました)

 

布施さんのおすすめ楽曲

―布施さんを知る際に、この曲は聞いてほしい!みたいなものはありますか?

先程のお話と前後しますが、ギターを披露されている楽曲はぜひ聞いてほしいです。若い頃だとわりかし見られるような…。

「負けちゃいけないよ」は作詞作曲とも布施さんです。

布施明ファンの方でめちゃくちゃお詳しい方がいるのですが、その方が楽曲提供についてまとめたページを共有します。(2チャンネラー感のある方ですが笑)

harumaki.blog.fc2.com

(読んできました!布施さんは布施さんだから良いと言うのもわかるし、その上でセルフカバーしてほしい気持ちも(その人のために作っているからこそどんなふうになるのか、と言う意味でも見てみたいですね)わかるなあ……とウンウン頷いてしまいました。)

 

―布施さんは「楽曲提供」とか、誰かに「作詞」とかは基本はあまりしていらっしゃらないかんじですか?

布施さんが作詞作曲されて他の方に提供してる曲、ありますよ!結構あるらしいです。

有名どころだと「カトリーヌ」「神よ」っていう曲を西城秀樹さんに提供してます。 西城秀樹さんは弟分みたいな感じで仲がよかったみたいです。

西城さんは前に「青春のポップス」という番組で司会もされてるので洋楽がお好きで歌われてると思います!(司会でありながら時々歌ってる笑)*1

 

―セルフカバーは基本的に布施さんはご自分のリリースされたものをされていらっしゃいますか?

セルフカバーは、そうですね。ご自身が歌ったものを基本的にされていますね。

布施明 50周年記念セルフカバー プレミアムセレクション ~思いの丈 すべて込め~」というアルバムは、デビューから2015年までの曲のセルフカバーが主なアルバムなので、初めて布施さんを聴く方にもおすすめのアルバムです。

 

―同じ曲でもそれぞれ声に深みが出たり、ブレスがより長くなったり強弱変わったり面白いですね〜!セルフカバーは基本デビュー周年とかで合わせて決まってる感じなんですか?

セルフカバーアルバムは↑で上げた50周年アルバムが初だと思います。

ただ、彼のライブでは過去の曲もメドレーでたくさん歌われるので、そういう意味では常々セルフカバーしてますね。

 

―何よりこのジャケット、めちゃくちゃかっこいいですね?!!!

そう、このジャケットめちゃくちゃ素敵なんです!

若かりしころの布施さんもたくさん。 ずっとイケメン。ここまで若い時から今まで素敵な人はなかなかいない!

(セルフカバーアルバム(音源)では初だけど、それより前ではいろんな形で披露されているとなるほどなるほど…ご自分の歌を常に更新しつつ、大事に歌っているというのはすごく良いですね…入り口がどこからでも、色んな曲が聞ける……!)(すごい「人生」そのものみたいなのを感じられて最高に好きです……丁寧に年を重ねられてワインみたいに成熟していかれたのだなぁ……としみじみしました。お若い頃のアイドルっぽさから、現在の渋みを持ってダンディズムや生き様を持っているお姿に月日の積み重ねを感じます…)

 

―初心者に向けた楽曲というと、どのへんがありますか?

布施明といえばこれ、という3曲を挙げるとしたら、 ①シクラメンのかほり君は薔薇より美しい ③マイウェイ でしょうか。

これ以外も、ぜひ聞いてほしいんですが(これはファン心理)、おそらく一番世間でも聴かれていて、布施さんの魅力が端的にわかるのは、これらだと思います。ただ、これらのうち特に①②は歌謡曲色が強いのですが、本当の布施さんの魅力は③をはじめとした洋楽カバーや、自作曲の歌唱にあると思っています。

 

―どの曲も布施さんとはしらず「聞いたことがある!!(ような)」というものばかりでびっくりしました。其々教えていただければと思います。まずは先程もあがっていた「マイウェイ」から。とても心地よい曲ですね。まっぷぅさんの好きなポイントはありますか?

好きなポイントは山ほどありますが、 ①歌詞 ②包容力 ③バージョンの多彩さ でしょうか。

①歌詞

もともと片桐和子さんという方の訳詞。出だしの「今船出が近づくこの時に」は元々は「今黄昏近づく人生に」だったが、布施さんが変えた。(歌い始めがまだ20代だったので、黄昏近づくはちょっと…となったらしい) これにより若い時バージョンから今まで、「過去来た道を振り返る」だけでなく「これからの未来もわたしの道を行く」感がグッと増している。

②包容力

特に2番の「愛と涙とほほえみに溢れ」のところの歌い方が優しく、笑顔で、暖かい歌声でとにかく癒される。

③バージョンの多彩さ 大きく分けて3パターンあります。

(1)レコードオリジナル<https://youtu.be/qalApOpEVFY:YouTubeへ!>

(2)マイクなしで入り途中から演奏入るライブバージョン

(基本ライブでしか見れないのと最近はもうやってない模様)

MY WAY (Live)

MY WAY (Live)

  • provided courtesy of iTunes

 

(3)(1)からの半音下げバージョン(ここは本当はもっと細分化できるらしいですが、話が終わらなくなりそうなので1つ代表的なものをあげておきます。)

代表例としては2009年の紅白歌合戦ですね。

My Way

My Way

  • 布施 明
  • ヴォーカル
  • ¥255

 

(雰囲気がどれも全然違いますね。パワーの出し方が最初からがつん、と持ってきたのかそれとも緩やかなものなのか…の違いがはっきりしているのが面白いです。個人的にマイク無しからはいる姿すごいみたい…)

 

―なるほど、「君は薔薇より美しい」「シクラメンのかほり」については如何でしょう?

ではまず「君は薔薇より美しい」から…。

君は薔薇より美しい

君は薔薇より美しい

まずこの曲の魅力はなんといっても布施さんの声、特に最後の声の伸び。 聴いていて気持ちいい。

あとはこの曲、リリースされたのが1979年なんですが、カネボウ化粧品のCMソングに使われまして、その時CMに出たのがハリウッドスターのオリビア・ハッセーさんで、布施さんとオリビアさんはこれをきっかけにお付き合いしてご結婚されるんです。*2

ご結婚後はアメリカへ行かれたので、結構キャリアの大きな転換期となったようです。

なので布施さんの人生の中でも非常に大きな一曲だと私は見ています。

 

この曲もいくつか変遷があって、

①デビュー当時のもの  (1979年紅白)

②帰国後のバージョン  (98年ドラマティックコンサートのバージョン)

③昨年リリースのジャズバージョン
 PVの布施さんが素敵かわいいイケオジなのでぜひ画像もじっくり見てください!

の3つになります。是非YouTubeで検索してみてください!

 

www.youtube.com

(JAZZバージョンは公式がYouTubeに上がっているのでぜひ!!一気に他の曲と印象が違うのが面白いです。ニセアキラから入った人からは表題曲というか「知っている知っている」でしょうが、その上で違うイメージがまた植え付けられていそうでそのへんの違いの発見も楽しそうですね。)

まずは聴き比べてみてください。 それぞれ違うの分かりますか?

②はちょっと①よりキーが低いはず。(すみません、音楽の素養がないの感覚ですが。)というのはこれはちょっと余談ですが、アメリカ時代に発声のトレーニングを受けた時に、自分の合うキーが思ってたより低いのが分かって発声方法を変えたらしいです。

個人的に驚くのは、①も今聴いても古いと感じないし、③は③で、今の布施さんの魅力がすごく伝わるところ。②はもう圧倒的歌唱力笑。

普通「馬鹿だねそんなに急ぐなんて」とか言われたら、ちょっとイラッとしませんか。笑 でも布施さんだと許せる。笑

(「なんで馬鹿って言われなきゃいけないんだよ!」ってもやっとすると言うかいらっとするというか、な部分があると思うのですが、どちらかというと「ばかだなぁ」というニュアンスが強がりというか、柔らかく歌っているからですかね、あんまり嫌味に感じないのがすごいなと感心します。)

これらのバージョン違いを聴いて感じるのは、「いい曲をそれぞれの時期の自分の声などに合わせて書き換えていく」ことができる人なんだなということ。(もちろんこれは布施さんだけでなく、編曲の方の力も大きいとは思いますが。)

前の曲をそのまま歌うことにこだわりすぎることなく、柔軟に変えていく。

その姿勢に、胸打たれます。③のPVの画像なんて、歌う姿が楽しそうすぎて、キュンとします。笑

(君は薔薇より美しい、目に見えない翼〜のところの「君は変わった」と、サビの「君は変わった」でも力の込め方というかが違っていいですよね…!最初は寄り添う感じというかポツポツ考えていたのが感情吐露みたいになってるのいいなあと(ゆえにすごい笑顔でパフォーマンスされていらっしゃるのが良いなと!常にブラッシュアップし続けているという良さもありますよね。時代に合わせて、ご自分のコンディションやパフォーマンスに合わせて臨機応変に形や色が変わっている、でもそれはベースがちゃんとあるから根幹は揺るがないというか…))(CMタイアップ曲なんですね?!キャッチーで聴きやすくて頭に残る優しい楽曲なのでタイアップしてそう〜!!と思ってたので納得しました。ご結婚からその後、ご自身の道を進んでいるのを考えるとご自身の「アーティスト」と「キャリア」、そして「人生」それぞれの転機になっているというご指摘納得します。)

ー続けて、「シクラメンのかほり」についえはどうでしょう?

これは作詞作曲は小椋佳さんによるものなのですが、 まずその小椋さんの歌詞が素晴らしい。 1、2、3番でシクラメンの色(真綿色、薄紅色、薄紫)と女性の姿を対比させつつ、 出会いと逢瀬、別れを表現しているんです。 歌詞だけ読んでも美しい。

シクラメンのかほり

シクラメンのかほり

  • 布施 明
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

そして、その歌詞の素晴らしさを最大限引き出してるのが布施さんの歌唱力です。 この曲、カラオケで歌ってみて欲しいんですけど、結構難しいんです。 特に出だしあたりのちょっと語りのような部分。

この曲はそれほどリリース当時から今まで歌い方は変えてないと思いますが、 リリース当時はギターを抱えて歌ってらっしゃるのがかっこいいです。

1975年、日本歌謡大賞を取ったあと「夜のヒットスタジオ」という番組で、お父さんと出演した時の映像がYouTubeにアップされていますが*3、 お父さんがめっちゃ似ていて微笑ましい。

(想像よりもお父様めちゃくちゃ似ていてびっくりしました。これは親子…良い親子…!)

割とファンの間で有名な話としては、布施さんはこの「シクラメンのかほり」に出会う頃は 歌手生活を休みたい、ないしは辞めたいと思っていたそうなんですね。

そこで所属事務所から「もう1曲出して売れなかったら休んでいいよ」と言われて、 出したのがこの「シクラメンのかほり」なんです。

布施さん曰く、初めてこの曲を聴いたときは「流行らない、売れるわけがないから休みは俺のものだ!」と思ったそうですが、 この曲は1975年の日本レコード大賞はじめ、その年の音楽賞を総なめにする大ヒットになったので、 結果的に布施さんはこの年と翌年は全く休めなかったという、ご本人としたらちょっと想定外な展開に行ったわけですが。

当時の流行なのかちょっとフォークっぽい雰囲気もありつつ、直近のライブではこの曲をオーケストラに合わせて歌われたり、コンサートでは必ず歌われる曲になっています。

ご自身の好き嫌いはともかく、布施さんのキャリアの中で間違いなく大きな存在の1曲だと思います。

(ダイレクトに伝わってくる歌詞と、真っ先にわかる「確かにこれはシクラメンのかほりというタイトルになるよねえ」となる気がします。歌詞がスマートで、学校の教科書とかにパッと載っていてもわかるような形だなと思います。シクラメンの色ごとに花言葉も違うのでその辺を思い出しながら、流れになっているというのも面白い。ストーリー仕立てになりつつも、振り返ったり切なさも含めて素敵な楽曲で、ファンの方々以外からも人気の楽曲なのも頷けます。)(君は薔薇より美しいがポップで明るい形なだけにシクラメンのかほりは切なさとしっとりさが良いと思うのですが、エピソードを聞いて「売れるわけない」にふふっとなりました、当時のファンの方へのマーケティングを所属事務所やレーベルは網羅してるんだなあとなんだか納得しました。それまでの多忙さを鑑みたらお休みしたかったろうな、とも思ますが、「休みたい!」と思って出した曲が多忙にさせたというのはまたなんとも言えぬ因果というか……笑 そのエピソードを知った上で聞くとまた印象が変わりますね。)

 

ー先ほど、活動拠点がアメリカというお話がありましたが現在は日本がメインなのでしょうか?

はい、今は日本オンリーなはず。 日本→アメリカ→日本、ですが、アメリカ時代も日本に出稼ぎに来る感じの仕事が多かったようです。

 

ーそういえば、布施さんは英語に関してはお話聞いている感じだとネイティブというより学ばれていったスタイルなのかな、という印象なのですが、スタート地点はどこからなのかとかわかりますか…?

布施さんは純粋な日本人なので(お父さんが滋賀、お母さんが岩手)、英語は勉強されて身につけたそうです。 元々洋楽ポップス歌手としてデビューしたので、そういうところで英語はちょっと勉強したらしいですが、最初の奥様と会ったあたりは英語はまだそこまでできなかったそうです。渡米して、音楽の勉強とともに英語も勉強されて日常会話はマスターしたみたいですよ。

お詳しいファンの方いわく、所属プロダクションを抜けたあとに干された時期もあったらしいです。(私はここは詳しくないので詳細は省きますが)

最初は渡辺プロダクションだったんですが、渡米のどさくさもあり1980年に契約が切れたのを更新しないままアメリカへ渡られています。 その後はレコードは色々なところから出されています。 日本に戻ってからは尾木プロに入られて、そのあと抜けて、今はご自身でプロダクションを立ち上げてますね。FRA音楽創舎というとこです。

79年くらいは、75年に「シクラメンのかほり」という大ヒットを出して、76年の「落ち葉が雪に」もヒットしたもののその後大きなヒットはなく落ち着いていた時期になります。 ただ前にも話した「休みたいのに休めない」状況を引きずっているので、多分けっこうスレてたんではないでしょうか笑。

 

ー国際結婚というのも当時を振り返るとすごく華やかというか、センセーショナルそうですよね…!

リビアさんとの国際結婚は、話題になったようです。 オリビアさんは「ロミオとジュリエット」がすごく日本でもヒットしたようで。 資生堂のCMというのも大きいと思います。 当時は、資生堂カネボウでCM争いがあったようです。 少しおふざけ要素もありますが、是非WEBで調べてみてもらいたいです!*4 

 

人柄としての魅力

ーこれまで、クリエイティブなところをメインにお話しいただきましたが、お人柄としてはどんな人なのでしょう?お好きなところとかありましたら是非教えてください!

人柄で好きなところ…基本全部ですが、特に挙げるとすれば謙虚で優しいところですかね… 。声優の水樹奈々さんが以前にラジオで、紅白で共演した時のイケオジエピソードを話してくださったんですが、書き起こし記事があるので引用します。

「しかも、歌声だけじゃなくてお人柄も素敵で、(ステージ)転換のときに、出演者みんなが一緒に動かないといけないシーンが何度かあったんです。そのときに布施さんがエレベーターのボタンを押して、一番先輩なのに「ほらほら、先に行きなさい。生放送だから急がないとね。レディファーストだよ、女の子が先ね~」って、私たち若手を誘導してくださって、“なんてジェントルマンなんだろ~、イケオジとはこのことよ!”って、ますますキュンとしましたね。」 

普通若手がエレベーターのボタン押して他の人が入るの待つと思うんですけど、そこを気にせず、むしろ若手に気を遣える布施さん、謙虚すぎて好き…となったエピソードです。笑

水樹奈々さん、いろんな共演者の方々のエピソードを披露されていらっしゃいますが、布施さんのお話もめちゃくちゃファンに「聞いてほしい」をピックアップしてくれていていいですね……さらっと若手を優先してくれるの嬉しいですね…!!!!かっこいい!!)

 

好きなエピソードですか。多分無限に出てきますが、あえていうから2つ。

角松敏生さんとコラボして出したアルバム「Estimado」のレコーディングで、角松さんに 「1テイク目で完璧に歌う」 「もう1テイク録っても、最初と全く同じ仕上がり」と言わしめたことがある。

www.110107.com

(ぷ、プロだ…!!!!!!)(最初から最後まで徹底して【変わらない】ぐらいのプロフェッショナルに仕上げているというのがすごい。歴が長く、しっかりと骨格ができているからこそ出来ることなのかなとも感じます)

 

②コーヒーが好きで、家に自動販売機を置いていたことがある。

しかし小銭をいれないとコーヒーが出てこない設定になっていたので、小銭がない時は札を崩しに外に出ないといけないという本末転倒なことになっていたらしい。でも小銭を見て「お、結構飲んだな」と確認するのが楽しかったともおっしゃっている。

 

ー2つめのエピソードは1とのギャップがすごいですね笑 コーヒーで自販機というのも自らドリップするというよりはお金を出して缶コーヒーを飲むスタイルというのも面白いというか……

自販機のエピソードは私も最初聞いた時「え?聞き間違い?」と思いました。笑 缶コーヒーではなくなんかコップのだったらしいですが(ミルクとか砂糖入れるか入れないかとか選べるやつ)いずれにせよ奇特ですよね笑。

 

布施さんを”推す”

ー布施さんのエピソード、お歌、俳優業とそれぞれ聞いてきましたが、まっぷぅさん的にはnoteで布施さんのエピソードや翻訳についても取り上げていますね!ご自身の布施さんを「推す」活動としてこういうのもやってる!こう言うこと考えている!と言うところありましたら是非教えて下さい〜!

「推す」活動は色々やってます。 まずはおっしゃっていただいたブログ(note)の配信です。

note.com

(此方は布施さんへの情熱を描かれたまっぷぅさんの記事。是非ご一読ください)

いくつかZINEも書いてます。

ハマって1ヶ月で最初のZINEを書いてるあたり、自分でも勢いがすごい。笑

(ZINE:いわゆる個人誌ですね!気軽にPDFとしてDL出来るとは言え、その熱量たるやすごい!)

note.com

あとは去年(2021年)の10月から、LINEのオープンチャットという機能がありまして、そこに「布施明沼倶楽部」というチャットルームを立ち上げてます。私が管理人なのですが、約35名ほど、日本各地の布施さんファンが集まってます。

twitter.com

(活動状況はTwitterなどでも垣間見ることができます。ファン同士のコミュニティが出来上がっていく姿、楽しそうでいいですね!)

コアタイムを火、木、土の20時〜21時として、毎度テーマを決めて情報や意見を交換しています。 月1回はZoom会もしてまして、思い思いに布施さんへの愛を語ってます。 メンバーの何人かとは、コンサートの前後で直接顔を合わせましたよ。

けっこう布施さんの過去の出演作などで、レコードからCD、ビデオからDVDの過渡期に出たために最近の人が気軽に見られない映像や音源がたくさんあるんですが、沼倶楽部の方には長年のファンの方も多く、デジタル化をするなどしてそういった映像や音源を共有いただく場にもなっています。

実際、私も「もう見られないだろうな」と思っていたコンサートの映像があったのですが、テレビ放映されていたビデオお持ちの方がいらっしゃり、幸いにも見ることができた、ということがありました。

 

―今後したいことはありますか?

たくさんあります。 一つは、布施さんの過去の活動がわかる資料やデータ、音源を集めて、資料館みたいなものが作れたらなあと考えています。 どこにどう作るかは色々考えないとですが…。

あとはやはり若い人に向けてさらに布施さんの良さを発信していきたいですね。

周りの興味がありそうな人に勧めたり、ブログやLINEでの発信を引き続きやっていきたいと思っています。

(最近でいうとTikTokを始めとした、SNSを通じた音楽を気楽に楽しむことが増えてきたように感じます。そういった流れで自分の親、さらにうえの世代の人たちが愛してきた布施さんの楽曲に触れて、楽しい!って思えるようになってくれたらいいですよね)

 

ー最後に、布施さんってめちゃいいぞ!楽しいぞ!を全面的にアピールしていただけますか?

布施明さんと聴いて、誰?と思ったみなさま。 まずは一曲、君は薔薇より美しいシクラメンのかほり、マイウェイあたりを聴いてみてください!

もしお好きでしたら、他の曲も聴いてみてください。楽しめる、癒されること間違いなしです。

そして布施明さんと聞いて、「昔の歌手」と思ったみなさま。 布施さん、74歳の今も現在進行形で進化しております。 ぜひ、生で一度聴いてみてください。

布施さんは圧倒的な歌唱力も持ちつつ、言葉を大切に、大切に歌われる数少ない歌い手だと思います。 一人でも多く布施さんの歌で明日を生きる力をもらう人が増えるように、一ファンとして願っています。

 

―ありがとうございました!

 

お話を聞いた上で

最初の印象が完全に「布施明さんしってる!少年よ、の人だ!」ぐらいで、本当に大変申し訳無いながらニュアンスとしては「仮面ライダーの曲歌っているめちゃうまいひと」ぐらいだったのですが、知れば知るほど熟成されたワインやブランデーのようにコクがあるお人だと印象付けられています。

少年よ

少年よ

  • 布施 明
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

どちらかというと壮大な楽曲を歌われているのかな、とか演歌よりのお人なのかな?と思っていた分(少年よ、の方向性がどちらかというとそちらだったので)良い意味で沢山のギャップを楽しめたと思います。

3つの有名曲はもちろん、そんなにバリエーションというか、違いがあるんだ!とも発見になりましたし、それぞれの聞くシチュエーションみたいなものが個人的にできました。

 

君は薔薇より美しい

君は薔薇より美しい

  • 布施 明
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

君は薔薇より美しい」は出勤時のしんどいなーとか、疲れたなぁという気持ちを鼓舞するように「そうだね私変わったからな!!!」みたいなメリハリがつくような曲でもありますし(サビのテンポが良い分、元気よく前に進むことができる曲だとも感じます)、どちらかというと朝~昼聞きたいな、とも思います。

 

シクラメンのかほり

シクラメンのかほり

  • 布施 明
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

シクラメンのかほりはしっとりしっかり聞かせるからこその夕方や夜、ちょっと一息つくときに聞きたい曲ですね。曲自体がもう文学そのものってかんじ。一冊の本を読んだような気持ちに聞くたびになります。

 

マイ・ウェイ

マイ・ウェイ

  • 布施 明
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

マイ・ウェイはどの曲ともまた違う力強さがあって、入りやすいながらもじわじわと馴染んでいくような、雨だれのような曲。浸透していく曲でもあるように感じます。

シチュエーションとしては元気がないときに聞きたいですし、自らを鼓舞する曲でもあるように感じます(君は薔薇より美しいとはまたちょっと違ったニュアンスですね)。それぞれにそれぞれの良さがあるからこそ、触れるたびに顔が変わって、色が変わって、非常に楽しませてもらっています。

 

また、このお話の前後でまっぷぅさんから布施明さんのコンサートチケットをいただくことがありまして。本当にありがたい。実際に生の歌を聞くと、びりびりとくるというか、「力強い」「繊細」「でも柔らかく包んでくれる」といろんな感情がこみ上げてくるものでした。

 

amanatsu0312.hateblo.jp

 

当初の「演歌の人なのかな」「上の世代(カセットテープやレコードを愛用している方々)が楽しまれているのかな」という印象だったものが全部ガラガラと覆されていく瞬間がたくさんあって本当に楽しかったです。

なにより、布施さんのチャーミングなお姿は本当に印象深いですし、MCトークで「そんなことも話すの?!」のびっくりさもありました。自分が知らない世界だけど、すごく素敵なもの。これに尽きる。

素敵なご縁をまっぷぅさん、ありがとうございました!!

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