柑橘パッショナート

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【東京・桜新町】小川珈琲が起こすコーヒーとのイノベーション「OGAWA COFFEE LABORATORY」

 桜新町に京都の小川珈琲がやっているコーヒーとのイノベーションできるお店があるということを聞いて行ってきました。

 いつも行くコーヒーショップの方に色々最近教えてもらっていて、興味はありつつも、「具体的にどのぐらいのものが好きかと言われると、酸味と苦味と濃さで「この…ぐらい……?」としか言えない程度」でした。だからこそ、せっかくなのでバリスタやコーヒー鑑定士の方が淹れてくださるコーヒーを飲んで、そこで選んで、知見を深めていけたらいいなと。 ということで、お店にお伺いしてきた雑感です。

 

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OGAWA COFFEE LABORATORYについて

 2020年8月にフラッグシップストアとして桜新町にオープンしたお店。京都の小川珈琲のコンセプトとして「日常的に楽しむ」ものとして提供しています。

www.oc-ogawa.co.jp

 お店で取り扱っているあコーヒーは店の中でローストするシングルオリジンの他、ブレンドも多種多様。さらに抽出方法(エスプレッソ・プワオーバー・エアロプレス)も選べるというまさに「今までやったことないけど知りたいな」みたいなスタートにぴったりなお店。常時21種類+αというのは非常に魅力的。

 最近新しく下北沢にもお店がオープンしたというニュースを聞きましたが、下北沢はより「コーヒー」を楽しむ。こちらは「コーヒーとのペアリング」なども楽しめるお店なのかなと感じている次第です。

お店の雰囲気

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シックな雰囲気

 外観はまさにラボラトリー(研究室)という名前の通り、非常にシンプルな造り。窓ガラスごしに雰囲気が伺えます。お店の中では中心でバリスタがコーヒーを淹れている様子が見えます。

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閾には文字が

 お店に入る第一歩の閾にはお店の名前が書かれていました。オシャレですね。

 内観は店内に「蔵」(コーヒー貯蔵庫)があり、ついつい目がいってしまいますね。ここでコーヒーも作られているんだなぁ……みたいなしみじみ感もあります。

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コーヒー器具

 店内には使われているコーヒー器具も販売されており、コーヒー豆だけではなく実際に始めてみたい人への一式セットにもなっています。

 レジ横にはパウンドケーキのサンプルもずらり。

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ちょうど切れそうでしたが帰り際に見たら補充されていました

 3タイプの味があり、どれもコーヒーに合いそうですね。

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一番好きそうなのは鉄板のドライフルーツでした

 イートインスペースはカウンター席とテーブル席があり、それぞれで雰囲気が違います。

 

メニューについて

 メニューはコーヒーのバリエーションが盛りだくさんな他、コーヒーを使った小川珈琲オリジナルのシグニチャードリンクといったドリンクメニューと、イートインならではのモーニングやランチ、ティータイムメニューなど「時間によって顔を変える」お店です。今回お伺いしたのはランチ~ティータイムの時間でしたが、コーヒーが目当てだったので何にするのか非常に悩みました(笑)

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メニューの一部

 具体的なメニューについてはWEBページにも記載されているのでそちらを見たほうが多分一番早いです。

 

シグニチャードリンク

 コーヒーの新体験として新しく提案している、小川珈琲バリスタによるコーヒーの新しい楽しみ方。何種類かあったのですが今回は「ブライトセンス」「ボストン」にしました。

 カウンター席特有の目の前でどんなふうにできていくのか――というパフォーマンスも含めてしてもらえるので見ていてとても楽しいです。

ブライトセンス

ふんわりとした塩味のミルクフォームが、ケニア がチュアにの持つ柑橘系の酸味を引き立てます。不思議なコンビネーションですが、コーヒーの酸味の美味しさを再確認させてくれます。

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「ブライトセンス」

 「ケニア ガチュアニ」はこの後フレンチプレスで淹れたものを頂いたのですが、酸味がしっかりしたコーヒーで、普段自分が「これ!」といって選ぶ機会がないタイプのお味だったので一足先にブライトセンスとして新しい飲み方を提案してもらえて良かったです。
 もこもこのミルクフォームは「砂糖」「塩」「ミルク」で構成されていて、甘さはあるのにどこかしょっぱさがあるお味。そのままで食べるとスイーツ感覚のようですが、コーヒーと組み合わさることでの酸味と苦味が加味され一気に飲みやすくなりました。まろやかさはあるのに、元の味を引き立てている。でも普段飲むときにどうしても「酸味が強いのがどこか苦手」なタイプである私でも飲みやすさがある。絶妙なバランスが保たれたお味でした。

 

ボストン

エスプレッソに空気をとり込んで作った、新触感のアイスドリンクと、美味
しいフォームドミルクで仕上げたフラットホワイト、2種のセットです。

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ボストン

 使っているコーヒーは「ハウスブレンド京都」。ドライフルーツのフレーバー、バランスの取れた甘さがあり、なめらかな口あたりのコーヒーだそうです。オンラインでもハウスブレンド京都は買える様子。*1

 エスプレッソにもっこもこの濾したフォームのカクテルみたいなドリンクと、此方もまろやかなエスプレッソ+ミルクの「フラットホワイト」。

 同じコーヒー同じエスプレッソを使いながら味わいがそれぞれに違うのが面白いです。温かいものと冷たいもので飲み比べることで香りのそもそもの立ち上がりの変化や、一口口に含んだ後ののどごし、舌触り、色んな所の「違い」を楽しめるお味。

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ラテアートもしてくれました

 目の前でスタッフさんがラテアートをしているところも見られて、非常に見ごたえがありました。細かい作業を一つ一つやっている姿ってついつい見てしまいますよね。

 上記のケニア ガチュアニとハウスブレンド京都でも味が全く異なっていて、それこそどこか香ばしさがあるのがハウスブレンド京都でした。実際に飲んでみて「ぜんぜん違う」「何が違うかって言われるとうまく説明できないけど、なんか違うぞ!」みたいな発見がある+その第一歩として触れやすいシグニチャードリンクにして正解でした。

 

オリジン3種類飲み比べ

此方はフレンチプレスで淹れた3種類のシングルオリジンを飲み比べられるセット。

3種類のコーヒーを体験できるセットです。それぞれの個性をダイレクトに
キャッチできるように、フレンチプレスコーヒーで提供します。

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シングルオリジンシリーズを飲み比べ
(左からケニアガチュアニ、ブラジルカンタガロ、エルサルバドルロスアルベス)

 飲めるシングルオリジンは決まっていて、ケニア ガチュアニ、エルサルバドル ロスアルベス、ブラジル カンタガロになっています。

 お店ではコーヒーがどんな特徴があるのかカードにしている他、メニューにも有るチャートで「このへんのコーヒー気になる」という部分がそれぞれ色分けされているので「このゾーンあたりのコーヒーが好きかも?」みたいな発見が出来るのが面白いところです。

 カードの裏には解説が英文/和文で両方あり、バリスタからの解説が非常にこれまた読み物として面白いです。

 先程のシグニチャードリンクで飲んだケニアガチュアニをフレンチプレスで飲むと、先程よりも酸味がダイレクトにやってきてびっくりしました。これがまた違う淹れ方で淹れてみると変わるのでしょうが……少なからず最初に飲んだときとのファーストインプレッションが大きく変わりました。

 友人の好みはエルサルバドル、私の好みはカンタガロでそれぞれに違う発見があり面白かったです。

 

淹れ方を選んで淹れてもらうコーヒー

 前述したように、こちらのお店では21種類というコーヒーが常時あり、隔週で変わっている――ということだったのですが「コーヒーといっても香り、酸味、苦味、コク、みんな違う」ということから何から手を出していいのか……ということから、スタッフのバリスタに話を伺ってみて、とりあえず試してみたかったものを、とコーヒーをエアロプレスで淹れてもらいました。

 ブルーマウンテンno1が好きなんですが、値段的な意味合いと別のお店で豆を買わせて頂いていることもあって「せっかくなら冒険しよう」ということで今回は違うものをチョイス。「パートナーズブレンド」を頂きました。

 コーヒー鑑定士の大浦さんのコメントでは「小川珈琲と繋がりの深いブラジル、グアテマラ、エリオピアノパートナーたちと一緒に作り上げたコーヒー」ということ。

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パートナーブレンド

 私がこの日飲んだコーヒーでの「一番好き!」はこのパートナーブレンドでした。香りが凄く香ばしくて、ほんのり甘くて、飲みやすいお味。ミルクを入れてラテにしてもきっと美味しいのだろうな~とも思ったのですが、エアロプレスで淹れてもらったので、よりすっきり感が出ていました。それぞれの淹れ方でみんな違いが出るのでコーヒーも奥深く、飲みながらほっと一息つく昼下がりになりました。

コーヒーショップで頼むランチメニュー

 メニューの内容はモーニングはパンを中心に、「コーヒー」と楽しむなわけですが、ランチメニューになるとこれまた少し顔を変えた、喫茶店ならではの楽しみが詰まったメニューが勢揃い。

 今回は新しく追加になったものと、喫茶店に足を運ぶと、なぜか食べたくなるよね……な2つをオーダーしました。

チキンとポルチーニ茸のマカロニグラタン

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マカロニグラタン

冬らしさがあるほっくりマカロニグラタン。見た目の華やかさも勿論ですが、コーヒーと一緒にゆったりとしたランチを楽しむのにはまさにぴったりでした。見た目のボリューム感と、じっくりゆっくりと味わいながら、コーヒーの香りやマカロニグラタンと向き合っていると自然とお腹いっぱいになっていきます。お野菜が表面にこれでもかとトッピングされていますが、まろやかさクリーミーさとの相性がよくてチキンのほろほろ口溶けから寒い日にぴったりでした。

お値段 ¥1,630 と喫茶店価格ですが、満足度も高かったです。

 

小川珈琲特製ビーフカレーライス焼き野菜添え

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色鮮やかなカレー

 コーヒーと一緒に楽しむならやっぱカレーだろうということで友人チョイスのカレー。具材が沢山で、かつカレーのルーも香ばしさがあるお味。見た目も鮮やかなんですが、コーヒーと一緒に食べるとなお美味しい。喫茶店のカレーってなぜこうも美味しいのか不思議になりますね。ほろほろとしたお肉とシャキシャキの焼いたお野菜との相性抜群で、ほっと一息つきたくなる、そんなお味でした。

 

ごちそうさまでした!

店舗概要

おすすめメニュー:コーヒー、シグニチャードリンク、グラタン等

 



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