松坂桃李くんというと「殿」*1と呼ぶ人がいたり「キング」*2と呼ぶ人がいたりといろんなオタクジャンルの人たちから愛されている俳優さんなわけですが。
そんな松坂桃李くん、2019年度の日本アカデミー賞最優秀男優賞を獲得されました。おめでとうございます!!
最優秀主演男優賞を頂きました。
— 松坂桃李 (@MToriofficial) 2020年3月6日
シムウンギョンさんも最優秀を受賞し、最優秀作品賞を「新聞記者」が受賞することができました。
決して大きな作品ではないこの作品がここまでこれたのは、公開時に観て下さり広げてくれた皆様のお陰です。
本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/CZmpiIQQmU
女優のシム・ウンギョンさんも最優秀女優賞を受賞され、と最優秀作品賞と合わせての獲得になったわけです。
今回並んだ作品たちのうち「KINGDOM(キングダム)」や「翔んで埼玉」といったエンタメ作品が並ぶなかで(もちろんこの作品もとても素敵なものでした。面白かった)、いわゆる「ギリギリのギリギリで踏み込んでいった作品」として話題だった「新聞記者」が得るっていうのはなんだか感慨深いものを感じます。
松坂桃李くんといえば……
やれANNの菅田将暉くんのところに「オフなのに自分できた」とか、ひたすら映画の番宣まるっと無視で遊戯王の話したりとか、「映画どういう話なの?」て聞かれて遊戯王の映画の話と喩えてみたりとか。あとデュエルリンクスの「オフ会してきた」とか。Youtuberとデュエルしててそれが動画に上がったりとか(流石に本人は出ていない)
こう、とても自由。そしてとても86年代ぐらいから90年年代頭ぐらいを駆け抜けていった生まれの人達に「刺さる!!!!」っていうネタを持っているお人だと思います。世代感を持っているというか、例えば同級生の人たちと話していたときに「ああ~~~~わかる~~~それハマったね!!!」って話題になるやつというか。持ちネタが多い人だと思います。
(とりあえずシンケンジャーが2007年ってことに驚かずにはいられない)
で、当方のブログには「アクセスが伸びてる順」に記事を並べているランキングがあるんですが、ここ数日トップに躍り出てくるのはこれでした。
2年前の記事なんですけど、定期的にこの記事が上に上がるわけです。
そのたびに「ああ、なんか松坂桃李くんが遊戯王ネタやったのかなぁ」とか思っていたわけですが……(笑)余談が続きすぎて「もうこれっきりだから!絶対だから!」って言い続けて更新してきたもののご本人がガシガシネタにしてくれたおかげで伸びて伸びて現在に至っています。
そんな中、不能犯、孤狼の血、蜜蜂と遠雷……あげていけばきりがないくらい素敵な作品を彩っていってくれたわけです。ドラマも映画もそしてアニメも。いろんな形でいろんなことを挑戦されているお人だと思います。
で、このANN乗り込んでいったネタから松坂桃李=遊戯王の印象が強くなり、インターネットニュースでは彼の名前が溢れ、そしてネタにされている日々が続くわけです(めちゃくちゃお硬いイベントで彼がこの話させられているのは流石に「もう!!もうやめてあげて!!!」って気持ちになりましたが)
(いちばん有名なネタにされやすい162話。「とっくにライフは0よ!」のあれでおなじみ)
そんなこんなで、松坂桃李くんご自身が昨年孤狼の血で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得、今年は新聞記者で主演男優賞で最優秀賞を獲得。なんだか感慨深い限りです。
「新聞記者」で欠かせない女優・シム・ウンギョンさん
また、今回の「最優秀作品賞」「最優秀主演男優賞」「最優秀主演女優賞」の3つを獲得したなかで、作品を彩る、「重要な役割」として色を放つシム・ウンギョンさんのことも忘れてはいけません。
シム・ウンギョンさんに関しては、私はドラマでの女優さんとしての活躍を深くは知らないながらも、触れる機会が2019年にはありました。
それがこちら。「良い子はみんなご褒美がもらえる」。
主演が堤真一さん、そしてA.B.C-Z橋本良亮くんという並びでその流れから何度か(流石に全通はしなかったけど心持ちしてもいいかなとすら思えた考えさせられる作品だった……なお時間もなければ金もなかったので断念しましたが)足を運ばせていただいた作品でした。
この作品を見ながら「何を見る」「何を感じる」「今見ているものの”本当”って何だ」「何から何までがふり、なのか」「いつからそうだと錯覚していた……?」とかぽこぽこ生まれだす疑問を年若い「サーシャ」という立ち位置で観客に困惑と動揺を一緒に連動させるかのようにまっさらな状態で動いているのが印象的でした。大阪の千秋楽で本当に泣いていらっしゃるのがとても印象的な女優さんで、だからこそ今回の「新聞記者」でもまた考えさせられるような社会派的要素プラスエンターテインメント作品というものであったのを見て「こういったカラフルではないけれどグレーで、かつどこか心に刺さっていくもの」「爽快感あふれるものではなく”考えさせられるもの”」を演じられる、そしてそれが得意な女優さんなのだろう……と思うばかりです。
最優秀主演女優賞でのコメントも印象的でした。ほろりと涙を流されながらもしっかりと前に進まれていく表情が印象的で、また、強くてかっこいい女性だなと感じます。ショートカットとドレスの組み合わせもすごいお似合いでした。好き!!!!!!ああいうの凄くいい!!!!って1人で見ながらホクホクしていました。かっこいい。
俳優を知ること、作品を知ること
作品を「知る」機会というのは色々です。
監督からいくひと。配給会社からいくひと。
俳優からいく人。ストーリーを知って興味を持つ人。
今回の「新聞記者」が、賞を取ったことでまた注目を集めて、また松坂桃李くんこんな芝居するのか~!!って驚きも含めてまた注目されたらいいなlと願うばかりです。
個人的には翔んで埼玉やキングダムも楽しかったから…ノミネートされた作品をもっともっと触れてみたいなと思うばかりです。記憶にございません!が見に行けなかったのが心残りなのでそのうち借りてみたいと思います。
*1:侍戦隊シンケンジャーの影響