今年食べたものの中で珍しいものを何か食べたかな~と振り返ったのですが「マカオ料理をそう言えば食べたな」とふと思い出しました。
というのもまぁ香港・マカオ旅行が決まっていた中で「もしかしたらマカオに行った時にマカオ料理食べられないかもしれない(過密日程過ぎて)」ということも危惧し、都内でマカオ料理食べられるところを探したら四谷にあったのでいってきた、という流れです。こちらのお店はマカオ観光局も推しているお店だったのでちょうどいいな~と、旅行にいく友達と一緒にいってきたって流れです。
数カ月後、なんか推し*1がマカオに行ったらしくて、なんならマカオ料理食べた~っていうのが新聞*2に掲載されていて友人と二人で「なぜいつもタイミングが絶妙にニアピン賞」と笑っていたのを覚えています。
▽それはそれとしてマカオ旅行感想録
マカオ料理ってどんな料理?
そもそもの話なんですがマカオ料理ってどんな料理なんだろうって話から始まりますよね。
マカオはポルトガル文化とアジアの文化が融合している場所というのもあって、非常に独特の食文化を持っています。有名なのは「エッグタルト」ですかね。やっぱり。中華街で最近良く見かける。お店によって味が違うのはどこの国でも場所でもしかりなのですが、そのへん特徴が出て面白いです。
鉄板に有名なのが「アフリカンチキン」(行ってもアフリカでこの料理はないらしい)。揚げた鶏肉をココナッツベースのカレーソースで煮込んだ煮込み料理だそうです。
…と、説明をいくら見ても(聞いても)やっぱり「なるほどな~~~わからない」となったので、実際に行ってみることにしました。
マヌエル四谷店にいってみました
マヌエルは渋谷をはじめとした色んな場所に展開をしていて、また、お店ごとに雰囲気が違うのが特徴らしい。
で、ポルトガル料理のお店であるのですがその一方でマカオ料理(マカオ料理=アジア+ポルトガル料理)としてプッシュもされているのが面白いな~ということでいくことを決めました。
お店の正式名称?は「マヌエル・カーザ・デ・ファド」というようです。
場所は四ツ谷駅からひたすら歩いていった後に左に曲がったちょっとぱっと見でわからない場所。地下の階段をずんずんと降りていったところにお店があります。
アズレージョがお出迎えしてくれました。
お店の中は西洋の雰囲気があって、アズレージョが各所に彩られていました。雰囲気的にはバルとかビストロっぽいような感じがする。
大きなアズレージョが確認しただけで3箇所はあって、見ていて楽しかったです。
お品書き
お品書きですがお酒のメニューだとワイン、ビール、リキュール、諸々あります。見たことのないクラフトビールもあるので、「これはどんなものだろう?」っていうのも含めて楽しめます。とりあえずご飯を決めて何が美味しいのだろうと聞いてみたら「ヴァスコ・ダ・ガマが合うと思います」と教えていただきました。じゃあ…と流れでボトルに決定。ちょろい。
ポルトガルワインもあるし、品数が多いから酒の席にも困らなさそうなのがとても良い。ありがたい。
ヴァスコ・ダ・ガマの感想はポルトガルの偉人の名前を引っ張ってくるだけあって、ポルトガル料理に非常にマッチしていました。美味しい。
前菜盛り合わせ
前菜は普段2人前らしいんですが3人前(今回一緒に行ったのが3人でした)にしてもらいました。
正式名称はド忘れしてます。すいません。
ただ、この中で印象的だったのはコロッケ。
ポルトガル名物 バカリャウのコロッケ
説明にあったんですが「干し鱈ってどう食べるんだ??」と全く予想がつかなかったんですが、なんかこう…そこはかとなくさくさくで食感が面白いんですよ。鱈って言われたら鱈なんですけど、言われないとそのままぱくぱくいってしまう。
日本の白身魚のフライとか、コロッケとなんか似てて、でも何か違う。味がとにかく好みです。南蛮漬けはさっぱりしているのにお魚の独特の感覚。コロッケ→南蛮漬けの前菜の流れパーフェクトすぎて驚いた。
マリネと生ハムは安定した味で「こういうのやっぱり鉄板だよね~~」っていう意味でも味わっていて楽しいです。
生ハムとサラミ
前菜に生ハムがあったのに生ハムを頼む流れは完全に生ハムが好きな友人がいるからです(笑)サラミとセットになっていてオリーブオイルがさっとかかっているのが特徴。
サラミがほんのりピリ辛。そして薄めにカットしてあるのであまりしつこすぎなくて良いです。ワインが進む。
エビの炒めもの
名前がまったく思い出せない(メモの段階で「エビ料理」としか書いていなかった)
エビチリみたいなのに思わせておいてそんなことはない。
アジア料理まじっているっていうから~と思ったんですけど、お店の方が「クミンと一緒にどうぞ」とおっしゃったので早速チャレンジ。
・・・
・・・
・・・?これ食べる辣油では???
(桃屋さんのが美味しくて好き)
食べごたえがあって、エビチリっていうよりオイスター炒めに近いかも。エビを楽しむってことを重視でもりもり食べました(笑)
フライドポテトっぽいもの「バカリャウとジャガイモの卵炒め」
メモが雑すぎてびっくりしました。当時の私食べることに夢中になりすぎている傾向がある。
一応正式名称調べたら「バカリャウとジャガイモの卵炒め」というようです。
卵とじゃがいもと干し鱈を炒めたものらしいんですが、想像以上に「なんかほっそく切ったフライドポテトのような味」とか「これ多分ご飯に合う」とかそんなかんじ。お惣菜として美味しく食べられました。じゃがいもと卵って段階でもう何にでもある程度合うように世の中はできている。知っていた。
あと確かこれ推しが食べてた*3はず。正直店にいったタイミングが彼よりも2ヶ月ぐらいはやく行ってたので「同じもの食べてる…(笑)わかる…メニューにあったら気になるよね…」みたいな気持ちで新聞読んだものです。
ブイヤベースっぽいもの「海の幸のカタプラーナ」
「カタプラーナって何ですか?」と聞いてみたところ「ざっくりいうとブイヤベースみたいなもんです」と教えていただきました。
運ばれてきたときにみたのは「なんだろうこの鍋」っていうのが印象的。なんかタジン鍋のような、いやでも違うような…?初めて見るような形なのが特徴です。
二枚貝のような形の独特の銅鍋で、具だくさんの魚介類を使ったお鍋。定番の料理です
調べてみたらやっぱり独特なお鍋のようでした。
魚介が色々入っていて、お出汁めちゃくちゃきいています。
「これ絶対最後にお米いれたら美味しいやつだ…」って思ってました。日本人すぐお米入れがち(笑)
アフリカンチキン
ネットで調べたら「マカオ料理といえばこれ」なアフリカンチキン。なおアフリカではこのアフリカンチキンは食べられていない。
あれですかね、日本で言うところの「台湾ラーメン」とか、「ナポリタン」と同じかんじですかね。
スパイシーな香味野菜のペーストがアクセントのマカオ風料理
香味野菜がペーストになってるっていうことだったんですが、普通に食べやすかったです。友達香味野菜そこまで得意じゃないのですが、チキンとの相性が良いからなのか、ぱくぱくいけました。
ただ頼んでいるものが多いからか、お腹いっぱいになる!!(笑)これもごはんに合うタイプのお料理でした。
エッグタルト
マカオ行く前に一度ぐらいちゃんとしたエッグタルト食べたほうがいいかなと思い頼んでみました。
表参道にエッグセレクトがあるし、エッグタルトもだいぶ日本でも定着してきましたが、改めて食べてみると、とろっとした甘さと外側のサクサク感が面白い。パイ生地だからめっちゃくちゃこぼれるというネックさはあれど、素朴な味がくせになりそうだな~って思います。
マカオに行ったときはシンプルなこの「エッグタルト」以外にも、ショコラやブルーベリーといったベリー系やアップルシナモンと組み合わせたエッグタルトも展開されているところがあって「その場所」「その店」で色々派生して新しくなっていっていますね。文化がどんどん多様性を見せて楽しめるあたり、ショートケーキ(シャンティフレーズ)がメロンだったりマロンだったり今いろんな形で展開しているのに近いものを感じます。どら焼きに違うもの挟んだりとか、大福にいちご大福とかみかん大福とかが出てくるのとか?そんなかんじで「伝統的なお菓子」でも今のトレンドに合わせてハイブリッドスイーツになっていくの面白いですよね。
全体的にいろんな「食べたことないもの」がたくさん詰まっているのが本当に楽しかったです。
マカオフェアじゃないときにポルトガル料理もまた色々食べてみたいところです。
ごちそうさまでした!!
お店情報
住所:東京都千代田区六番町11-7 B1F(B1F 11-7 Rokubancho Chiyoda-ku, Tokyo)
アクセス:JR四ツ谷駅 麹町出口 徒歩3分
電話番号:03-5276-2432
営業時間:
(ランチ)11:30 ~ 14:00
(ディナー )18:00 ~ 21:30/土日祝18:00 ~ 21:00
定休日:年中無休(年末年始を除く)
ホームページ:https://www.pj-partners.com/restaurant/my/