東京前楽の劇団EXILEのお芝居について仮面ライダーエグゼイドからそのまま小野塚勇人くん楽しいって流れていった友人に誘われ見てきました。
とりあえず言いたいのは「年に一回赤坂ACTシアター行ってる気がする」というあれそれ。毎年何かしらの機会があって毎年何かしら1回は最低でもいっている気がします。見る場所が毎回違うから感じるものも違うんですけれども。
EXILE(LDH)に関してはあまり詳しくないというか、いくつか触れたことがあるぐらいで最近はプリレジェをのんびりやっているぐらいなんですが(後ハイロー楽しかった)EXILEの好きなエピソードといえばもう10年以上前になりますがEXILEの番組に小野伸二選手が来ててその時に「昔一緒にサッカー(対戦チームとして)やったことがあって、あまりにうまくてビデオ係だったのにボールの行方とか自分のチームじゃなくて小野伸二ばっかり撮影してた」って仰ってた人がいて、すごい好き(笑)って思った想い出があります。
数年前に「MATSUぼっち」を見て「なるほど・・・なるほど?となったので、そのへんも含めてじゃあ「今」の、そして劇団として動いているEXILEの人たちがどういうものなのか楽しませてもらいました。
「勇者のために鐘は鳴る」
最初にタイトル見た時にヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」からタイトルはトラれているんだろうなあってのは一発で分かったんですが(流石に有名だし)話の内容は此方とはあまり関わり合いがないタイプの作品でした(笑)
あらすじは次の通り。
気がつくとゲームの中の世界に入っていた9人の男達。
元の世界に戻ろうと、勇者になってモンスターを倒しながらゴールを目指す。
現実ではそれぞれ悩みを抱えていた彼らだったが、冒険の中で大切な事に気づいていく…。
そしていよいよゴールが目前に迫った時、まさかの事実が判明!
9人の運命は大きく揺れ動いてしまう。
(公式サイトより)
公式サイトの説明を読む限りではソードアート・オンライン(通称SAO)とかジュマンジみたいなものなのかなって思っていたのですが…
(ソードアート・オンライン第一話「剣の世界」)
此方はジュマンジウェルカムトゥジャングル。アバターとのギャップとか色々あるあたりコメディだけどアドベンチャーもの要素たくさんでしたね。
でもまぁ実際に内容を見たら「ちょっと方向は違う」って印象でした。
いわゆる「その世界にいか”ざる”を得ない」タイプではなくて、自らオンラインゲームに入ってそのゲーム内で行われるイベントに参加している状態っていうのなので、「そこから脱出を試みる」っていうのではなかったです。
原案プロデュースは劇団EXILE、脚本畑雅文、演出は川本成(時速246億)。
すっごくネルケ感がすごいある(語彙力がない言い方)
しってる…これ分かる…なんか感じたことがあるこの空気…みたいな安心感?もありました。見たことがないのにわかる、わかるぞみたいな。そりゃそうだ、主催がLDH JAPAN/ネルケプランニングってありました。そりゃそうだ~~~!!!!!!
さらに演出が川本成さんだもんね…。遊戯王GXのオブライエンじゃしょうがない*1
オブライエンは此方。正直作品一人間くさい成長を見せつけてくれたいいキャラだった。
「オリジナルだけど見覚えがある安心感」
まず冒頭のオンラインゲームユーザー数がめちゃくちゃあって、めちゃくちゃ売れてて、世界各地の人がやっているよっていう動画ですが、これすっごい見覚えありました。よく見る!!CMでよく見るCMっぽい!!(笑)
そういう意味ではソシャゲー(オンラインゲーでも可)をやりなれている人からするとすっごい入りやすいなと思います。ニコニコ生放送で見るやつだ!!みたいな気持ちでした。
また、キャラクター構成も比較的シンプルかつわかりやすいパーティの組み合わせでした。このへんは「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」が基本パーティ4人だからなんでしょうが、やり取りが明確でわかりやすかったです。
内容として
基本は人情ものだなって印象。
「オンライン」という顔の見えない世界で交友関係を築き、仲間として作品をすすめ、作品の向こう側、すなわち「リアル」な世界での自分たち自身の成長にもなっていくという話でした。
過去に「アーサー」「キング」「ゼウス」という3人1組だったチームがあり、そのチームがイベントのいいところまでいっていたにも関わらずラストバトルで棄権。「悪い意味で」伝説になった彼ら。
物語はそこから数年を経て同じようなイベントを目指す人々。職業もデザインもバラバラななかで、自分の「アバター」を通して物語を進めていきます。名前も人によって全然異なっています。その名前の由来がある人、ない人、それぞれ。
とりあえずキャラクターへの印象を見ると誰が印象的だったか思い出すたびにチャラかった僧侶が印象的でした。小野塚くんでしたがどうみてもEXIT。知ってるそれ春はあげぽよの人だ。なんか本人も公演中に来てたらしくて「ですよねー」って笑っていました。
全体の感想としてはコンパクトにまとめつつ「待って?!」というツッコミポイントがありつつ最終的に言えるのは「お祭りだな」っていう感じでした。なんというかお芝居を見ているけれど同時にエンタメを見ているような感覚。
そうじゃなかったらひたすらリズムに合わせて腹筋しようなんてやらないもんな……とか、なんというかLDH体育会系だなーってつくづく思わされました。まさかのひたすらポンプ押して人間クレーンゲームやりだすとは思わなかった。
ストーリー面はとても王道で「まぁそうですよね」「あっこれはこうなるかな」っていう想像をしながら見ていたら「ですよねー!!!!」っていうある意味自分にとってはわかりやすく道筋がはっきりしていたというメリットがありました。初見なのに見たことがある。そんな安心感。作ってるのがネルケだからかな。演出面でも「うん、こういうのある」ってうなずいていました。
ただ個人的にはニコニコ動画風のコメント流れるタイプの演出がどうにも昔から苦手で(笑)多分自分がニコニコ動画を見てきている世代かつオタクだからこそ「やらなくて!!いい!!!そこは!!!そういうのしなくていい!!!」っていう謎の羞恥心が生まれるあれ。小林幸子さんの紅白で千本桜歌ったときも同じこと思ったタイプなので「演出」として多分私とあわないっていうだけです(これは昨今話題のヲタ恋でも演出に予告で使われていたのであれでした。ニコニコ動画だけじゃなくて「電車男」でも使われていたので別にこれだけじゃないんですけどね!)(ちなみにはしパラでもやってたときに「その演出やるのか!!!やっちゃうのか!!!」と頭を抱えていたのはここだけの話)
まぁそれはそれとして、歌も踊りも、後コメディもありつつ肉体派もしていました。
大体の印象としてはラストはサマーウォーズしているかんじで皆でペンライトめちゃくちゃ振って振り付けてる感じ。ラストのあの歌すごく頭に残ってます(笑)
歌が上手い人、ダンスをしてくれる人、ヲタ芸を皆でする人たち(?)何かと見ていて忙しいというか目が追いつかないっていう意味では「EXILEすごいな」って思いました。
ただ、同時に思うのは全員さすが「劇団EXILE」ということもあり、スムーズに声が通っているということ。お芝居面でいうと聞き取りやすく、見やすいぶぶんもありました。個人的には魔王の方が時々声のトーン子安武人さんみたいなお声で二度見したりしていました。大変いい声していらっしゃる。
お見送りハイタッチに関して
お芝居終わってから全員とハイタッチがあると聞かされました。
周りの子達が色めき立ち緊張しているという話をしているなか「げろをはくぞ…」となんかムーミンにおけるスニフみたいなことを友人が言っていたので逆に私は冷静に見れました。すごいなあお見送りあるのかーということでとりあえずなんか一言ぐらい言っていくかと自分の中で「全員にお疲れさまでした」って言っていこうということで(この1回しか見れないし)実践。
皆さんキャラクター個性豊かでした。そして背丈が大きい。見上げる人がたくさんでした。
人によっては強くぐいーっとハイタッチしていく方も居て(とてもいい笑顔だった)一方で「ありがとうございました」とお疲れさまです、に対して会釈みたいなかんじで返してくださる方もいました。本当に十人十色ってこういうことだなあと感じつつ。
印象的だったのはやっぱり小野塚勇人君(友人の推し/仮面ライダーエグゼイドでおなじみ)でした。
力が強い人もいれば、そっ…てひともいるんだけど、みんな笑顔でニコニコありがとうございました!っていってるなか一人お疲れ様でしたっていった時真顔+口半開きで「うん」って頷いてくれた小野塚勇人くん印象的でした…笑
— 甘夏 (@kawano_N_daidai) 2020年2月2日
お疲れさまでした、に対して「うん」って返ってくるとは思いませんでした。本当に疲れてたんだろうなあという気持ちと、楽しかったりツッコミ心のなかで「なんで?!」っていれたりと、忙しい気持ちにさせてもらいました(笑)
毎回このようにやっているのかな。「お芝居プラスエンタメ」っていうかんじで、一つの方向ではなく多方面で活躍する人たちとしていろんなことをこれからもやっていってほしいなあと思うばかりでした。
そしてまさかお芝居の中であずさ2号を聞けるとは思っていませんでした。さらにいえばめっちゃ歌がうまかった。
また機会があったら見てみたいな~!楽しかったです。よい経験でした…!