柑橘パッショナート

二次元、三次元、映画、アイドル、サッカー他諸々の多趣味の結果、好きなことをアウトプットするためのビュッフェタイプになったブログです

映画「鋼の錬金術師」を見てきました

世間で色々賛否割れまくっている、というか割りと後者のほうがよく見かけていますが、どうせ暇だし見に行くかなと怖いもの見たさと、見ないで批判するのは好きじゃないので見てきました、鋼の錬金術師

 

このブログで分かるとおり、私はまぁライトなほうだとは思いますが「ジャニーズファン」ではあるわけです。だがまぁしかし、元々二次元の海で浮遊してきたし、山田涼介くんに関して好きなのは探偵学園Qという一体全体何年前だよと言われそうなレベルなわけで。金田一少年も近年ではやっていましたね。ちなみに好きな金田一少年堂本剛派です。でも好きなエピソードは松潤のときの話が多いです。黒死蝶とか。

原作についての知識は流れとして把握済み。一番自分が読んでいたのはアニメ第一作「鋼の錬金術師」をやっていた頃のものが強い。リンとか出てきたところは記憶にあります。

なので賢者の石が「どう」作られているのかとか「どういう」ことを持って物事が起こっているのかは知っていますが、原作至上主義というわけでもないです。アニメに関しては1作目のアニメと、シャンバラを往く者を見ていた記憶が強く(原作派には結構邪道と言われていますが、私はどっちも好きです)また、翔べない天使とドラマCDが未だに思い入れ強い系です。FAと原作はさらっと見てたぐらいなので、だいぶあれですが。

なので、まぁ割りとどっちに対しても理解がそこそこあるほうの、曖昧な人の曖昧な感想です。ぶっ叩いてるわけでもなく、持ち上げまくっているわけでもないので雑記感覚で御覧ください。

 

全然関係ないけどハガレン関連の全関連作品の主題歌を聞いた上で一番やっぱりあってるなって思うのは消せない罪ですよろしくおねがいします。

 「鋼の錬金術師」について

原作者は荒川弘。「銀の匙」とかを描かれている方ですね。 

2001年8月号から2010年7月号まで連載され全108話、単行本にすると約30巻近く、完全版だと17巻。現在リバイバル連載をガンガンオンラインにて行っております。

19世紀ヨーロッパのような架空の世界が舞台のファンタジーものですが、「魔法」ではなく「化学」として錬金術が存在する世界。

高名な錬金術師の父が失踪し母親が他界した二人の兄弟が「母親にもう一度会いたい」という気持ちから行った「人体錬成」。その結果兄は片腕と片足、弟は肉体全てを「あちら側」に持って行かれた。

再び自分たちの身体を取り戻すために彼らの途方もない旅が始まる。

 

www.youtube.com

 

 

という、ファンタジーものですが、「少年誌じゃなくて青年誌でやったらガンガン人死にまくるやつだこれ」っていう話です。少年誌でもガンガンなのでガンガン人が死んでいます。戦争シーンもガッツガッツ出てくるしね。

 

実写版について

他界した母を復活させるべく錬金術でタブーとされる“人体錬成”を行ったエドワード(山田涼介)とアルフォンスの兄弟。ところが錬成は失敗に終わり、エドワードは左足を、アルフォンスは体全体を喪失する。数年後、エドワードは失くした体の器官に機械鎧オートメイル)を装着し国家錬金術師となり、“鋼の錬金術師”と呼ばれていた。兄弟は失ったものを取り戻すべく、“賢者の石”を探す旅に出る。

シネマトゥデイより引用)

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

基本のベースは一緒のようです。

予告編はこちら

www.youtube.com

 

 

 

キャスト・スタッフ

エドワード・エルリックにはHeySayJUMPの山田涼介、アルフォンス・エルリック にはミュージカルテニスの王子様テニミュ)の2ndにて柳蓮二役でデビューを果たした水石亜飛夢。
ウィンリィ・ロックベルに本田翼、ロイ・マスタングディーン・フジオカが連なります。

また、ホムンクルス側ではエンヴィーに本郷奏多、グラトニーに内山信二、ラストが松雪泰子

 

この他ドクター・マルコー - 國村隼

コーネロ教主 - 石丸謙二郎

グレイシア・ヒューズ - 原田夏希

マリア・ロス少尉 - 夏菜

ショウ・タッカー - 大泉洋(特別出演)

マース・ヒューズ中佐 - 佐藤隆太

ハクロ将軍 - 小日向文世

などが挙げられております。

 

監督を取るのは「ピンポン」の曽利文彦

ピンポン ― 2枚組DTS特別版 (初回生産限定版) [DVD]

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脚本は曽利文彦と宮本武史によるものです。

 

ざっくり感想

原作に対しての知識を持っている人間なので「あーこう変えてきたんだー」っていう。

基本「この世界がどんな世界であるか」の描写があまりなく始まるので国がいくつもあるのか、とか(原作だと戦争していたり、人種的なものもあったので)は、基本はカットしています。

ベースは「エドワード・エルリック」という少年が人々と出会って、「賢者の石を求めて、強大な敵と戦う」という少年漫画感が強いかな。

キャラクター改変についてですが大きく分けて

ロイ・マスタング大佐は「無能」感があまり感じられない、クール系になっています。

大佐のちゃらんぽらん、女好き感がごそっと抜け落ちてソリッドな感じですね。

で、ウィンリィ・ロックベルについては二人っていうよりもエドを心配する描写のほうが強いように感じられたかな。

後物語の重要ポイントとして「ショウ・タッカー」に対して非常に力が入っていました。まぁ原作でも人気のエピソードっていうか心えぐれる話ですもんねあそこ。

ホムンクルスについては「あの人達のボスは誰だ」っていうのがわからないまま、中ボス感が否めなかったかな。

スカー(傷の男)/アームストロング少佐の存在はありませんでした。

なので「人種問題」「国家間の話」ってよりも「国の内側による裏側を知ってしまった話」ってかんじがしました。世界観は崩さないようにしているけれどその幅がとても狭い、ってかんじかな。

 

基本的に私は漫画原作の実写化について割りと寛容なほう(面白ければいい)で、原作にそこまで沿っていなくてもそんなに気にしないんですが(「ヒメアノ~ル」とか原作と全然途中から違ってたし)。

そのうえで、今回の映画については「好き」「嫌い」「面白い」「面白くない」でいえばストーリーとして微妙だったというか、風呂敷たたまないなあっていう印象。2.5時間という尺の中でまとめる以上登場人物一人ひとりに力を入れすぎるのは難しくて、だからこそこの人はこういう人物でという人間性を描くのは難しいなあと思いました。

あくまで主役はエドワード・エルリックでありアルフォンス・エルリックであり、でも一方でストーリーまとめなきゃいけない以上世界の真理とかもやらなきゃいけないわけで。その上で「どうまとめるのかな」という意味で見ていたのですがまとめるのが難しい作品だからこそ風呂敷がたたみきれていない感じがしました。

 

一方でプラス面でいうと「作品における世界観(19世紀ヨーロッパ、ダーク感)」は意識して作られている印象は受けました。

VFXについては「超力入れている!」部分と「もうちょいここ・・・ここ・・・!」ってポイントが交錯しあっていて主にアルフォンスが持って行かれたときの動きにたいしては「せっかく他の所カッコイイんだからもっと、こう、違和感もうちょい減らして・・・!」と思わなくもなかった。アルフォンスの動きはナチュラルにできていたし、ニーナのシーンとか「うっわしんど……」と思ったぶんだけにね。後真理の扉もっとこっわ!!こっわ!!!ってなってもいいのになとかね、思ったり。

 

後見る前に友人に「BGMいまいち」と言われたんですが、冒頭のBGMからもう少しなかったのかな~とか。壮大なBGMにすればいいわけではきっとないだろうな、と思ったり。

 

ネットで言われているウィンリィの髪型がなんでポニーテールじゃないのというのがありましたが見ているとポニーテールっぽいようなハーフアップぽいような微妙な感じですが、まぁ逆にポニテで動き回ると違和感が出てしまうからかなあとも思いましたし、金髪じゃない理由については荒川さんのコメントにも書かれていましたが*1、基本荒川さんにとって重要なのは「この登場人物であること」であり、そこには外見よりも内面描写での部分を注視しているような印象を受けました。

だから、別にそこは私にとっては許容範囲でした。

ウィンリィこんなに出番あったっけっていうことが強く「本田翼は本田翼」と叩かれている部分よりも作中の描写で「これヒロイン嫌いになる少年漫画に出て来る女の子になってんなあ」ってかんじ。原作のウィンリィはこんなんじゃない!って言われるだろうなって印象を受けました。私ですら違和感を感じたので……。

 

後は小物に関しては賢者の石に関しては「子供ドロップ……」っていうのが最初に思いつくという状況で申し訳ない。赤い光だからしょうがないんだけれど、あの、なんだ、カラオケ館で飲み物頼むとグラスの中に入っている光るやつというか・・・ジュエルドロップというか……感めっちゃありました。

 

 

思い出したのこの辺。ごめん。なんかこんなかんじのカラーリングだな!って思いました。ちなみに賢者の石って作品に寄って重みが全然違って改めて面白いなと思います。私が最初に賢者の石についてより知ったのはザールブルグ錬金術師3部作のマリーなんですけど*2必要なアイテムといえば「ドンケルハイト・・・」となっていたのは懐かしい思い出。うっかりもらい忘れてえらい目にあったりね。懐かしい。

 

 

お芝居について

山田涼介くんは元々「鋼の錬金術師」のファンだそうです。だからこそのいわゆる「俺が好きなエドだったらこういう行動をする」「こういう動きをする」「こういう表情をとる」というのは意識しているのかなって印象を受けました。

冒頭の街を走り回るときの走り方はアニメの走り方とかを見たのだろうかって思うぐらいのコメディ的な走り方でしたし、VFXのアルフォンス(=いない存在)と芝居をする中で「いる」ように芝居をする難しさがあるなかでちゃんと演じていたように感じられました。そんなに違和感がなかった。

 

また、アルの声を演じた水石君ですけれど、試写の際釘宮理恵さん(アニメ版のアルフォンス)が彼のことを褒めていたエピソードがあります。

 また、曽利監督は「撮影前はCGアルの声優は水石くんではなく、別の方をイメージしていました。ただ撮影が進むにつれ、彼のスタンドインとしての演技があまりに素晴らしく、特に兄弟げんかのシーンを撮影したとき、山田くんと水石くんの絶妙なコンビネーションを見て、アルの声優は水石くんでいこうと決めました」と明かし、「アニメ版アルの声優の釘宮(理恵)さんが実写映画をご覧になり、映画はもちろん、水石アルを大絶賛してくださったので、水石くんと一緒に飛び上がるほど喜び、私たちの判断が間違っていなかったことを確信しました」と自信を見せている。

鋼の錬金術師:実写版アルの声に水石亜飛夢 作者・荒川弘も絶賛「胸を打つ素晴らしい演技」 - MANTANWEB(まんたんウェブ) より

 見た印象としては、水石くんでよかったなと思います。

釘宮さんのアルフォンスは「アニメ」だからこその良さで、逆にそのまま起用したらきっと浮いてしまうわけで、そういう意味では「少年」と「青年」の間として水石くんを起用しているのはとてもよかったですし、声だけの出演なのにとても彼のハマり具合は良かったと思います。ちゃんと水石くんのお芝居みたことがないのですが、是非朗読劇とかも見てみたいと思えるようなお人でした。

 

今回ハボック少尉とか東方司令部の私が好きな大佐の部下片っ端からいないでホークアイ中尉ぐらいだったのですが、大佐がすごく「できる人」の部分が強かったです。一歩間違えると彼が主役になってしまいそうな部分が強いので脇としてエドワード・エルリックのために添える芝居をしているのだと思ったらふむ、ってかんじ。

ディーン・フジオカさんは「あさが来た」で五代友厚を演じていて個人的に結構好きなのですが(後ユーリオンアイスのOPも歌ってますよね)、ミッチーじゃなく「ディーン・フジオカの大佐」にしたのは、映画の描写でミッチーにしちゃうと違ってきちゃうんだろうなって思いました。そのまますげ替えたら多分ミッチーが叩かれてしまうっていうか「せっかくの及川光博なのに」ってなっちゃうだろうし、軽口叩かない、野心家の部分の要素が表に強いマスタング大佐って印象なので、まぁ淡々と進めていくっていう意味はそこまで気になりませんでした。良くも悪くも表情があんまり変わらないな、真顔であることが多いなって印象。

 

前評判がよかったホムンクルス組ですがグラトニーが襲うシーンの「どたっ、どたっ」っていうところは申し訳ないですがそこはVFXもっとガリガリ使ってバリバリやってもいいじゃん!もったいない!!って思いました。

ラストの色気のある松雪泰子さんの一言一言は「良い色気」っていうのが一番ありました。もっとバリバリ怖い系で攻めてくるのかと思ったけど妖艶感が強い。

本郷奏多くんは声優業としてもお芝居としても苗木誠だのダンガンロンパだので見る機会がここ最近ちょこちょこあったのですが、今回出番が少なかったから評価しにくいかな。しかし実写になるとエンヴィーの髪型ってめっちゃ邪魔そうだなっていう(笑)

 

良い芝居をしていたなって思うのは佐藤隆太/國村隼/小日向文世

大泉洋大泉洋とは再三いわれていますが、ショウ・タッカーのクズっぷりとエピソードをここまで引っ張ってきてヒャッハーしているのは見ていて「こいつ・・・」っていう意味でぶっ倒してもぶっ倒してもぶっ倒しても!ってかんじ。原作を読んだ印象だと「矢柴俊博さんが個人的に似合う」っていう印象だったんですが(ニンニンジャーでもおなじみですね)、大泉さんのはそれはそれで、うだつの上がらないっていうのが良かったかな。

”君のように勘の良いガキは嫌いだよ”のフレーズを聞けたときに「出た出た~」って思ったのは原作を読んでいるからこそかなとも。

 

國村さんはいろんなお芝居を見る機会が最近多いのですが、ドクターマルコーの雰囲気がちゃんとあって、実際人柄が朗らかなんだろうなあって印象でした。まぁ速攻死んだけど。っていうか原作で死ななかったような気もするんだけど、まぁそれは原作は原作理論ってことで……もうちょい掘り下げがあってもよかったかな。

小日向さんについては「この人そんな出番あったっけ・・・!?私が原作読み飛ばしてたかな、記憶とんでるかな」ってページ確認しちゃったぐらい。軍人だけど野心があって俺が俺達がこの世界の支配者となるのだ!王となるのだ!という目先のことしか見えてないタイプのハガレンでいったら1話の教主様とそう変わらないなって思ったり。

佐藤隆太は「いい人」「切れ者」デスクワーク担当のヒューズ中佐でかつCV藤原啓治って思うとすごい大変だなと思うのですが、いい人要素8でキレ者感もあったと思います。エンヴィーにやられるシーンが大佐になったのを見て一瞬「えっ」って超動揺しましたが、そういう意味では二段構造だったからまぁいっか、ってことで。

 

ホークアイ中尉の蓮佛美沙子はジャケット脱いで腰まきのふわーっとした走り方とかが非常にきれいな形だなって思いました。

ファンタジー世界ならではの戦闘体制ですし。「うてー」の言い方はとても柔らかかったのでもうちょい・・こう・・・戦い感やってもいいのになって思ったり思わなかったり、取り敢えず足払いかけなさそうだなって思いましたが。また、身体のラインがとてもきれいだなって思いました。

軍人要素が強いので、彼女がどういう性格でどういう立ち位置で、っていうのはあまり出てこない分だけ、「この映画だけ」見たときのホークアイ中尉が大佐のこと好きなのかな~ってぐらいの印象になりました。もっと彼らのバック色々あるけれど、まぁそれは「原作を知っているから」の認識になっちゃうしなあ、とか。

 

しかし個人的にはエドアルの子役の子の金髪があんまり合わなくてもうちょい・・・もうちょいこう・・・なんか・・・って思ったりしていました。

 

0巻の印象

全部これ描き下ろしなのか~っていうのを後で知ったぐらいの知識で申し訳ないです。翔べない天使のときの描きおろしと一緒でその前日譚というか「この後こうなるよ」っていうのが伺えますね。ショウ・タッカーのゲスさが出ているので1~10巻ぐらいを読み直したくなる印象ですね。

 

 

しかし続編ありきで作っているのかなっていう印象の終わり方だったのが2.5時間でまとめるのを途中で放棄したように見えて個人的には残念。まぁだからってじゃあ3.5時間やるからっていうのもまた違うっていうか。

オリジナル展開に対しては別にアニメ1作品目とかもあれですし、そもそもなぞるだけなら原作読めばいい話なので、違う要素があってもいいというタイプなだけに、その分気になる部分は多いかな、という印象。

 

取り敢えずこう、なんだ、終わってから言いようのない気持ちになったけれど、見てて「わー楽しみー」ってなった予告編の映画もいくつかあったし、来週にはオリエント急行殺人事件スターウォーズも始まるのでそっちも楽しみにしたいと思います。

邦画はちはやふるがまた映画になるみたいですし(しかもオリジナル展開)、不能犯も原作知らないものの松坂桃李くんのダーティーな役も楽しみです。どんなふうになるんだろう。