本日朝一番、インターネットのSNSで駆け巡ったニュースで眠かった頭がスッキリ爽快になる案件がありました。
それが此方。戸塚祥太さんが伊坂幸太郎作品のドラマ「バイバイ、ブラックバード」に友情出演という形で決まったそうです。
びっくりしすぎて多分今年はもう書く内容がないなーって思っていたブログを今ポチポチ書いています。
いやあびっくりした。とにもかくにもおめでとうございます。
そのお話を聞いた上で、私なりにつらつらと、情報を集めて一人で盛り上がったのをメモしておきたいと思います。
好き勝手いってるしまだ原作未読なのでソワッソワしかない。
原作について
伊坂幸太郎さんの「バイバイ、ブラックバード」とは双葉社より2010年8月30日に刊行された小説。
伊坂幸太郎作品では映像化は色々していますが、連ドラになるのが今回が初らしいです。個人的にはゴールデンスランバーと死神の精度が好きです。
本作においては太宰治の「グッド・バイ」のオマージュであるということです。
基本設定である「何人もの女性と同時に付き合っていた男が、その関係を清算する為に、全く恋愛関係になかった女性の協力を得て一人ひとりを訪ねて歩く」を踏襲。
登場人物の繭美はキヌ子から影響を受けている。
ということを文庫本で伊坂氏は述べているとのこと。
なので、双葉社から<「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために>と称した本も発売されており、その中には太宰治の「グッド・バイ」が入っているそうです。合わせて読んでみたい。
何にせよ読んだことがない自分にとっては伊坂幸太郎作品にまたちょっと触れる機会があるのとてもうれしいです。
同タイトルにあるジャズ曲「バイ・バイ・ブラックバード」は何か関係あるのだろうか…?と検索かけて即効で疑問に思ったのですが、どうやらオマージュとして作られた様子。視聴したらこっちの楽曲も良いジャズ曲だったのでご紹介。
映画「パブリック・エネミーズ」でこの曲が流れるのもキーになっています。
ちなみにこの小説が出たのとほぼ同じタイミングでキャラメルボックスが「バイ・バイ・ブラックバード」を公演されていますが、まったくの偶然で何の関係もないそうです。
キャラメルボックス好きの舞台好きさんに「中身多分ぜんぜん違う」って言われました。でもこれはこれでとてもおもしろそうだなって思っています。DVDあるなら見てみたいなあ。
連続ドラマW 「バイバイ、ブラックバード」
バイバイ、ブラックバードはWOWOWでの放送ドラマになります。
城田優が女装することが話題になったいたわけですが、私が真っ先にその情報をざーっと見て「荒川アンダーザブリッジ……」ってなったわけですが。
荒川アンダーザブリッジのフリーダム感私はそれはそれで好きなんですが。あらためて星といい村長と言いキャスト「なんだこれ…」ってしみじみしました(笑)
まぁシスターは女装だけど、シスターなので。女役とはちょっと違いますしね。中身は男だから…マリアとシスターだから…。
今作の繭美は「女として」なので、全然印象が違いそうです。
あらすじ
“ある組織”への、多額の借金の清算として「とてもじゃないけど人間の生活が送れない」場所に<あのバス>で連れ去られるという運命が待ち受ける主人公・星野一彦(高良健吾)。
そんな星野の願いは、<あのバス>で連れて行かれる前に、5股をかけていた5人の恋人たちに会って別れを告げること。
そんな彼のお目付け役として“お別れ行脚”に付き合うことになったのが、怪異な外見と毒舌を発揮する 繭美(城田優)。
監視役の繭美と共に「大切な人にさよならを告げる」日々がスタートする…!
キャストの話
メイキング見てるだけで超暑そう……というか二人の身長差が面白い。凸凹コンビとして非常に面白そうです。
主演の高良健吾くんのお芝居何が好きって言われたらシンゴジラの秘書役なんですけど(いい役でしたね、彼)後べっぴんさんの潔さんやってましたね。潔くん本当……本当…ヒロインの初恋の相手なわけであれでそれで重要な人でした。何度か「お前ってやつはよう…!」ってなりましたが。
城田氏に関してはテニミュ!セラミュ!ああお世話様です!!って印象が強いのですがここ最近だとミュージカルでも非常に素敵な形で表現されていますしエリザベートとか。
後は「トットちゃん!」で黒柳徹子さんの恋人役を現在演じていらっしゃいますね。今は梅田・東京でコンサート中だと友人より聞きました。表参道高校合唱部!も個人的に好き…神田沙也加とのお歌が良かった…。
また、今回の五人の女に石橋杏奈さん、板谷由夏さん、前田敦子さん、臼田あさ美さん、関めぐみさん。それぞれにそれぞれの事情を抱えていそうな雰囲気の個性豊かなメンツ。
石橋さんは藤原竜也氏主演の「22年目の告白 -私が殺人犯です-」*1で伊藤英明さんの妹役を演じていらっしゃいました。とても熱演して悶える役だったのですが、重要な枠だっただけにあの、彼女の最後のシーンに関しては「ヒッ…」と見ながら思ったのを覚えています。
板谷さんは映画版「四月は君の嘘」*2で主人公有馬公生を見守る紘子さんだったとのことで、お母さん(檀れい)が彼に託したいものと、有馬側の目線を引き受けた中間的な、それでいて「おとな」の目線として描かれていたのが印象的です。
前田敦子さんは言わずと知れた「あっちゃん」ですね。フライングゲット*3が個人的にあっちゃん関連だと印象的です。最近はドラマ、舞台、映画といろいろな形で挑戦されている様子。イニシエーション・ラブの悪い顔とシンゴジラのワンカットでの温度差が面白いなと思います。クロユリ団地に関しては色々とあれでそれ。
臼田さんに関しては「つい最近お名前見たぞ?!」と二度見しました。そりゃそうだ。「すべての四月のために」に出ていらっしゃったもの。ブログに書いてたよ…。
直近すぎて笑いました。びっくりした。こっちでも書きましたがおすすめは「美女缶」です。
関めぐみさんに関しては私の印象だと「ハチミツとクローバー」の山田ちゃん*4なんですけれども。今作で拝見するのがちょっとお久しぶりなだけに嬉しい。5人の中でも「女優業」というご自身と近しい役どころだから、取り組み方も独特になるんじゃないかなあと予想してそわそわしています。
連続ドラマW
WOWOWの連続ドラマというと中山優馬くんがやっていた「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」が個人的にとても気になるのですが、それ以外にも「MOZU」や「カッコウの卵は誰のもの」等、オリジナルドラマを展開している印象があります。
ちなみにあの、TBSじゃなくてWOWOWでも池井戸潤の「下町ロケット」がドラマになっています。むしろこっちが先。小説の下町ロケット2が出る前だったので終わり方が1の段階なのが特徴です。
三上博史さんの佃社長が個人的に好き。阿部寛さんのTBS版はより大きくドラマチック(勿論ベースは一緒ですけれど)な表現で、WOWOWのほうは重厚感があるかんじです。どっちも違ってどっちもいい。三上博史さんは何てたってゲゲゲの女房で「ザラっとくる」って言ってた人なので!!!(笑)
それはそれこれはこれという意味でおすすめです。
つまり連続ドラマWって、民放では流さないタイプの「これはちょっとドラマやって大丈夫かね」という部分も含めてやっている…みたいな印象があります。レディ・ジョーカーを映画じゃなくてドラマでやっていたりとかね。そういう意味でも面白いなと思います。
戸塚祥太さんと伊坂幸太郎さん
戸塚さんが伊坂幸太郎さんがファンなのは、A.B.C-Zのファンだけではなく、伊坂幸太郎さんのファン内でも有名の様子。
ステージからはけるときに『砂漠』の中のフレーズを言うジャニーズの方がいる、とネットで見かけたのは、あれは何年前のことだったか…(まだこのアカウントは作っていなかった)。なんだか感慨深いです…。
— isaka_topics (@isaka_topics) 2017年12月20日
戸塚さんの今度書籍化するコラム・エッセイ本「ジョーダンバットが鳴っている」*5も重力ピエロからですし、彼のブログやコラムでは度々伊坂氏のお名前が出てきます。
また、フィッシュストーリーの帯に戸塚さんからのコメントが書かれていたとのこと。
【戸塚祥太情報】【書籍】
— A.B.C-Z情報bot (@magicboy201) 2013年11月28日
12/1(日)~ 伊坂幸太郎著『フィッシュストーリー』の帯に戸塚くんの"ワタシの1行"が掲載。冬の「選抜 新潮文庫」フェアにて各書店店頭に並びます。http://t.co/n844J6a7jj (写真参照) pic.twitter.com/GYBWu0XEJk
実際に交流もあるという中で、今作で「出演が叶う」っていうのはやっぱり彼が「伊坂幸太郎作品が好き」で「ドラマに出たい」を言葉にしてきたからなのではないかなあ、良かったなあと私は思っています。
好きだからってそう簡単に「出演」ってできるわけじゃないし、それが「友情」だろうと「特別」だろうと、出演は出演だろうから、何にしたって彼が動いてきた結果なんじゃないかなあと思います。
「バイバイ、ブラックバード」は戸塚さんと伊坂さんが交流をしはじめるきっかけの作品でもあるらしく、戸塚さんにとっては7年という月日を経てのご自身で掴み取った機会なのだと思います。
また、伊坂さんは今作におけるコメントで
(中略)
単調にならないよう、出てくる女性や物語の雰囲気に変化をつけることに力を注ぎましたから、各話の共通点や違いが楽しめる「連続ドラマ」という形で映像化してもらえるのは、本当にありがたいです。
もともと森監督の作品は好きでしたし、脚本の鈴木さんは、世の中で僕の作品を最も理解してくれている方の一人だと常々思っています。今からできあがりが楽しみでなりません。
(公式ホームページより引用)
といっており、森監督への信頼を寄せているのが伝わってきます。
メガホンを取る森義隆氏に関しては「聖の青春」の方ということで私が実質この時点でガッツポーズ待ったなし。
ヒエッ……楽しみすぎる…。
脚本の鈴木さんは『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、伊坂幸太郎作品に触れることが多い方です。ゴールデンスランバーの最後の使い方好きなんですよね…。
ということで戸塚さんの予告編がこちら。ネット予告でジャニーズ見られるって不思議な気分だ…!(笑)
WOWOWといえばV6の印象が強いのですが*6、はー、ドラマがどんなふうに作られていくか楽しみですね。
素敵な作品になったらいいな!何にしても戸塚さんおめでとうございます。
言葉にし続けた結果なのだろうなあ。良かったなあ、とほっこり嬉しい気持ちになりました。
取り敢えず帰りに金色のコルダ2ffと合わせてバイバイ、ブラックバード買って帰ろう……なんてそんなことを思った今日此の頃です。