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【ライヴ配信】「A.B.C-Z 1st Christmas Concert 2020 CONTINUE?」から受けたワクワク

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「オンライン配信コンサート」

実際に行われたコンサートが12月22日~26日ではありますが、配信イベントが今回はありました。

チケットの入手があまりにもあまりにもで困難だった人続出であったことは言わずともがなで、それこそもしかしたらこのライヴを行う前に中止の連絡が来たかもしれないということを覚悟の上であったのだろうな、とも感じる発表でした。

また、事前にメンバーから「内容を映像で見るからこそのものに変える」というお達しもあり、行った人は2度美味しい状態なのですがこの辺はきっと両方とも円盤にいれてくれるのだろうという気持ちです。ということで早速ですが配信ライヴの感想です。

 

 

大きく変えてきたセット

セットを、より無観客ということを踏まえた上で大きくしました。

A.B.C-Zといえば「ワンカメの達人5人」*1であり、実際A.B.C-Zが故・ジャニー喜多川さん通称ジャニーさんに「Youたちは動いているところをもっと伝えたほうがいい」ということでの映像デビューで、その映像たちはワンカメを活用しているものがたくさんあります。

 

A.B.C-Z Za ABC~5stars~ [DVD]

A.B.C-Z Za ABC~5stars~ [DVD]

  • アーティスト:A.B.C-Z
  • 発売日: 2012/02/01
  • メディア: DVD
 

一番有名所であるZa ABC~5stars~もその一つですね。当時のことを映像を見ながらツッコミ倒す5周年CD「Reboot!!!」であれやこれやと五人がワイワイしながら言っていた思い出があります。そしてここには現在デビューして華々しい結果を残しているSixTONESのメンバーや、別の道に進み活躍を遂げるLove-tune(現・7ORDER)の姿も見られるので「当時」をしるという意味で非常に興味深い映像です。

 が、ゆえに「セットリスト」の中にワンカメショーが入っていることが単純に嬉しかったです。

 

  1. 終電を超えて~Christmas Night
  2. DAN DAN Dance!!
  3. A.B.C-Z LOVE
  4. Fantastic Ride
  5. ワンカメショー
     Never My Love
     Twinkle Twinkle A.B.C-Z
     忘年会!BOU!NEN!KAI!
     JOYしたいキモチ
  6. 雪が降る
  7. VR Lover
  8. Mr.DAZZLING
  9. Black Sugar
  10. Spirit
  11. さぁ生きまくれ! wonderful life!
    MC
  12. 夜空ノムコウ(※SMAP
  13. You…
  14. I Do
  15. GET DOWN BABY
    映像
  16. チートタイム
    映像
  17. GAME OVER!!!
  18. BAD GAME
  19. Only One!
  20. 頑張れ、友よ!
  21. ささいなことが

    ファンクラブ限定アンコール
  22. Crazy Accel
  23. 花言葉

全体的な流れはその前にやっていたA.B.C-Zのファン向けのコンサートと変わっていないと言うか入れ替わっていたりするのですが全体的に同じという印象です。

 

amanatsu0312.hateblo.jp

 

が、それゆえに「映像で見せる」ということを考えてのよりカメラワークを意識した作りになっている(バルコニーに行く流れを少し変えてみたり)とか、セルフィーのように代わる代わる自分たちの表情を見せてくれるのがすごく嬉しかったです。画面越しとはいえ彼らが生き生きとしているのが嬉しいですし「マルチアングルみたい!」という部分もより強くなった気がします。もちろん映像あるあるの「足元も見たいからちょっと引いたやつも見たい」というジレンマも生じますが……「ダンスを見せる」というときは5人を引いてとって欲しいし、でも顔も見たい。そんなふうにつくづく思います。贅沢承知でポニーキャニオンさんお願いします!!

 

また、今回You…という彼らにとって「ジャニーズ事務所」という場所を選んだ中での父親ともいっても過言ではないジャニー喜多川氏を悼む歌(堂本剛さん作詞作曲によるもの。KinKi Kidsバージョンとは異なる)を歌ってくれました。歌うのは2019年のジャニーズ伝説ぶり。この【ジャニーズ伝説】というのはジャニーズというグループができたいわば社史を膨らませたもので、その上で「伝える」ことを続けている彼らが思う演出になっています。

センターにジャニーさんの椅子を起き、ひざ掛けを置いて、そこで彼らが囲みながら踊り、歌います。ジャニーさんに関しては様々な意見があるのも承知ですが、その上で身体が弱る中でもA.B.C-Zの現場に足を運んでくれていたという話を耳にしますし、河合さんは特に本当にそばにいたと聞きます。

「ジャニーさんがもう自分なのがわからなくて、中居くんだと思って話しかけてくれるから自分は中居くんとして返していた」というお話を聞く度に、胸をぐっと締め付けられる思いになります。

初めてジャニーズ伝説で「You…」を聞いた時本当にいろんな感情がこみ上げてきましたし、”ジャニーズ事務所のファン”というよりも”A.B.C-Zが好きな人”とかそういうたぐいである自分にとってもいろんなことを考えさせられるものでした。初めて聞いたときに橋本くんが本当に泣きそうになっていたのが今でもすごく心に残っています。

 

(このジャニーさんの椅子、ほぼ同じようなやつうちの実家にもあって、何なら同じやつじゃないかな……とか思っています。それが亡くなった祖父がよく腰掛けていたものだから諸々考えさせられるものもあるのですが……。)

A.B.C-Zはジャニーさんのことがすごく好きであったことが間違いなくて、ジャニーズ伝説のときはスポットライトを囲んで、そこに次代を背負っていくジャニーズJrの子どもたちも出てくるというのも含めての曲でした。ジャニアイ(ジャニーズアイランド)でも同じようにこの曲が歌われていたというのを聞いたときに「A.B.C-Z(正しくは「ジャニーズ伝説」)のために作られたものではなかったのだろうか?」ということもあり少し意見が色々出ていた印象があります。

……が、それを他の誰でもない河合さんが「堂本剛くんが作ってくれて、ジャニーズ全体の曲として」ということをお話していたのがすごく心に残りました。

歌は歌い続けているからこそその身がなくなったとしても、いろんな形になって、続いていくのかなぁとか。そんなことを思いました。

KinKi KidsのYou…、A.B.C-ZのYou…、そしてジャニアイのYou…、それぞれに全然違う色をして、形を為しているけれども根っこにある部分は「誰のために歌うのか」というものなのかなぁ。

私はジャニーさんについてあまり詳しくないし本当に色んな意見が有るお人だと思いますが、それでも「慕われ続けている」という確固たるものがあって、それを続けているというのはすごく良いなと感じました。

 

また、メンバー其々が現場で感じた「どんどんブラッシュアップして、過去よりも今という形で良くなっている」という印象を確定付けてくれたように感じられました。

私は割りとリップシンク等に関してはその分優先するべきものができているのであれば良いと思っているのですが(もちろん両立できればそれはそれでいいと思う)
塚田さん、五関さんが此処最近ちゃんとご自身の声で歌っていらっしゃるのを感じることができてとてもうれしく思います。どうしてもダンス量が他と比べれば多いしなあ……とかテレパシーOne!Two!の頃とか思っていたので、今回のライヴでほとんど歌われていることが吃驚、そして嬉しかったんです。

かつて橋本くんが他の四人が出来るアクロバット、ダンスをできなかったため公園で一人自主練習をし続けていたというお話を聞いたことがあります。そしてそれは今日も彼自身が続けている「努力」はきっとあると思いますし、他の四人と比べてもどうしても身体が大きい分のバランスを中心にいるとき見たりしているようにファンとして感じます。

A.B.C-Zというグループは体格の違いや動きにすっごく癖がある人達が集まっていて、五関さんの振り付けによる「手の動き」とか「足のあげかた」とか見ていると「ああ~~~癖が強い~~!」と面白いくらいに違うのですが、それが不思議なことにちゃんと引いて見た時揃っている面白さがあります。

それがA.B.C-Zの良さで、面白さで、素敵な魅力と感じていましたが一方で塚田さん五関さんがお歌を伸ばしたり、橋本くんがダンスを伸ばしたり、戸塚さんがさらりとトークの中で面白いことを見せたり、河合さんが自分がだけではなくメンバー全体を見ていくようになったり。

確かに過去と今と照らし合わせて「あのときはこうだったね」な部分もきっとあるだろうけれど、「一番いいのは今、そしてこれからだよ」と感じさせてくれるようなライヴであったと私には思えました。

MCで一気に柔らかくなる「いつもの」姿

基本的にA.B.C-ZのMCってふわっとゆるいイメージがあるのですが、それは配信でもまたしかりでした。

今回はA.B.C-Zのファンだけではなく「ちょっといいなぁと思っている人」たちもいて、まさにホームとアウェイがどちらもあるという緊張感の中で彼らはパフォーマンスをしていたように感じましたが、それでもすごく楽しそうにしていて、ふわふわっとしたMCのこう……良い意味でも悪い意味でもA.B.C-Zらしいというか。穏やかというか。

うっかり塚ちゃんが「チャンネル登録よろしくね!」*2を言ったりだとか、こうやってライヴができることへ噛みしめるように話をする他の四人だとか。

木村拓哉さんに対しての河合さんのエピソードですとか。河合さんで言うとジャニーズ河合がジャニーズのこと勝手に答えます、通称「ジャニ河」について塚ちゃんが「そのまま異動してたもんね」(バス旅からのロケ)と言っていて改めて河合さんの2020年のハードさを感じてしまったというか……忙しすぎて目がまわるって本当にそのとおりだなと思いました。

配信に関してはどちらかというと「いつもの」空気でありながら、いつもの人たちだけではないことを理解した上での思慮したうえで考えているようなイメージでした。穏やかというか、落ち着いているというか。もっとこう……いつも放送事故というべきなのか、自由度が高いというか、なイメージだっただけにほのぼのとした空間だったように感じました。

 

デビュー前の曲をアンコールに選ぶこと

これは今回のクリスマスコンサートでも「砂のグラス」「Vanilla」を選んでいて人気の高い曲であるからこそだと思いました。正直アンコールでやるのは目に見えていたのですが「クレアクか明日僕だと思う」と友達にいっていただけにイントロにやっぱり~!!!!というウキウキがあって楽しかったです。

歴史の長い曲で、それこそ4人の頃から現在で歌割りが変わっていたりとかいろんなご意見も出るであろう曲ですが、デビュー後のファンとしてそれはそれでこれはこれとなりながら楽しませてもらいました。

前述したYou…でもそうですが「歌い続けていくこと」が語り続けていくこととイコールでまたこの歌に対しても埋もれてしまうことなく拾い上げてくれたことが嬉しかったです。なかなかやってくれなくなってしまったけれど、人気のある曲だという認識があったからこそ、嬉しかったです。

 

また、クリスマスが終わってしまったからということでプレゼントのコーナー(*雪が降ってきたなど日替わりや花言葉の演出に使っていた)としてアンコールを最後に持ってきたのは「ファンクラブ限定」の映像として「一番のプレゼントを一番のファンであるファンクラブの人へ」という計らいとしていいなぁと何だか嬉しかったです。

花言葉は改めて人気な曲なんだなぁと痛感するとともに、愛され続けていってほしいなとも願っています。 

 

全体を振り返りながら…

キラキラと煌くレーザーも、スモークをたくさん焚いている中で揃った踊りを見せる彼らも。
髪の毛をさらっとなびかせた瞬間も、伸びやかに歌うところも、MCでちょっとうっかりスベっちゃったりするところも含めてA.B.C-ZA.B.C-Zらしくて、かわいいなあ好きだなぁと思うところがたくさんありました。

普段のライヴでは見ることができないアングルでのパフォーマンスが見られたり、画面の向こうだからこその冷静さを保てたり、一方で「あ~~~それはいいね~!!!!!とってもいいね~~!!!!」と頭を抱えてしまったり、とか。そういうのも全部ひっくるめての「ライブ配信」であったように感じます。


えびらぶの煽りも、ちょっとした表情も、それらは彼らが彼らとして「アイドル」になっている瞬間で、そのきらめきをおすそ分けしてもらったような心持ちになりました。

さぁ生きまくれ! wonderful life!の歌詞は昨今の世の中で感じるものとしてじん、とします。

ラッキーな事に俺たちは ここに今生きている

バンザーイ(バンザーイ)バンザーイ(バンザイ)ああ 

夢を見て恋をしていいんだ oh oh 最高! 

へこたれて 片膝ついたって生きてやれ!

今の情勢の中で「今生きている」「楽しめている」ということへのラッキーさをつくづく感じられた瞬間でした。彼らが生き生きと歌っている姿が見たいし、はやくコロナが落ち着いて、「声をだしていい」ときになったら思い切りA.B.C-Z LOVEを言いたいし、盛り上がっているところを見たい。

サッカーだって声を出して応援したいし、思いっきり笑ったり叫んだり、声にならない声をあげていきたい。ワクワクするときってたくさんある。

だからそこまでの「エンターテインメント」が続いていってくれることを願わずにはいられない。

正直「オンラインに4000円強」ということで二の足を踏んでしまう人のキモチもすごくわかる。だってやっぱりそれまで「現場がある」世界が普通だったから。だけど、今回のオンライン配信を見ることでまた何か自分の中でひとつの感情が生まれたような気がしました。

私はA.B.C-Zがやっぱり好きだな~ってなったし、橋本良亮くんのファンだし、戸塚祥太さん河合郁人さん塚田僚一さん五関晃一さんと一緒に「A.B.C-Z」を作っていくからこそ彼らを追う人でありたいなあと願うばかりです。

お題「#買って良かった2020 」というお題が今週のはてなブログですが、その中の直近の買い物として「オンライン配信を見た」ということを心のなかで刻んでいきたいな、なんていうふうに思います。

*1:A.B.C-Z LOVEの歌詞で自称している

*2:youtuberあるあるな一言

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