柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

「武士の献立」はお腹のすく映画である

 

なんか映画見たい~と思って、昨今「ごはん映画」が増えてきている中だし、上戸彩好きだしってことで「武士の献立」を見に行ってきました。

主演は上戸彩高良健吾。監督は釣りバカ日誌の朝原雄三です。

「武士の家計簿」から続けての「武士の~」シリーズ第二弾でもあるそうな。

武士の家計簿についてはまた後日改めて感想を書いておきます。よく考えれば武士の家計簿→武士の献立で並べると「あっ…半沢直樹…」となる不思議(笑)

上戸彩は「あずみ」以来8年ぶりの映画主演だそうで。とてもそうは思えないのですがそんなに月日たってんのですね。びっくりしてます。

 

あらすじ的に簡単に言うと「気が強いせいでバツイチになってしまった年上の奥さんとそれについてツンケンしてる料理の不出来な年下男。そして彼らを取り巻く家族愛なハートフルストーリー」みたいな感じでした(ざっくりすぎる)

 

www.youtube.com

 

ということでつらつら感想を。

 

 

 昨今ご飯映画が流行っています。絶対孤独のグルメのせいだろ!とも思うのですが思い返してみれば「南極料理人」とかもごはん映画だし、「ごちそうさん」でも言ってるけれど「食べることは生きること」なんですよね。だからご飯を題材にした映画がいっぱいあったって人間「あーおなかすいたー」ってなるのはしょうがないものなのです。

五感をフルにつかって、匂いや味や見た目やそれこそぱちぱち焼いてる音とかを楽しめるという意味で食事というものは人間の心を沸き立たせるものだと私は思います。つまりご飯が好きです。

 

今回の「武士の献立」についてはそんな「料理」映画と「家族」映画の同居かな。

シネマトゥデイにてあった説明はこんな感じ。

 

優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となって1年で離縁された春(上戸彩)は、ひょんなことから加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)に料理の腕を見込まれ「息子の嫁に」と懇願される。

伝内のたっての願いで、息子安信(高良健吾)のもとへ嫁ぐことを決意した春。

舟木家は代々藩に仕える包丁侍の家。しかし、夫となる跡取り息子の安信は料理が大の苦手で、4つも年下!

春は、姑の満(余貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南を始めるが・・・。

 

細々な所作の部分について、きちんとしていました。西田敏行さんの食えない父親のお芝居がとてもマッチしていた印象。高良健吾さんの料理の「ああ…出来ないんだなあ」という不器用な感じは実に料理が出来ない人あるあるがいっぱいで(自分もあまり得意じゃないのでわかります/食べる専門なので…)いいなあと。

「古狸」と散々春のことをディスってるわけですが、それでも最終的にそんな狸嫁にあっさり化かされて負けて、彼女に料理を教わるのですが、ツンケン距離感のあったのにだんだん教わって料理できるようになって、師でもあるけど何だかんだ嫁として大事になっていくところは「料理」というよりも「少女漫画か!!」といいたくなる感じでした。

 

映画全体としては結構よくあるほのぼの家族ものではありますが(どっちかっていうと料理<家族愛・夫婦愛って印象でした)気になった、印象に残ったセリフがありました。

 

 「つまらないお役目だと思うから、つまらない料理しかできないのではないですか」

 

「俺は本当はこんな仕事やりたくない」っていう状態でやったら何やったってつまんないし、出来も所詮その程度だよっていうね、こう、なんといいますか現代的にも「ああ心に刺さる…」と撃沈しそうになる言葉でした。

うっかり出てきた鹿賀丈史さんに本当に前情報なく見ていた私は「え!?」と驚きました。好きな俳優さんなので実に嬉しいですが…いやあびっくりした。 

 

映画の目的として「家族愛」「夫婦愛」を目的にするなら見てもいいと思います。

お料理のシーンとしては「ごちそうさん」とかと比較するとちょっと少ないかな。

でも当時の料理やさすがの色彩センスは見ていてテンションが上がりました。

 

和食を食べたくなる映画でした(笑)

www.amazon.co.jp

TOP