定時制高校、という知っているようで詳しくない世界を描く「ワンモア」。
アイドルの人を主演に迎えるとどうしても「アイドルドラマ」、「アイドル映画」と揶揄されてしまいがちではありますが、骨格のしっかりとしている作品だなぁという印象です。アイドルドラマ、アイドル映画と言われても、その作品ごとに其々に良いところがあるし、アイドル映画と他者に指摘されてもすごく良かった作品も個人的にはあるので何とも言えないのですが……。この辺は現在ヤングジャンプで連載している「推しの子」で見かけるジレンマに似てますね。
ワンモアでは、第1話で登場人物の概要を知り、2話で一人ひとりが抱えている問題をピックアップしていくことがわかりました。ゆっくりと、けれども着実に変化を見せる生活の中で今回のメインになるのは2話の段階から「なんかヤバそうな気配がするな?!!!」の風間くんになります。
今回のイラストも1.2話と引き続き伊於さんにお願いしました。Twitter巡って来たら風間くんのこのヘッドホンなかなかお高いものだと知って驚きました。音が違うからこその良さってありますよね。
撮影時、「自分が全然喋らない(笑)」ということを橋本くんが話していましたが、第一話から分かる通り風間くんは様々な事情を抱えています。その心境をどのような形で変えていくのか――という意味でも、じっくりと、じわじわと変わっていく、「もう一度、変わっていく」ワンモア3話の感想になります。
- 第3話あらすじ
- 「ワンモア」感想
- IQが高いからこそのジレンマ
- 家族から向ける”風間翔”への感情
- ”初恋”への向き合い方と、「他人」の受け入れ方
- 自らの感情を「言葉」にすること