以前PSYCHO-PASSの槙島聖護という登場人物が「紙の本を読みなよ」というふうに称したことがあります。回り回って本屋さんで「紙の本を読みなよフェア」というものがあってそれも盛り上がりを見せていたのがとても印象的でした。*1
100年後の世界でも変わらず「紙の本」がいいという彼の意見はどう考えてもデジタルネイティブな世界であるPSYCHO-PASSの世界観の中で「こういうのが好き」な変わり種の一つとして描かれていますが、非常に印象的でした。
(PSYCHO-PASS15話「硫黄降る街」にてのセリフ)
「本はね、ただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある」
「調子の悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は、何が読書の邪魔をしているか考える。調子が悪い時でもスラスラと内容が入ってくる本もある。何故そうなのか考える精神的な調律?チューニングみたいなものかな。調律する際大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。」
これは作中で「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という作品をおすすめしているシーンです。このへんめっちゃ本広克行氏ってかんじ(踊る大捜査線でも過去の映画とかの用いるシーンめちゃくちゃ多かったし)だったんですけれども。アンドロイドは電気羊の夢を見るか?については私は未読なのですが、「ブレードランナー」の原作として有名ですよね。
ちなみに映画の感想については以下記事参照(過去のものです)
amanatsu0312.hateblo.jp
今回重要なのは作品のお話ではなくて、今回は「紙の本を読む」ということについてです。
で、割と私も「紙の本が好き!」なタイプなんですけれどもここ数年前にKindleをお買い上げしまして。その利便性にうっかりうつつを抜かしている日々なのですけれども、ふとしたときに「紙の本」ならではの良さみたいなのを感じたりします。
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