柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

塚田僚一氏の作る「塚ちゃん」ワールドについて

塚田僚一さんお誕生日おめでとうございます。

盛大に遅刻ですごめんなさい。

塚田僚一さんという人の作り出す「塚ちゃん」ワールドが私はとても「偶像」として好きで、何をどう作っていくのかを考え書いておこうと思います。

このブログでは「メンバー誕生日に併せて今彼らに思うこと、これから期待すること」を書いていこうとしているわけで、その大トリとなる塚田僚一さんに、ひたすら綴っておこうと思います。

 

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鮮やかにそして今日も強く立とうとするお姿が花にも似て、素敵な人だと思う

【過去メンバーのお誕生日記事はこちら】

とりあえず今回も長いよ。そして割りと話分散するよ!

塚田僚一”という人

「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」というフレーズがおなじみのA.B.C-Z一の身体能力をお持ちの塚田僚一さんなわけですが、ご本人の芸歴(事務所在籍歴?)でいったら下積みが長く、デビューして5周年という中でもひたすら積み上げて積み上げていくタイプだったというお話を聞きます。

お茶の間で「アウトな人」として出ている塚ちゃんの認識を私はテレビを元々あんまり見る人ではなかったので知らんかったのですが(もしかして:A.B.C-Zを本当に知らなかった人)、彼が「修二と彰」のバックについて踊っているときにHey!Say!JUMPの中島裕翔くんに嫉妬していたというお話は何かの番組でやっていたのを思い出しました。

とにかくこの人に対しての認識は「そういう人だから仕方ない」みたいな部分がメンバー内にも蔓延する要素がある、良い意味でマイペース、悪い意味で頑固な方なのだと思います。

変わっているというお話はよく聞きますが、そのうえで、じゃあ「偶像」と書いて「アイドル」と読む塚田僚一と彼自身の違いってどうなのだろう、と最近目下考えております。

 

アイドル・塚ちゃんのお話

私の中では「塚ちゃん」という像と塚田僚一という人間の像は=ではありません。

わかりやすく言うと「元気いっぱい!明るい人」の塚ちゃんという像を塚田僚一氏が作り出している存在だと思っています。彼の本質はどんなところかはわかりませんが、変わっている人であったとしても、それらを少し俯瞰して見ている部分があると思います。

それはA.B.C-Zの写真集「五つ星」で橋本くんの対談でも言葉にしていて、とても顕著だったと感じています。

 

A.B.C-Zファースト写真集「五つ星」<通常版> (TOKYO NEWS MOOK)

A.B.C-Zファースト写真集「五つ星」<通常版> (TOKYO NEWS MOOK)

 

 

橋本くんは全部を「受け止めてしまう」という人ですが、それに対して塚田さんは「そんなの無視しちゃえばいいじゃん」というようにさっくりとばっさりと言葉にしていました。掬い上げるのではなく受け止めるのではなく「自分のものにしない」という取り捨てができる人なのかなと。

その分だけ作り出していく偶像仕様はより「明るく」より「浮世離れ」していて、どこか遠いけれど、「人懐っこい」近さを持っている。エネルギッシュなのに遠いというのは自分でいうのも何ですが二律背反の塊みたいだなって思います。

そういう意味では5人の中で現在最も知名度の高い「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」の塚田僚一さんが「塚ちゃん」として演じているからこそ感じられるものも一つじゃないだろうなと思っています。基本私は性善説を信じていますが彼がどんなことを見て、どんなことを考えて、どんな人間なのかは少し霧がかった向こう側にあるような気がして、何となく、陽炎的な、「偶像の向こう側の塚田僚一という人」をゆらゆら見ている気がします。それでも不安にならないのは“塚ちゃん”の骨格がしっかりしているからなのかな。

 

俳優・塚田僚一について

今年、私は塚田僚一さんのお芝居を見る機会を得ました。

ひとつは中屋敷法仁氏演出の「サクラパパオー」。「A.B.C座(えび座)」、そしてもう一つは「さくらの親子丼」

 

「サクラパパオー」

古き良き昭和の香りを持ったままのパルコ劇場であり、また同時に「塚田僚一」をそのまま表したような登場人物であったと思います。

喜怒哀楽がパッキリはっきりしている登場人物としてお芝居をしているわけですが……。こればっかりは「好み」だなと思いました。

私は塚田僚一氏のお芝居を「塚ちゃん」としてみたいというよりも「この人がこんな芝居ができるのかあ」という驚きがほしいので、そういう意味ではサクラパパオーは「元気いっぱい!塚ちゃん!」という要素がとても強かったように感じます。それはそれで可愛かったですし、大人の遊園地感がぎっしりと詰まった一夜の夢感が詰まっているようにも思いました。

 

当時の感想はこちら。

amanatsu0312.hateblo.jp

 

うっかり中屋敷先生の演出最新作なんだろうと思って調べてみたら文スト*1でびびりました。黒子のバスケの舞台といい、2.5次元で売れっ子だなあ。またいつか屋敷先生の舞台も見に行きたいところ。

 

えび座「ジャニーズ伝説2017」

突然の朗読が始まったときに思ったのは「えびちゃんずーで岩田光央さんに褒められた通り、塚田僚一という人は聞き取りやすい発声ができるひとなのだろうな」ということ。

元々声優さんのお芝居が好きなのですが、いわたみっちゃんが褒めた内容を振り返ると「オーバーなのがいい」という点を評価されていましたね。それも含めて、ジャニーズ伝説でどのような芝居をするのかって考えた時、タクシーの運転手になるという未来を選んだ人を彼は演じました。

どんな背景があって、どんなふうに演じて、歩んできたものを「どんなひと」なのかを彼は読み解いていかなければならないわけで、えび座を演じる上でどうだったのだろうかという点が気になります。私が見た時何度かつっかえてしまっていたのが悔しいな。せっかく気持ちが上乗せされていたところだったから。

 

当時の感想記事:

amanatsu0312.hateblo.jp

 

ABC座はどちらかというと「ジャニーズという枠で作るエンタメ」なのでお芝居要素と同じぐらいにパフォーマンスも強い。なんていうかお芝居というか「これはこういう世界」みたいな、そんなかんじ。今までジャニーズというジャニーズ内部のお芝居はほぼ見てこなかったからこそ感じるものが色々ありました。

それも含めて今回のお芝居を経て得るものがなにかしらあったのなら、うれしいなあ。

 

「さくらの親子丼」

真矢みき主演の東海テレビ制作のドラマ。中西俊太という登場人物を演じてきました。

tokai-tv.com

ドラマを全話通して見た印象としては「今年の塚田僚一の総括」みたいなキャラクターだなと思いました。こちらも「元気いっぱいの塚ちゃん」をあて書きされたかのような登場人物で、それでも全話を通してちょっとずつ親交があるシーンがあったのが印象的。あざみ役の吉本実憂さんはいろんなところで芝居を見るのですが、以前見たときよりもずっとキレイになられていてびっくりしました。

また、本仮屋ユイカさんは民王のときからまたさらにぐっと大人びていて、印象が全然変わっててびっくりしました。王様のブランチのときとはあまりに違っていて女性って本当すごいなあ。

この役どころに対して、塚ちゃんは「自分の親友が殺されている」存在なわけで、どう演じるのか興味があったのですが…………Tシャツが先行して押し出されているのはちょっと個人的には残念。まぁメインはあざみとさくらさんなので仕方ないのですけれど。過去の芝居と今の芝居で、この1年、「サクラパパオー」やえび座(これ撮影中だったからちょっと微妙かもしれませんが)を含めて、自分の中で吸収していったのなら、良いなと思っています。

 

アスリート・塚田僚一として

今年もSASUKEに出ていらっしゃる塚田さんのチャレンジ精神はやはり凄いなと思いました。今年はSnowManの岩本照君も一緒ということもありましたが、たくさんのSASUKE参加者とともに、一人の「アスリート」として目指そうとする場所を貫いていった結果第一ステージをクリアーしているのを見て着実に自分の中で「こうしたい」という目標に向かって走っているように感じました。

アイドルとアスリートはまた全然違う部分に属しているとは思います。選手生命とか筋肉についての部分とか細やかなところに対して期限は迫っていることとか、いろんなことは似ていますが、最終的に走りきるのは塚田さんなわけで、そのことも踏まえてみても沢山の一緒に「走ってきた」人たちの感謝を持った上で、やり遂げているところはすごくカッコイイなと思いました。

 

A.B.C-Zの「塚ちゃん」として

タレントとして、アイドルとして、個人として、アスリートとして。

いろんな形がありますが、「A.B.C-Z」というグループを引っ張り上げてくれている、先陣切って走っている人だと思います。実際彼がアクロバットをすることで「アクロバットボーイズクラブ」という部分はより際立っていると思います。

塚田さんは偶像として自分がどうあるべきなのかを考えながら動いているのかな、というのがまぁ他所の担当である私からみた印象だったりして。

それこそ2015年の音楽番組で井ノ原君がMUSIC FOR THE PEOPLEのとき「塚っちゃーん!」って連呼していたのは今でも印象的ですし、考えるところはひとつじゃない。

塚ちゃんについて坂本くんは「新旧筋肉対決だねえ」というコメントをブログでしていたし、彼の先輩たちから見た彼に対する印象は人それぞれ色が全く違うなと思いました。

個人とグループでは色合いは変わってくるものだとは思いますが、それも踏まえて、たくさんたくさん吸収したものを、グループの中に還元して、さらにステップとして踏んでいってくれたらうれしいです。

芝居面でいったらそれこそ「生ドラマ」で塚田さんのやった斉藤壮馬君との芝居や梶裕貴くんとの芝居は非常に聞いてて楽しくて「クオリティが普通に高い」とびっくりしました。

さらにいえば戸塚さんと一緒にやった生ドラマで妹を殺されたタクシーの運転手が戸塚さんに復讐するというダークなお芝居も非常に印象的で、個人的には塚田さんのお芝居の中で今年一番好きなのどれだった?と言われたらそれを上げると思います。

サイコパスだったり、精神的にどこかネジを外したような狂気と「平常心」を孕ませたような、際どいラインのお芝居がとても素敵だったと思うのでまたそういうお芝居をする塚ちゃんに出会えたら、すごくすごくうれしいです。

 

また、コンサートでは「塚リカちゃん」がよくよく動いていましたし、リカちゃんマジ存在するわーかわいいわーってしみじみしましたし、ご自身のもつ「アイドル」としてのあり方の考えを全部つぎ込んだプロテインイエロー☆を作り上げたのだと思います。なによりDeliciousな愛をソロで歌った瞬間のぞわっときた色気みたいなのはある意味「元気いっぱい塚ちゃん!」「エロティカルもいけるよリカちゃん!」からの別の色である「塚田さん」の色だと思います。同じ黄色でも、普段の塚ちゃんが明るい黄色、アイドル塚リカちゃんがパステルイエローならDeliciousな愛のときの塚ちゃんはゴールドよりのイエローとか、彩度を下げたものだったりという印象も受けました。

どんなふうにでも色を彩度や明度で変幻自在に染め上げていく。それが塚田僚一という人なのかな、と今とても思います。

 

 

また、今年は「塚田P」ということでBOU!NEN!KAI!の振付を担当されましたね。突然のPになってて「ボカロ曲似合いそうだな」って目下思うばかりです。

 CM見たときに「なんだろうこれ…笑」とびっくりしましたが、キャッチーな音楽で「ヒャダインぽいヒャダインぽい」と随分笑いました。

フルでのPVを見た時どういう感情を抱くのか、また、「塚田P」がどんなものを作りたいのかというコンセプトを含めて作品を考えたのか……ヒャダイン氏に楽曲提供を頼んだ際どんなものをお願いしたのか。それこそ「年末曲がいい!」っていった結果なのか、それとも「トンチキってるのがいい!」っていったのか…まったくイメージがわかないからこそ、そのへんインタビュー等で掘り下げて読むことが出来たらいいなあと思います。

ということで、年末忘年会シーズン真っ只中ですが、塚ちゃんにとってますます素敵な一年になりますよう心からお祈り申し上げます。

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