柑橘パッショナート

インプットとアウトプットを繰り返すごちゃまぜスタイル

静岡県静岡市清水区が舞台の「ハルチカ」を見てきました

皆さんは「清水」と言われると何を思い出しますか。

知人各位は大体聞くと「清水エスパルス」と答えてくれます。ありがたいですね!っていうか皆リップサービス究極お上手ですよね。平成の大合併によって静岡市になってますけど清水エスパルス清水エスパルスのままになっています。狭い区域だな!と言われそうですけどまぁそれはそれってことで。

まぁ大半の人が「静岡県」って言われると富士山、お茶、みかんあたりが出てくると思うんですけれど。

最近舞台になることがちょこちょこありまして。その一つがラブライブサンシャインとか。助けてラブライブ!ってやるしかない。ちなみに私は曜ちゃんが好きです。ただあれ沼津だからね、微妙に違うからなあとかそういう。

 

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今回は「清水」を舞台にした作品ということで「ハルチカ」について触れたいと思います。ちびまる子ちゃんじゃないよ!(笑)

ハルチカについて

もともとハルチカとは「ハルチカシリーズ」ということで角川文庫でシリーズになっている小説です。

廃部寸前の弱小吹奏楽部で、吹奏楽の甲子園普門館」を目指す、幼なじみ同士のチカとハルタ。練習に励んだり、新入部員の獲得に熱を入れたりと賑やかな日々だが、さまざまな謎が持ち上がり……。チカとハルタのおかしな関係にも目が離せない、大人気青春ミステリ!

〈ハルチカ〉シリーズ|角川文庫 | KADOKAWA より引用)

作者は清水出身の小説家・ 初野晴

2002年に『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューした新進気鋭の小説家です。

表紙イラストを担当しているのは、真夜中のパン屋さんでもおなじみ山中ヒコ氏。

もともと静岡県出身の地元の人である本人の手によって描いているのがよくわかりますね。また、モデルの学校になっているのは「清水南高等学校」。清水南高等学校は本当に実在するとの話を聞きました。ごめんね清水東しか知らなくてごめんね。(県外民)

 

映画について

この度角川映画で封切られましたね。メガホンを撮るのは市井昌秀。HeySayJUMPの中島裕翔主演の「僕らのごはんは明日で待ってる」のメガホンも取られた方です。なにげに見るのは初見。もともと髭男爵等をやっていたお笑い芸人だそうです。

脚本は山浦雅大、市井昌秀

キャストは佐藤勝利Sexy Zone)と橋本環奈のW主演です。顔面偏差値のめちゃくちゃ高い映画としてやる前から評判になっていましたが、写真がジャニーズだから綺麗にポスター切り取られててもうなんかそれぐらい許してやってくれよ……という気持ちになったのは言うまでもない。

重要ポジションの草壁先生は小出恵介が演じます。

www.youtube.com

 

 

こちらがハルチカの予告編。

煽り文句は

ハルチカ 〜響き出す、2人の青春〜

”恋じゃない けどーー 友達より、トクベツ”

 

ストーリー感想

もうもともとね、映画は「映画オリジナルストーリー」ということをとても強調されていました。あくまでも「ハルチカ」というシリーズを元にした別物です。

実写化における賛否は当然小説、漫画、ゲーム、アニメについてはついてまわるものですし正直「面白いものを面白い」と思えるという意味で切り口が新しければそれでいいかなと私は思っています。

原作ファンにとってみれば丁寧に忠実に再現してほしい気持ちもすっごい分かるんですけれどね。天地明察とかマジでなんで前妻いないことになってんだよとか色々な気持ちを抱くのも本当に全力で分からなくもないんですけど。まぁ結局のところ「これはこれ」っていう風に踏まえて楽しめたら一番理想なのかなと思います。

つまり何が言いたいかって言うと 原作のハルチカを想定していくとまったく異なるものになるよ って話。流石に原作未読でもわかる。多分違うなって。アニメがどこまで原作を再現しているのかはわからないですが、これもまた違うように感じられました。

 

 

 

 

 

基本的なストーリーとしてはボーイ・ミーツ・ガールで、昔の幼馴染に高校で再会するというもの。甘酸っぱいというか、青臭いというか、青春だからこその映画だなあって思います。

負けん気が強くて主にハルタに対して手が出る口も悪いタイプのチカと、気弱で、穏やかで、女生徒からも人気のハルタのコンビにおける吹奏楽ものです。

カイユの話も状況として異なっていますし、割りとアレンジが色々細々されているので「別物」として見ること。「原作(アニメ)と違うやんけ!」と言い出したら切りがないと思います。それはそれでこれはこれの心を持つべきだなと思いました。

なおハルタとチカのポイントになる「恋愛感情」の向ける先ですが、今作においてはチカ→草壁先生のような描写はあれど、明確な描写はないです。完全に「すき」かと言われたらまた曖昧。ハルタが先生に向ける感情についてもまた明確な表現はないです。

ハルタとチカの関係についても「幼馴染」「友達以上、恋人以外の何か」みたいな感じでボケとツッコミ、ジャイアンのび太のような空気感だけれど一番信頼している相手ではあるというのが出てきました。

ストーリーとしてはちはやふると同じく部員を集めるところから初めて、一人ひとりを説き伏せていって仲間にしていく部活としてのものが前半、後半オーケストラとして初心者であるフルート奏者のチカがソロパートで皆の足を引っ張ってしまうという感じです。

同じ吹奏楽ものでいうと「青空エール」、部活もので言うと「ちはやふる」があるので何とも言えないのですが、ハルチカとしては「引っ張ってきた人間が一番苦悩してしまう」というのが強調されている気がしました。また、そのチカを支えるのが一番殴られたり蹴っ飛ばされたりするハルタなわけで。

「いじめっ子より殴ったりするからいじめっ子がドン引きしてた」とか「いじめっ子を守るために殴ってた」という言葉に「ええええそれは暴力を持ってして制するのではないのかね」と暴力ヒロインがあまり得意ではないのでちょっと思わないこともなかったですが まぁ関係としてはそんな感じのものがずっと続いています。

だから、恋愛感情として ハルタ→チカ→先生にも見えなくはないし、でもハルタ→←チカにも見えなくはない。でも終わり方を見ているとハルタ→先生←チカという構図にもまぁ違和感もない。

どういう風に終わるのか、どういう形に取るのかは「もうそれはそれだから」っていう感じがしました。その点に関しては映画の二次創作だと思うし、小説版(映画のね)に書かれているかもしれないけれど、映画を見た限りでは「ご自由にどうぞ」で終わっている印象でした。

思ったのは委員長(チカにフルートを教える先輩)が厳しすぎるというやり取りがあったのですが、委員長のキャラ設定があまりしっかりと捉えられていなかったのでどういう人なのか何を考えているのか、どうして厳しくなってしまうのかというのが分からなかったのがもったいないなと思いました。

部員集めの時にプロフェッショナルな意識が高い女の子を勧誘するとき、「音を楽しむ=音楽は後付です」というやり取りも含めてが興味深かったです。やべえ音楽の妖精が聞いたらめっちゃジタバタしちゃうやつだ*1

しかしこの子月森蓮?月森蓮かな???みたいな気持ちになったのは言うまでもない(サラブレッドと聞いて真っ先に思い出した)(でも親がピアノの先生なら土浦くんだよね)

補聴器30万円ぶっ壊したのにお前ら平和やな!というあれそれもあるけれど。

映画のストーリーだけ見ると「どこ」に落とし所を入れたらいいものかというのが難しい作品だったかなと思います。チカの葛藤を描くのか、ハルタの病弱ながらも活きるところをしたいのか、他のメンバーとの部活青春にしたいのか(それにすると吹奏楽パート多いし人間多いから大変だなとも思う)。カイユがその割にあっさりフェードアウトしているのがちょっと残念でした。

「チカならできるさ」ってカイユいってるんだけどそこスルーかい!!私なら惚れるぞカイユ!って思ってた。だがそんなものはない。

 

まぁでも背中合わせの二人が可愛かったり距離が一定だったり、「ちびだったくせに」と強気の女の子のほうが背丈が小さくなっていったとかそういう空気感はいいなあと思いました。

小説の表紙のイメージから佐藤くんに話が言ったのだろうか、と思うとそれはそれでなんとなく「ああ」となっています。アニメが先行してのイメージだったので、金髪のイメージでしたけど、小説版の表紙を見たらなるほどなっていうね。

 

後個人的に好きなシーンというか「あっ……これこの後死ぬやつ……」ってなったのは三保で砂浜ダッシュしているシーン。

 

www.youtube.com

 

こちら数年前まで弊チームでの名物だった砂浜ダッシュです。

ちなみに終わったら死屍累々。

先日引退した児玉新さんからのメッセージにもその地獄っぷりが書かれています。

 

練習では三保の海岸での砂浜ダッシュなど自分には新鮮なものばかりでした。

砂浜練習の前日には雨乞いをしたほどきつかったですが、大抵は雨も降らず頑張って走っていました。

児玉新選手からのメッセージ|清水エスパルス - 公式WEBサイトから引用)

 

選手に雨乞いをするほどきついと言われる砂浜ダッシュ。

足がもつれて何度もやってバテバテになっているのを笑顔で見つめる清水出身・監督長谷川健太(現在はガンバの監督ですね)。

それをやらせる草壁先生鬼か。鬼だな

 

www.nikkansports.com

 

ちなみに当時の記事。フローデ・ヨンセンのお話。この後に小野伸二とか永井佑一郎とか皆地獄の砂浜ダッシュを経験するわけですが(改めて思うと超絶地獄である)。

ちなみに今はもうやってない?らしいです。監督の違いだとは思いますけれど改めて長谷川健太体制のシーズン前の名物だったのを覚えています。死屍累々状態の選手。

酸欠状態に陥ったり、あまりのきつさに吐く選手も出るほどのハードメニューだ。走り終えた選手たちは「何回やっても、やばいっす。本当に地獄ですね」と口をそろえる。

(同上)

改めて思い出すたびにクッソ地獄である。皆おつかれ……おつかれ…。

 

清水へようこそ!

この映画の最大のポイントはどこかと聞かれたら個人的には「おいでよ!静岡県静岡市清水区!!」だったので撮影したロケ地がいっぱい知ってるう!!っていうので本当別の方向で「うわーー!うわーー!出たー!!」ってなってました。

 

例えば部員が増えてくるくる踊るところ。

めっちゃ観覧車見えるやんけ。

 

というか、ハルタとチカが並んで座っている所めっちゃエスパルスドリームプラザ通称ドリプラ*2

じゃないですか。うわーJ1昇格報告会やったところだー!!!とかなりましたよね。

清水駅行きのバスとか見てて「あっ…アイスタ行くシャトルバスでおなじみのやつ……」ってなったりとか。

完全にロケ地にうわーうわー!って1人でテンション上がっていたのは言うまでもない。撮影は足利の高校でやったみたいなのですが、演奏協力に常葉橘があったりとか、SBSとかが協力しているのがいいなあと思います。静岡県はいいぞ。

とりあえずちょいちょい隠れパルちゃんがいるから(※ドリプラな意味で)思わずめっちゃ見てました。

 

また、三保での撮影の際に控室で清水エスパルスのクラブハウスを使ってもらったということで(スタッフロールを目の皿のようにして清水エスパルスという単語を探し回ったのは私です・笑)(多分人生であんなに真面目にスタッフロールみたの初めてレベルだった)

静岡県民ではない私でも「やだー!待ってー!知ってる場所ー!!」ってなるから清水の人たちにはそういう意味でも見てもらいたい。知ってる場所出るたびにざわ……ざわ……となったのは言うまでもない。

 

聖地巡礼についてはさくやちゃんが作ったマップを参考にするとよいかと。アニメも映画もあるよ!橋本環奈ちゃんファンと佐藤勝利君ファンのセクガルさん行ってきて!ついでに観光地めぐりってことでお金落としてきて!

 

www.google.com

 

三保の撮影でうちのクラブハウス使ったネタで思い出しましたけど、しょーまくんがユニフォームを渡すことがありましてですね。

 

 

佐藤勝利くんは果たしてサッカーが好きなのか!とか(橋本環奈ちゃんはアビスパ応援ツイートしていましたね)気になるポイントはいっぱいありますが、是非このゲームシャツ活用してもらいたいですね。いつかサッカーすることがあったらYOU着ちゃいなよ!ゲームシャツは着心地がいいぞ!

ソースは毎年ユニ買ってるサポーターだ!!素材がいいぞ!

 

……で、その流れから昨年こんなものが。

 

www.s-pulse.co.jp

 

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エスパルスは昨年ハルチカとのコラボを行っており(パルチカ)その流れからエスパサポ対象のハルチカエキストラ募集をやっていたわけですけど

え??どこ??? ってめっちゃ見てました。

多分あのホールの中に知り合いめっちゃいるぞ!(Twitter報告もらい済み)ってなったというね。

 

ということでのんびり感想でした。

途中からただの清水トークになっているのはどうか許していただきたい。静岡は良いぞ

 

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