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人生日々ハイテンション

見たり聞いたり遊んだりの備忘録

「シン・ゴジラ」を見に行ったらエヴァっぽくて超熱かった

映画

庵野秀明氏が手掛ける「シン・ゴジラ」がこのたび公開されました。

もともとゴジラについてはいつぞやに「ザ・プロファイラー」で岡田准一氏司会のもと取り上げられていたので興味もあったしハリウッドも一応見たので日本でもどうなるのかみたいな~と思って見てきました。

とりあえずネタバレもめっちゃ含む感想を言いたいんですが、 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「シンゴジラを見に行ったはずなのに気づいたらエヴァンゲリオンを見ていた……何を言っているかわからねえと思うが言っている俺にもなんちゃらかんちゃら」(byジャン=ピエール・ポルナレフっぽく)みたいな感じでした。*1

意味分かんないと思うんですが、うん本当見てるこっちはめっちゃ楽しかったけど「実写版エヴァンゲリオンってきっとこんな気持なんだろう」って感じでした。

 

ということでつらつら感想を。専門家でもマニアでもオタクでもないので「ゆるいファンのゆるい感想」ぐらいにしておいてください。

ゴジラエヴァもきっとすごいファンのかたが居るだろうから間違っていたらすいません…ということで。

 

シンゴジラ見てきたよ!

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shin-godzilla.jp

 

今回の映画のキャッチコピーは「現実(ニッポン)vs虚構(ゴジラ)」

あれっ、虚構って昔エヴァの映画に対して「虚構(アニメ)ばっか見てねえで現実見ろ」みたいなこと言ってたとか言ってなかったとかそんな認識だったんですが(ふわっとした認識なので間違ってる可能性大)何だってーとなりました。

色々と見なおして、振り返りながらつらつら書きたいと思います。

パンフレットも買ったんですが取り敢えずまたもう一度見に行くので、暫定1回目のまとめということで……。

 

 

 

 

新世紀エヴァンゲリオンについて

言わずとも知られていると思いますが庵野秀明氏といえばこれですよね。残酷な天使のテーゼでお馴染み碇シンジくんの物語と思わせておいて実は壮大な物語でしたってやつです。

最後「おめでとう」で終わるあれです。

 

それはそれとして。基本的な設定はシンゴジラエヴァは似てません。ゴジラゴジラです。エヴァエヴァです。じゃあ何で「ゴジラ見てたのにエヴァだった」なのかというと、「人が右往左往してどうにかしようとする過程」がエヴァっぽいなって思ったわけです。というか庵野さんの趣味突っ込みまくったんだろうなと。

 

シンゴジラについて

ゴジラ映画についての認識は人がいかにして立ち向かうかっていうかゴジラという存在があってそれを見ていることしか出来ない人類っていうのが大体のセオリーだった気がします。ゴジラヘドラとか。といっても私の認識はゴジラの多くのファンの方に比べて薄いしあっさいし知っている知識というと「ザ・プロファイラー」なんですよね。

natalie.mu

岡田准一きっかけとはいえ色んな人、もの、ことに触れているNHKの番組」として私は非常にこの番組を楽しく見ておりまして。いつぞやにやったシャネルの回やベートーベンの回も楽しかったです。ということで、このゴジラの番組を見て「そうなのかあ」という知識なわけです。

 

ゴジラという存在について

ゴジラ”という名付けについても含めこの作品は昭和のゴジラ映画であった「人間の身勝手の結果生まれたもの」としての立ち位置が大きかったです。

呉爾羅という存在について考えれば考えるほど、一瞬思い出すのはポケモンミュウツーですね。ミュウツー遺伝子組み換えで生み出されたクローンですが、繋がる部分は人間の身勝手によって編み出された存在という話というわけで…こう、言いようのない気持ちになります。

 

ゴジラvs人類というキャッチコピーは嘘ではない

前述したとおり人がゴジラに右往左往するだけじゃなくて人間が人間として、立ち向かうという流れが何というかとってもエヴァっぽいというか。

エヴァは毒をもって毒を制すというような印象なのですが(細かくいうとこれはこれでまた違ってくるんでしょうけど、使徒に対してのエヴァの立ち位置、考え方とかね)ゴジラについては霊長類なめんなよよろしく(といっても大分マウントとられてる)日本人が非常に四苦八苦していく感じですね。

この「シンゴジラ」の「シン」って「進化」の「シン」なのか、「真価」の「シン」なのか、「神」の「シン」なのか、どれでもあるんだろうなあと思います。

形態が途中で変わる、ポケモンもびっくりする自分で進化していく姿は色々と「ああああ気持ち悪い!!!」っていうヒトコトなんですが(第一形態まるでゴジラっぽくなかっただけに)コイキングギャラドスになるぐらいの衝撃では有りました。最後らへん。

しっぽまでそれ出すの?!マジで?!とか。パニック カルト ホラー どれでもあるけれど、この映画は同時に立ち向かうスペクタクル感もあったから私はとても好きです。エンタメ映画としてはとてもおもしろいし、アンチテーゼとしてもワクワクしました。

 

それと作中でちょっとした推理も入っていたのが個人的に面白かったです。

エヴァの影響をとても受けて作られた踊る大捜査線の映画の中で、推理していた時にあったアイテムを思い出してつながっていく姿が非常に印象的であったんですが、エヴァの作者である庵野氏が最初の舟の中で見つけたアイテムから折り鶴→折る→見つけるという過程を盛り込んだところは非常にこう…「ああ…楽しい…」と一人でニヤニヤしていました。こういうパート大好きです。

 

登場人物のカラーについて

長谷川博己さんが大体わかりやすく言うと主人公といってもいいでしょう。

恋愛よりも相棒というか協力者としての立ち位置で腹の底が見えないのが石原さとみの米国大統領特使 カヨコ・アン・パタースン。この彼女の芝居がとてもいい。食えない表情で、笑顔で、さらりといなして交わして。相棒だとかバディとか好きな私にとっては非常に燃えるコンビでした。相容れないものがあって、でも協力する部分があって。

腹の探り合いが随所に盛り込まれています。

最後のシーンの二人が立っている時に 日本 アメリカ そして間にあるのがゴジラ。核。結局彼女は日本人の血筋があって「おばあちゃんの国に」落としたくないといってもどっちといわれたらあちら側なんだよなあというアンチテーゼみたいなものも感じました。

でも矢口さんとカヨコの「私が大統領になった時あなたが首相だったらいいんだけど」「冗談、傀儡だろ」というお互いがお互いに背負うものがあってこそのやり取りがめっちゃんこ好きです。ああいうのが良いんだよそうなんだよ……と……。

 

作中、日本という民主国家の成れの果てといいますか良い部分/悪い部分がそれぞれにあって動いているのがよくよくわかります。

「これをこうしてください」というお願いに対して「それはどこの省に向けて言ってるんですか?」という切り返しのシーンがあり、完全にお役所仕事といいますか……。人に伝えて人に伝えて、だからこそ行動が遅くなってしまう。

対策本部のやり取りは色々な皮肉も入っていますが烏合の衆になった彼らの必死感がとてもいいです。

 

個人的に好きだったのは高橋一生さんのキャラクター。コミカルなやり取りも含めて非常に魅力的で私は好きです。

矢口計画のそれぞれのスペシャリストによって知恵を集める会議姿はワクワクが掻き立てられます。

言っていることはそれぞれにマニアック過ぎてごめんちょっと言ってる意味わかんないってなるんですが、それでも勢いでわーーーって言っているところは「???」ってなりながらも「なるほどよくわかんないけど何とかなるかもしれないってことだな!」ってなりました。彼らの世界における一般市民に発表されたときの一般人の認識ってきっとこんなかんじになんだろうなあと。

 

また、後の首相になる里見さんもとても良かったなと思います。彼の描写は圧倒的に少ないですが、徳川家康かよ……この人が実は一番頭よくて実は一番策士だったんじゃないかな……と今でも思います。竹野内豊が演じた秋山さんは竹野内さんのおかげで見かけもお声も含め超かっこいいですが(個人的に好きなんです笑)彼もまた策士ですね。カヨコとのやりとりが矢口さんとは違う「屈折しているからこそ使えるものは使う」という感じがいいです。

 

というかこの作品、お綺麗な身なりをしている人はいても腹の中は真っ黒な人間の集まりで、そういう意味でエゴイズムだの何だのが見え隠れするあたりいいなあと。もっと人間の強欲渦巻いてもいいかなと思ったんですが、そうすると群像劇がもっとぐちゃぐちゃになるからコンパクトになってて分かりやすい。泉さんと矢口くんのやり取りも見ていて楽しかったし、泉さんのキャラクターがとても良かったですね。こういう人たちが官僚だったら、立てなおしていけるんじゃないかなあとも思いました。

 

また、矢口くんの秘書である高良健吾はまだスレてなくて、真っ直ぐで、でも色々利用しようとするところが良かったですね。記者にリークするやり取りも印象的でした。そういえば別の作品の某首相がバカ息子と入れ替わるやつで秘書を高橋一生君がやっていましたが、高橋一生くんは今回完全にスペシャリストという言い方は綺麗ですが称された扱いは「オタク」でしたね。

あのチームの扱いが爪弾きにあってる変わり者集団の結成っていうのがまたアメコミっぽいというか、何というか。オーシャンズ11かなとか、色々思い出しましたがもうそんなことはどうでもいい単純に私が好きだと思いました(笑)

 

音楽と映像で思い出したエヴァ

ゴジラ襲撃後1日目。電車が通り過ぎてきて、朝がきて、皆日常を享受するところと、襲撃にあって逃げ惑うところ。電車に乗り込んでいく姿に真っ先にデジャヴというか「新劇場版:破」を思い出しました。映像の撮り方が完全に思い出させる感じというかあのアングル知ってる!!知ってる!!ってなりましたし…。

それと進化形態になっていくグロテスクなゴジラのシーン。あそこはあそこでなんかこう……ああ……使徒を…食ってる……というか。もうなんか色々ヒイ……となりました。

ゴジラに対しての対策のBGMがヤシマ作戦ぽいなあと思ってたんですが最後のヤシオリ作戦の曲完全にヤシマ作戦じゃないですか……おいおいBGM絶対鷲巣さんだろ…と思ったら案の定で。ですよねーー!とならざるを得なかったです。でも最後の最後にこのBGM突っ込まれた瞬間にもう大興奮でした。

 

ヤシオリ作戦で思い出すヤシマ作戦

前述しているけど「みんながみんなで立ち向かっていく」というところで、色々な国、場所、人、もの、を巧みに借りて頭を下げて対象物に向かっていくという流れでエヴァの中でも個人的に好きな話。東日本大震災の時に皆で節電しようという時にもネットで話題になりましたね。

dic.pixiv.net

それとはちょっと違うんですが、ヤシオリ作戦のタイトル聞いた時に真っ先にヤシマ作戦を思い出しました。

一点集中していく姿は掻き立てられる少年漫画感。どうしようそわそわワクワクする…たくさんの点が一つの線になって描かれる様とかも好きです。

 

全体を通しての感想

決して明るい映画ではないし終わり方もハッピーエンドじゃないです。あくまでも一つの収束。でも全てが終わったわけじゃない。しかも被害は甚大。ここから、まだやらなくてはならないという長谷川博己氏の視線がすごく熱かったです。

でもしっぽは動いているから、ゴジラもあくまで「一時」の凍結にすぎないから、その上で彼が言っていた「我々はゴジラと共存していかざるを得ない」という言葉が全てなのかと思います。

これって「エゴイズムや人間の勝手はあるけれど、それでも自分たちはその罪と業を受け止めながら、それと生きて共存していかなければならない」っていうのを示しているのかもしれないなあと思いました。

色々なことを振り返りながらグダグダ書いたわけですが、またゴジラはちゃんと見に行きたいな。パンフレット読み込んだ上で感想もう一度書けたらいいな~とかも思います。

庵野秀明氏の趣味をつぎ込みまくった、オタクが好きそうな映画”と言われそうですが、そんなこんなを含めても、私はとても楽しかったですよ(´v`*)

 

そして庵野秀明監督は本当あの、エヴァどう風呂敷包むのか楽しみにしているので……何卒よろしくお願いいたします……。