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人生日々ハイテンション

見たり聞いたり遊んだりの備忘録

『DEATH NOTE デスノート Light up the NEW world』を見てきました/10年ぶりにスクリーンでデスノを見ることについて

映画

DEATH NOTE」といえばジャンプにおいて「おいおいこれジャンプでやるんですか」って言われてたダークなかんじな少年漫画なわけですが。

ついでにいえば実写映画、アニメ、ドラマ、そしてミュージカルで海外公演も行われるなど色んな意味で話題性を持っている作品だと思います。

小畑健氏の繊細なタッチと大場つぐみ氏の人の考えが入り交じる空間を大変毎週楽しく見てきたわけですが「くそっやられた!」とか「計画通り」とか結構台詞でも有名なのが盛りだくさん。「だめだこいつはやくなんとかしないと」もそうですよね。

ということでDEATH NOTEの映画見てきました。

今回は「正式続編」ということも兼ねて、今までの「夜神月」「L」との関係を踏まえながら作られた「違う作品」となりました。

 

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映画『DEATH NOTE デスノート Light up the NEW world』特設ページ|集英社

 

 

ということでのんびり感想を。あんまり考察とかしていませんし、huluの番外編見ていないので齟齬があると思いますがご了承ください。

あらすじ

デスノート」を使い、"キラ"として多くの犯罪者を「粛清」した夜神月と、彼の「暴走」を止めるべく自らの命を懸けて立ち向かった世界的探偵"L"。

二人の天才による壮絶な頭脳戦が繰り広げられた「キラ事件」から10年後の、2016年。

世界各地でデスノートによるものと見られる変死事件が同時に多発し、パソコンやスマートフォン等のあらゆるデジタルデバイスに、"キラ"を名乗る人物から「デスノートを手に入れろ」と呼び掛ける謎のメッセージが配信される。

日本のキラ対策本部は「デスノート対策本部」と名を変えて存続しており、「三島創(東出昌大)」を筆頭とした新メンバーたちがデスノートを発見・確保するために奔走する。

その頃、“ Lの正当後継者 ”「竜崎(池松壮亮)」はデスノートが地上に6冊存在することを知り、デスノート対策本部と合流、捜査に協力。

 

また、キラのために動く“キラの使者”を自称する「紫苑優輝(菅田将暉)」も動きです。

wwws.warnerbros.co.jp

 

原作であった「ノートが人間界に存在する数は6冊まで」という設定を活かした続編ということです。むしろそんな設定あったことを原作読んでたのに私は忘れていた。

 

キャスト・スタッフ

主役は3人。三島創に東出昌大、竜崎に池松壮亮、紫苑に菅田将暉

なお、弥海砂戸田恵梨香のまま登場。

前作に出てきた松田なども出てきます。

監督は『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』の佐藤信介氏。

脚本に『新参者』等の脚本を務めた真野勝成氏を据えての作品です。

東出君は杏ちゃんがちょうど「オケ老人!」の映画が始まるタイミングと近いタイミングでの公開ですね。

 

ざっくり感想

夜神月は”生”きている?

「キラ」=「夜神月藤原竜也)」ということが世の中に知れ渡っていくというのが面白いなと思いました。

CG加工でうまいこと喋るようにできており(またそれを紫苑が作ったものの元のデータはあるっていうのが夜神月という人間であるのを知らしめていたのかなとも)「あっ藤原竜也出るんだ」という見てて一番最初の驚き。

全体的によくよく過去の流れを使うんだな~と過去の映像がいっぱい出てきたのは前作好きな人には嬉しかったです。逆に知らない人はどうしているんだろうと思ったんですが、「続編」と謳っているから見ていること前提で作ったんだろうな、と至極当然のことを思いつつ。

月は死にましたし、その死に方といったら無様なことこの上ないですが(その死に方の人間臭さも含めて好きです)、あの瞬間だけは「新世界の神 キラ」ではなく「夜神月」だったんだろうなあとか色々思ったり。

そんな前作を見た後に、今見ていると夜神月がキラとして前に出て会話をした時、彼のメッセージは果たして「夜神月」としてのものだったのか「キラ」としてのものだったのか。

 

生存者・松田の話

松田さんのことについてですが、唯一夜神月と接触があった人間としての出番が前半出てきて刑事としてやり取りをしているわけですが、彼の「夜神月が生きているなら自分が殺さなくては」というのは、「こいつは殺さないとダメだ!!」って言っていた松田の原作の描写からなのかなとも。一方で「嫌いになりきれなかった自分」もまたいて、だから生きているってなったときにちょっと嬉しそうになってしまったのかなーとか。

どちらかというと若手刑事のイメージが強い松田でしたが、今作は人を引っ張る側でしたね。まぁ相変わらずでしたが。

その迂闊さでの笑顔でパーンに「前作キャラ余裕で死ぬのか」と驚きもしました。

 

新しく出てきた死神「アーマ」と「ペポ」

アーマのデザインを最初に見た時にリュークと対に作ってるな~と思いました。レムぽさもありますよね。「アーマは忠実な友」という竜崎の言い回しに表情がわかりにくいながらも喜楽が見え隠れするのが印象に残りました。

ペポについては前情報で「松坂桃李君出てくるよ~」というのを聞いていたのですが、どこに松坂くんがいるのか微塵も気付かずエンドロールを見て「あっ君か!!!」とびっくりしたものです。

出番がもっとあるのかな~と思ったけど思いの外蚊帳の外になってしまって、最初の登場だけで残りはほぼ出番はなかったのが残念。介入しない死神も一人ということでよかったのでしょうか。彼もまたリュークとは違う性質だなとも。

 

推理戦について

こう、スカッとする、情報と情報がつなぎ合わさって一つにたどり着く!というものではなかったです。

頭脳戦で張り巡らすというよりも紫苑に振り回されている感じです。後手後手というか。まぁ立場上しょうがないのかなとも思いつつ。

紫苑側がどうやって出し抜いたのか、というのが見たかったかな。

なので、どっちかっていうと「ハラハラ・ドキドキアクションもあるよ!」映画として見るぐらいがちょうどいいかと。

 

ミサミサのシーンの話

戸田恵梨香さんのミサミサはだいぶおとなになっていて、雰囲気も出ていました。写真撮影のお衣装よく似合いますね。

今回思ったのはこの映画の真の主人公ってメインの3人ではなく「弥海砂」の救済なのかなあとか思ったり。

彼女は原作の時系列で見ると死ぬのが2011ではありますが、映画の前作では追い詰めたのはニアではなく「竜崎」(L)なので、そのへんがズレるんでしょうね。

彼女のDEATH NOTEで片っ端から書いていく流れは冒頭の青井さくらとの対比なのかなあとも。青井さくらについて思ったのは予告で川栄李奈さんなのを気付かず「おっ二代目ミサミサか!?」とか思ってましたすいません。

ミサミサの死に方についての書き方は彼女の本望だったんだろうなあと。どこかで月は自分のことなんか見ていないことを知っていたのではないだろうか、とか思うんですがそれでも彼の腕の中で死にたい、という願望の仕方はレ・ミゼラブルのエポニーヌみたいな感じだなあなんて。

死に様含めて「約束の場所」にミサは行くことを選ばないわけだし、自分の求めている「キラ」は「夜神月」で、欲しいのは「夜神月」だからこそ、「夜神月は生きていない」から、意味がないとはっきりしている彼女はミュージカルのDEATH NOTEで歌われているレムの「愚かな愛」の通りなんだなあと。とってもいい曲だから聞いてください。ええ、是非。

一番の見せ場ってここだったんでは……?!と私は思っています。幻想の中でもいいから夜神月に会えたのだろうか、とかね。そんなことを思うばかりです。白いコートに黒い髪で動きに合わせるピアスが美しくそれでいて悲しいなあなんて。

 

3人の主人公について

三島君について

三島=キラだってのは正直ポスターを見てなんとなく「そうなんだろうな~」と思ってました。センターだからってのもあるけど黒でもなく白でもなくって、記憶を失った月の動きとリンクしていましたね。

キラを調べ尽くしていく間に狂い出す流れは、愚かだとは思いつつも実際まぁそうなるよな……と正義感が強ければ強いほど反動になるだろうな~なんて。

ちょっとシーンでわからなかったのですが魅上氏を殺したのは彼でいいんですよね。キラの後継者たる彼の遺伝子を殺していったのは魅上で、魅せ上を殺したのは彼、と。

三島と言われて最初に三島 由紀夫を思い出したんですが名前の由来は多分きっとみんな数字を入れているとかそんな理由なんじゃないかなあとか思っています。

予告編?で過去に七瀬に花あげたりと食えない相棒感があったものの最後には彼女に銃を突きつけられているわけで。そのへんのやり取りはまぁ一切合切外伝じゃないとわからないからこそ「えっお前らそんな関係だったの」という驚きが無きにしろあらず。

気になったのは脱走シーンで彼の足の長さとタッパを考えたら目立ちまくりではないか…?!ってこと。含めて好きですけど。モデル体型だからめっちゃ目立つやん…とか思わなくもない。

最後は「キラ」ではなく「竜崎」として生きていくことになるわけですが、彼にもずっとついてまわるのだろうな、警察とか公安とか。

どっちかっていうと「竜崎」と「紫苑」にスポットがあたっているので、「DEATH NOTEオタク」ではあるもののどんな人間なのかちょっと把握しにくかったのは残念だったかな。

冷静にみせかけて熱情的、真面目、それゆえに狂っていく。っていうのが自分が見た印象です。)最終的にLとして生きる、中上亮を捨てるからこその本名を言い合うのはいいなあと。

 

竜崎の話

ひょっとこかぶってるのが印象的。Lが白くて姿勢が悪いのに対して彼はトリッキーな動きが特徴的。

バイク乗り回すところも基本メロじゃないか……とか受け継ぎ方が面白かったです。

映画続編だからこそのベースにして作っていったと考えるのが妥当かな。

 

彼もまたLの遺伝子を受け継いだ存在です。遺伝子を受け継ぐって具体的にどういうポイントで何を受け継いでいるのだろうとも思わなくもないけどそこはまぁきっとなんか色々だよってことで。パンフに書いてあったらすいません。さらに言うなら最初「L change the world」の子かと思いました申し訳ない。

自分の死ぬ流れについては自分からは書かなかったもののミサに書かれたり色んな人に書かれたり割りと「命を!大事に!」と言いたくなりますが、まぁそれも含めて魅力だなと。

「お前がLになれ」っていう流れは、コードギアスでも言えるんですがその人の人生そのものを縛る呪いの言葉なので、受けた側は重たいよなあって思うのと同時に言う側もしんどいよなあっていう。

「だが俺はもうじき死ぬ」というやり取りは、お前のせいで、というのも含んでいるんですが、基本彼はLと同じく非常にドライな印象です。

お前だけは狂わなかった、と三島には指摘されていますが、ある意味でそれは「探偵」として俯瞰でいられたからなのか、それともすでに狂っていたのか。気になる所です。

アーマとの関係はおそらく外伝で分かるのでしょうが、当初から「お前もアーマのこと大好きやん!!!」とか思いました。アーマかわいいよアーマ。

個人的には三島と竜崎にもっと交流が見え隠れしたら信頼の流れが見えるのになあって思った。あれでは竜崎ちょれえな!って思ったり思わなかったり。

 

紫苑について

カメレオン俳優菅田将暉ならではのクエなさというか、のらり、くらりとした雰囲気がとても良かったんですが、三島の項目でも言いましたが「彼がどんなふうに何をしたのか」というのが映画ではきれいにバッサーとカットされていたのが残念。

彼もまたキラに救われた人間で、キラを信奉している。それゆえに「キラ=夜神月でなくてはならない」わけで、夜神月ではないキラなどキラではないという信念をちゃんと持った人間なのだろうなあと思いました。

だかかこそ殺してやろうって思ったんだろうし。腕時計に名前書くのは「あっそれ見たことある!!」のアハ体験でした。

足広げて手を組んで座る所とかふてぶてしさがあってよかったなあと思います。

後「ミサと自分は同じだ」というふうにリュークに指摘していますが、彼とミサの違いについては受け止め方の違いなのかな。リュークと遊ぼうぜ、っていってるやり取りはドンパチバトル物あるある感があって非常にワクワクしましたが、リュークはあれで砂にならないのか……利益になることしちゃいけないんでなかったっけ…?とうろ覚えの知識ながら思ったり、思わなかったり。

紫苑の死に方は銃殺でしたが、個人的には彼がどういう生き方をしていたのか、もっと掘り下げて見てみたかったかな。

 

七瀬について

紅一点。女キャラでミサミサとの対比としてなのでしょうが、少し印象薄かったかな。

しかし本名をいっての流れ、三島はとっくに目を持ってたから名前知ってんだよなーと思うと割と…うん…つらいなあと思います。

犯罪者の妹というのが最初わからず松田の妹かとも思ってました、だ、だって「兄さん」っていうから!!(笑)

 

全体の感想として

多分外伝を見れば入り込めるんだけど100分強の映画としては推したいシーンがいっぱいありすぎて分散してしまってて残念。波が小さくてここが見せ場!!!!が印象薄かった。ミサミサのための映画なのかな、って印象です。また、リュークと三島のやりとりを見ていて思ったのは人気があったらまた続編を作りたいのかな~とか思ったり。

また、白い部屋に黒二人はとても印象的で、そういった映像としての印象に残る描き方はあったなーとも思います。

なので駄作、とは言わないけれど、過度にデスノートの続編です!!って持ち上げられて期待値を上げられてしまった感。

ちなみに最後の「計画通り」は完全にファンサだな…と思いつつ、結局月最強!手のひらの上!感は私的に悪くはないなと思います。あのドヤ感好きです。

 

全然関係ないですが、この日、映画の予告で「今日のキラ君」やってて大変笑いました。作品!!!!(笑)

 

blog.imalive7799.com

 

なお非常に興味深い方のブログがありましたので此方をご紹介。

解説読んで「ほうほう」「なるほど」となりました。というかノベライズもう出てたんですね。