”長野博氏の「味の履歴書」に掲載されているお店に行きたい”というリクエストにお応えして折角だし皆で食べにいこう、ついでに浅草も闊歩しようという結論になり、ぶらり浅草の旅にいってきました。
その結果の第二章になります。
今回は壽々喜園(ななや)の「世界一濃い抹茶アイス」を食べたその足でグリル佐久良にお伺いしました。
前回までのあらすじは此方をご参照ください。
「One dishからの味の履歴書というV6感」「さすがのシンメ」なんていうジャニオタ感を出しつつ、のんびりとお店にいってきた感想録です。
グリル佐久良について
V6長野博さんによる名店の軌跡に触れ、歴史に触れる「味の履歴書」。そのVol.03に掲載されたビーフシチューが特に知られる「グリル佐久良」さんは浅草寺の裏手にお店を構えます。
なんとお店の向かいには「サカモト」なるお店があり…「すごいなんか続いている感じ」「見られている…見られている…!!(笑)」なんていう私の茶番を二人が付き合ってくれました。ありがとうふたりとも。
浅草っていうと「THE観光地」感がすごいあるイメージなのですが、そうではなくてこの通りは落ち着いていて、地元の人や観光でも「ここ目的」というのが明確な雰囲気を持っています。
お店の開店時間前にはすでに一回転目であろうみなさんが烈をなしていました。なんという人気店。なんてこったい。ということで本来は佐久良さん→壽々喜園さん→次へというスケジューリングだったのを反転させ「ある程度空腹を満たしていこう」という流れになりました。
でもってお店に並び始めたのが概ね12時ぐらいですかね。30分ほど並び、ようやくお店へ。
「空腹は最大のスパイス」*1って言いますしね。ソクラテスの時代から現代に至るまでみんな考えることは一緒ですね。(「食物の最上の調味料は飢えであり、飲み物のそれは渇である」)待つことは苦ではないのでまったり待っていました。
お店の中にはいると、カウンタータイプと奥にテーブル席があり、女将さんが忙しそうにパタパタ動かれていました。
スタッフさんは「味の履歴書」にも記載されていたマダムとお孫さんかな。でも本当にお忙しそうで、テキパキ、だけれども楽しそうに動かれていて見ている此方もにこっと笑顔を浮かべたくなるかんじ。
ずらりお店にはたくさんの本が並んでいて、そこにはお店が紹介された雑誌や本がありました。
TVガイドももちろんあってなんだかとっても盛り上がりました。こういうのあると嬉しいですよね。
ちなみにこの頃のジャニーズはインターネット上での写真がNGなので、切り抜き面倒だろうなあ出版社の皆さん大変だなあっていうあのシルエットクイズのあれ。
インターネット解禁は2018年の錦戸くんかららしいのですが、雑誌も徐々に徐々に…ってかんじですね。雑誌の表紙が解禁されたおかげで人に「これ楽しみ!」がより表に出せるようになったのありがたいですね。
あくまでも現在は舞台の挨拶とかだけなので、稽古場のお写真とかはNGなのが残念。このへんも徐々にでいいから解禁してもらえたら嬉しいですね。
何にしても「味の履歴書」として紹介されたことを女将さんが印象に残してもらえていて本もとってあるのが嬉しいなっていう。
お店のメニュー
洋食屋さんなので洋食屋さんならではのメニューが目白押し。
一番人気はやっぱり「ビーフシチュー」。鉄板ですね。
しかし見たことのないメニューもたくさんあって「え~~食べたいよ~~」とあれやこれやと悩み抜きました。
で、その結果絶対間違いなく美味しいであろう「ビーフシチュー」「洋食屋さんのエビフライ」と、「豚ヒレ一口カツ」そして鮮度が大事ということから「アスパラサラダ」をチョイス。
ビーフシチュー
信州牛を使用しているというビーフシチュー。50年以上の伝統を守るお店の懐かしさと安心できる一品です。
もう見た目のつやつや感がすごい。ほろほろお肉と彩り野菜のバランスったらない。一週間煮込む「お店の味」は今と昔をつないでくれる、しっとりと、あつあつと、けれど笑顔があふれるような気持ちにしてくれます。お肉のとろとろ感がたまらないんですが何より野菜がシチューに染み込んでいてバランスがいいったらない。いいったらない(二度目)
厚切りトースト
ビーフシチューに一緒に合わせて「厚切りトースト」もお願いしたんですが、これがまた美味しい。
とろっとほどよく溶けていくバターがよくて、このご時世バターが高騰しているというのに贅沢仕様。ありがたい。そしてカリッと&じゅわっとしていて、シチューにつけてもそのまま食べても美味しいに間違いがなかった。ぶれない。そういうところめっちゃいい。
アスパラサラダ
毎回毎回「鮮度がほしい」という流れもあって今回はアスパラサラダを注文。
なんとホワイトアスパラもついています。ぜ、贅沢だ~!!!なかなか食べる機会が少ないホワイトアスパラとアスパラガスを一緒に食べられて、しかもしっかり味がついている。トマトやレタスと一緒にもりもり食感を楽しめるし量がボリューミー。嬉しいやつです。
エビフライ
洋食屋さんでエビフライを食べるっていうこの……なんていうんですか…THE贅沢してる感。
3本だったので皆で1本ずつ食べたんですが、この、さくっ…さくっ…そしてエビのバランス。絶対美味しいに決まってた。わかっていました。美味しいなんてことはわかっていました。美味しいです。お見逸れいたしました。
圧倒的ボリューム感と、輪切りレモンorタルタルソースで好きに食べてね感でどっちも試してどっちも美味しい破壊力。ビーフシチューに隠れてしまいがちだけどこれもぜひ食べてほしい。また、ポテトサラダがついてくる贅沢仕様。ありがたい。ポテサラ手間かかるのにありがたい…!
豚ヒレ一口カツ
”お店の原点”であるという豚ヒレ一口カツ。
ぱかっとわったときのお肉~~~お、お肉だ~~!!ジューーーシーーー!!という圧倒的安心感。強い(語彙力がない)衣がちょうどよいバランスで、しっかりとしたお肉が湯気を放ち、ソースと合わせて食べても何ならそのまま食べても良い。めっちゃくちゃ贅沢してんな~って気持ちにさせられます。
お店が一番最初にはじめたお料理がこれで、時代に合わせてメニューが増えたなかで変わらぬ味を提供していらっしゃるという言葉を聞くと「今」と「かつて」とそして「これから」をつないでくれるお味なんだなと思います。
ちょうど私達がお伺いしたときに隣にいらっしゃったメンズが韓国からの観光で来た方たちらしくて、女将さんが気さくに対応されているのを見て此方もにこにこしてしまいました。とても素敵な空間がそこに生まれていたし、我々がお会計をすませて出るときも「また来てね」と明るく言っていただけてあっさり胃袋を掴まされた感じです。見抜かれている……絶対また来ることがばれている…(笑)
3人でお会計を済ませてもそこまでお高いと感じない感覚だったので、また改めて今度は違うものを食べにお伺いしたいところです。
女将さんもお料理をされるお孫さんもお元気で、これからも応援しております!そしてお店を教えてくれた長野くんありがとうございました。お店でずっとユーミンが流れていて「ユーミンは……ユーミンはいいよねえ…」「わかる…」となんだかしみじみしていました。
ジブリの話ししたたら唐突にひこうき雲流れてきて「か、風立ちぬ~!!」ってなりました(笑)
お店情報
住所:東京都台東区浅草3-32-4
営業時間:【ランチ】11:30~14:00/【ディナー】17:00~20:00
定休日:毎週火曜日/第2・4水曜日
電話番号:03-3873-8520
*1:“Hunger is the best sauce.”(空腹は最高のソースである。)