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人生日々ハイテンション

見たり聞いたり遊んだりの備忘録

ゲストに羽生結弦の実話映画、「殿、利息でござる」を見てきた(+完成披露試写会)

映画 イベント

 

「殿、利息でござる!」

松竹映画の「殿、利息でござる!」へ友達から連絡が入りいきなり行くということになり、見てきました。

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阿部サダヲさん主演、脇を固める俳優さんもしっかりとした人たちがずらり。そしてうっかり気づかなかったけど「羽生結弦(特別出演)」です。羽生くんといえば言わずと知れたプーさん好きのゆづこと、氷上で輝くアスリート。仙台の星じゃないですか!

実話を元にした物語ということでとてもワクワクしながら見てきました。

前情報については「殿様にお金を貸付る話」としてと映画雑誌でパラ読みした程度でした。主演が阿部サダヲで助演に瑛太がいる、ぐらいの認識。

完全にテンションは超高速参勤交代ぐらいのものかと思ってました(予告も見てなかった)

 

 

感想としては そんなことはなかったけどとってもいい映画 でした。ッて感じです。

大分ネタバレ含みますがのろのろと感想を。

概要

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ストーリー:

江戸中期、財政の逼迫した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打ち……

シネマトゥデイより)

まとめると「超貧乏&夜逃げ続出の町なのに、城の連中の荷物運ぶ流通の仕事もやらなきゃいけない&何でか負担はこっちがする。おかしくね?!!俺たちこのままじゃ全滅しちゃうよ?!!やばくね!?! そうだ!!殿様に金かしてその利息で負担分を支払ってもらおう!!!」という話。

 

ポイント

この作品の原作は「武士の家計簿」(堺雅人さんが主演で演じられましたね/個人的にはこの映画も大好きです)の磯田道史さん著「無私の日本人」のひとつ「穀田屋十三郎」だそうです。

無私というのは「自分という概念を無くして、他人のために」というものでもあるそうです。

で、それを「ちょんまげぷりん錦戸亮さん主演)」「ゴールデンスランバー堺雅人さん主演)」の中村義洋氏が映画化。

江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台にした実話です。 「武士の家計簿」もそういえば実話でしたね。

 

映画の話

 非常にテンポがいいです。主演の阿部サダヲさんのお芝居が光るんですが、それと同時に町一番の切れ者である瑛太さんの役どころとの掛け合いがいい。「ええ……」とか「あれ!なんか物事が進んじゃってるぞ……?!」というようなそんな瑛太さんの表情芸がまたなんともいえません。竹内結子さんの飲み屋の女将さんも可愛く、作品を彩る花として、そして同時に登場人物として光っています。

 映画としてひたすらお金のやりくりをする作品です。

 

 誰も刀抜かない/死なない(過去除く)/基本喧嘩の内容金の話が中心

 

 

 皆それぞれ商売をしているのですが、その家にある反物とか、荷物とか、色々資材をなげうってどんどんお金に変えていきます。何のためにって、皆のために。オール・フォー・ワン精神ですね。

 印象的だったのは千葉雄大くんの役どころ。最初は心を打たれながらも「体裁」だとか、周りのことだとか「立場」とか、色んな物のせいで裏切るに近いような形をとってしまったのを瑛太にピシャリと言われるところが印象的でした。

 また、妻夫木聡さんのお芝居もとても良かったです。「視線で演じる」ってきっとああいうことなんだろうなあと思いますし、阿部サダヲさん、そして瑛太さんの二人とのコミュニケーションが印象的。彼の彼なりに抱えていたものだとか、兄弟との溝というかが非常によく描かれていました。

 

「長男なのに養子に出されてしまってそれをコンプレックスのように抱いていた兄」

「親の志を継いでしまったが為に、高利貸し/強欲/しみったれ なんて裏でコソコソ言われている弟」

 

彼らの不器用でもうなんで言わねえんだよふざけんなよ!!みたいな空気感がとってもよかったです。弟が弟で抱えているものが辛くて兄弟の無骨で不器用なかんじがとてもいい。

 

また、ジャニーズWEST重岡大毅くんが阿部サダヲさんの息子役で出てきます。

父親の「皆のために」といって家の資材をなげうって、それこそ亡き母親の形見まで質に入れた在り方について否定的で、完全に反抗期&お前じゃなくておじさん(=妻夫木聡くんとこ)の子だったらよかったのにみたいな事を言っちゃうようなタイプです。

ただ、彼も物語できちんと必要になるパーツであり、最後の手紙のシーンにはうるっときました。いつか親子での話ができればいいね、と思う一方で「結局彼は父と再会することは出来なかったのだな」と思うと涙が出ます。

 

この物語で外せないのは松田龍平さんの役どころも外せないと思います。

彼は完全に将軍の下で働く存在なのですが、いやぁ腹立たしい。良い意味で「このやろう……!」といいたくなるような役でした。

表情が全然動かないはずなのに、コミカルなシーンもきちんとあって面白かったです。

それでいて所作の一つ一つにふてぶてしさが見えてイラッと来ます。そういう「人をむかつかせる」お芝居って難しいのにすごいなあと思いました。

 

また、阿部サダヲさん・妻夫木聡さんのお父様(山崎努さん)がこれまたいいんだ…にやりと笑った表情とその内面というかの葛藤がいいんだ……。最後の最後まで見ていてうっときました。

 

ここ気にして欲しい

ナレーションの濱田岳君がとてもいいです。

良い意味でとても”普通”なのに一発で「あっこの声濱田岳くんだよな」と思いました。クレジット見てああやっぱり、と。

作品の演出上お金についてのテロップやナレーションが色々つかなければいけないのですが、それを見事に淡々としていながらその「普通さ」が心地よく馴染みました。ヒメアノ~ルでどんな「岡田」になるのかワクワクしていますよ。

それはともかくとして「実に……遠かった」とか「~~なのである」とかわかりやすく、見やすく、説明が「へえ」ってなるようなものばかりでした。

 

羽生君に関しては私は本当に何も知らない状態で見に行ったので「は、は、は、羽生結弦だーーー!!!!!!!」と大混乱。

えっ何皆知ってたの!?と(名前書いてある)驚きました。

よくこの仕事引き受けたなあと思う一方で彼は仙台に対してやっぱり色々思い入れがある方だというのはベガッ太君さんとのエピソードが印象的。

 

blog.domesoccer.jp

 

ベガッ太さん大分はっちゃけてるし仙台の星の羽生くんだし、こう、あの、「なんで引き受けたの……」という気持ちと「まぁ彼仙台大好きだもんな……」と仙台の15歳の時の羽生くんのエピソードを(ドメサカさんで)見たから、しみじみしてました。

 

ちなみにそんな羽生くんの役柄、「薩摩藩に対抗意識燃やしている25歳の若造」という意味でとても似合っていましたね。爽やかで可愛らしく、氷上とはまた違う印象でしたが、最後の「かごも馬もいらん!歩いて帰る!!」という発言が可愛らしかったですし何だかほっこりきました。

殿様来た時にチラッチラと顔あげちゃいけないのに気にしてる面々も、ちょっとどこか「ゲスト出演」の羽生くんに対してそわそわしてるようにも見えてなごみました(笑)

全体の感想

非常にテンポがよくて、本当に何てことのないシーン一つ一つの積み重ねなのかもしれないんですが、塵も積もればというこの作品にぴったりな言葉なように、その世界・その時代・その場所に息づいているような人たちの会話が面白くて、ちょっとしたことでも「ふふっ」と笑ってしまうようなタイプの物語でした。

試写会の話

試写会についてはテンポが悪くて「あああアナウンサー頑張って!!そこはちゃんと話し聞いて!掘り下げてあげて!」とハラハラドキドキしていました。あれは質問が悪いよなあ(´`)人数が多いだけに、そこはちゃんとしてあげて欲しかったな。もったいない。見る前からヒヤヒヤしていました。

でも感想としては「竹内結子妻夫木聡コンビはやっぱり鉄板可愛いなあ」ということ。ランチの女王に春の雪に本当好きな確率高くて困ります(笑)瑛太さんとブッキーのやり取り可愛かったですね。

(・∀・)「ブッキーだよー」とかいっちゃう妻夫木くん可愛かったです。

 

阿部サダヲさんは以前実写版おそ松さん…とかダ・ヴィンチだったか何かに掲載されていて、すごく納得していたのですが、そんなアクティブなお芝居に反して本人は普通というかシャイなのかな、という印象でした。

映画としてとてもおもしろい作品で、刀を一切抜かないけれど、町民の何てことのない日常から奔走して駆けずり回って町を救おうと奮起するところと私利私欲にまみれた強欲おっさんども(笑)だの色々が積み重ねあったけれども、決して「無駄がない」映画だなって思いました。

 

ロードショーは5,14。個人的に面白かったからまたお金払っても見に行きたいものでした。