仲の良いミュージカル好きさんにお声をかけていただいて「スコット&ゼルダ」を見に行ってきました。
丁度V6のコンサートがやっている最中ですが1公演だけでも見れたのがラッキーだと思うぐらいのゆるいファンなので(笑)
こちらの主演はウエンツ瑛士さん。ミュージカルだと以前ホームズやっていましたね。そして濱田めぐみさん。言わずと知れたミュージカルスタアです。大好きです。
スコットとはスコット・フィッツジェラルドのことを指します。昔「華麗なるギャツビー」で映画にもなっていましたね。曲はフランク・ワイルドホーン氏。
脚本と作詞はジャック・マーフィー。全体の演出は鈴木裕美が手がけます。
どんな作品を鈴木さんが手がけているのかな、と調べたらV6森田剛さんが主演だった夜犬も手がけていました。ああ~~~(見に行った顔)
DEATH NOTEでも大分ワクワクさせられたのですが、こちらも手がけております。
ということで以下感想です。
1917年アメリカ。
田舎の退屈な日常から抜け出したいと願う少女、ゼルダ(濱田めぐみ)は、あるダンスパーティーの夜、作家を目指す若者スコット(ウエンツ瑛士)と運命的な出会いを果たす。
のちに『華麗なるギャッツビー』などで知られる作家、F・スコット・フィッツジェラルドその人である。
二人は瞬く間に恋に落ち結婚、スコットの文筆業も軌道に乗り、生活と金遣いは派手になる一方だった。
1920年代、“Lost Generation –失われた時代-”。
酒や享楽に溺れ、彼らのゴシップが新聞の一面を飾ることも珍しくはなかった。一方で、とある病院に一人の男が女を訪ねてくる。
女は精神を病んでこの病院で静養しているようだ。男の問いかけに少しずつ、かつての華々しい時代を振り返りながら答える女。
どうしてこうなってしまったのか。失われたものは何だったのか。
まだこの手に取り戻せるのか…?(公式サイトより引用)
シナリオに対してはコミカルだったり、シリアスだったり当時の小説だったりを行き来します。何がすごいって中河内雅貴さんのいくつもいくつも演じ分ける姿。
結局何役彼やったの!?ってぐらいでした。
各シーン色々印象に残っているのですがスコットがタイプライターを動かす度にタップで踊るところがより印象的です。カタタタ、という音にあわせてってうまいなあと思いました。
歌がどれもこれも印象的。
そして濱田めぐみさんの歌唱力にあいかわらず舌を巻きます。よく通るお声をしていらっしゃる。やっぱりミュージカルっていいなあとつくづく思いました。
階段をうまいこと活用しての往復が印象的。また、明るいシーンのナンバーは思わず体を揺らしたくなるものもあったり。個人的に「二人はフィッツジェラルド」という曲(でいいのかな)がすごく印象的です。あれは明るくなるし元気がでます。
濱田めぐみさんのお歌もだけどウエンツの歌良かったしそもそも愛憎だけじゃなくてライバルで宿敵ででも戦友で固執しててっていうこの一言では言い表せない関係がとてももどかしくてそれって彼らなりの愛だったんだろうなと思ってる pic.twitter.com/7NLcSMrxWf
— 甘夏*V6と遊戯王とネオロマは同い年! (@amanatsu0312) 2015, 10月 31
主演のウエンツ瑛士さんについては「ああ……すごくボンボンぽい…」という意味で良かったです。腹のたつかんじというか、そこからどんどん窶れたり病んでるんじゃないかと思わせるようなものだったり。顔つきがちょっと本当にスコット・フィッツジェラルドに似ているんだな~とパンフレットを見ながら思いました。
ストーリーとしてはいろんな脚色もしているとは思うのですがWikiで見たり色々調べてみるとすごく時代背景をちゃんと踏まえて、かつゼルダの性格なども書いている印象です。
ただまぁ不倫していた~とかもっとドロドロしていたりしていた部分は端折られていましたね。お互いに仮面夫婦・偽装夫婦だったかもしれない部分とちゃんと愛し合っている部分もあって、続いている部分もあった、というか。
この二人に関して言うと「同胞」「運命共同体」「共犯者」であり「憎悪」だけではなく「愛情」だけでもない、お互いにとってのファム・ファタール(男版は何というのか分からんけど)なのかなあとも。
色んな意味でたいそう印象に残ったので、ジョニー・デップの「華麗なるギャッツビー」を見なおそうかと思ってます(笑)